Windows HiDPI 画面と Mac Retina 画面に関する問題の提示
Windows 8.1 64 ビット HiDPI 画面と Mac Retina 画面では、アプリケーションユーザーインターフェイスの拡大縮小の倍率が低解像度画面とは異なります。これらのマシンでは、11.0.07 以前の Acrobat および Adobe Reader バージョンで、アイコンがぼやける、ダイアログボックスの縁が画面から切れる、オブジェクトの位置が外れる、テキストやコントロールがぼやける、などの問題が生じることがあります。
これらの問題は 11.0.07 アップデートで大幅に改善されています。
詳しくは、リリースノートを参照してください。Mac で、10.x 製品は、Retina ディスプレイをサポートしません。
11.0.07 の倍率設定
Acrobat および Reader では、HiDPI モニターの利点を活用して、ユーザーインターフェイスを 200% まで拡大できます。この倍率は、システム設定を使用して自動的に有効になります。また、「環境設定/一般/画面解像度の倍率」を選択してカスタマイズすることもできます。この値はデフォルトで「自動」に設定されますが、100% または 200% に変更できます。ユーザーのシステムコントロールパネルでは、アプリケーションの環境設定ではなく、フォントサイズ、メニュー項目、ドロップダウンリストなどの他の項目を管理します。
11.0.07 倍率設定のオプションとビヘイビアーは以下のとおりです。
- 自動設定
- 最大 150% の設定では、UI を 100% で表示します。
- 最大 150% 以上の設定では、UI を 200% で表示します。
- 100%
- 200%
レジストリ設定
倍率設定を 100% または 200% 以外にする必要がある場合は、レジストリ環境設定を編集して設定を微調整することができます。
注意:レジストリの編集は上級ユーザー向けです。また、管理者権限が必要です。ミスによっては、Windows の再インストールが必要になるような深刻な問題を引き起こす可能性があります。ご自分の責任でレジストリを編集してください。
UI アイコンは、100% および 200% の設定値で良く見えるように設計されています。その他の設定値では間延びしているように見えるアイコンもあります。
倍率設定を行うには:
- 「スタート」をクリックします。
- regedit.exe と入力してから、Return キーを押して、レジストリエディタを開きます。
- 次のいずれかに移動します。
Reader: HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\Acrobat Reader\11.0\AVGeneral
Acrobat: HKEY_CURRENT_USER\Software\Adobe\Adobe Acrobat \11.0\AVGeneral
- dDPIScaling が右ペインに存在しない場合は、右クリックして、「新規/文字列値」を選択します。
- dDPIScaling を右クリックして、「変更」を選択します。
- 値を設定します(必要に応じて)。例えば、1.2 = 120%、1.5 = 150%、1.7 = 170%、など。値 0.0 は、使用する設定値をアプリケーションが自動選択することを意味します。
- 製品を再起動します。
11.x Mac ユーザーの場合のマシン設定値
11.0.07 以前では一部のインストールにおいて、デフォルトで低解像度です。設定値を確認するには、Acrobat または Reader アプリケーションを選択し、「ファイル/情報を取得」に移動し、「低解像度で開く」設定がグレー表示かどうかを判別します。
回避策 1
- Applications/Adobe Acrobat XI Pro/Adobe Acrobat Pro.app/Contents/Info.plist を開きます。
- NSHighResolutionCapable を検索します。
- 値が false である場合は、true に変更します。
- 製品を再起動します。
回避策 2
- ターミナルウィンドウを開きます。
- touch /Applications/Adobe\ Acrobat\ XI\ Pro/Adobe\ Acrobat\ Pro.app/ と入力します。
- アプリケーションが高解像度で開くように、「低解像度設定で開く」を選択解除します。