Adobe Media Encoder 機能の概要(2024年リリース)

Adobe Media Encoder の 2024年6月(24.5)および 2024年5月(24.4)リリースの新機能と機能強化について説明します。

2024年6月(24.5)の新機能

AME 書き出し設定ダイアログボックスでのソースと出力の比較

書き出し設定ダイアログボックスでソース出力のプレビューを並べて比較できるようになりました。これは、書き出し前にカラーや画質を確認する場合に特に便利です。

書き出し設定ダイアログボックスが開き、「比較」タブにはソース用と出力用の 2 つのプレビューが表示されます。
「比較」タブを使用して、ソースと出力のプレビューを並べて比較

2024年5月(24.4)の新機能

ハードウェアデコーディングのサポート

Adobe Media Encoder に、次のビデオ形式の再生のためのハードウェアアクセラレーションが含まれるようになりました。

  • MXF での AVC LongGOP
  • MXF での HEVC LongGOP
  • MXF での HEVC Intra

AVC Long GOP、HEVC-Intra および HEVC-L の次のベンダーはこれを利用しています。

  • Sony(XAVC-L、XAVC H-I、XAVC H-L)
  • Canon(XF-AVC L、XF-HEVC L)
  • Panasonic(AVC LongG)

iPhone ProRes Log ビデオの自動検出と変換

Adobe Media Encoder は、iPhone ProRes Log ビデオの自動検出と変換をサポートするようになりました。

Adobe Media Encoder はフッテージの変換ダイアログボックスで、iPhone ProRes ログビデオのカラースペースを自動的に検出して設定します。
Adobe Media Encoder はフッテージの変換ダイアログボックスで、iPhone ProRes ログビデオのカラースペースを自動的に検出して設定します。

環境設定パネルのカラーセクションで、Log ビデオカラースペースの自動検出を有効にします。次に、iPhone ProRes Log のオリジナルのカメラメディアクリップを Rec 709 タイムラインにドロップします。Media Encoder はカラーを自動的に検出し、メディアカラースペースApple Log/ Rec 2020に設定され、クリップに自動トーンマップが適用されます。

その他のアップデート

  • Adobe Media Encoder のすべての形式(RAW 形式を除く)のデフォルトのメディアカラースペースを上書きできるようになりました。
  • HEVC Intra コーデックと Long GOP コーデックを使用した MXF ファイルの読み込みで、カラーマネジメントがサポートされるようになりました。

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