Adobe Acrobat Sign システムは、送信者からプライバシー管理者まで、様々なレベルの権限をサポートしています。権限レベルごとに、アカウント内の契約書へのアクセス権や契約書を操作するためのツールが追加されます。
機能の説明
Adobe Acrobat Sign サービスではマルチレベルの権限システムが採用されており、特定のユーザーにアクセス権とツールを提供します。ユーザーが持つ権限の範囲は、購入したサービスのレベルによって決まります。ユーザーは 1 つまたは複数の権限レベルを保持できます。
現在の権限レベルは、以下のように要約できます。
- 署名者 - 署名者は、受信した契約書に特化した権限を持ちます。 契約書を表示、辞退、または完了できます。「管理」タブには受信した契約書の履歴が保持され、これらの契約書を表示および印刷する権限が与えられています。
- 送信者 - 送信者は、Acrobat Sign インターフェイスへのフルアクセス権を持つ登録ユーザーです。 契約条件に含まれる権限には、契約書の送信、自分が送信した契約書の置換や変更、契約書やテンプレートに対するレポートの作成などが含まれます。その他のツールには、イベント通知システム、リマインダー、アカウント共有、言語/地域の設定、および送信者のアカウントのパーソナライズ機能を向上させるために特別に設計されたいくつかのツールがあります。
- グループ管理者 - グループ管理者は、アカウントレベルの設定を上書きしたり、グループの業務内容に合わせて所属グループを構成したりする権限を持ちます。 これには、ブランディング、デフォルトの署名と検証の設定、ワークフロー、テンプレートなど、アカウントレベルのほとんどの設定が含まれます。
- アカウント管理者 - アカウント管理者はアカウントレベルでの設定を制御します。アカウントレベルの設定は、グループレベルの管理者が上書きしない限り、アカウント内のすべてのグループに自動的に継承されます(上記参照)。 アカウントレベルでは、管理者はフェデレーションログイン、アカウントレベルのブランディング、テンプレート、ワークフローなどの設定を構成できます。
- プライバシー管理者 - プライバシー管理者は、アカウント管理者の役割を拡張したものです。 プライバシー管理者として追加ツールセットを追加するには、まずアカウント管理者である必要があります。 プライバシー管理者には、Acrobat Sign サーバーから契約書およびユーザー ID を完全に削除する権限があります(GDPR の要件による)。
設定オプション
管理者のデフォルトの機能レベルには変更可能な項目がいくつかあり、設定することができます。
グループ管理者:
グループ管理者の権限のうち、以下の 3 つの機能についてはアカウント管理者が操作できます。
ユーザーの追加およびアカウント設定の上書き機能は、「グローバル設定」にあります。
レポートの対象範囲をアカウント全体に拡張する機能は、「レポート設定」セクションにあります。
プライバシー管理者
プライバシー管理者とは、基本的にアカウント管理者の拡張ツールセットであり、GDPR 機能へのアクセス権を付与します。
プライバシー管理ツールセットは、ユーザー情報パネルで有効にできます。
「GDPR 機能セット」を使用すると、California Consumer Privacy Act(CCPA、カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの規制が求められる場合に、ユーザーとそのコンテンツを削除できます。