概要
クラスターは、1 つのインスタンスとして動作し、負荷を分割するオブジェクトのセットで構成されます。クラスタリングは、リクエストをいくつかのオブジェクトに分散させるので、パフォーマンスが向上します。また、クラスタリングは、1 つのオブジェクトインスタンスが利用不可または高トラフィックになっている場合に、他のインスタンスがリクエストを処理できるので、信頼性が向上します。
API Manager は、アプリケーションのサイズ変更および高可用性の目的で、クラスターをサポートしています。管理者は API Manager を使用して、API のサイズ変更および高可用性の目的で、同種クラスタを作成できます。
クラスターの起動
API Manager でクラスターを起動するには、次の手順を実行します。
- <cluster><enabled>false</enabled></cluster> を <cluster><enabled>true</enabled></cluster> に変更します。
クラスターにノードを追加するには、別のポートでノードを起動します。あるノードで API 情報を変更すると、クラスター内のすべてのノードに反映されます。
クラスタリングへの API Manager データストアの使用
API Manager のインストール時に、API Manager データストアをインストールすることを選択できます。クラスターの一部であるすべての API Manager ノードは、共通のデータストアを共有します。このサーバーは、API Manager のすべての設定関連情報を格納します。このサーバーに接続されたすべてのノードは、同じ設定を共有します。
API Manager の各サーバーは、独自のクラスター設定を持っています。この設定は、ノードの起動時に、データストアから接続の詳細を取得します。クラスター環境では、API Manager ノードは、クラスター設定で定義されたサーバーに接続します。
Redis のノードの割り当て
デフォルトでは、Redis がインストールされると、localhost(127.0.0.1)経由でのみ到達できます。リモートマシンからアクセスするには、次の手順を実行します。
- <API Manager installation directory>\database\datastore に移動して、redis.windows.conf.properties ファイルを開きます。Linux の場合は、redis.conf.properties になります。
- バインドセクションで Redis データストアのホスト名または IP アドレスを指定して、リモート API Manager ノードからアクセスできるようにします。また、API Manager ノードを Redis データストアマシン以外のマシンにインストールする際にも、この手順を実行します。
ポータルを使用したクラスターの表示
API Manager スタンドアロンをコンピューターにインストールしたら、管理者ポータルを使用してクラスターを表示できます。
管理者ポータルでは、接続するデータストアの詳細を表示できます。
管理者ポータルのクラスター設定ページで、クラスターの一部であるノードのリストを表示できます。この情報は、ノード設定の一部として保持されます。
Elastic Search のノードの割り当て
リモートマシンから Elastic Search にアクセスするには、次の手順を実行します。
- <API Manager installation directory>\database\analytics\config に移動し、elasticsearch.yml ファイルを開きます。
- network.host セクションで Elastic Search サーバーのホスト名または IP アドレスを指定して、リモート API Manager ノードからそのアドレスにアクセスできるようにします。
クラスタリングによる耐障害性
API Manager のクラスタリングは同種なので、1 つのノードから公開された API は、クラスター内のすべてのノードから公開されます。任意のノードが失敗しても、公開された API の可用性には影響しません。