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テキストエリアの管理

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最終更新日 : 2024年10月28日

Illustrator

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「文字」オプションを使用してテキストエリアを管理する方法について説明します。

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Illustrator には、ベクターアートにテキストを追加したり、テキストオブジェクトを操作したりするための様々なオプションが用意されています。さらに、「文字」オプションで、テキストエリアのサイズ変更、行と列の追加、マージンの追加、先頭ベースライン位置の移動、見出しをタイプエリアの幅に合わせる、オブジェクト間でのテキストのスレッド化などのカスタマイズができます。

テキストエリアの管理に進む前に、テキスト、パス、およびオブジェクトについて説明します。

アートワークに大きなテキストがある場合、テキストエリアのサイズを変更したり、行と列に配置したりすることができます。さらに、「エリア内文字オプション」を使用して、一部のテキストの周囲にマージンを設定したり、先頭ベースライン位置を移動したりして、テキストの魅力をアップすることもできます。

テキストエリアのサイズ変更

テキストがエリアやパスに合わない場合、テキストエリアのサイズを簡単に変更できます。

選択ツールを使用する方法

選択ツールを使用してテキストエリアのサイズを変更するには、次の手順に従います。

選択ツールを使用して、テキストエリアのサイズを変更する方法は次のとおりです。 — 選択ツールを使用してタイプ領域のサイズを変更

テキストオブジェクトを選択します。
目的のサイズになるまで、バウンディングボックスのハンドルをドラッグします。

ダイレクト選択ツールを使用する方法

ダイレクト選択ツールを使用してテキストエリアのサイズを変更するには、次の手順に従います。

ダイレクト選択ツールを使用してタイプ領域のサイズを変更

テキストパスを選択します。
ドラッグしてパスの形状を調整します。

テキストオブジェクトを固定サイズにするには、環境設定／テキスト／新規エリア内文字の自動サイズ調整をオフにします。

行と列の追加

大きな段落を行、列、またはその両方の組み合わせに分割して、テキストを読みやすく、魅力的な見映えにすることができます。テキストエリアに行と列を追加するには、次の手順に従います。

エリア内文字オブジェクトを選択し、書式／エリア内文字オプションを選択します。

「行」セクションと「列」セクションで、次のオプションを設定します。

テキストを行と列に分割するエリア内文字オプション — テキストを行と列に分割するオプション

段数	オブジェクトの行数と列数を指定します。
サイズ	各行の高さと各列の幅を指定します。
固定	テキストエリアのサイズを変更したときの段組幅を変更するかどうかを指定します。設定値と動作は次のとおりです。オン：行と列の数を変更し、幅は変更しません。オフ：行と列の幅を変更し、数は変更しません。
間隔	段組の間隔を指定します。

「オプション」の「テキストの方向」で、次のいずれかのオプションを選択します。
- 行：テキストは左から右方向に配置されます。
- 列：テキストは、左の列から、列ごとに配置されます。

マージンの追加

エリア内文字オブジェクトでは、テキストとバウンディングボックスの間のマージンを追加できます。このマージンは外枠からの間隔です。アートワークで外枠からの間隔を変更するには、次の手順に従います。

エリア内文字オブジェクトを選択し、書式／エリア内文字オプションを選択します。
「外枠からの間隔」に値を指定します。

先頭ベースライン位置の移動

テキストの最初の行とオブジェクトの上部との位置関係を先頭ベースラインオフセットといいます。先頭ベースライン位置を移動するには、次の手順に従います。

エリア内文字オブジェクトを選択し、書式／エリア内文字オプションを選択します。

ドロップダウンをクリックして、「先頭ベースライン位置」のいずれかのオプションを選択します。

A. アセント B. キャップハイト C. 行送り D. x ハイト E. 仮想ボディ

アセント	小文字の「d」の上端を、テキストオブジェクトの上端よりも低くします。
キャップハイト	大文字の上端をテキストオブジェクトの上端に合わせます。

「先頭ベースライン位置」オプションの「x ハイト」

行送り	テキスト先頭行のベースライン位置とテキストオブジェクトの上端までの間隔です。
x ハイト	そのフォントの「x」の上端が、テキストエリアの上端に接する位置になります。

仮想ボディの高さ	日本語フォントの仮想ボディの上端をテキストエリアの上端に合わせます。このオプションは、環境設定ダイアログボックスの「日本語オプションを表示」の設定に関係なく使用できます。
固定	1 列目のテキストのベースラインとテキストエリアの上端の間隔が「最小」ボックスで指定した値になります。
レガシー	1 列目のベースラインに Adobe Illustrator 10 またはそれ以前のバージョンのデフォルトを使用します。

「最小」には、先頭ベースラインオフセットを数値で入力します。

この他にも、「文字」のオプションを使用して、ヘッドラインをテキストエリアの横幅に合わせたり、テキストをスレッド化したりすることもできます。以下では、これらのオプションの使用方法を説明します。

ヘッドラインをテキストエリアの横幅に合わせる

ヘッドラインとして追加した段落は、テキストエリアに合わせて簡単に拡大できます。ヘッドラインをテキストエリアの横幅いっぱいに合わせるには、次の手順に従います。

テキストエリアのヘッドラインを横幅いっぱいに合わせる — ヘッドラインをテキストエリアの横幅に合わせる

文字ツールを使用して、テキストエリアの幅に合わせる段落をクリックします。
書式／ヘッドラインを合わせるを選択して、文字間のスペースを拡大します。

オブジェクト間のスレッドの作成および切断

2 つのオブジェクトをリンクして、テキストを相互にスレッド化できます。リンクされたテキストオブジェクトは、任意の形状にすることができます。ただし、エリア内またはパスに沿ってテキストを入力する必要があります。

テキストがオブジェクトまたはエリアに収まらない場合は、バウンディングボックスの右下隅にが表示されます。

複数のテキストエリアやオブジェクトをスレッド化して、テキストを一方から他方に流し込れるように設定できます。テキストをスレッド化するには、次のいずれかのオプションに従います。

任意のテキストエリアのスレッド化

任意のテキストエリアのスレッド化

文字ツールまたは文字（縦）ツールを使用して、テキストエリアを作成します。
をクリックし、次のいずれかのオプションに従って、テキストエリアを別のエリアにリンクします。
- 読み込んだポインターで任意の場所をクリックして、同じサイズと形状のテキストエリアを作成します。
- 読み込んだポインターをクリックしてドラッグし、長方形のテキストエリアを作成します。

オブジェクトへのテキストのスレッド化

オブジェクトへのテキストのスレッド化

任意のシェイプを作成し、テキストを入力します。
をクリックし、次のいずれかのオプションに従って別のオブジェクトにリンクします。
- 単一オブジェクトのスレッド化：ポインターがに変わったら、オブジェクトのパスをクリックします。
- 複数のオブジェクトのスレッド化：Shift キーを押したまま、スレッド化するすべてのオブジェクトを選択し、書式／スレッドテキストオプション／作成を選択します。

作成したスレッドを表示するには、表示／テキストスレッドを表示を選択して、リンクされたオブジェクトを選択します。

スレッドの削除またはリンク解除

2 つのオブジェクトの間にスレッドを作成した後、気が変わった場合は、次の手順に従って、オブジェクト間のスレッドを削除または切断できます。

リンクされているテキストオブジェクトを選択します。
次のいずれかの手順に従います。
- スレッドの両端にあるポートをダブルクリックします。これによりスレッドが切断され、テキストが最初のオブジェクトに戻ります。
- 書式／スレッドテキストオプション／選択部分をスレッドから除外を選択します。これにより、テキストスレッドからオブジェクトが除外され、テキストは次のオブジェクトに流れ込みます。
- すべてのスレッドを削除するには、書式／スレッドテキストオプション／スレッドのリンクを解除を選択します。