Adobe Document Cloud について
Adobe Document Cloud は、Adobe Acrobat、Acrobat Sign、Acrobat Services から構成されており、北米、ヨーロッパ(EMEA)、アジア太平洋(APAC)の複数の地域で Amazon Web Services(AWS)と Microsoft Azure のデータセンターを利用しています。
顧客のデータセンターの場所とホスティングプラットフォームは、デプロイされた Document Cloud ソリューションとサービスだけでなく、顧客の設定やデプロイの環境設定(デプロイ中の Acrobat Sign データセンターの選択、Acrobat の PDF Services の有効化など)によって決まります。
Document Cloud のデータセンターは、可用性および回復性に優れ、影響を最小限に抑えながらシステムまたはハードウェア障害に耐えることができます。各データセンターは、障害発生時のビジネス継続性の確保に役立つ、独立した異なるインフラストラクチャ(アベイラビリティゾーン(AZ))上で稼働します。障害が発生した場合、トラフィックは、障害 AZ 外の他のデータセンターにルーティングされます。Document Cloud のセキュリティについて詳しくは、Adobe Trust Center を参照してください。
次のセクションでは、Adobe Document Cloud ソリューションの各製品で使用されるクラウドストレージとデータセンターの場所について説明します。
Adobe Acrobat では Adobe クラウドストレージを使用しますが、これは複数の地域(北米、ヨーロッパ、日本など)で継続的にアクティブなデータセンターを介して AWS でホストされます。これらのデータセンターは、可用性および回復性に優れ、影響を最小限に抑えながらシステムまたはハードウェア障害に耐えることができます。Adobe Acrobat PDF Services のファイル共有と共同作業機能では、これらのデータセンターが利用されています。Acrobat Services (API) については、以下の関連セクションを参照してください。
データセンターの場所と災害復旧計画について詳しくは、こちらおよび Adobe Acrobat と Document Cloud Services のセキュリティの概要を参照してください。
スタンドアロン Adobe Document Cloud ストレージからの Adobe クラウドストレージへの移行は 2023 年に開始されました。Adobe Document Cloud ストレージをご利用中のお客様は、Adobe クラウドストレージにすでに移行を完了されているか、もしくは今後移行する予定です。Adobe クラウドストレージの利点や変更点、よくある質問(FAQ)など、この移行の詳細については、こちらを参照してください。
Adobe Acrobat Services には、文書の生成、インテリジェンス、アクセシビリティ、認証などの文書ワークフローを最初から最後まで効率化できる API が含まれています。PDF Services API と PDF Embed API のサーバーサイドコンポーネントは Adobe Document Cloud で処理されますが、これは米国東部および EMEA 地域の AWS クラウドインフラストラクチャのデータセンターでホストされます。大規模法人のお客様は、Adobe が文書を処理する地域を選択できます。
Acrobat Services SDK や JavaScript ライブラリなどの一般公開されていてダウンロード可能なコンポーネントは、特定のコンポーネントに関連するプロバイダー(ライブラリリポジトリや CDN など)でホストされます。
Acrobat Services API は上記のように、Adobe クラウドストレージと Adobe Document Cloud ストレージを活用します。お客様は、文書を処理する地域を選択することができます。移動中の文書および保管中の文書のセキュリティコントロールについて詳しくは、こちらを参照してください。
Acrobat AI アシスタントは、欧州連合(EU)および米国(US)の大規模法人のお客様に地域データセンターの環境設定をサポートしています。これにより、ユーザーデータが指定された地域内で処理およびキャッシュ(最大 12 時間、一時的にキャッシュ)されるようになります。EU の大規模法人ユーザーの場合、データは EU(アイルランド)のアドビクラウドストレージを使用してキャッシュされ、LLM (大規模言語モデル)処理は EU(現在、スウェーデン)で実行されます。米国の大規模法人ユーザーのデータは、米国内で処理されます。ユーザーが送信したフィードバックデータは、Adobe Acrobat のコンテンツの使用状況と処理方法に従って、個別に処理されます。アドビでは、利用条件に従い、サブプロセッサのグローバルネットワークを使用してサポートおよびサービスを提供しています。詳しくは、こちらを参照してください。
現在 Acrobat の AI アシスタントでは、世界中の Azure データセンターでホストされている Azure OpenAI Service が活用されています。詳細については、Azure の地域ページを参照してください。
Acrobat AI アシスタントのセキュリティなどについて詳しくは、以下を参照してください。
Acrobat Sign は、Amazon Web Services (AWS) および Microsoft Azure において、継続的にアクティブとなるアベイラビリティゾーン (AZ) のデータセンター構成でホストされています。すべての Acrobat Sign データセンターは回復性に優れ、影響を最小限に抑えながら高可用性を実現し、システムまたはハードウェアの障害に耐えるように設計されています。各データセンターは、物理的に異なる独立したインフラストラクチャ上で動作し、障害発生時のビジネス継続性を確保します。これらのデータセンターについて詳しくは、こちらを参照してください。
Adobe Admin Console は、アドビの権限を全組織で管理するための Web ベースの中心的な場所です。米国東部(バージニア)のデータセンターでホストされています。
ID のタイプにより、組織はユーザーのアカウントとデータをさまざまなレベルで制御できるようになります。ID モデルの選択は、組織でのアセットの保存方法や共有方法に大きく影響します。Federated ID と Enterprise ID タイプは組織によって作成および管理され、Adobe ID は個人によって作成および管理されます。
多数の Admin Console を管理する必要がある場合や、部門を独自のスタンドアロンコンソールに分割する場合は、Global Admin Console を使用できます。このコンソールは、これらのスタンドアロンコンソールにアクセスして管理するためのインターフェイスとして機能します。
Adobe Identity Management Services (IMS)
顧客の地理的な位置にかかわらず、Adobe のすべての ID データは、北米、ヨーロッパ、APAC にデータセンターが配置されており、複数の地域で負荷が分散されているクラウドインフラストラクチャプロバイダーに保存されます。ID データは、信頼性の理由からすべてのデータセンターで複製されます。すべての ID データは、保管中は Adobe Common Controls Framework (CCF) に準拠した AES-256 ビット暗号化を使用して保護され、機密データの暗号化と保管に関する当社の内部ポリシーを満たしています。