マニュアルキャンセル

オブジェクトの展開、グループ化、グループ解除

検索

最終更新日 : 2025年1月17日

オブジェクトを展開して複数の部分に分割したり、オブジェクトをグループ化してまとめて編集したりできます。より正確にコントロールするには、グループ化された選択範囲を個々のコンポーネントにグループ解除することもできます。

アプリで試す
いくつかの簡単な手順でオブジェクトを展開します。

オブジェクトの展開

オブジェクトを展開すると、そのアピアランス属性がオブジェクトに変換されます。例えば、単色カラーの塗りが適用された円と線などの単純なオブジェクトを展開した場合、塗りと線はどちらも別々のオブジェクトとなります。パターンの塗りが適用されたオブジェクトなど、複雑なアートワークを展開すると、パターンはその構成要素である個々のパスに分割されます。

通常、オブジェクトのアピアランス属性や構成要素のプロパティを変更する場合に、オブジェクトを展開します。また、オブジェクトの展開は、Illustrator 独自のオブジェクト（メッシュオブジェクトなど）を、そのオブジェクトを認識しない他のアプリケーションで使用する場合に便利です。

塗りと線からなるオブジェクトを展開する前（左）と展開した後（右）。 — 塗りと線からなるオブジェクトを展開する前（左）と展開した後（右）

注意：

透明効果、3D オブジェクト、パターン、グラデーション、線、ブレンド、フレア、エンベロープまたはシンボルをうまくプリントできない場合は、展開が役立ちます。

オブジェクトを選択します。
オブジェクト／展開を選択します。

オブジェクトにアピアランス属性が適用されている場合は、オブジェクト／展開はグレー表示され、使用できません。その場合は、オブジェクト／アピアランスを分割を選択して、オブジェクト／展開を選択します。
選択したオブジェクトのオプションを設定します。
- オブジェクト：ブレンド、エンベロープ、シンボルセット、フレアなどの複雑なオブジェクトが展開されます。
- 塗り：塗りが展開されます。
- 線：線が展開されます。
- グラデーションメッシュ：グラデーションが 1 つのメッシュオブジェクトに展開されます。
- 指定：カラー分岐点間のカラー値の許容値を設定します。大きい数を指定すると、スムーズなカラーのトランジションを維持できます。小さい数を指定するとバンディングが発生しやすくなります。
注意：

Alt キー（Windows）または Option キー（macOS）を押しながらオブジェクト／展開を選択すると、展開ダイアログで最後に入力した設定でグラデーションが展開されます。

Illustrator

Web で開く

オブジェクトを展開、グループ化、グループ解除する方法について説明します。

オブジェクトのグループ化

複数のオブジェクトを 1 つにまとめて、1 つのグループとして扱うことができます。オブジェクトをグループ化すると、各オブジェクトの属性や相対的な位置を変えずに、まとめて移動や変形処理ができます。例えば、ロゴを構成するオブジェクトをグループ化すると、ロゴ全体を 1 つのグループとして移動したり、拡大縮小したりできます。

グループ化するオブジェクトを選択します。
個々のオブジェクトをグループ化するには、オブジェクト／グループを選択します。

グループ化されたオブジェクトは、アートワークの同じレイヤー上、およびグループ内の最前面のオブジェクトの後ろに連続して積み重ねられます。異なるレイヤーのオブジェクトを選択してからグループ化した場合は、選択したオブジェクトの最前面のレイヤーにオブジェクトがグループ化されます。したがって、グループ化すると、オブジェクトが別のレイヤーに移動したり、レイヤー上でのオブジェクトの重なり順が変わってしまったりする場合があります。グループは、レイヤーパネル上では <グループ> 項目として表示されます。レイヤーパネルを使用すると、グループ内の一部のオブジェクトをグループ外に移動したり、他のグループに移動したりできます。

グループはネスト構造にすることもできます。ネストとは、グループを他のオブジェクトやグループの中に組み入れて、より大きなグループにすることをいいます。