Adobe セキュリティ速報

Adobe ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB25-69

情報 ID

公開日

優先度

APSB25-69

2025年7月8日

1

要約

ColdFusion バージョン 2025、2023、2021 に関するセキュリティアップデートが公開されました。これらのアップデートにより、任意のファイルシステム読み取り、任意のコード実行、権限昇格、セキュリティ機能の回避、およびアプリケーションのサービス拒否(DoS)につながる可能性のある、{{}}重大{1}、{{}}重要、中程度の脆弱性が解消されます。{2}

 本アップデートによって修正される脆弱性が、広く悪用されているという事例は確認されていません。

対象のバージョン

製品名

アップデート番号

プラットフォーム

ColdFusion 2025

アップデート 2 以前のバージョン

すべて

ColdFusion 2023

アップデート 14 以前のバージョン

すべて

ColdFusion 2021

アップデート 20 とそれ以前のバージョン

すべて

解決策

アドビは、これらのアップデートを次の優先度評価に分類しており、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。

製品名

アップデートバージョン

プラットフォーム

優先度評価

入手方法

ColdFusion 2025

アップデート3

すべて

1

ColdFusion 2023

アップデート 15

すべて

1

ColdFusion 2021

アップデート21

すべて

1

注意:

セキュリティ上の理由により、最新のmysql java コネクターを使用することを強くお勧めします。 使用方法については、https://helpx.adobe.com/coldfusion/kb/coldfusion-configuring-mysql-jdbc.html を参照してください。

安全ではない Wddx デシリアライゼーション攻撃からの保護方法については、更新されたシリアルフィルタードキュメントを参照してください:https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/kb/coldfusion-serialfilter-file.html

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー

脆弱性の影響

深刻度

CVSS 基本スコア 

CVE 番号

XML 外部エンティティ参照('XXE')の不適切な制限(CWE-611

任意のファイルシステム読み取り

クリティカル

9.3

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:L

CVE-2025-49535

ハードコードされた資格の使用(CWE-798

権限昇格

クリティカル

8.8

CVSS:3.1/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2025-49551

不正な承認(CWE-863

セキュリティ機能のバイパス

クリティカル

8.1

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N

CVE-2025-49536

OS コマンド(「OSコマンドインジェクション」)で使用される特殊要素の不適切な無害化(CWE-78

任意のファイルシステム読み取り

クリティカル

8.1

CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H

CVE-2025-49537

XML インジェクション(別名:Blind XPath インジェクション)(CWE-91

任意のファイルシステム読み取り

クリティカル

7.4

CVSS:3.1/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:H

CVE-2025-49538

XML 外部エンティティ参照('XXE')の不適切な制限(CWE-611

セキュリティ機能のバイパス

重要

6.5

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N

CVE-2025-49539

クロスサイトスクリプティング(保存済み XSS)(CWE-79

任意のコード実行

重要

4.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N

CVE-2025-49540

クロスサイトスクリプティング(保存済み XSS)(CWE-79

任意のコード実行

重要

4.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N

CVE-2025-49541

クロスサイトスクリプティング(保存済み XSS)(CWE-79

任意のコード実行

重要

6.1

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N

CVE-2025-49542

クロスサイトスクリプティング(保存済み XSS)(CWE-79

任意のコード実行

重要

4.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N

CVE-2025-49543

XML 外部エンティティ参照('XXE')の不適切な制限(CWE-611

セキュリティ機能のバイパス

重要

6.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N

CVE-2025-49544

サーバー側要求偽造(SSRF)(CWE-918

任意のファイルシステム読み取り

重要

6.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:N/A:N

CVE-2025-49545

不正なアクセス制御(CWE-284

アプリケーションのサービス拒否

中度

2.7

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L

CVE-2025-49546

謝辞:

この問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の研究者の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。   

  • anonymous_blackzero - CVE-2025-49536, CVE-2025-49542, CVE-2025-49543, CVE-2025-49544
  • nbxiglk - CVE-2025-49535, CVE-2025-49537, CVE-2025-49551
  • Brian Reilly 氏(reillyb) - CVE-2025-49539, CVE-2025-49545
  • the_predator - CVE-2025-49540、CVE-2025-49541
  • Ashish Dhone 氏(ashketchum)- CVE-2025-49546
  • Nhien Pham 氏(nhienit2010)- CVE-2025-49538

注:アドビは、HackerOne と公開バグバウンティープログラムを実施しています。 外部セキュリティリサーチャーとしてアドビで働くことに興味がある方は、https://hackerone.com/adobe をご覧ください。

注意:

セキュリティ保護のために、ColdFusion JDK/JRE LTS バージョンを最新リリースにアップデートすることをお勧めします。 ColdFusion のダウンロードページは、定期的に更新されます。インストール環境でサポートされている JDK バージョンの最新の Java インストーラーは、このページに公開されます(以下の表を参照)。 

外部 JDK ビューの使用方法については、ColdFusion JVM の変更を参照してください。 

また、ColdFusion セキュリティドキュメントに記載したセキュリティ構成設定を適用するとともに、該当するロックダウンガイドを確認することを推奨します。    

ColdFusion JDK 要件

COLDFUSION 2025(バージョン 2023.0.0.331385)以降
アプリケーションサーバーの場合

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**; !com.mysql.cj.jdbc.interceptors.**;!org.apache.commons.collections.**;」を設定します。

例:
Apache Tomcat アプリケーションサーバー:「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します。
WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
スタンドアロンのインストール環境ではなく、ColdFusion の JEE インストール環境で、JVM フラグを設定します。

 

COLDFUSION 2023(バージョン 2023.0.0.330468)以降
アプリケーションサーバーの場合

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**; !com.mysql.cj.jdbc.interceptors.**;!org.apache.commons.collections.**;」を設定します。

例:
Apache Tomcat アプリケーションサーバー:「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します。
WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
スタンドアロンのインストール環境ではなく、ColdFusion の JEE インストール環境で、JVM フラグを設定します。

 

COLDFUSION 2021(バージョン2021.0.0.323925)以降

アプリケーションサーバーの場合   

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内の「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**; !com.mysql.cj.jdbc.interceptors.**;!org.apache.commons.collections.**;

という JVM フラグを設定します。

以下に例を示します。   

Apache Tomcat アプリケーションサーバー:「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します   

WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します   

WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します   

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します.   


詳しくは、https://helpx.adobe.com/jp/security.htmlを参照するか、PSIRT@adobe.com 宛てに電子メールでお問い合わせください。

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