Adobe セキュリティ情報
ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB18-33
情報 ID 公開日 優先度
APSB18-33 2018 年 9 月 11 日 2

要約

ColdFusion バージョン 2018、2016 および 11 用のセキュリティアップデートが公開されました。 これらのアップデートは、任意のコード実行の原因になりかねない、重大な脆弱性に対処します。

対象のバージョン

製品名 対象のバージョン プラットフォーム
ColdFusion (2018 年リリース) 7 月 12 日リリース(2018.0.0.310739) すべて
ColdFusion (2016 年リリース) アップデート 6 とそれ以前のバージョン すべて
ColdFusion 11 アップデート 14 以前のバージョン すべて

解決策

アドビは、これらのアップデート版の優先度を次のように評価し、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。

製品名 更新後のバージョン プラットフォーム 優先度評価 入手方法
ColdFusion 2018 アップデート1 すべて 2 テクニカルノート
ColdFusion 2016  アップデート 7 すべて 2 テクニカルノート
ColdFusion 11 アップデート 15 すべて
2 テクニカルノート

注意:

上記のテクニカルノートで参照されるセキュリティアップデートには、JDK 8u121 以降(ColdFusion 2016 対応)および JDK 7u131 または JDK 8u121 (ColdFusion 11 対応)が必要です。ご使用の ColdFusion JDK/JRE を最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。対応する JDK アップデートを行わずに ColdFusion アップデートを適用しても、サーバーは保護されません。詳細については、関連するテクニカルノートを参照してください。

また、ColdFusion セキュリティページに記載のセキュリティ構成設定を適用するとともに、該当するロックダウンガイドを確認することを推奨します。

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー 脆弱性の影響 重大度 CVE 番号
信頼されないデータのデシリアライゼーション 任意のコード実行 クリティカル

CVE-2018-15965 

CVE-2018-15957 

CVE-2018-15958

CVE-2018-15959

既知の脆弱性を持つコンポーネントの使用 情報漏えい 中度 CVE-2018-15964
セキュリティバイパス 任意のフォルダーの作成 重要 CVE-2018-15963
ディレクトリ一覧 情報漏えい 重要 CVE-2018-15962
用途無指定ファイルのアップロード  任意のコード実行 クリティカル CVE-2018-15961
既知の脆弱性を持つコンポーネントの使用 任意のファイルの上書き クリティカル CVE-2018-15960

謝辞

一連の問題を指摘し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の個人および組織の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。

  • Code White GmbH の Matthias Kaiser 氏(CVE-2018-15957)
  • Venustech-Adlab の Gsrc 氏(CVE-2018-15958、CVE-2018-15959)
  • Foundeo の Pete Freitag 氏(CVE-2018-15960、CVE-2018-15961、CVE-2018-15962、CVE-2018-15963、CVE-2018-15964)
  • Cognitous Ltd の Nick Bloor 氏(CVE-2018-15965)

ColdFusion JDK 要件

COLDFUSION 2018 HF1

アプリケーションサーバーの場合

JEE インストールでは、ご使用のアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルで、以下の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**」を設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーは、「Catalina.bat/sh」ファイルの JAVA_OPTS を編集します

WebLogic アプリケーションサーバー:  「startWeblogic.cmd」ファイルの JAVA_OPTIONS を編集します

WildFly/EAP アプリケーションサーバー: 「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します。

COLDFUSION 2016 HF7

このセキュリティアップデートで、ColdFusion は JDK 8u121 以降である必要があります。   ご使用の ColdFusion JDK/JRE を手動で最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。JDK/JRE をアップデートしない場合、アップデートを適用するだけではサーバーは保護されません。

アプリケーションサーバーの場合

さらに、JEE インストールでは、ご使用のアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルで、以下の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**」を設定します。

以下に例を示します。          

Apache Tomcat アプリケーションサーバーでは、‘Catalina.bat/sh’ ファイルで JAVA_OPTS を編集します          

WebLogic アプリケーションサーバーでは、'startWeblogic.cmd' ファイルの JAVA_OPTIONS を編集します          

WildFly/EAP アプリケーションサーバーでは、「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します  

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します

COLDFUSION 11 HF15

このセキュリティアップデートで、ColdFusion は JDK 7u131 または JDK 8u121 以降である必要があります。   ご使用の ColdFusion JDK/JRE を手動で最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。JDK/JRE をアップデートしない場合、アップデートを適用するだけではサーバーは保護されません。

アプリケーションサーバーの場合

さらに、J2EE インストールでは、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルに次の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**」を設定します。

以下に例を示します。  

Apache Tomcat アプリケーションサーバーでは、‘Catalina.bat/sh’ ファイルで JAVA_OPTS を編集します          

WebLogic アプリケーションサーバーでは、'startWeblogic.cmd' ファイルの JAVA_OPTIONS を編集します          

WildFly/EAP アプリケーションサーバーでは、「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します  

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します

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