マテリアルの作成

Substance 3D Sampler でレイヤーとフィルターを使用してマテリアルを作成する方法について説明します。

Sampler はマテリアルを作成するための強力なツールです。Sampler に付属のスターターアセットのリソースを使用すると、素晴らしい結果を作成したり、「画像からマテリアル」ワークフローを使用して現実の世界を 3D にしたりすることができます。

ワークフロー

Sampler を使用すると、次の 2 つのワークフローでマテリアルを作成できます。

  • アセットパネルからマテリアルをブレンドするか、フィルターを使用して新しいものを作成します。
  • 「ビットマップからマテリアル」ツールを使用して、画像や写真に基づいてマテリアルを作成します。

プロジェクトの作成

Sampler プロジェクトは、マテリアルと環境光を保持できるコンテナです。プロジェクトは、アセットを整理するための有用な方法です。

Sampler を最初に開いた場合は、スタートアップスクリーンが表示されます。

スタートアップスクリーンでは、次の操作を実行できます。

  • 新規作成を選択して、新しいプロジェクトを作成します。
  • 開くを選択して、既存のプロジェクトを参照します。
  • Sampler で作業した最近のプロジェクトの一覧が表示されます。プロジェクトを選択して作業を継続します。
  • Sampler についてを選択すると、Sampler のバージョンに関する詳細が表示されます。
  • ドキュメントを選択して、Sampler のドキュメントを開きます。

スタートアップスクリーンが表示されない場合は、ファイルメニューでプロジェクトを作成して開くことができます。ヘルプメニューから、ドキュメントやその他の役立つ情報にアクセスできます。

Sampler の新しいプロジェクトはそれぞれマテリアルが空白な状態で自動的に開かれ、ビューポートとプロジェクトパネルに表示されます。

スターターアセットからマテリアルを作成する

Sampler には、最初に基本を学ぶために役立つアセットが含まれています。それらは、アセットパネルのスターターアセットにあります。

スターターアセットには、2 つのフォルダーが含まれています。

  • 「マテリアル」フォルダーには、雪、さび、木、デニムなどの多くのマテリアルが含まれています。また、「マテリアル」フォルダーには、小枝、葉、小石用のいくつかのアトラスマテリアルも保持されています。両方のタイプのマテリアルを使用する方法を以下で説明します。
  • 「フィルター」フォルダーには、マテリアルの調整または修正に使用できるフィルターが含まれています。ぼかしや反転などの単純なフィルターもあれば、舗装パターンフィルターなどのより高度なフィルターもあります。

プロジェクト内でアセットを使用するには、それらをレイヤースタックに追加します。レイヤースタックは、レイヤーパネルに表示されます。新たに作成されたマテリアルの場合、レイヤースタック内にレイヤーはありません。

レイヤーパネルおよび属性パネルで作業して、マテリアルを作成する

マテリアルのビルドを開始するには、レイヤースタックにマテリアルとフィルターを追加する必要があります。以下では、ガーデンパスマテリアルを作成するプロセスについて説明します。

新しいマテリアルを開始するには、岩マテリアルレイヤーをレイヤースタックに追加します。

  1. アセットパネルで、スターターアセットを開きます。

  2. マテリアルフォルダーを開きます。

  3. マテリアルを見つけます。

  4. 岩マテリアルをビューポートまたはレイヤースタックにドラッグします。岩マテリアルがレイヤースタックに追加され、ビューポートが更新されて、岩マテリアルが表示されます。

ビューポート、レイヤーパネルおよび属性パネルでの岩レイヤーの表示方法。
ビューポート、レイヤーパネルおよび属性パネルでの岩レイヤーの外観。

視覚的にさらに興味を引くように、このレイヤーのパラメーターを調整します。

  1. 作成した岩レイヤーを選択します。

  2. 属性パネルには、レイヤーの外観を制御するパラメーターがあります。

  3. スライダーをドラッグして、石のカラーバリエーションを 1 に増やします。

  4. スライダーをドラッグして、粒子の強度を 0.65 に増やします。

注意:

Sampler でのほとんどの変更は、Ctrl+z キー(Mac の場合は cmd+z キー)で取り消すことができます。意図せずに何かを取り消した場合は、Ctrl+y キー(Mac の場合は cmd+y)でやり直すことができます。取り消しコントロールとやり直しコントロールは、編集メニューでも使用できます。

ただし、マテリアルはまだあまり面白味がありません。フィルターを使用してワンランク上げます。

  1. レイヤーパネルの上部にある「レイヤーを追加」ボタンをクリックします。

  2. 検索ボックスに「舗装」と入力します。

  3. 舗装パターンフィルターを選択します。

アセットパネルを使用して、舗装パターンフィルターを検索することもできます。スターターアセット/フィルター/ジェネレーターの下を確認して、岩マテリアルを追加したように、ビューポートにドラッグします。

岩レイヤーと同様に、舗装パターンレイヤーを選択してパラメーターを調整できます。パターンタイプの変更を試みて、好きなスタイルを見つけます(スクリーンショットではブラシロックを使用しています)。

舗装パターンフィルターによって分断された岩を含む Sampler のスクリーンショット。
舗装パターンフィルターは岩を分断してタイル化可能なパターンを作成します。

現在、マテリアルはきれいすぎます。少し泥を追加して、それを修正します。岩レイヤーと同様に、アセットパネルを使用して、スターターアセット/マテリアルの下で泥マテリアルを見つけます。以前に岩マテリアルを追加したのと同様に、泥をレイヤースタックに追加します。

泥マテリアルは、両方のマテリアルの高さに基づいて、岩のパスと自動的にブレンドされます。

泥レイヤーは次の 2 つのアイコンがあることに注意してください。

  • 左のアイコンをクリックすると、属性パネルで泥の外観を調整できます。
  • 右のアイコンをクリックすると、ブレンドオプションや、その下のレイヤーと泥をブレンドする方法を調整できます。

泥をより現実的に見せるために、主に岩の間の裂け目や亀裂を埋めてみます。

  • 舗装パターンレイヤーで、岩の間に泥が見えるようにジョイントの高さを下げます。
  • 泥レイヤーのブレンドオプションアイコンを選択します。オフセット値を変更して、目に見える泥の量を調整します。
泥レイヤーの追加を示す Sampler のスクリーンショット。
泥ブレンド属性および舗装パターンフィルター属性でパラメーターを調整した後のマテリアルの外観。

少々ディテールを追加して、このマテリアルを仕上げます。散らばるように葉を何枚か追加してみましょう。

葉を追加するには、フィルターとマテリアルの組み合わせを使用します。舗装パターンフィルターを追加したのと同じ方法で、アトラススキャッターフィルターをレイヤースタックに追加します。

アトラススキャッターノードは、入力として別のレイヤーを使用します。アトラススキャッターレイヤーの下に、マテリアルを保持できるスペースがある点に注意してください。入力が空の場合、アトラススキャッターレイヤーはマテリアルに影響しません。

アトラススキャッターフィルターを追加した後の Sampler のスクリーンショット。
スキャッターレイヤーフィルターの下に空のスペースがあることに注意してください。これは、アトラスマテリアルを追加してマテリアル全体に散在させることができる場所です。

レイヤースタックのアトラススキャッターマテリアルを使用して、アセットパネルで「乾燥した月桂樹の葉」マテリアルを探します。「乾燥した月桂樹の葉」マテリアルをアトラススキャッターレイヤーの入力にドラッグします。

アトラススキャッターフィルターは、マテリアル全体に葉が散らばるようにします。「乾燥した月桂樹の葉」入力を選択すると、葉の表示方法を調整できます。アトラススキャッターレイヤーを選択して、散在する葉と岩のパスをどのようにブレンドするかを調整します。

注意:

コンピューターグラフィックとアニメーションでは、アトラスは、個々の要素のコレクションを保持する特殊な種類のマテリアルまたは画像です。

スキャッターフィルターに葉を追加した後の Sampler のスクリーンショット。
好みの結果に達するように、レイヤーのパラメーターを調整します。マテリアルがより高品質に見えるように、ビューポートの上部で解像度を上げみます。

おめでとうございます。庭の小道のマテリアルが作成されました。小枝や小石を使って、さらにディテールを加えてみましょう。などのフィルターを使用して、さまざまな天候の効果を追加することもできます。マテリアルに満足したら、他のアプリケーション用にそれを書き出す方法をこの記事でご確認ください。

「ビットマップからマテリアル」ワークフローの使用

画像からマテリアルフィルターは、標準のビットマップ画像からマテリアルを作成するために役立ちます。画像からマテリアルの使用を開始するには、次の手順に従います。

  1. マテリアルを作成します。

  2. ファイルブラウザーからレイヤースタックに画像をドラッグします。フォルダーをアセットパネルに読み込んだ場合は、そこから画像を追加することもできます。

  3. マテリアル作成テンプレートウィンドウが表示されます。画像からマテリアルを選択し、OK をクリックします。

  4. Sampler がマテリアルのレイヤーを作成します。画像からマテリアル(AI 搭載)フィルターは、その下のイメージレイヤーを処理して、各マテリアルチャンネルのデータを生成します。

  5. 画像からマテリアル(AI 搭載)のパラメーターを調整して、値を微調整します。

「画像からマテリアル」ワークフローを使用した Sampler のスクリーンショット。
携帯電話のカメラで撮影した腐葉土の写真を使用した、「画像からマテリアル」の基本的な例。

これで、マテリアルの基礎ができました。マテリアルタイルの作成方法やアーチファクトの修正方法の詳細については、このチュートリアルを参照してください。

次のトピック

これでマテリアルの作成方法を理解できました。次に、他のアプリケーションで使用してみましょう。アセットの書き出し方法については、こちらを参照してください

ご質問またはご意見

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