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このドキュメントには、ColdFusion(2023 リリース)のサイレントインストーラーのプロパティがすべてリストされています。
概要
Adobe ColdFusion をサイレントインストールできます。サイレントインストールは、ユーザーとやり取りしません。サイレントインストールは、ColdFusion を複数のコンピューターに同じインストールオプションおよび設定でインストールする場合に便利です。
サイレントインストーラーを使用して、ColdFusion サーバー設定、マルチサーバー設定または J2EE 設定をインストールできます。サイレントインストーラーは、ColdFusion がサポートするすべてのプラットフォームで実行します。
サイレントインストーラーは、ColdFusion で使用する web サーバーを自動設定しません。サイレントインストーラーの実行後に、wsconfig ツールを使用して、web サーバーを設定します。詳しくは、システムの設定を参照してください。
プロパティファイルの作成
silent.properties ファイルは、インストールパラメーターを定義する ASCII テキストファイルです。ファイルで指定された詳細を指定します。インストールタイプに適用するもののみを選択します。
次のプロパティファイルは、ColdFusion(2023 リリース)のものです(実際のコメントは英語)。
#ColdFusion 2023 のサイレントプロパティ INSTALLER_UI=SILENT #有効な値は full、trial、developer のいずれか SILENT_LICENSE_MODE=full SILENT_SERIAL_NUMBER= #アップグレードの場合に使用 SILENT_PREV_SERIAL_NUMBER= #有効な値は ear、war、standalone のいずれか SILENT_INSTALLER_TYPE=standalone SILENT_INSTALL_JNBRIDGE=true #サーバーのリモート起動/停止に使用するリモート Administrator コンポーネント SILENT_INSTALL_ADMIN=true SILENT_INSTALL_SOLR=true SILENT_INSTALL_PDFG=true #Linux の場合は /opt/coldfusion2023(実際のパスに従って変更) SILENT_INSTALL_FOLDER=C:\\ColdFusion2023 #prod(secure または default)または dev のいずれかのプロファイルを有効にする。これら 3 つは相互排他的で、このうちの 1 つだけが ture になり、他は false になる。SILENT_ENABLE_PROD_SECURE_PROFILE=true SILENT_ENABLE_PROD_DEFAULT_PROFILE=false SILENT_ENABLE_DEV_PROFILE=false #Administrator にアクセスできる IP アドレス SILENT_ADMIN_IP= #PDFG/Solr サービスにリモートでアクセスできる ColdFusion インストールマシンの IP アドレス SILENT_JETTY_IP= SILENT_ADMIN_USERNAME=admin SILENT_ADMIN_PASSWORD=Adm1n$12 SILENT_ENABLE_RDS=true SILENT_RUNTIME_USER= #SILENT_ENABLE_RDS が true の場合はパスワードを指定 SILENT_RDS_PASSWORD=Adm1n$12 #サーバーのリモート起動/停止に使用するリモート Administrator コンポーネントのユーザー名/パスワード SILENT_JETTY_USERNAME=admin SILENT_JETTY_PASSWORD=Adm1n$12 #J2EE インストールの場合のコンテキストルート SILENT_CONTEXT_ROOT= SILENT_AUTO_ENABLE_UPDATES=true #Linux の場合は /opt/coldfusion11(実際のパスに従って変更) SILENT_PREV_CF_MIGR_DIR=C:\\ColdFusion11 #サーブレットがアプリケーションで使用されるかどうかに応じて、サーブレットを有効/無効にする。 #本番プロファイルまたは本番 + セキュアプロファイルが有効な場合にのみ適用可能。開発プロファイルの場合はすべてがデフォルトで有効ENABLE_RDS=false ENABLE_WSRP=false ENABLE_JSDEBUG=false ENABLE_CFR=false ENABLE_CFSWF=false ENABLE_CFFORMS=false
次のルールがプロパティファイルに適用されます。
- コメントを挿入するには、ハッシュ(#)を行の先頭に付ける
- ファイルに複数のコメントを配置するには、コメントの各行の先頭にハッシュを付ける
- 値は、大文字と小文字が区別される。小文字の true または false を使用する
- Windows システムのプロパティファイルで、ファイルパスに円記号(\)を使用する場合は、二重の円記号(\\)を使用してエスケープする
説明
プロパティ |
説明 |
---|---|
INSTALLER_UI |
インストールのタイプがサイレントインストールであることをインストーラーに指示します。 |
SILENT_LICENSE_MODE |
ColdFusion インストールが完全、トライアルまたはデベロッパーモードの場合に指定します。 |
SILENT_SERIAL_NUMBER |
ColdFusion インストールが新規の場合に指定します。 |
SILENT_PREV_SERIAL_NUMBER |
ColdFusion をアップグレードしている場合にのみ指定します。 |
SILENT_INSTALLER_TYPE |
インストーラーのタイプ(EAR、WAR、スタンドアロンのいずれか)を指定します。 |
SILENT_INSTALL_JNBRIDGE |
インストールで JNBridge(Java と .NET の相互運用性を提供)も一緒にインストールするかどうかを指定します。有効な値は TRUE か FALSE です。 |
SILENT_INSTALL_ADMIN |
サーバーのリモート起動/停止を行うためのリモート Administrator コンポーネントをインストールするかどうかを指定します。有効な値は TRUE か FALSE です。 |
SILENT_INSTALL_SOLR |
インストールで Solr 検索サービスも一緒にインストールするかどうかを指定します。有効な値は TRUE か FALSE です。 |
SILENT_INSTALL_PDFG |
インストールで PDF 生成サービスも一緒にインストールするかどうかを指定します。有効な値は TRUE か FALSE です。 |
SILENT_INSTALL_FOLDER |
ColdFusion インストールフォルダーを指定します。Linux の場合は、/opt/coldfusion2023 になります。 |
|
本番プロファイル(セキュア/本番)または開発プロファイルのどちらか一方を有効にします。これら 3 つは相互排他的で、このうちの 1 つだけが TRUE になり、残りは FALSE になります。 |
SILENT_ADMIN_IP |
ColdFusion Administrator にアクセスするための IP アドレスを指定します。 |
SILENT_JETTY_IP |
PDFG/Solr サービスをリモートでインストールするのに使用できる ColdFusion インストール済みマシンの IP アドレスを指定します。 |
SILENT_ADMIN_USERNAME |
ColdFusion Administrator のユーザー名を設定します。 |
SILENT_ADMIN_PASSWORD |
ColdFusion Administrator のパスワードを設定します。 |
SILENT_ENABLE_RDS |
RDS アクセスを有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
SILENT_RUNTIME_USER |
ランタイムユーザーを指定します。デフォルトは nobody です。インストーラーを実行する前に、RUNTIME_USER が存在することを確認してください。 |
SILENT_RDS_PASSWORD |
SILENT_ENABLE_RDS が true の場合に、RDS パスワードを指定します。 |
SILENT_JETTY_USERNAME |
サーバーのリモート起動/停止を行うための リモート Administrator コンポーネントのユーザー名を指定します。 |
SILENT_JETTY_PASSWORD |
サーバーのリモート起動/停止を行うための リモート Administrator コンポーネントのパスワードを指定します。 |
SILENT_CONTEXT_ROOT |
JEE インストールのコンテキストルートを指定します。 |
SILENT_AUTO_ENABLE_UPDATES |
ColdFusion アップデートの通知を受け取るかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
SILENT_PREV_CF_MIGR_DIR |
サイレントモードでインストールされた以前の ColdFusion バージョンのインストールディレクトリを指定します($MIGRATE_COLDFUSION$ が true の場合)。 |
以下のプロパティは、本番プロファイルまたは本番プロファイル + セキュアプロファイルが有効な場合にのみ適用可能です。開発者プロファイルの場合は、デフォルトですべが有効になっています。 |
|
ENABLE_RDS |
RDS を有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。RDS(Remote Development Services)では、HTTP を使用して、クエリビルダーやチャートウィザードから ColdFusion データソースを介してデータベースデータにアクセスできるようにします。 |
ENABLE_WSRP |
リモートポートレットへのアクセスを有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
ENABLE_JSDEBUG |
JavaScript デバッガーを有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
ENABLE_CFR |
ColdFusion Report Builder を有効にするかどうかを指定します。 Report Builder では、レポート定義情報を ColdFusion Report(CFR)ファイルに保存します。このファイルには、フィールド定義、書式、データベース SQL ステートメント、CFML などの情報が含まれています。有効な値は true か false です。 |
ENABLE_CFSWF |
ColdFusion Flash フォームを有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
ENABLE_CFFORMS |
ColdFusion フォームを有効にするかどうかを指定します。有効な値は true か false です。 |
プロパティファイルの保存
インストーラープロパティファイル silent.properties に名前を付けて ColdFusion インストールプログラムと同じディレクトリに保存する場合、インストーラーは自動的にそのファイルを使用します。
別の名前を使用したり、別のディレクトリに保存したりできます。インストールで使用するファイルパスを指定します。
複数のインストーラープロパティファイルが必要な場合、各ファイルにわかりやすい名前を付けます。
インストーラーの実行
次のいずれかの方法で、サイレントインストーラーを実行します。
- コマンドラインを使用して。
- バッチファイルまたはスクリプトを使用して。
次の表に、様々なオペレーティングシステムでインストーラーを実行する場合のコマンドラインオプションを示します。
|
コマンド |
UNIX |
./coldfusion_installer.bin [-f propertiesFilePath] |
Windows の場合 |
coldfusion_installer.exe [-f propertiesFilePath]。例えば、ColdFusion(2023 リリース)をサイレントインストールする場合、コマンド ColdFusion_2023_WWEJ_win64.exe -f silent.properties を実行します。 |
Solaris |
java -jar jar_name [-f propertiesFilePath] |
Mac OS X |
.zip を抽出してインストールします。 |
サイレントインストーラーがインストールを完了したら、ColdFusion Administrator を開いて設定ウィザードを実行します。「システム情報」をクリックして、サイレントインストーラーが適切なエディションをインストールしたことを確認することをお勧めします。エディションが適切でない場合、「新規のライセンス」テキストボックスにシリアル番号を入力して、「変更の送信」をクリックします。
インストールの検証
ColdFusion インストールが完了したら、インストールディレクトリにあるログファイル(Adobe_ColdFusion_2023_Install*)を開いて、インストールを検証します。silent.properties ファイルに、ログファイルの場所が指定されています。
外部 web サーバーを使用する場合、サイレントインストーラーの実行後に、web サーバー設定ツールを実行します。
.NET アドオンのサイレントインストール
次に、.NET インストーラー用の silent.properties ファイルで設定する必要のあるプロパティを示します。
INSTALLER_UI=SILENT SILENT_JNBRIDGE_INSTALL_FOLDER=C:\\ColdFusion2023DotNetService SILENT_CF_ROOT=C:\\ColdFusion2023\\cfusion SILENT_JNBSTANDALONE=false
次のコマンドを使用して、.NET アドオン用のサイレントインストーラーを実行します。
dotnet_installer.exe -f silent.properties
Set SILENT_JNBSTANDALONE=false/true.
この値が false の場合は、cfusion/lib/neo-dotnet.xml ファイルが編集されます。
ColdFusion アップデートのサイレントインストール
hotfix.properties ファイルで、INSTANCE_LIST プロパティの値は空白でも ALL でも構いません。
INSTALLER_UI=silent USER_INSTALL_DIR=C:$/$ColdFusion<version> DOC_ROOT=C:$/$ColdFusion<version>$/$cfusion$/$wwwroot$/$ #次の例はマルチサーバーシナリオにのみ適用 INSTANCE_LIST=ALL
次のコマンドを使用して、アップデートのサイレントインストーラーを実行します。
java.exe -jar hotfix.jar -i silent -f hotfix.properties