ColdFusion(2025 リリース)アップデート 3
セキュリティに関する推奨事項
すべてのセキュリティアップデートについて、ColdFusion のセキュリティページで説明されているセキュリティ設定を適用し、それぞれのロックダウンガイドを確認することをお勧めします。
ColdFusion(2025 リリース)アップデート 3 では、Tomcat がバージョン 10.1.34 から 10.1.42 にアップグレードされました。 このアップグレードには、Tomcat プロジェクトによる重要なバグ修正、パフォーマンス向上、セキュリティ強化が含まれています。
新機能および変更された機能
ColdFusion サーバーインスタンスが中央管理型サーバー(CCS)にクライアントとして登録されている場合は、アップデート 3 の適用後、deletenode コマンドに続いて addnode を実行して、インスタンスを再登録する必要があります。 CCS ノードが子 ColdFusion インスタンスの場合、このステップは不要です。
このアップデートの新しい JVM フラグ
- -Dcoldfusion.xmlrpc.allowExternalEntities
フラグについて詳しくは、ColdFusion(2025 リリース)の JVM 引数を参照してください。
OEM のアップグレード
ライブラリ | 旧バージョン | 更新バージョン |
Tomcat | 10.1.34 | 10.1.42 |
Apache POI | 3.17, 4.1.2 | 5.4.1 |
Apache XMLBeans | 3.1.0 | 5.3.0 |
Apache Commons IO | 2.15.1 | 2.19.0 |
xlsx-streamer-2.1.0.jar ファイルが削除されて、excel-streaming-reader-5.0.4.jar に置き換えられました。
リモートメソッドの変更
以前のアップデートで行われたリモートメソッドの変更は、リモート CFC 呼び出しのみに限定されるようになり、通常の(ローカル)メソッド呼び出しには適用されなくなりました。
このアップデートのバグ修正
- ロックダウンインストーラーは、CFIDE/lockdown ディレクトリにある ColdFusion コンポーネント(lockdown.cfc)を使用して、セットアッププロセスを完了していました。以前のアップデートで導入されたセキュリティの変更により、実行中にコンポーネント内のリモートメソッドがブロックされると、インストーラーが予期しない動作をしました。
- 以前のアップデートでは、リモートメソッドで returnformat と queryformat を使用すると、すべての引数を明示的に宣言することが必要になった変更のためにエラーが発生しました。
- ログファイルの警告メッセージに誤植があります。「bytecodeexecutionpaths」ではなく、「bytecodeexectuionpaths」と表示されます。
- Windows 以外のシステムでは、IP アドレス 127.0.0.1 が許可リスト jetty/etc/jetty-ipaccess.xml に含まれていないので、ColdFusion Administrator からローカル PDF サービスを編集すると、サービスが削除されます。ColdFusion をインストールして最新のアップデートを適用した後、PDF サービスページに移動し、ローカル設定を変更すると、サービスが更新されるのではなく削除されます。予期される動作は、サービスを削除せずに構成を保存することです。
- CAR ファイルは cfusion/packages ディレクトリ内に明示的に配置する必要があるので、このディレクトリが存在しない場合、CAR(ColdFusion アーカイブ)のビルドプロセスが失敗します。ビルドは、見つからないディレクトリを自動的に作成するのではなく、エラーで終了します。パッケージフォルダーがまだ存在しない場合は、プロセスでパッケージフォルダーが作成される必要があります。
- 「ログファイルに公開」オプションが有効になっている場合、スケジュールされたタスクが削除されることがあります。この問題は、ログが有効になっているスケジュールされたタスクを作成し、最新のアップデートを適用した後に発生します。例外を追加して ColdFusion を再起動しても、削除されたタスクは復元されません。
- 暗号化された PDF を作成できない場合があります。「NoClassDefFoundError: org.bouncycastle.asn1.DEREncodable」というエラーがログに表示され、BouncyCastle の Java クラス読み込みエラーで PDF 生成が中止されます。
- <cfdocument> で、生成された PDF ファイルに登録済みフォントを埋め込めませんでした。フォントを登録した後でも、埋め込まれていない MS 明朝を使用することが出力 PDF のデフォルトになっていました。その結果、特に、MS 明朝フォントが含まれていない Linux などのシステムでは、日本語などの言語のテキストが表示されません。この修正により、登録されたフォントが PDF 出力に正しく埋め込まれるようになりました。
このアップデートの既知の問題
- 最新の ColdFusion アップデートを使用していて、次に該当する場合は、
- 既に複数のインスタンスが設定されている
- 新しいインスタンスを作成しようとしている
新しいインスタンスまたは既存のインスタンスが正しく開始できない問題が発生する可能性があります。 この問題の回避策としては、各インスタンスの htmltopdf.properties ファイル(<cf_home>/cfusion/lib 内)を削除し、ColdFusion を再起動します。
前提条件
- 64 ビットコンピューターでは、64 ビット版 ColdFusion の 64 ビット JRE を使用します。
- ColdFusion サーバーがプロキシの背後にある場合は、サーバーが更新通知を受け取ってアップデートをダウンロードできるようにプロキシ設定を指定してください。 スタンドアロンインストールの場合は jvm.config の下のシステムプロパティ、JEE インストールの場合は対応するスクリプトファイルを使用してプロキシ設定を指定します。
- http.proxyHost
- http.proxyPort
- http.proxyUser
- http.proxyPassword
- JEE アプリケーションサーバー上で実行している ColdFusion の場合、アップデートをインストールする前に、すべてのアプリケーションサーバーインスタンスを停止します。
ColdFusion JDK フラグの要件
COLDFUSION 2025(バージョン 2025.0.0.331385)
アプリケーションサーバーについて
<br>
JEE インストールでは、使用するアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルに 「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**; !com.mysql.cj.jdbc.interceptors.**;!org.apache.commons.collections.**;」という JVM フラグを設定します。
例:
- Apache Tomcat アプリケーションサーバー:Catalina.bat/sh ファイルの JAVA_OPTS を編集します
- WebLogic アプリケーションサーバー:startWeblogic.cmd ファイルの JAVA_OPTIONS を編集します
- WildFly/EAP アプリケーションサーバー:standalone.conf ファイルの JAVA_OPTS を編集します
スタンドアロンインストールではなく、JEE インストールの ColdFusion に JVM フラグを設定します。
ColdFusion Administrator
パッケージマネージャー/パッケージで、コアサーバーの「アップデートを確認」をクリックします。
アップデートが検出されたら、「更新」をクリックします。 コアパッケージが前回のアップデートから更新されます。
インストールされているすべてのパッケージも更新されます。
ColdFusion を再起動して変更を有効にします。
オフラインモードでのアップデートの手動インストール
- このリンクから、ホットフィックスインストーラーをダウンロードします。
- このリンクから packages zip ファイルをダウンロードし、その内容を、すべてのColdFusion サーバーインスタンスからアクセスできる場所に展開します。
- cfusion およびそのすべての子インスタンスの cfusion/lib/neo_updates.xml で「packagesurl」を更新して、ダウンロードしたフォルダー内にある <InstallerRepositoryUnzippedPath>/bundles/bundlesdependency.json を指すようにします。
ColdFusion サービスを開始したり停止する特権と ColdFusion ルートディレクトリへのフルアクセスが必要です。
- Windows:<cf_root>\jre\bin\java.exe -jar <InstallerRepositoryUnzippedPath>\bundles\updateinstallers\hotfix-003-331507.jar
- Linux ベースのプラットフォーム:<cf_root>/jre/bin/java -jar <InstallerRepositoryUnzippedPath>/bundles/updateinstallers/hotfix-003-331507.jar
コアサーバーのホットフィックスのインストールに成功しても、パッケージにエラーや問題がある場合は、パッケージマネージャークライアント(cfusion\bin\cfpm.bat/cfpm.sh)でパッケージをインストールまたは更新することができます。
ダウンロードした JAR の実行には、ColdFusion にバンドルされている JRE を必ず使用してください。 スタンドアローン ColdFusion の場合、これは <cf_root>/jre/bin にあります。
ColdFusion サービスおよび他の設定済み web サーバーを再起動する権限を持つユーザーアカウントからアップデートをインストールします。
アプリケーションの手動更新について詳しくは、このヘルプ記事を参照してください。
インストール後
このアップデートの適用後、ColdFusion のビルド番号は 2025,0,03,331507
になるはずです。
アンインストール
アップデートをアンインストールするには、以下のいずれかの操作を行います。
- ColdFusion Administrator で、「サーバーアップデート/アップデート/インストール済みアップデート」に移動して「アンインストール」をクリックします。
- コマンドプロンプトからアップデートのアンインストーラーを実行します。 例:java -jar {cf_install_home}/{instance_home}/hf_updates/hf-2025-00003-331507/uninstall/uninstaller.jar
上記のアンインストールオプションを使用してもアップデートをアンインストールできない場合、アンインストーラーが破損している可能性があります。 ただし、次の操作を実行すれば、手動でアップデートをアンインストールできます。
- {cf_install_home}/{instance_name}/lib/updates からアップデート jar を削除します。
- {cf_install_home}/{instance_name}/hf-updates/{hf-2025-00003-331507}/backup ディレクトリから {cf_install_home}/{instance_name}/ にすべてのフォルダーをコピーします。
パッケージの更新
2025年アップデート | パッケージの更新 |
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アップデート 3 | 次のパッケージが更新されました。
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アップデート 2 | 次のパッケージが更新されました。
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アップデート 1 | 次のパッケージが更新されました。
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