はじめる前に
アドビは、より直感的で新しい製品エクスペリエンスの提供を開始します。表示された画面が製品インターフェイスと一致していない場合は、現在の機能のヘルプを選択してください。
PDF ファイル内の 3D モデルを、まったく新しい方法で操作することができます。Acrobat を使用して、PDF ファイル内のレンダリングモード、ライト、投影、背景を変更する方法について説明します。
はじめる前に
アドビは、より直感的で新しい製品エクスペリエンスの提供を開始します。表示された画面が製品インターフェイスと一致していない場合は、現在の機能のヘルプを選択してください。
Acrobat の3D ツールを使用すると、3D モデルの複数のコンポーネントを変更することができます(平行投影、レンダリングモード、ライティング、背景色など)。これにより、視覚的に優れた魅力的なエクスペリエンスを実現し、3D モデルに生き生きとした命を吹き込むことができます。
平行投影で表示するには、「平行投影を使用」オプションを選択します。平行投影では、オブジェクト間の比率を保ったまま効果的に 2 次元的に表現されますが、3D モデルの立体感は損なわれます。
投影を「透視投影」に変更するには、もう一度「平行投影を使用」オプションを選択します。
モデルのレンダリングモードは、3D モデルのサーフェスの表示方法を指定します。
3D ツールバーから「モデルのレンダリングモード 」を選択します。すべてのレンダリングモードを含むドロップダウンリストが表示されます。
デフォルトでは、ソリッドレンダリングモードが選択されています。ただし、要件に従って変更することもできます。
モデルのレンダリングモードの例
モデルのレンダリングモードは、3D オブジェクトの外観に影響を与える様々な要素を組み合わせたものです。 次の図は、使用可能な各モードで描画した単純なオブジェクトを示しています。
A. ソリッド B. 透明境界ボックス C. 透明 D. ソリッドワイヤフレーム E. イラストレーション F. ソリッドアウトライン G. 影つきイラストレーション H. 境界ボックス I. アウトラインつき透明境界ボックス J. ワイヤフレーム K. 影つきワイヤフレーム L. 透明ワイヤフレーム M. 陰線消去ワイヤフレーム N. 頂点 O. 影つき頂点
ライティングのオン/オフの切り替え、または調整を行うには、3D ツールバーから「追加のライティングを有効にする」オプションを選択します。
様々な種類のライティングオプションを使用できます。
背景色を変更するには、「背景色 」オプションを選択します。
カラーパレットから任意のカラーを選択できます。
ここでは、3D ツールバーの機能についてグラフィックを使用して説明します。
3D モデルを右クリックして、平行投影、モデルのレンダリングモード、ライティングスキーム、および背景色を変更することもできます。3D モデルを右クリックして、「表示オプション」を選択します。
画面の右側にモデルツリーが表示されます。モデルツリーを開くには、3D ツールバーの「モデルツリーを切り替え」オプション を選択するか、3D モデルを右クリックしてから「モデルツリーを表示」を選択します。
モデルツリーを使用するには、Acrobat または Adobe Reader のバージョン 7.0.7 以降が必要です。古いバージョンのユーザーは、3D モデルをインタラクティブに操作できますが、モデルツリーは使用できません。
A. 3D オブジェクトの階層構造 B. 保存したビュー C. パーツまたはオブジェクトの情報
モデルツリーには 3 つのパネルウィンドウがあり、それぞれ固有の情報やコントロールが表示されます。
構造パネル
上のパネルには、3D モデルのツリー構造が表示されます。例えば、自動車を表す 3D モデルには、車体、エンジン、ホイールに対応するいくつかの独立したオブジェクトのグループ(「ノード」と呼ばれます)が含まれます。このペインでは、階層を移動して、様々なパーツを選択したり、単独表示または非表示にすることができます。
製品製造情報(PMI)は、項目のグループとして、関連するオブジェクトまたはアセンブリと同じ階層レベルに表示されます。
ビューパネル
中央のパネルには、3D モデル用に定義済みビューが表示されます。以前に保存したビューを表示するには、ビューパネルのリストからビューを選択します。詳しくは、PDF での 3D ビューの設定を参照してください。ビューパネルで、新規ビューを追加したり、既存のビューを編集したりすることもできます。例えば、パーツを単独表示して回転させた後に、その特定のビュー(カメラの角度、背景、ライティング、その他の属性)を保存できます。
この機能は Adobe Reader では使用できません。
オブジェクトデータペイン
下のペインには、オブジェクトまたはパーツのプロパティまたはメタデータなどの情報(存在する場合)が表示されます。3D オブジェクトのこの情報は、Acrobat では編集できません。
モデルツリーのデフォルト動作を変更するには、環境設定ダイアログボックスを開きます(Windows は Ctrl + K キー、macOS は Command + K キーを押す)。「マルチメディアと 3D」を選択し、「3D のアクティベーション時にモデルツリーを開く」から使用可能なオプションを選択します。
PDF の作成者は、変換設定で、3D モデルを選択すると自動的にモデルツリーが表示されるように設定できます。
3D モデルには、複数の個別のパーツで構成されているものがあります。モデルツリーを使用して、パーツの非表示、単独表示、透明化または特定のパーツへのズームインを行えます。3D モデルで表示されるパーツは、ツリーにはチェックマーク付きで表示されます。
A. パーツを選択する B. パーツを非表示にする C. パーツを単独表示する D. パーツを透明にする
3D モデルで、手のひらツールを使用して、操作するパーツを選択します。環境設定により手のひらツールを使用できない場合は、モデルツリーの一覧でパーツを選択します。
「モデルツリー」タブの右上にあるオプションメニューを選択します。
オプションメニューに表示される項目は、選択した 3D モデルを構成するパーツが 1 つだけか、複数かによって異なります。
ドロップダウンメニューが表示され、3D モデルに関する次の操作を選択できます。
モデルのレンダリングモード
サブメニューでの選択に従い、3D モデル全体のサーフェスの表示方法を変更します。サブメニューのオプションには、「透明境界ボックス」、「ソリッド」、「透明」、「ソリッドワイヤフレーム」などがあります。
すべてのパーツを表示
3D モデル全体を表示します。
描画領域の幅に合わせる
表示可能なパーツをすべて表示して、ビューの中央に配置します。
質量特性を表示
モデルツリーのオブジェクトデータパネルウィンドウにサーフェスの領域およびボリューム(ある場合)を表示します。
境界ボックスを表示
モデルの 3D オブジェクトまたは選択されているパーツを囲むボックスを表示します。
境界ボックスの色を設定
境界ボックスの色を変更します。オプション、カラーを選択し、「OK」を選択します。
非表示
選択されているパーツを表示せずに、モデルを表示します。モデルツリーの上部のパネルウィンドウにあるチェックボックスを選択および選択解除することによっても、様々なパーツの表示と非表示を切り替えることができます。
単独表示
選択されているパーツだけを表示し、他はすべて非表示にします。
パーツの単独表示
単独表示されたパーツについてのみ、ジオメトリ、製品製造情報(PMI)、すべてのビュー(PMI ビューを含む)を表示します。その他すべてのパーツのビューと情報は、非表示または選択解除されます。これらの変更は、モデルツリーにも表示されます。構造パネル(上)では、他のパーツが使用可能であっても選択解除されているときは、単独のパーツのみが選択されます。
ビューパネル(中)には、PMI ビューなど、単独表示されたパーツに定義されたビューのみがリストされます。ビューを選択すると、そのビューの PMI のみが文書パネルに表示されます。アセンブリやその他のパーツに関連する他のビューは、非表示になります(Acrobat で作成したカスタムビューを含む)。パーツを右クリックし、使用可能な機能を使用すると、選択した 3D モデルのパーツに対して別の操作を実行することができます。
パーツの単独表示をキャンセルするには、次の手順に従います。
「パーツの単独表示」コマンドを使用して、別のパーツを選択します。
モデルツリーでアセンブリオプションを選択します。
ホームビューオプションを選択します。
パーツにズーム
中心フォーカスを 3D モデル全体から選択されたパーツに変更します。この設定は、パーツを回転するときに特に便利です。これを使用すると、モデル全体ではなくパーツの中心フォーカスを中心にして回転できます。
パーツのレンダリングモード
パーツに使用できるレンダリングモードをすべて表示します。3D モデルの表示は、選択したレンダリングモードに応じて変化します。
透明
選択されているパーツを透明にして表示します。
XML として書き出し
3D モデルのツリー全体または現在のノードを別の XML ファイルに書き出します。
CSV として書き出し
すべてのモデルデータを含む CSV 形式のファイルを別途作成します。モデルツリー全体または選択したノードのデータを書き出すことができます。ファイルは、Microsoft Excel などの CSV 形式をサポートする任意のアプリケーションで開くことができます。
3D モデルに製品製造情報(PMI)が含まれている場合は、このメニューで PMI の表示と非表示を切り替えるオプションが使用できます。
3D モデルの クロスセクションの表示は、3D モデルを 2 分割にして断面を表示する操作です。クロスセクションの設定ダイアログボックスを使用して、クロスセクションの配置、オフセットおよび傾きを調整できます。
機能強化前
機能強化後
3D ツールバーのクロスセクションの切り替えアイコン を選択し、クロスセクションのオンとオフを切り替えます。
(オプション)「クロスセクションの表示切り替え」オプションの矢印を選択して、ドロップダウンメニューを開きます。クロスセクションのプロパティを選択すると、クロスセクションのプロパティダイアログボックスが表示されます。次のいずれかの操作を行います。
「整列」で基本軸の位置を、「表示設定」、「位置と向き」でクロスセクションの表示位置を変更します。
「セクションビューを保存」ボタンを選択すると、現在のクロスセクションビューが保存されます。(保存されたビューは、3D ツールバーのビューメニューおよびモデルツリーのビューパネルに、「セクションビュー[n]」というデフォルト名で表示されます)。
ここで変更した内容は、すぐに適用されます。変更を確認するには、クロスセクションのプロパティダイアログボックスが、アクティブな 3D モデルの表示を隠さないようにする必要があります。下にある PDF にフォーカスを当てたり、インタラクティブに操作したりする間も、クロスセクションのプロパティダイアログボックスは最前面に表示されます。このウィンドウを閉じるには、右上隅にある「閉じる」ボタンを選択します。
クロスセクションを有効にする
選択すると、他のオプションも使用できるようになります。
整列
クロスセクションを調整する基本軸(x、y または z)を決定します。
面に揃える
3D モデル内を選択して指定する面のサーフェスで定義される平面により、クロスセクションを切断します(モデルパーツの面を選択するまでダイアログボックスはグレー表示になっています)。
3 つのポイントに揃える
3D モデル内を選択して指定する任意の 3 ポイントで定義される平面により、クロスセクションを切断します(モデルパーツの 3 つのポイントを選択するまで、ダイアログボックスはグレー表示になっています)。
表示設定
交差を表示
色付きのアウトラインを追加して、切断面で 3D モデルをスライスする位置を指定します。異なる色を選択するときは、カラースウォッチを選択します。
切断面を表示
3D モデルを切断する 2 次元のフィールドを表示します。異なる色を選択する場合、カラースウォッチを選択します。面の不透過度を変更する場合は、割合(パーセント)を変更します。
選択したパーツを無視
クロスセクションビューから選択したパーツを削除します。
セクションキャップを追加
クロスセクションビューから選択したパーツを削除します。
透明を表示
クロスセクションの一部になっていないパーツを表示します。
切断面の不透明度
切断面の透明度を定義します。
カメラを切断面に揃える
クロスセクションの切断面とカメラが同じレベルになるように、3D モデルを回転します。
位置と向き
オフセット
3D モデルを切り取る量を指定します。スライダーを左右にドラッグするか、割合(パーセント)を変更します。
3D モデルが各軸によってどのように分割されるかを理解するには、軸を選択し、オフセットスライダーを前後にドラッグして、埋め込まれた 3D モデルの変化を確認します。
反転
クロスセクションを反転します。例えば、モデルの上半分が取り除かれた状態で「反転」を選択すると、上半分が表示され、代わりに下半分が取り除かれます。
傾きスライダー
切断面と軸との角度を決定します。スライダーを左右にドラッグするか、割合(パーセント)を変更します。
セクションビューを保存
ビューのプロパティダイアログボックスが表示され、ビューと共に保存する表示プロパティを選択できます。保存するプロパティを選択すると、クロスセクションビューが 3D ツールバーとモデルツリーのビューの一覧に追加されます。保存したビューには、セクションビュー[n] というデフォルト名が付けられます。
保存対象として選択しなかった表示プロパティは、前のビューの設定に戻ります。例えば背景色を保存しない場合、クロスセクションビューの背景色は、直前に表示したビューと同じになります。
カメラのプロパティは、あるオブジェクトに対するビューの正確な角度や位置を定義します。カメラビューはカメラのプロパティによって構成されますが、カメラプロパティを複数のビューや複数のファイルで使用することもできます。
3D ツールバーからカメラのプロパティ を選択します。
このアイコンが表示されていない場合は、3D ツールバーの左端にあるナビゲーションツールの横の矢印を選択します。
3D ツールバーのカメラのプロパティを使用すると、3D モデルを表示および操作する方法を変更することができます。
カメラのプリセット
名前を付けて保存
新しいカメラビューを追加したり、メニューから既存のビューを選択したりできます。
整列
Target
カメラのプロパティをターゲットの位置にのみ合わせて揃えます。
カメラとターゲット
カメラのプロパティをカメラの方向とターゲットの位置両方に合わせて揃えます。
モデルを選択
このオプションを選択した後に、文書内にある 3D モデルを選択します。
「ターゲット」が選択されている場合、選択したモデルの中央が新しいカメラターゲットの位置になります。
「カメラとターゲット」が選択されている場合、選択したモデルの中央がカメラターゲットの位置になります。
面を選択
このオプションを選択した後に、文書内にある 3D モデルの面を選択します。
「ターゲット」が選択されている場合、選択した面の中央が新しいカメラターゲットの位置になります。
「カメラとターゲット」が選択されている場合、選択した面の中央がカメラターゲットの位置になります。
3 つのポイントを選択
このオプションを選択した後に、文書内にある 1 つまたは複数のモデル上で 3 つのポイントを選択します。
「ターゲット」が選択されている場合、選択した 3 ポイントの中央が新しいカメラターゲットの位置になります。
「カメラとターゲット」が選択されている場合、選択した 3 ポイントの中央がカメラターゲットになります。カメラの位置は、選択した 3 ポイントから構成される平面に揃えられます。
配置
角度単位
カメラの X 値、カメラの Y 値、カメラの Z 値を 方位角、高度、および距離に変更します。これらの値を使用すると、カメラを方位角(距離)および高度(X 軸)に基づいて操作でき、距離の値によってズーム操作ができます。
Target
カメラがターゲットとする3D モデル内のポイントを参照します。カメラのターゲットを設定すると、3D モデルの特定の領域または要素にカメラの焦点を当てて、その領域を中心にカメラを移動して、より適切に表示することができます。
パラメーター
視野
カメラの画角を変更します。視野スライダーをドラッグして、画角を適切な度合いに変更します。
角度
カメラの撮影角度を変更します。角度スライダーをドラッグして、撮影角度を適切な度合いに変更します。
カメラビューを保存
設定を保存して、モデルツリーにビューを追加します。