次のいずれかの操作を行います。
ドキュメントの保存
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既存の InCopy ドキュメントを元の名前で保存するには、ファイル/コンテンツを保存を選択します。
新しい名前でドキュメントを保存するには、ファイル/コンテンツを別名で保存を選択して、ファイルの保存場所と名前を指定し、「保存」をクリックします。新しく名前を付けたドキュメントが、アクティブなドキュメントになります。
ストーリーまたはグラフィックのコピーを新しい名前で保存するには、ファイル/コンテンツの複製を保存を選択し、場所とファイル名を指定して、「保存」をクリックします。この保存したコピーは、アクティブなドキュメントにはなりません。
ドキュメントのコピーをテンプレートとして保存するには、ファイル/コンテンツを別名で保存を選択し、場所とファイル名を指定して、「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Mac OS)で「InCopy テンプレート」を選択します。
ドキュメント内のすべてのストーリーを保存するには、ファイル/すべてのコンテンツを保存を選択します。
ドキュメントのコピーをテキスト形式で保存するには、ファイル/コンテンツを別名で保存を選択し、場所とファイル名を指定して、「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Mac OS)で「テキストのみ」または「リッチテキスト形式」を選択します。
管理されている(リンクされた)ドキュメントを保存しても、InDesign ファイルのリンクは更新されません。ファイルシステム上でストーリーを更新するには、使用しているワークフローシステムのマニュアルに従うか、システム管理者に問い合わせてください。
プレビューを含めたドキュメントの保存
ドキュメントやテンプレートのサムネールプレビューを使用すると、Adobe Bridge や Adobe Mini Bridge でファイルを簡単に識別できるようになります。プレビューは、ドキュメントやテンプレートを保存すると作成されます。ドキュメントプレビューには JPEG 画像の先頭スプレッドのみが含まれ、テンプレートプレビューにはテンプレートの各ページの JPEG 画像が含まれています。ニーズに合わせて、プレビューのサイズおよびページ数を変更することができます。例えば、特大 1024 × 1024 を選択すると、ファイルを開く前に高解像度のページコンテンツをすばやくスキャンできます。
このオプションは、環境設定ダイアログボックスまたは別名で保存ダイアログボックスで設定できます。プレビューを有効にするとファイルサイズが大きくなり、ドキュメントの保存にかかる時間が長くなるため、必要な場合に別名で保存ダイアログボックスでこのオプションを設定するとよいでしょう。
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次のいずれかの操作を行います。
ドキュメントを保存するときに常にプレビューを含めるには、編集/環境設定/ファイル管理(Windows)または InCopy/環境設定/ファイル管理(Mac OS)を選択します。
特定のドキュメントのプレビューを含めるには、ファイル/別名で保存を選択します。
特定のドキュメントのプレビューを含めるには、ファイル/コンテンツを別名で保存を選択します。
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「ドキュメントのプレビュー画像を常に保存」を選択します。
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環境設定ダイアログボックスを使用してプレビューを設定する場合は、ページメニューでプレビューページの数を選択し、プレビューのサイズメニューでオプションを選択します。注意:
別名で保存ダイアログボックスでプレビューのオプションを選択すると、環境設定ダイアログボックスのオプションも選択され、ページとプレビューサイズのデフォルト設定が使用されます。
InCopy のファイル形式
InCopy で操作可能なファイル形式は複数あります。
InCopy コンテンツファイル(.icml)
これは、InDesign からストーリーまたはグラフィックを書き出すとき、および InCopy を使用して新規ドキュメントを保存または作成するときの、デフォルトのファイル形式です。このファイル形式は、InDesign からの書き出しまたは別名で保存ダイアログボックスでは「InCopy ドキュメント」として表示されます。
InCopy CS3 互換ファイル(.incx)
InCopy CS3 以前に使用されていた古いファイル形式です。
アサインファイル(.icma)
この形式のファイルは、InDesign ドキュメントのサブセットです。このファイルでは、コンテンツとスタイル、親ファイルである InDesign ファイルから得られるページ構成が表示されます。アサインファイルは、作成時にどのオプションを選択するかによって、3 つの異なる表示方法(プレースホルダーフレーム、アサインされたスプレッド、またはすべてのスプレッド)で保存できます。これらのオプションは、アサインファイルを作成する際に、InDesign で設定します。InDesign ユーザーのみがアサインファイルを作成することができ、InCopy ユーザーのみがアサインファイルを開くことができます。
古い InCopy CS3 アサインファイルでは、拡張子 .inca を使用していました。
アサインパッケージファイル(.icap)
これらは配布用に InDesign で圧縮されているアサインファイルです。アサインパッケージには、アサインファイル、アサインされたストーリーファイルおよびリンクされた画像があればそれも含まれています。
古い InCopy CS3 アサインパッケージでは、拡張子 .incp を使用していました。
テンプレートファイル(.icmt)
テンプレートには、ページサイズ、テキスト領域、スタイル(段落と文字)、XML タグ、スウォッチ、タグを事前に設定したサンプルの内容などを事前に設定できるため、単独ドキュメントを作成するときの土台として便利です。テンプレートファイルを開くと、「名称未設定」ドキュメントとしてファイルが開かれ、内容とスタイルは表示されますが、ページ構成(InDesign ドキュメントからのレイアウト情報)は表示されません。このファイル形式は、別名で保存ダイアログボックスでは「InCopy テンプレート」として表示されます。
InDesign ファイル(.indd)
InCopy で表示すると、この形式のファイルでは内容、スタイル、すべてのページアイテムのレイアウトを含め、InDesign ドキュメントを InDesign と同じように表示します。InCopy では、InDesign によって割り当てられたコンテンツのみを編集できます。その他のアイテムは、表示することはできますが、編集はできません。
Microsoft Word ファイル、RTF ファイル、TXT ファイルなど、様々な形式のテキストファイルを直接 InCopy で開くことができます。その場合には、ファイル形式の読み込みオプションが表示されます。
InCopy ドキュメントの書き出し
InCopy ドキュメントの全体または一部を、別のファイル形式で保存することができます。通常は、InCopy ドキュメント内の個別のコンポーネント(例えばテキストフレームやグラフィックフレーム)を独立したファイルに書き出します。例外として、InCopy ドキュメントを Adobe PDF 形式で書き出す場合があり、この場合はドキュメント内のすべてのテキストとグラフィックが 1 つの PDF ファイルにコピーされます。
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次のいずれかの操作を行います。
テキストを書き出すには、文字ツールl を使用してテキストを選択します。
グラフィックを書き出すには、ポジションツール を使用してグラフィックをクリックします。
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ファイル/書き出しを選択します。
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書き出すファイルの名前と場所を指定し、「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(Mac OS)で形式を選択します。
「XML」は、ドキュメントに XML タグが挿入されている場合にのみ表示されます。テキストを書き出すとき、目的の形式がリストに表示されない場合は、RTF 形式(リッチテキスト形式)などの他のアプリケーションで読み込める形式でテキストを書き出します。使用しているワープロソフトが、InCopy の書き出し形式のいずれもサポートしていない場合は、「テキストのみ」形式を使用します。
注意:テキスト形式で書き出す場合は、テキストからすべての文字属性が削除されます。すべてのフォーマットを維持するには、「Adobe InDesign タグ付きテキスト」を選択します。
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「保存」をクリックして、選択した形式でコンテンツを書き出します。
InCopy ストーリーの名前の変更
ストーリーを InDesign から書き出すと、拡張子 .icml が付いたドキュメントファイル名になります。InCopy は、このファイル名を、アサインパネル(InDesign)とストーリー分離バーに表示されるストーリー名として自動的に使用します。ファイル名と異なり、ストーリー名はファイル内に埋め込まれています。
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ストーリー名を手動で変更するには、InCopy でストーリーファイルを開きます。
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ファイル/コンテンツファイル情報を選択します。
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説明タブが選択されていることを確認し、新しいドキュメントタイトル名を入力します。
使用しているシステムのワークフローのプロセスによっては、管理者がストーリー名を変更する必要があります。上述の手順でストーリーの名前を変更できない場合は、ワークフロー管理者に問い合わせてください。
ストーリーのチェックアウト時にアサインパネルでストーリー名を変更することもできます。ただし、ファイル名はディスク上では変更されません。
Buzzword へのコンテンツの書き出し
Buzzword は、Web ベースのテキストエディターです。これにより、ユーザーはテキストファイルを作成して Web サーバーに保存できます。Buzzword にストーリーを書き出すときに、Buzzword サーバー上にテキストファイルを作成します。
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書き出すストーリーの一部であるテキストフレームで、テキストを選択するか、挿入点を置きます。
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次のいずれかの操作を行います。
InDesign で、ファイル/書き出し先/Buzzword に書き出しを選択します。
InCopy で、ファイル/Buzzword に書き出しを選択します。
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CS Live にまだサインインしていない場合は、「サインイン」をクリックし、電子メールアドレスとパスワードを指定して、「サインイン」をクリックします。
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Buzzword 用にストーリーを書き出しダイアログボックスで、作成する Buzzword ドキュメントの名前を指定して、「OK」をクリックします。
Buzzword ドキュメントが Acrobat.com で開きます。その後、ドキュメントを別のワークスペースに移動して、他のユーザーと共有できます。