Adobe セキュリティ速報

Adobe Acrobat および Reader に関するセキュリティアップデート公開  | APSB24-92

情報 ID

公開日

優先度

APSB24-92

2024 年 12 月 10 日

3

要約

Windows 版および macOS 版の Adobe Acrobat および Reader を対象としたセキュリティアップデートが公開されました。このアップデートは、クリティカルおよび重要な脆弱性に対応します。この脆弱性が悪用されると、コードの恣意的な実行やメモリリーク、アプリケーションのサービス拒否につながる可能性があります。

本アップデートによって修正される脆弱性が、広く悪用されているという事例は確認されていません。

対象のバージョン

製品名

トラッキング

対象のバージョン

プラットフォーム

Acrobat DC 

Continuous 

24.005.20307 とそれ以前のバージョン

Windows および  macOS

Acrobat Reader DC

Continuous 

24.005.20307 とそれ以前のバージョン

Windows および macOS

Acrobat 2024

Classic 2024    

24.001.30213 以前のバージョン(Windows)

24.001.30193 以前のバージョン(MacOS)

Windows および macOS

Acrobat 2020

Classic 2020           

20.005.30730 以前のバージョン(Windows)

20.005.30710 以前のバージョン(MacOS)

Windows および macOS

Acrobat Reader 2020

Classic 2020           

20.005.30730 以前のバージョン(Windows)

20.005.30710 以前のバージョン(MacOS)

Windows および macOS

Acrobat DC に関するご質問については、Acrobat DC FAQ ページを参照してください。

Acrobat Reader DC に関するご質問については、Acrobat Reader DC FAQ ページを参照してください。

解決策

以下の手順に従って、ソフトウェアのインストールを最新バージョンに更新されることをお勧めします。

最新バージョンは、次のいずれかの方法で入手可能です。

  • 「ヘルプ/アップデートをチェック」を選択して、製品のインストールを手動で更新することができます。

  • 製品のアップデートが検出されると、ユーザーが操作しなくても製品は自動的にアップデートされます。    
  • Acrobat Reader のフルインストーラーは Acrobat Reader ダウンロードセンターからダウンロードできます。     

IT 管理者(管理環境)の場合:     

  • インストーラーへのリンクについては、各リリースノートのバージョンを参照してください。     

  • AIP-GPO、bootstrapper、SCUP/SCCM (Windows 版)、あるいは macOS 版では、Apple Remote Desktop、SSH など、好みの方法でアップデートをインストールします。 

   

アドビは、これらのアップデートの優先度を次のように評価し、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。    

製品名

トラッキング

アップデートバージョン

プラットフォーム

優先度評価

入手方法

Acrobat DC

Continuous

24.005.20320

Windows および macOS

3

リリースノート    
   

Acrobat Reader DC

Continuous

24.005.20320

Windows および macOS

3

リリースノート     
    

Acrobat 2024

Classic 2024

24.001.30225

Windows および macOS  

3

 

 

 

 

 

 

Acrobat 2020

Classic 2020           

 20.005.30748

Windows および macOS  

3

Acrobat Reader 2020

Classic 2020 

 20.005.30748

 

Windows  および macOS 

3

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー 脆弱性の影響 深刻度 CVSS 基本スコア CVSS ベクター CVE 番号
解放済みメモリ使用(CWE-416
任意のコード実行
クリティカル
7.0 CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2024-49530

 

XML 外部エンティティ参照('XXE')の不適切な制限(CWE-611 任意のコード実行 クリティカル 6.3 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:H/I:N/A:N CVE-2024-49535
NULL ポインター逆参照(CWE-476 アプリケーションのサービス拒否 重要 4.7 CVSS:3.1/AV:L/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:N/A:H CVE-2024-49531
領域外メモリー参照(CWE-125 メモリリーク(Memory Leak) 重要 5.5 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N CVE-2024-49532
領域外メモリー参照(CWE-125 メモリリーク(Memory Leak) 重要 5.5 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N CVE-2024-49533
領域外メモリー参照(CWE-125 メモリリーク(Memory Leak) 重要 5.5 CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N CVE-2024-49534

謝辞

一連の問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の研究者の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。   

  • Cisco Talos 氏 - CVE-2024-49532、CVE-2024-49533、CVE-2024-49534
  • yopwn - CVE-2024-49530
  • Jiri Vinopal 氏 - CVE-2024-49531
  • Jörn Henkel 氏(joernhe)- CVE-2024-49535

更新履歴:

2024 年 12 月 11 日:ソリューションセクションを更新


注:アドビは、HackerOne と公開バグバウンティープログラムを実施しています。外部セキュリティリサーチャーとしてアドビで働くことに興味がある方は、https://hackerone.com/adobe をご覧ください。

詳しくは、https://helpx.adobe.com/jp/security.htmlを参照するか、PSIRT@adobe.com 宛てに電子メールでお問い合わせください。

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