最終更新日 :
2021年7月28日
RoboHelp Classic からのアップグレード
RoboHelp Classic で作成したプロジェクトを、再設計されたバージョン(2019 release または 2020 release)にアップグレードすると、新しいプロジェクトフォルダーが作成されます。Classic のプロジェクトは変更されません。
アップグレード後について
- 以前のバージョンでプロジェクトを作成した場合は、Classic プロジェクトを RoboHelp 2015/2017/2019 Classic にアップグレードします。Adobe RoboHelp をダウンロードするには、「RoboHelp のダウンロード」を参照してください。
- Classic プロジェクトに CSS の構文エラーが含まれている場合は、アップグレード時に問題が発生します。アップグレードされたプロジェクトの CSS は空になります。
- 新しい Classic バージョンにアップグレードした後に、RoboHelp 2020 にアップグレードします。アップグレード中に問題が発生する場合は、\Users\<username>\AppData\Local\Temp\RHTMP でアップグレードのログを確認してください。
- プロジェクトのアップグレード後に、壊れたリンクや未解決のリンクがないかを確認してください。
- ルートフォルダーに存在する pdf、doc、docx などのすべてのバゲッジファイルは、アップグレードされたプロジェクトの アセット/docs にコピーされます。その他のファイルはすべて、Classic プロジェクトと同じフォルダー構造になります。アップグレード後に以下のフォルダーが作成されます。
- conditions:このフォルダーには、プロジェクトに存在するコンディショナルビルドタグ用のファイルが保存されます。
- contents:アップグレードされた Classic プロジェクトのフォルダーとトピックファイルが、すべてこのフォルダーに保存されます。このフォルダーに含まれるファイルとフォルダーは、再設計された RoboHelp のコンテンツパネルに表示されます。
- glossary:このフォルダーには、アップグレードされた用語集ファイルが保存されます。
- index:このフォルダーには、すべてのキーワードを含む索引ファイルが保存されます。
- publish:このフォルダーには、プリセット、言語、閲覧シーケンス、フィルター、マップファイル、スキン、変数セット、chm のウィンドウ設定など、出力生成に関連するデータが保存されます。
- seealso:このフォルダーには、アップグレードされた関連項目ファイルが保存されます。
- settings:このフォルダーには、Word や FrameMaker の読み込み用設定ファイルが保存されます。フォルダーには、Classic プロジェクトのアップグレードされたフォントのリストも保存されます。
- toc:このフォルダーには、アップグレードされた目次ファイルが保存されます。
- variable:このフォルダーには、変数を含むアップグレードされたファイルが保存されます。
- conditions:このフォルダーには、プロジェクトに存在するコンディショナルビルドタグ用のファイルが保存されます。
- assets フォルダーには、以下のフォルダーが含まれています。
- css
- docs(pdf や docx など)
- images
- multimedia
- master pages
- snippets
- その他
- css
- WebHelp とマルチスクリーン HTML5 SSL は、アップグレード時にレスポンシブ HTML5 に変換されます。 Flash が廃止されたため、Adobe AIR、Flash Help、Flash Help Pro、JavaHelp、Oracle Help などのその他の SSL は、再設計された RoboHelp で使用できなくなりました。
- Classic プロジェクトファイル(.xpj)は、ルートフォルダーの .rhpj ファイルにアップグレードされます。rhpj は、再設計された RoboHelp のプロジェクトの拡張子です。
- 従来の RoboHelp にあるファイルとフォルダーへのリンクは、再設計されたバージョンに移行されます。
アップグレード後に一部のファイルが見つからない場合
一部のファイルが見つからない場合には、以下の作業を実施する必要があります。
- アップグレードのログでエラーや警告を確認します。例えば、CSS ファイルのアップグレードに失敗した場合は、Classic バージョンに構文エラーを確認します。
- Classic プロジェクトの .fpj ファイルを確認します。プロジェクトのアップグレードは、ルートにある fpj ファイルに基づいて実行されます。このファイルは、従来の RoboHelp に存在するすべてのプロジェクトフォルダーにも保存されています。ファイルが壊れている場合は、ファイルを修復してからアップグレードを開始してください。
アップグレード後に変更されるコンテンツの内容
- トピックファイルと CSS ファイルは、HTML5 と CSS3 の規格に準拠するようになります。以前のプロジェクトのカスタムタグは、ソース HTML 内のデータ属性に置き換わります。
- リストは、HTML リストまたは段落の自動番号付けリストとしてアップグレードされます。スタイルパネルには、リストのスタイルが表示されます。
- CSS ファイルは、CSS3 ファイルにアップグレードされます。新しいファイルには、クラスおよび疑似クラスが含まれます。従来の CSS の属性(x-list-class など)に変更はありません。
- 表は、HTML5 準拠の表にアップグレードされます。ただし、表の見た目は同じです。
- 画像は、何も変更されずにアップグレードされます。トピックには、問題のない画像が含まれている必要があります。アップグレード後に変更されるのは、画像へのパスのみです。
既知の問題
- 従来の RoboHelp から RoboHelp(2020 release)へのアップグレード時に、「出力プリセット」タブが空白になり、新しいプリセットを追加できません。問題を回避するには、プロジェクトフォルダー/公開/プリセットに移動し、プリセットファイルをすべて手動で削除します。RoboHelp 2020 を再起動し、プロジェクトをもう一度開いてから、プリセットを追加します。
再設計された RoboHelp(2019 release)以降のバージョンからのアップグレード
再設計された RoboHelp(2019 release)からプロジェクトをアップグレードする場合は、プロジェクトフォルダーが変更されます。プロジェクトフォルダーのバックアップを作成してから、アップグレードしてください。プロジェクトがアップグレードされたら、以前のバージョンのプロジェクトを使用しないことをお勧めします。以前のバージョンのプロジェクトを使用すると、警告メッセージが表示されます。
プロジェクトのアップグレード後に、壊れたリンクや未解決のリンクがないか、ファイルやトピックが変更されていないかを確認してください。
RoboHelp のすべての作成者が、同じアップデートを使用していることを確認してください。