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Camera Raw でのカラーおよびトーンの調整

  1. Photoshop ユーザーガイド
  2. Photoshop の概要
    1. 夢を カタチに
    2. Photoshop の新機能
    3. 初めての写真編集
    4. ドキュメントの作成
    5. Photoshop | よくある質問
    6. Photoshop の必要システム構成
    7. Photoshop とは
    8. Photoshop を最新の状態にする
  3. Photoshop とその他の Adobe 製品およびサービス
    1. Photoshop で Illustrator のアートワークを作業する
    2. InDesign での Photoshop ファイルの操作
    3. Photoshop 用 Substance 3D マテリアル
    4. Photoshop の Capture アプリ内拡張機能の使用
  4. Photoshop モバイル版(中国本土ではご利用いただけません)
    1. マニュアル
    2. 新機能 
    3. 技術要件    
  5. Photoshop iPad 版(中国本土ではご利用いただけません)
    1. Photoshop iPad 版 | よくある質問
    2. ワークスペースについて
    3. システム要件 | Photoshop iPad 版
    4. ドキュメントの作成、表示、書き出し
    5. 写真の追加
    6. レイヤーの操作
    7. ブラシを使用した描画とペイント
    8. 範囲の選択とマスクの追加
    9. 合成を修正する
    10. 調整レイヤーを使用する
    11. トーンカーブで合成の色調を調整する
    12. 変形操作の適用
    13. 合成画像の切り抜きと回転
    14. カンバスの回転、パン、ズーム、リセット
    15. テキストレイヤーを使用する
    16. Photoshop と Lightroom の連携
    17. Photoshop iPad 版で環境にないフォントを取得する
    18. Photoshop iPad 版での日本語テキスト
    19. アプリの設定の管理
    20. タッチショートカットとジェスチャー
    21. ショートカットキー
    22. 画像サイズの編集
    23. Photoshop iPad 版での制作過程をライブストリームで配信
    24. 修復ブラシで不具合を修正する
    25. Capture でブラシを作成して Photoshop iPad 版で使用する
    26. Camera Raw ファイルの操作
    27. スマートオブジェクトの作成と操作
    28. 覆い焼きと焼き込みを使用した画像の露光量調整
    29. Photoshop iPad 版の自動調整コマンド
    30. Photoshop iPad 版で画像内の領域を指先で操作する
    31. スポンジツールを使用した画像の彩度の調整
    32. iPad のコンテンツに応じた塗りつぶし
  6. Photoshop web 版(中国本土ではご利用いただけません)
    1. マニュアル
    2. Photoshop の新機能
    3. 技術要件
  7. Photoshop(Beta)(中国本土ではご利用いただけません)
    1. Creative Cloud(Beta)アプリの基本を学ぶ
    2. Photoshop(Beta)デスクトップ版
    3. 参照画像
    4. 「調和」でオブジェクトを背景にブレンド
    5. 生成アップスケールでの画質の向上
  8. 生成 AI(中国本土ではご利用いただけません) 
    1. Photoshop の生成 AI に関するよくある質問
    2. Photoshop デスクトップ版の生成塗りつぶし
    3. 説明テキストプロンプトで画像を生成
    4. Photoshop デスクトップ版の生成拡張
    5. 背景を生成を使用した背景の置換
    6. 類似を生成を使用して新しいバリエーションを取得
    7. 生成コントロールの AI モデルを選択
    8. Photoshop iPad 版の生成塗りつぶし
    9. Photoshop iPad 版の生成拡張
    10. Photoshop web 版の生成 AI 機能
  9. Content authenticity(中国本土ではご利用いただけません)
    1. Photoshop の Content credentials
    2. NFT の ID と来歴
    3. クリエイティブ属性のアカウントの接続
  10. クラウドドキュメント(中国本土ではご利用いただけません)
    1. Photoshop クラウドドキュメント | よくある質問
    2. Photoshop クラウドドキュメント | ワークフローに関する質問
    3. Photoshop でのクラウドドキュメントの管理と使用
    4. Photoshop 用クラウドストレージのアップグレード
    5. クラウドドキュメントを作成または保存できない
    6. Photoshop クラウドドキュメントのエラーを解決する
    7. クラウドドキュメントの同期ログの収集
    8. クラウドドキュメントの編集に他のユーザーを招待
    9. ドキュメントをレビュー用に共有
  11. ワークスペース
    1. ワークスペースの基本
    2. 環境設定
    3. Photoshop のもっと知るパネルによる学習の高速化
    4. ドキュメントの作成
    5. ファイルの配置
    6. デフォルトのショートカットキー
    7. ショートカットキーのカスタマイズ
    8. ツールギャラリー
    9. パフォーマンス環境設定
    10. コンテキストタスクバー
    11. ツールの使用
    12. プリセット
    13. グリッドとガイド
    14. タッチジェスチャー
    15. Photoshop での Touch Bar の使用
    16. タッチ機能とカスタマイズ可能なワークスペース
    17. テクノロジープレビュー
    18. メタデータと注釈
    19. 他のアプリケーションへの Photoshop 画像の配置
    20. 定規
    21. プリントしないエクストラの表示または非表示
    22. 画像のコラムの指定
    23. 取り消しおよびヒストリー
    24. パネルとメニュー
    25. スナップを使用した要素の配置
    26. ものさしツールを使用した配置
    27. プロジェクトで整理、共有、および共同作業
    28. Adobe Firefly 生成の微調整
  12. 画像とカラーの基本
    1. 画像のサイズを変更する方法
    2. ラスター画像とベクトル画像の操作
    3. 画像サイズと解像度
    4. カメラやスキャナーからの画像の取り込み
    5. 画像を作成、開く、読み込み
    6. 画像の表示
    7. 無効な JPEG マーカーエラー | 画像を開く
    8. 複数の画像の表示
    9. カラーピッカーとスウォッチのカスタマイズ
    10. ハイダイナミックレンジ(HDR)画像
    11. 画像のカラーの適用
    12. カラーモードの変換
    13. カラーモード
    14. 画像の一部の消去
    15. 描画モード
    16. カラーの選択
    17. インデックスカラーのカラーテーブルのカスタマイズ
    18. 画像情報
    19. ゆがみフィルターが使用できない
    20. カラーについて
    21. チャンネルを使用したカラーおよびモノクロの補正
    22. カラーパネルとスウォッチパネルでのカラーの選択
    23. サンプル
    24. カラーモードまたは画像モード
    25. 色かぶり
    26. アクションへの条件付きモード変更の追加
    27. HTML CSS と SVG からスウォッチを追加
    28. ビット数と環境設定
  13. レイヤー
    1. レイヤーの基本
    2. 非破壊編集
    3. レイヤーとグループの作成および管理
    4. レイヤーの選択、グループ化、リンク
    5. 画像をフレームに配置する
    6. レイヤーの不透明度と描画
    7. レイヤーのマスク
    8. スマートフィルターの適用
    9. レイヤーカンプ
    10. レイヤーの移動、重なり順の変更およびロック
    11. ベクトルマスクによるレイヤーのマスク
    12. レイヤーとグループの管理
    13. レイヤー効果とレイヤースタイル
    14. レイヤーマスクの編集
    15. アセットを抽出
    16. クリッピングマスクを使用したレイヤーの表示
    17. レイヤーからの画像アセットの生成
    18. スマートオブジェクトの操作
    19. 描画モード
    20. 複数の画像のグループ写真への合成
    21. レイヤーを自動合成を使用して画像を結合
    22. レイヤーの整列と分布
    23. レイヤーから CSS をコピー
    24. レイヤーまたはレイヤーマスクの境界線からの選択範囲の読み込み
    25. ノックアウトして他のレイヤーからコンテンツを表示
  14. 選択範囲
    1. 選択の基本を学ぶ
    2. 合成での選択範囲の作成
    3. 選択とマスクワークスペース
    4. 選択ツールによる選択
    5. なげなわツールによる選択
    6. ピクセル選択範囲の補正
    7. 選択したピクセルの移動、コピー、削除
    8. 一時的なクイックマスクの作成
    9. 画像内の色域指定の選択
    10. パスと選択範囲の境界線の変換
    11. チャンネルの基本
    12. 選択範囲とアルファチャンネルマスクの保存
    13. 画像の焦点領域の選択
    14. チャンネルの複製、分割および統合
    15. チャンネルの演算
  15. 画像補正
    1. オブジェクトのカラーの置換
    2. 遠近法ワープ
    3. カメラの振動によるぶれの軽減
    4. 修復ブラシの使用例
    5. カラールックアップテーブルの書き出し
    6. 画像のシャープとぼかしの調整
    7. カラー調整について
    8. 「明るさ・コントラスト」補正の適用
    9. シャドウとハイライトのディテールの調整
    10. レベル補正
    11. 色相と彩度の調整
    12. 自然な彩度の調整
    13. 画像領域内のカラーの彩度の調整
    14. 色調のクイック補正
    15. 画像への特殊なカラー効果の適用
    16. カラーバランスの補正による画像の向上
    17. ハイダイナミックレンジ(HDR)画像
    18. ヒストグラムとピクセル値の表示
    19. 画像のカラーの適用
    20. 写真の切り抜きと角度補正
    21. カラー画像の白黒画像への変換
    22. 調整レイヤーと塗りつぶしレイヤー
    23. トーンカーブの補正
    24. 描画モード
    25. 出力用画像のターゲット指定
    26. レベル補正およびトーンカーブスポイトツールを使用したカラーと色調の補正
    27. HDR の露光量とトーンの調整
    28. 画像領域の覆い焼きまたは焼き込み
    29. 特定色域の色調の補正
  16. Adobe Camera Raw
    1. Camera Raw の必要システム構成
    2. Adobe Camera Raw の新機能
    3. Camera Raw の紹介
    4. パノラマの作成
    5. サポート対象レンズ
    6. Camera Raw でのカラーおよびトーンの調整
    7. Camera Raw の周辺光量補正、粒状、かすみの除去の効果
    8. デフォルトのショートカットキー
    9. Camera Raw の自動的な遠近法の補正
    10. Camera Raw の円形フィルター
    11. Camera Raw 設定の管理
    12. Camera Raw で画像を開いて処理および保存する
    13. Camera Raw の強化されたスポット除去ツールで画像を修復
    14. 画像の回転、切り抜きおよび調整
    15. Camera Raw でのカラーレンダリングの調整
    16. Camera Raw のプロセスバージョン
    17. Camera Raw での部分補正
    18. 余分な人物の削除
    19. 反射の削除
    20. AI 編集ステータスの表示と更新の管理
  17. 画像の修復および復元
    1. 削除ツールによる不要なオブジェクトおよび人物の削除
    2. コンテンツに応じた塗りつぶしを使用して写真からオブジェクトを削除
    3. コンテンツに応じたパッチと移動
    4. 写真のレタッチと修復
    5. 画像のゆがみとノイズの修正
    6. 多くの問題を解決するための基本的なトラブルシューティング手順
  18. 画像の補正と変形
    1. 画像の空の置換
    2. オブジェクトの変形
    3. 切り抜き、回転およびカンバスサイズを調整
    4. 写真を切り抜きおよび角度補正する方法
    5. パノラマ画像の作成と編集
    6. 画像、シェイプ、パスのワープ
    7. Vanishing Point
    8. コンテンツに応じた拡大・縮小
    9. 画像、シェイプ、パスの変形
  19. 描画とペイント
    1. 対称パターンのペイント
    2. 長方形の描画とストロークオプションの変更
    3. 描画の概要
    4. シェイプの描画と編集
    5. スターなどの尖端があるシェイプの作成
    6. ペイントツール
    7. ブラシの作成と修正
    8. 描画モード
    9. パスへのカラーの追加
    10. パスの編集
    11. 混合ブラシによるペイント
    12. ブラシプリセット
    13. グラデーション
    14. グラデーション補間
    15. 選択範囲、レイヤーおよびパスの塗りつぶしおよび境界線の描画
    16. ペンツールによる描画
    17. パターンの作成
    18. パターンメーカーを使用したパターンの生成
    19. パスの管理
    20. パターンライブラリとプリセットの管理
    21. グラフィックタブレットによる描画またはペイント
    22. テクスチャブラシの作成
    23. ブラシへの動的な要素の追加
    24. グラデーション
    25. アートヒストリーブラシによる、スタイル化されたストロークのペイント
    26. パターンによるペイント
    27. 複数のデバイスでのプリセットの同期
    28. プリセット、アクションおよび設定の移行
  20. テキスト
    1. テキストの追加と編集
    2. 統合テキストエンジン
    3. OpenType SVG フォントの操作
    4. 文字の書式設定
    5. 段落の書式設定
    6. テキスト効果の作成方法
    7. テキストの編集
    8. 行間と字間
    9. アラビア語およびヘブライ語のテキスト
    10. フォント
    11. フォントのトラブルシューティング
    12. 日本語、中国語、韓国語のテキスト
    13. テキストの入力
  21. フィルターと効果
    1. ぼかしギャラリーの使用
    2. フィルターの基本
    3. フィルター効果リファレンス
    4. 照明効果の追加
    5. 広角補正フィルターの使用
    6. 油彩フィルターの使用
    7. ゆがみフィルターの使用
    8. レイヤー効果とレイヤースタイル
    9. 特定フィルターの適用
    10. 画像領域で指先で操作する
  22. 保存と書き出し
    1. Photoshop でのファイルの保存
    2. Photoshop でのファイルの書き出し
    3. サポートされているファイル形式
    4. グラフィック形式でのファイルの保存
    5. Photoshop と Illustrator 間でのデザインの移動
    6. ビデオとアニメーションの保存と書き出し
    7. PDF ファイルを保存
    8. Digimarc 著作権保護
  23. カラーマネジメント
    1. カラーマネジメントの設定
    2. 一貫した色の保持
    3. カラー設定
    4. ダブルトーン
    5. カラープロファイルの操作
    6. オンライン表示用ドキュメントのカラーマネジメント
    7. 印刷時におけるドキュメントのカラーマネジメント
    8. 読み込んだ画像のカラーマネジメント
    9. 色の校正
  24. Web、画面、アプリデザイン
    1. デザインに最適な Photoshop
    2. アートボード
    3. デバイスプレビュー
    4. レイヤーから CSS をコピー
    5. Web ページのスライス
    6. スライスの HTML オプション
    7. スライスのレイアウトの変更
    8. Web グラフィックの使用
    9. Web フォトギャラリーの作成
  25. ビデオとアニメーション
    1. Photoshop でのビデオの編集
    2. ビデオおよびアニメーションレイヤーの編集
    3. ビデオとアニメーションの概要
    4. ビデオとアニメーションのプレビュー
    5. ビデオレイヤーのフレームのペイント
    6. ビデオファイルと画像シーケンスの読み込み
    7. フレームアニメーションの作成
    8. Creative Cloud 3D アニメーション(プレビュー)
    9. タイムラインアニメーションの作成
    10. ビデオ用の画像の作成
  26. プリント
    1. 3D オブジェクトのプリント
    2. Photoshop を使用したプリント
    3. カラーマネジメントを使用したプリント
    4. コンタクトシートと PDF プレゼンテーション
    5. ピクチャパッケージレイアウトでの写真のプリント
    6. スポットカラーのプリント
    7. 業務用プリンターでの画像のプリント
    8. Photoshop からのカラー印刷の改善
    9. 印刷問題のトラブルシューティング | Photoshop
  27. 自動化
    1. アクションの作成
    2. データ駆動型グラフィックの作成
    3. スクリプト
    4. ファイルのバッチ処理
    5. アクションの再生と管理
    6. 条件付きアクションの追加
    7. アクションおよびアクションパネルについて
    8. アクションへのツールの記録
    9. アクションへの条件付きモード変更の追加
    10. プラグインとスクリプト用の Photoshop UI ツールキット
  28. トラブルシューティング
    1. 解決済みの問題 
    2. 既知の問題
    3. Photoshop のパフォーマンスの最適化
    4. トラブルシューティング/初級編
    5. クラッシュまたはフリーズのトラブルシューティング
    6. プログラムエラーのトラブルシューティング
    7. 「仮想記憶ディスクの空き容量不足」エラーのトラブルシューティング
    8. GPU およびグラフィックドライバーの問題のトラブルシューティング
    9. 見つからないツールを検索
    10. Photoshop の 機能 | 廃止された 3D 機能に関するよくある質問

Adobe Camera Raw でカラーとトーンを調整する方法について説明します。

ヒストグラムおよび RGB レベル

ヒストグラムは、画像内の各輝度のピクセル数を表します。 ヒストグラムのどの輝度値も 0 ではない場合は、トーンスケール全体を利用している画像であることを示します。 ヒストグラムで色調範囲全体を利用していない場合は、コントラストに欠けるぼんやりした画像であることを示します。 左側にスパイクのあるヒストグラムはシャドウクリッピングを示し、右側にスパイクのあるヒストグラムはハイライトクリッピングを示します。

Adobe Camera Raw のリボン形式のヒストグラム
Adobe Camera Raw のリボン形式のヒストグラム

注意:
  • プレビュー画像でどちらのピクセルがクリップされているかを確認するには、「シャドウ」または「ハイライト」を選択します。 詳細については、ハイライトおよびシャドウクリッピングのプレビューを参照してください。
  • Camera Raw のバージョン 13.3 以降、ヒストグラムには、Lightroom の場合と同様のリボンスタイルが表示されます。

一般的な画像調整作業の 1 つに、ヒストグラムの一方に偏っているピクセル値を、ヒストグラムの左から右まで均等に分散させる作業があります。

ヒストグラムは、レッド、グリーンおよびブルーの各カラーチャンネルに対応する 3 つのカラーリボンで構成されます。 ホワイトは、3 つのチャンネルすべてが重なったときに表示されます。 イエロー、マゼンタ、シアンは RGB チャンネルの 2 つが重なったときに表示されます(イエローはレッド + グリーン、マゼンタはレッド + ブルー、シアンはグリーン + ブルー)。

ヒストグラムは、Camera Raw ダイアログボックスの設定を調整すると自動的に変更されます。

ヒストグラムの下には、ポインターがある位置のピクセルの RGB 値が表示されます。 

注意:

右側のパネルの下部にあるサンプラーオーバーレイの切り替えツールを使用すると、プレビュー画像に最大 9 個のカラーサンプラーを配置できます。 この RGB 値はプレビュー画像の上に表示されます。 カラーサンプラーを取り除くには、カラーサンプラーを Alt キー(Windows)または Option キー(macOS)を押しながらクリックします。


ハイライトおよびシャドウのクリップの表示

画像内に、その画像で表現できるピクセルの最大値よりも大きい、または最小値よりも小さいピクセルのカラー値があると、そのピクセルでクリッピングが発生します。 明るすぎる値はクリッピングされて白の出力となり、暗すぎる値はクリッピングされて黒の出力となります。 その結果、画像のディテールが失われます。

ハイライトとシャドウのクリッピングインジケーターは、ヒストグラムの上隅に表示されます。 これは、編集を行う際に、写真内の明るすぎる領域または暗すぎる領域をチェックするためのものです。

  • 左上のクリッピングインジケーターが点灯している(クリッピングインジケーターが白い)場合は、写真内でシャドウがクリップされていることを意味します。 点灯しているインジケーターを選択して、写真のシャドウを表示します。 シャドウはブルーのオーバーレイマスクとして表示されます。
  • 右上のクリッピングインジケーターが点灯している(クリッピングインジケーターが白い)場合は、写真内でハイライトがクリップされていることを意味します。 照明インジケーターを選択して、画像のハイライトを表示します。 ハイライトはレッドのオーバーレイマスクとして表示されます。  

Adobe Camera Raw のカラーパネル

ホワイトバランスを調整するには、画像内で中間色(ホワイトまたはグレー)にするものを判断し、それらが中間色に見えるように画像内の色を変更します。 シーンのホワイトまたはグレーに見えるオブジェクトも、環境光またはフラッシュによって色かぶりすることがあります。 「編集」の基本パネルの下にあるホワイトバランスツール を使用してホワイトまたはグレーのものを指定すると、その写真が撮影されたときの光の色が自動的に判断され、色が調整されます。

色温度(ケルビン)は、シーンの照明の測定に使用されます。 自然光源と白熱光源から放たれる光の分布は色温度によって予測可能です。

デジタルカメラでは、露光中のホワイトバランスがメタデータエントリとして記録されます。 この値が Camera Raw プラグインによって読み取られ、Camera Raw ダイアログボックスでファイルを開くときの初期設定になります。 通常、この設定で正しい色温度、またはそれに近い色温度になります。 ホワイトバランスが適切ではない場合は調整することもできます。 

注意:

すべての色かぶりが不適切なホワイトバランスによって生じるわけではありません。 ホワイトバランスを調整した後に残る色かぶりは、DNG プロファイルエディターを使用して補正します。 Camera Raw でのカメラに合わせたカラーレンダリングの調整を参照してください。

基本パネルのホワイトバランスドロップダウンメニューには、以下に示す通り、色かぶりを補正するための主要コントロール機能が 3 つあります。

ホワイトバランス

このホワイトバランス設定が適用され、ホワイトバランス設定に応じて「基本補正」タブの色温度プロパティおよび色かぶり補正プロパティが変更されます。 これらのコントロールを使用してカラーバランスを微調整します。

撮影時の設定

カメラのホワイトバランス設定を使用します(使用可能な場合)。

自動

画像データに基づいてホワイトバランスを計算します。

また、Camera Raw ファイルと DNG ファイルには、晴天曇天日陰白熱灯蛍光灯およびフラッシュの各ホワイトバランス設定があります。

注意:

カメラのホワイトバランス設定が認識されない場合は、「撮影時の設定」を選択することは「自動」を選択することと同じになります。

色温度

ホワイトバランスをカスタム色温度に設定します。 色温度を下げると、低い色温度の照明の下で撮影された写真を補正できます。画像の色の青みが強くなり、環境光の色温度の低さ(黄色みの強さ)が補正されます。 逆に色温度を上げると、高い色温度の照明の下で撮影された写真を補正できます。画像の色が暖色系寄りになり(黄色みが強くなり)、環境光の色温度の高さ(青みの強さ)が補正されます。 

注意:

TIFF 画像や JPEG 画像を調整するときは、色温度コントロールおよび色かぶり補正コントロールの範囲と単位が異なります。 例えば、Camera Raw には、2,000 ~ 50,000 ケルビンの範囲で使用できる Raw ファイル用の色温度調整スライダーがあります。 JPEG ファイルまたは TIFF ファイルに対しては、異なる色温度やホワイトバランスを近似的に適用することを試みます。 既に元の値を使用してファイルのピクセルデータが変更されているため、Camera Raw で本来のケルビン温度スケールを求めることはできません。 この場合、温度スケールではなく、-100~100 の範囲の近似スケールが使用されます。

色かぶり補正

ホワイトバランスを設定して、グリーンまたはマゼンタの色合いを補正します。 色かぶり補正の値を下げると画像のグリーンが強くなり、色かぶり補正の値を上げるとマゼンタが強くなります。 

注意:

ホワイトバランスの調整を素早く行うには、ホワイトバランスツール を選択してから、グレーまたはホワイトの中間色にするプレビュー画像の領域を選択します。 選択した色が正確な中間色になるように、色温度プロパティおよび色かぶり補正プロパティが調整されます。 ホワイトを選択する場合は、反射光のハイライトではなく、大量のホワイトディテールを含むハイライト領域を選択します。 ホワイトバランスツールをダブルクリックすると、ホワイトバランスが「撮影時の設定」にリセットされます。  


トーンの調整

自動」を選択すると、Camera Raw で画像が分析され、トーンコントロールが自動的に調整されます。

各トーンコントロールに自動設定を個別に適用することもできます。 基本パネルで、露光量、コントラストなどの各スライダーを自動調整するには、Shift キーを押しながらスライダーをダブルクリックします。 スライダーをダブルクリックすると、個々のトーンコントロールが元の値に戻ります。

トーンを自動調整すると、以前に他のタブで行った調整が無視されます。 このため、自動トーン調整を使用する場合は最初に適用し、最適に近い画像設定にしておきます。 意図的に露光量を変えて撮影する場合などは、自動トーン調整を適用すると、本来意図した効果が打ち消されることがあります。 行った調整が好ましくなかった場合は、いつでも「自動」をクリックして調整を取り消してみることができます。

Adobe Bridge のプレビューには初期設定の画像設定が使用されます。 初期設定の画像設定に自動トーン調整を含める場合は、Camera Raw 環境設定の「初期設定の画像用の設定」セクションで「自動トーン調整を適用する」を選択します。 

注意:

Adobe Bridge のプレビューを使用して画像を比較したい場合は、初期設定どおり、「自動トーン調整を適用する」の選択を解除しておきます。 または、既に調整済みの画像を比較します。

調整中は、ヒストグラムの終点に注意します。または、シャドウおよびハイライトクリッピングプレビューを使用します。

注意:

Alt キー(Windows)または Option キー(Mac OS)を押したままトーンコントロールスライダーを動かすと、ハイライトまたはシャドウがクリップされたプレビューが表示されます。 クリッピングが始まるまでスライダーを動かしてから、わずかにスライダーを戻してください (詳細については、ハイライトおよびシャドウクリッピングのプレビューを参照してください)。

  • トーンコントロールを手動で調整するには、スライダーをドラッグするか、ボックスに数字を入力するか、ボックス内の値を選択して上向きまたは下向き矢印キーを押します。
  • 値を初期設定にリセットするには、スライダーコントロールをダブルクリックします。

以下の括弧内に示す PV は、プロセスバージョンです。 詳細については、プロセスバージョンを参照してください。

露光量(すべての PV)

全体的な画像の明るさを調整します。 写真が適切に表示され、画像が目的の明るさになるまで、スライダーを調整します。 露光量値の目盛は、カメラの F 値(F-Stop)の目盛に等しくなっています。 +1.00 調整すると、F 値を 1 広げた場合と同様の結果になります。 同様に、‑1.00 調整すると、F 値を 1 絞った場合と同様の結果になります。

コントラスト(すべての PV)

画像のコントラストを増減します。主に中間調の部分に影響します。 コントラストを上げると、明るさが中間より暗い部分はより暗くなり、明るさが中間より明るい部分はより明るくなります。 コントラストを下げると、画像のトーンは逆の影響を受けます。

ハイライト(PV2012)

画像の明るい領域を調整します。 左にドラッグするとハイライトが暗くなり、「白とびした」ハイライト部のディテールが再現されます。 右にドラッグすると、ハイライトが明るくなるとともにクリッピング量が最小限になります。

シャドウ(PV2012)

画像の暗い領域を調整します。 左にドラッグすると、シャドウが暗くなるとともにクリッピング量が最小限になります。 右にドラッグするとシャドウが明るくなり、シャドウ部のディテールが再現されます。

白レベル(PV2012)

白レベルを調整します。 左にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が減少します。 右にドラッグすると、ハイライトのクリッピング量が増加します (大きなクリッピング量は、金属表面などのスペキュラハイライトに適しています)。

黒レベル(PV2012)

黒レベルを調整します。 左にドラッグすると、ブラックのクリッピング量が増加します(より多くのシャドウを純粋のブラックに割り当てます)。 右にドラッグすると、シャドウのクリッピング量が減少します。

黒レベル(PV2010 および PV2003)

画像内のどの値をブラックとして出力するかを指定します。 スライダーを右に移動するほどブラックの領域が広がり、場合によっては、画像のコントラストを上げるのと同じ効果が得られます。 最も影響が大きいのはシャドウの部分で、中間調やハイライトの部分の変化はわずかです。

白とび軽減(PV2010 および PV2003)

ハイライトからディテールの復元を試みます。 1 つまたは 2 つのカラーチャンネルがクリップされて白とびした領域に、ある程度のディテールを復元できます。

補助光効果(PV2010 および PV2003)

ブラック部分を明るくせずに、シャドウからディテールの復元を試みます。 1 つまたは 2 つのカラーチャンネルがクリップされて黒くつぶれた領域に、ある程度のディテールを復元できます。 補助光効果を使用すると、Photoshop のシャドウ/ハイライトフィルターや After Effects のシャドウ/ハイライトエフェクトの、シャドウ部分を使用する場合と似た効果が得られます。

明るさ(PV2010 および PV2003)

露光量プロパティと同様に、画像の明るさまたは暗さを調整します。 ただし、ハイライトまたはシャドウで画像がクリップされるのではなく、スライダーを右に移動するとハイライトが圧縮されシャドウが拡大されます。 最初に露光量、白とび軽減および黒レベルを設定して全体的なトーンスケールを設定し、次に明るさを設定するのが、一般にこのコントロールの最適な使用方法です。 明るさを大幅に調整するとシャドウまたはハイライトクリッピングに影響するため、明るさを調整した後に露光量、白とび軽減または黒レベルプロパティの再調整が必要になる場合があります。

詳細については、ビデオチュートリアル Camera Raw の新機能(制作:Matt Kloskowski)および Why You Should Set Photoshop to Open Your JPGs in Adobe Camera RAW(制作:Terry White)をご覧ください。


カーブの微調整

基本パネルでトーンを調整した後、編集パネルのカーブドロップダウンのコントロールを使用して、画像を微調整します。 カーブは、画像のトーンスケールに加えられた変更を表しています。 横軸は元のトーン値(入力値)を表します。左端がブラックを表し、右に行くほど明るい値になります。 縦軸は変更されたトーン値(出力値)を表します。一番下がブラックを表し、上にいくほどホワイトに近づきます。

曲線上の 1 点を上に移動すると、出力がより明るいトーンになります。下に移動すると、出力がより暗いトーンになります。 45 度の直線は、トーン応答曲線に変化がなく、元の入力値と出力値がまったく同じであることを示します。

パラメトリックカーブは、画像内の特定の色調範囲の値を調整するのに役立ちます。 領域プロパティ(ハイライトライトダークまたはシャドウ)によって曲線のどの領域が影響を受けるかは、グラフの下にある分割コントロールをどこに設定するかに依存します。 中間領域プロパティ(ダークおよびライト)は、主に曲線の中央付近に影響します。 ハイライトおよびシャドウプロパティは、主に色調範囲の両端付近に影響します。

  1. トーンカーブを調整するには、次のいずれかの操作を行います。

    • パラメトリックカーブハイライトスライダー、ライトスライダー、ダークスライダーまたはシャドウスライダーをドラッグします。 スライダーによって影響を受ける曲線領域を拡大または縮小するには、グラフの横軸に沿って領域境界線コントロールをドラッグします。
    • ポイントカーブでカーブ上の 1 点をドラッグします。 点をドラッグすると、トーンカーブの下に入力値および出力値が表示されます。 彩度を調整スライダーを使用して、彩度を調整することもできます。 
    • パラメトリックカーブターゲット調整ツールを選択し、画像内にドラッグします。 パラメトリックカーブターゲット調整ツールでは、画像内を選択した場所の値に基づいて、ハイライト、ライト、ダーク、シャドウの曲線領域を調整できます。

明瞭度、自然な彩度および彩度コントロール

基本パネルの明瞭度自然な彩度および彩度の各コントロールを使用することにより、すべてのカラーの彩度を変更できます (特定範囲のカラーの彩度を調整するには、カラーミキサーパネルのコントロールを使用します)。

明瞭度

ローカルコントラストを上げることにより画像の深度を増加させます。中間調に大きな影響を与えます。 この設定は、広範囲のアンシャープマスクに似ています。 この設定を使用する場合は、倍率を 100 %以上に設定することをおすすめします。 効果を最大に引き出すには、画像のエッジのディテール付近にハローが現れるまで設定を上げ、その後で設定を少し下げます。

自然な彩度

すべてのカラーの彩度が最大値に近づくにつれてクリッピングが最小化されるように、彩度を調整します。 この設定は、彩度が高いカラーへの影響を抑えながら、彩度が低いすべてのカラーの彩度を変更します。 自然な彩度を使用すると、肌の色の彩度が過度に上がるのを抑えることもできます。

彩度

すべての画像カラーの彩度を、-100(モノクロ)~+100(彩度 2 倍)の範囲で均等に調整します。


カラーミキサー

編集」の下にあるカラーミキサーパネルのコントロールを使用すると、個別の色域指定を調整できます。 例えば、赤い物が不自然に鮮やかに見える場合は、「彩度」セクションのレッド値を減らします。

次のセクションには、特定の色域指定のカラーコンポーネントを調整するコントロールがあります。

ヒント :

Alt キーまたは Option キーを押しながら HSL TAT ツールまたはカラーミキサースライダーで調整を行うと、アクティブな色相がカラー、他のすべての色相がグレースケールで表示され、さらに視覚化できます。

色相

カラーを変更します。 例えば、青い空(とその他のすべてのブルーの被写体)をシアンからパープルに変更できます。

彩度

カラーの鮮やかさや純度を変更します。 例えば、空をグレーから彩度の高い青に変更できます。

輝度

その色域指定の明るさを変更します。

グレースケール」を選択した場合、グレースケールミキサーのみが表示されます。


Adobe Camera Raw のポイントカラー

ポイントカラーコントロールを使用して、写真のカラー調整を精密、正確、および詳細に実現できます。 色相彩度輝度分散のすべてにおいて、写真内の個々のカラーを選択および調整できるようになりました。 ポイントカラー ~と併用することもできる マスク画像全体の自然な彩度を変えることなく、特定のカラーをより詳細に制御できます。

  1. カラーミキサー/「ポイントカラー」タブをクリックします。

  2. ピッカーを使用して、写真内の特定のカラーを選択します。 選択したカラーのスウォッチがピッカーの横に作成されます。 一度に最大 8 個のスウォッチを作成および保存できます。

  3. 選択したカラーを微調整するには、以下のスライダーを調整します:

    • 色相:選択した範囲のカラートーンを調整し、カラースペクトルに沿って移動させます。
    • 彩度:選択した色域指定の強度を制御し、より鮮やかにしたり、落ち着いた色調にしたりします。
    • 輝度:選択したカラー範囲の明るさを変更し、より明るくしたり、暗くしたりします。
    • 分散:選択したサンプルにカラーがどの程度一致するかを調整します。左に動かすとカラーがサンプルに近づき、右に動かすとサンプルから遠ざかります。このツールは、肌のトーンの微調整やカラーのディテールの強調に便利です。
    複数の鮮やかなカラーを含む窓の反射、Adobe Camera Raw で開いた編集メニューと「カラーミキサー」オプション
    調整スライダーを使用して画像を微調整します。

  4. 範囲スライダーを使用して、影響を受けるカラーの範囲をコントロールします。

  5. 範囲を視覚化」を選択して、現在のカラー選択の影響を受ける領域のみを表示できます。


ターゲット調整ツールによるカラーまたはトーンの調整

ターゲット調整ツールを使用すると、写真上をドラッグすることで、トーンとカラーを補正できます。 

  1. 編集」の下のカーブパネルを開き、ターゲット調整ツールを選択します。

    ツールを上または右にドラッグすると値が大きくなり、下または左にドラッグすると小さくなります。 ターゲット調整ツールをドラッグすると、複数のカラーのスライダーが影響を受ける場合があります。

    ターゲット調整ツール
    ターゲット調整ツールを選択します。 パラメトリックカーブ(一番上の行の最初のアイコン)は、デフォルトで選択されています。

    ポイントカーブの彩度を調整スライダーは、(初期設定では) 100 に設定されています。
    ポイントカーブをドラッグして、画像に調整を加えます。 彩度を調整スライダーを使用して、彩度を手動で調整します。

  2. ターゲット調整ツールを使用してトーンカーブを調整するには、「パラメトリックカーブ」オプションを選択します。 次に、プレビュー画像上にツールをドラッグします。 

    パラメトリックカーブターゲット調整ツールでは、画像内を選択した場所の値に基づいて、ハイライトライトダークシャドウの曲線領域を調整できます。

    注意:

    ショートカットキーの T を押すと、最近使用したターゲット調整ツールに切り替えることができます。

カラーグレーディング

カラーグレーディングパネルのコントロールを使用すると、グレースケール画像に着色できます。 階調範囲全体に 1 つのカラーを追加したり、シャドウ、中間調、ハイライトに異なるカラーを適用して明暗別色補正効果を生み出したりすることができます。 極端なシャドウとハイライトはブラックおよびホワイトのままです。

カラー画像に特殊処理を適用し、例えばクロスプロセスを行ったような画像にすることもできます。

  1. グレースケール(白黒)画像を選択します。

  2. 右側のパネルで「編集」を選択し、カラーグレーディングドロップダウンを開きます。 「シャドウ」、「中間調」、「ハイライト」のカラーホイールを使用して、画像のカラーを調整します。

    カラーグレーディングツール
    カラーグレーディングパネル

  3. ブレンドスライダーとバランススライダーを調整して、シャドウ、中間調、ハイライトの間の影響をブレンドし、バランスを調整します。 正の値を入力するとハイライトコントロールの影響が増し、負の値を入力するとシャドウコントロールの影響が増します。

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