Camera Raw では互換性のあるグラフィックプロセッサー(別名、ビデオアダプター、ビデオカード、GPU など)を使用して、一部の操作をスピードアップできます。
必要システム構成
まず、ご使用のシステムが Camera Raw の一般的な必要システム構成とグラフィックプロセッサー(GPU)による高速化機能の最小システム要件を満たしていることを確認してください。
このドキュメントでは Camera Raw について説明します。Photoshop におけるグラフィックプロセッサーの使用について詳しくは、以下を参照してください。
Camera Raw では、Photoshop および Bridge で写真を編集して Camera Raw フィルターを使用するために、GPU のサポートが必要になります。Camera Raw では、GPU のサポートがなくても写真を開いたり変換したりできますが、画像およびメタデータ編集ツールはすべて無効になります。
システムで制限付きアクセラレーションまたはフルアクセラレーションが自動的にサポートされる場合、追加のアクションは必要ありません。
コンピューターで Camera Raw が GPU をサポートしているかどうかを確認する方法について詳しくは、Camera Raw が GPU にアクセスしているかどうかの判定を参照してください。
GPU サポートが無効になっている場合は、次の操作を行ってサポートを許可できます。
- GPU ドライバーをアップグレードする。
- コンピューターに複数の GPU が搭載されている場合、Photoshop、Bridge、または After Effects の実行時により強力な GPU を使用するために、コンピューターのグラフィックまたは省電力オプションを設定する必要があります。
- GPU を交換する。
Camera Raw は、GPU のサポートが無効になっている場合に、限られた種類の機能をサポートします。これらの内容:
- Photoshop で Raw およびその他のサポートされているファイル形式を開く。
- 表示サイズに合わせたズーム設定のみで写真を開いて表示する。
- 画像を他のファイル形式に変換して保存する(例:Raw ファイルを JPEG や TIFF に変換)。
- GPU アクセラレーションは、ディテールの強化、マスク、ぼかし(レンズ)など、ML ベースのすべての機能について、互換性のあるシステムで自動的に実行され、Camera Raw 環境設定では制御されません。
ディスプレイ:Camera Raw がディスプレイに情報を送信する方法を最適化します。Camera Raw の処理速度を高速化し、アニメーションズーム(スクラブズーム)などの機能を有効にできます。
編集中の画像処理:処理バージョン 5 を使用すると、ほとんどの調整で GPU アクセラレーションが有効になります。例えば、アクセラレーションを使用することで、テクスチャスライダーの動きに合わせて結果をスムーズに表示できるようになりました。また、4K、5K などの高解像度ディスプレイへの対応も可能になりました。2019年8月(バージョン 11.4)リリースで、GPU アクセラレーションを使用した画像処理が追加されました。
「開く」と「保存」:Camera Raw では、写真を保存するときに GPU を使用して、画像ファイルへの写真のレンダリングを高速化します。Camera Raw のフィルターダイアログを開く、または閉じる際、Camera Raw では GPU を使用し、Photoshop に送信する画像をレンダリングできます。2022年4月(バージョン 14.4)リリースでは、GPU アクセラレーションを使用した「開く」と「保存」が追加されました。
- Camera Raw は、コンピューターに合わせた GPU アクセラレーションの適切なレベル(オフ、制限付き、完全)を自動的に選択します。
「Camera Raw 環境設定」の「パフォーマンス」タブを選択して、Camera Raw がインタラクティブ編集に GPU アクセラレーションを使用する方法を確認し、カスタマイズします。詳しくは、「Camera Raw が GPU にアクセスしているかどうかの判定」を参照してください。
Photoshop の GPU 設定や Bridge の環境設定(ソフトウェアレンダリングを使用)は、Camera Raw で行った GPU のパフォーマンス設定に影響を与えません。Photoshop や Bridge などのアプリケーションで GPU 関連の設定をオンまたはオフにしても、Camera Raw の GPU 関連の設定は変更されません。逆に、Camera Raw の GPU 関連の設定が他のアプリケーションの設定に影響することもありません。
推奨の必要システム構成を満たす GPU、GPU ドライバー、オペレーティングシステムを使用していない。
Camera Raw の使用時に、GPU、CPU、メモリリソースを大量に消費する別のプログラムを実行している。Camera Raw とリソースを競合しているプログラムは、アクティビティモニター(Mac)またはタスクマネージャー(Windows)で確認できます。
ラップトップの場合は、コンピューターの電源管理設定(省電力モードなど)によりパフォーマンスが変わる可能性があります。
- GPU アクセラレーションは基本的に GPU に依存しますが、CPU の速度も高速化とパフォーマンスに重要な役割を果たしています。
- GPU メモリを増やすと、大量の写真をファイルに保存する際のパフォーマンスが向上します。
Camera Raw がグラフィックプロセッサー(GPU)を使用できる場合、Camera Raw の「環境設定」で「グラフィックプロセッサーを使用」オプションが選択されています。Camera Raw の 環境設定 を開くには:
-
macOS:
- Photoshop で、Photoshop/環境設定/Camera Raw を選択します。
- Bridge で、Adobe Bridge/Camera Raw 環境設定を選択します。
Windows:
- Photoshop で、編集/環境設定/Camera Raw を選択します。
- Bridge で、編集/Camera Raw 環境設定を選択します。
-
環境設定ダイアログボックスで、「パフォーマンス」タブを選択します。
パフォーマンスパネルに、システムで使用可能な GPU の名前とビデオメモリが表示されます。GPU 名の下に、Camera Raw の GPU アクセラレーションの状態が表示されます。この情報が表示されていない場合は、また、システムが必要システム構成を満たしてないか、GPU のドライバーが対応していない可能性があります。後者の場合は、システムに新しい GPU ドライバーをインストールする必要があります。
制限付きまたは完全アクセラレーションが自動的にサポートされます。制限付きアクセラレーションが自動的にサポートされている場合、「カスタム」オプションで「画像処理に GPU を使用」を選択すると、完全アクセラレーションが有効になります。
システムでサポートされていない場合や、エラーが発生した場合、アクセラレーションは自動的に無効になります。アクセラレーションが無効になり、エラーメッセージが表示されている場合は、GPU ハードウェア、ドライバーのバージョン、オペレーティングシステムのバージョンが必要システム構成を満たしていない可能性があります。
Camera Raw で自動的に検出されない問題が発生した場合は、「カスタム」オプションで GPU アクセラレーションを無効にできます。
「パフォーマンス」の「グラフィックプロセッサーを使用」フィールドでは、次のオプションを選択できます。
- 自動:Camera Raw が使用する GPU サポートのレベルが自動的に判定されます。これはデフォルトのオプションです。選択されるレベルは、システムのハードウェアやオペレーティングシステムの構成によって異なります。
- カスタム:オプションを選択して、Camera Raw が GPU を使用する方法をカスタマイズできます。
- ディスプレイに GPU を使用
- 画像処理に GPU を使用(処理バージョン 5 以降)
- 「開く」と「保存」に GPU を使用
GPU アクセラレーションレベルの詳細については、Camera Raw のどの機能が GPU を使用しますかを参照してください。
- オフ:Camera Raw は GPU を使用しません。
GPU またはビデオアダプターの製造元とモデルは、Camera Raw 環境設定ダイアログボックスに表示されます。この情報にアクセスするには:
macOS
- Photoshop で、Photoshop/環境設定/Camera Raw を選択します。
- Bridge で、Adobe Bridge/Camera Raw 環境設定を選択します。
Windows
- Photoshop で、編集/環境設定/Camera Raw を選択します。
- Bridge で、編集/Camera Raw 環境設定を選択します。
Camera Raw 環境設定ダイアログボックスに製造元とモデルが表示されていない場合は、オペレーティングシステムで次の操作を行います。
(macOS)左上隅にある Apple のロゴをクリックして、「この Mac について」を選択します。
(Windows)コントロールパネルで、デバイス マネージャー/ディスプレイアダプターを選択します。
Camera Raw が GPU にアクセスしていないが、必要なシステム構成を満たしている場合は、グラフィックドライバーをアップデートします。
macOS
グラフィックドライバーはオペレーティングシステムのアップデートで更新されます。システム環境設定または App Store の「アップデート」で、OS が最新の状態になっていることを確認します。
Windows
最新のドライバーを GPU の製造元のサイトからダウンロードします。
重要: Windows Update を実行してもグラフィックドライバーは更新されません。ご使用のカードの製造元 web サイトに直接移動して、ドライバーアップデートをチェックします。
- 現在、Camera Raw では同時に複数のグラフィックプロセッサー(GPU)を利用できません。複数の GPU を使用しても、Camera Raw のパフォーマンスは改善されません。
- ドライバーが競合する複数の GPU を使用すると、グラフィックプロセッサー(GPU)で高速化される Camera Raw の機能で問題が起きる可能性があります。
- 1 個の GPU に 2 台以上のモニターを接続することをおすすめします。
- コンピューターに内蔵 GPU と個別 GPU の両方が搭載されている場合(ラップトップでよく見かけます)、オペレーティングシステムのグラフィック設定と電源管理機能により、Camera Raw で使用可能な GPU が決まります。詳しくは、オペレーティングシステムの製造元から提供されたドキュメントを参照してください。macOS の場合は、Apple のドキュメントを参照してください。
- Windows で特定のカードをプライマリ GPU として設定する方法については、グラフィックカードの製造元から提供されたドライバーのドキュメントを参照してください。
- GPU の 1 つが外付けの場合、Camera Raw で使用可能なデバイスかどうか確認できません。Windows を使用している場合は、コンピューターの製造元のドキュメント、および外付けの GPU エンクロージャーの製造元から提供されたドキュメントを参照してください。macOS の場合は、Apple のドキュメント、「Mac で外付けのグラフィックプロセッサーを使う」を参照してください。
- 複数の GPU を使用する必要がある場合は、必ず、同一メーカーの同一モデルにしてください。そうしないと、クラッシュや他の問題が発生する可能性があります。
- Windows で GPU を無効にするには、デバイスマネージャーを使用します。デバイスマネージャーでカードの名前を右クリックし、「無効」を選択します。
発生する可能性のある問題
- Camera Raw ダイアログの画像領域の全体が青または白になる。
- 現像スライダーを動かすと、画像の明るさが予期せずにちらついたり、カラーシフトが生じたりする。
- Camera Raw が起動時にクラッシュする、全般にクラッシュまたはフリーズする、または理由もなく処理速度が遅くなる。
- Camera Raw 環境設定のパフォーマンスパネルの「グラフィックプロセッサーを使用」に「グラフィックプロセッサーアクセラレーションがエラーにより無効になっています」が表示される。
- Windows 上で画像プレビューおよびサムネールがタイル張りまたは破損しているように見える。
- Camera Raw が予期したレベルの GPU アクセラレーションを使用しない。「ディスプレイに GPU を使用」または、「画像処理に GPU を使用」が無効になっている。
- 以下のエラーメッセージが表示されます。
- 「ランタイムエラーが発生したため、残りのセッションの GPU アクセラレーションが無効になりました。」
- 「ランタイムエラーが発生したため、残りのセッションの GPU アクセラレーションが制限付きに戻されました。」
解決方法
次のいずれかの操作を行います。
- Photoshop と Camera Raw をアップデートします。
- グラフィックドライバーのアップデート
- 環境設定の「パフォーマンス」でカスタム設定を選択し、「「開く」と「保存」に GPU を使用」を無効にします。
- 問題が解決しない場合、可能であれば、環境設定の「パフォーマンス」でカスタム設定を選択し、「画像処理に GPU を使用」を無効にします。
- 問題が解決しない場合、可能であれば、環境設定の「パフォーマンス」でカスタム設定を選択し、「ディスプレイに GPU を使用」を無効にします。
- サードパーティ製のグラフィックアクセラレーターを無効にします。サードパーティ製 GPU オーバークロックユーティリティと Haxies はサポートされていません(Riva Tuner、MSI Afterburner など)。
- システムの環境設定の「省エネルギー」タブにある「自動グラフィック切り替え」を無効にします(macOS)。
- 互換性のある新しい GPU に交換します。
- Camera Raw 11.3 以前を使用している場合は、Camera Raw の環境設定で「グラフィックプロセッサーを使用」を無効にします。
- (macOS)Photoshop で、Photoshop/環境設定/Camera Raw を選択します。Bridge で、Adobe Bridge/Camera Raw 環境設定を選択します。
- (Windows)Photoshop で編集/環境設定/Camera Raw を選択します。Bridge で、編集/Camera Raw 環境設定を選択します。
- (Camera Raw バージョン 11.3 以前を使用している場合)Camera Raw が Windows DirectX または macOS Metal を使用するように設定します。環境設定/Camera Raw の順に移動して、GPU が OpenGL に設定されていることを確認します。Photoshop を終了し、次の場所にある Camera Raw GPU Config.txt ファイルを開きます。
- (macOS)/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU/Adobe Photoshop Camera Raw/Camera Raw GPU Config.txt
- (Windows)\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\GPU\Adobe Photoshop Camera Raw\Camera Raw GPU Config.txt
macOS X 10.7 以降のリリースで、ユーザーライブラリフォルダーはデフォルトで非表示になっています。こちらの手順を使用します。Camera Raw GPU Config.txt ファイルを手動で削除し、Photoshop を再起動します。
ノイズ除去、ぼかし(レンズ)、マスクなど、AI を利用した機能を使用しているときにエラーが発生した場合は、次のトラブルシューティング手順に従って問題を解決します。
-
DisableGPUInference.txt ファイルをデスクトップにダウンロードします。
macOS でダウンロードするには、Option キーを押しながらリンクをクリックします。
Windows でダウンロードするには、リンクの右クリックを選択します。 -
ダウンロードしたファイルを次のいずれかの場所に配置します。
- Lightroom:
- macOS:/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU/Adobe Lightroom
- Windows:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Adobe¥CameraRaw¥GPU¥Adobe Lightroom
- Lightroom Classic:
- macOS:/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU/Adobe Photoshop Lightroom Classic
- (Windows):¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Adobe¥CameraRaw¥GPU¥Adobe Photoshop Lightroom Classic
- Adobe Camera Raw:
- macOS:/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU/Adobe Photoshop Camera Raw
- Windows:¥Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Adobe¥CameraRaw¥GPU¥Adobe Photoshop Camera Raw
注意:- macOS で Library フォルダーが見つからない場合は、こちらの手順を試してください。
- Windows では、スタート/ファイル名を指定して実行を選択し、「%appdata%」と入力してから、目的のフォルダーに移動できます。
- Lightroom:
-
をいったん終了して、再び起動します。
GPU アクセラレーションが有効になっていないか、予期したとおり機能しない場合は、次のトラブルシューティングガイドに従って問題を解決してください。このガイドの説明は、macOS および Windows の Camera Raw、Lightroom、Lightroom Classic の次のバージョンに適用されます。
- Camera Raw 11.4 以降
- Lightroom 3.0 以降
- Lightroom Classic 8.4 以降
1. Camera Raw または Lightroom の最新バージョンがインストールされていることを確認する
Camera Raw および Lightroom の最新バージョンに関する詳細については、次を参照してください。
2. システムが GPU アクセラレーションの要件を満たしていることを確認する
Lightroom Classic 8.4 以降と Lightroom 3.0 以降の場合、GPU アクセラレーションに使用するハードウェアおよびソフトウェアの技術要件は Camera Raw と同じです。
3. 環境設定ダイアログボックスの情報を確認する
Camera Raw または Lightroom の環境設定ダイアログボックスを開き、表示されている情報を確認します。GPU アクセラレーションの問題をユーザーフォーラムまたはテクニカルサポートに報告する際は、次の情報を収集します。
- Camera Raw または Lightroom のバージョン番号
- GPU の名前
- GPU ドライバーのバージョン番号(GPU 名の後に表示されている場合)
- GPU RAM の量
- オプションと選択項目の状態
- ステータスメッセージ(エラーの内容を説明している場合があります)
4. 詳細ログを収集する。
問題を報告するときに、ログを収集してアドビに送信します。
ログファイルを収集する前にアプリケーション(Bridge、Photoshop、Lightroom)を終了してください。
GPU アクセラレーションに関連するログは、Camera Raw、Lightroom、Lightroom Classic で同じ場所に保存されます。
次の手順でバグに関するログを収集します。
- アプリケーションを終了します。
- アプリケーションを再起動します。
- 必要最小限の手順で問題を再現します。
- アプリケーションを再度終了します。
- ログファイルを収集します。
- Windows の場合、ログファイルは %APPDATA%\Adobe\CameraRaw\Logs に作成されます。Windows で、このフォルダーにアクセスするには:
- Windows キーを押します。
- 「Run」と入力します。
- %APPDATA%\Adobe\CameraRaw\Logs と入力します。
例:C:\Users\tester\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Logs
- Mac の場合、ログファイルは ~/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/Logs にあります。Mac で、このフォルダーにアクセスするには:
- Finder で「移動」メニューを開きます。
- 「フォルダーへ移動」を選択します。
- パスとして ~/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw を入力します。
- 「移動」をクリックします。
例:/Users/tester/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw
(Windows のみ)DxDiag レポートを保存する
dxdiag ツールは、エンジニアリングチームで問題の調査を行う際に役立つレポートを生成します。
- キーボードの Windows キーを押すか、タスクバーの Windows ボタンをクリックします。
- dxdiag と入力します(これでプログラムが検索されます)。
- Enter キーを押します。
- DxDiag ウィンドウが表示されるまで待ちます。
- 有効になったら「情報をすべて保存」ボタンをクリックします。
- DxDiag.txt ファイルを保存し、問題を報告する際に送信します。
5. ドライバーと OS を更新する
問題が発生した場合、まず現在の OS と GPU ドライバーのバージョンを確認します。最新のバージョンにアップデートし、問題が解決したかどうか確認します。
OS または GPU のドライバーのアップデートで問題が解決した場合は、結果を報告します(例:バージョン n で問題が発生したが、n+1 で解決した)。
手順については、「グラフィックドライバーのアップデート」を参照してください。
6. TempDisableGPU3 または TempDisableGPU2 ファイルを確認し、削除する
Logs フォルダーの場合と同じ方法で CameraRaw または GPU フォルダーを検索します。
- Windows の場合、このファイルは %APPDATA%\Adobe\CameraRaw\GPU にあります。
- Mac の場合、このファイルは ~/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU にあります。
GPU の初期化で処理不能な致命的なエラーが発生すると、Camera Raw または Lightroom は TempDisableGPU3 ファイル(TempDisableGPU2 の場合もあります)を削除しません。GPU フォルダーで、使用しているアプリケーションのサブフォルダーを探し、これらのファイルが残っているかどうか確認します。
初期化時に TempDisableGPU2 または TempDisableGPU3 ファイルが存在していると、Camera Raw は GPU アクセラレーションを無効にします。このため、アプリケーションを起動するたびにクラッシュが発生します。
このファイルを削除して初期化を再度実行できます。最初に発生したエラーが一時的なものであれば、ファイルの削除後に GPU アクセラレーションが正常に機能する場合があります。
TempDisableGPU2 または TempDisableGPU3 ファイルを見つけたら、次の操作を行います。
- アプリケーションを終了します。
- TempDisableGPU2 または TempDisableGPU3 ファイルを削除します。
- アプリケーションを再起動します。
- アプリケーションで「環境設定」ダイアログボックスを開きます。
- GPU アクセラレーションが有効になっていることを確認します。
- GPU アクセラレーションが有効になっていない場合は、アプリケーションを終了して、TempDisableGPU2 または TempDisableGPU3 ファイルが存在しているかどうか確認します。上記の手順で詳細ログファイルを収集します。
- CameraRaw/Logs フォルダーからログを収集します。