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ColdFusion の中央管理型サーバー

  1. ColdFusion のインストールと設定ユーザーガイド
  2. ColdFusion のインストール
    1. ColdFusion サーバープロファイル
    2. ColdFusion のインストール
      1. ColdFusion のインストール - Zip インストーラー
      2. ColdFusion のインストール - GUI インストーラー
    3. システムの設定
    4. ColdFusion のライセンスとアクティベーション
      1. ColdFusion でのユーザー指定ライセンスと機能制限ライセンスについて
      2. ColdFusion のライセンスとアクティベーションに関する用語集
      3. ColdFusion のユーザー指定ライセンス(NUL)
      4. ColdFusion の機能制限ライセンス(FRL) - 分離
      5. ColdFusion の機能制限ライセンス(FRL) - オンライン
      6. ColdFusion の機能制限ライセンス(FRL) - オフライン
      7. ColdFusion ライセンスエラーのトラブルシューティング
      8. ColdFusion(2023 リリース)以前のバージョンの ColdFusion ライセンスとアクティベーション
    5. ColdFusion 設定のインストール
      1. サーバー設定のインストール
      2. JEE 設定のインストール
    6. 統合テクノロジのインストール
  3. ColdFusion を設定するには
    1. ColdFusion の 2023 および 2021 アップデートでの新しい JVM 引数
    2. ColdFusion(2025 リリース)の新しい JVM 引数
    3. CFSetup 設定ツール
    4. コマンドラインインターフェイス(CLI)
    5. ColdFusion の中央管理型サーバー(CCS)
    6. ColdFusion の管理
    7. ColdFusion Administrator を使用する
    8. ColdFusion のデータソース管理
    9. Webサーバーに接続
    10. ColdFusion アプリケーションのデプロイ
    11. ColdFusion セキュリティの管理
    12. 複数のサーバーインスタンスを使用
    13. ColdFusion Administrator API リファレンス

概要

中央管理型サーバー(CCS)は、ColdFusion Administrator 設定の作成、管理および迅速なデプロイを目的とする独立したサーバーです。  

CCS を使用すると、以下のことができます。

  • CCS への ColdFusion サーバーインスタンスの追加、編集または削除。
  • (ColdFusion Administrator 内での)任意の設定の追加、編集または削除と、CCS に追加されたすべてのサーバーへの変更内容の反映。
  • ColdFusion サーバーの複数のクラスターの作成。 クラスター内では、サーバーをステージングまたは本番として分類して、変更内容をステージングサーバーに適用しパフォーマンスをテストしたあと、同じ変更内容を本番サーバーに適用することができます。 
  • ColdFusion サーバー/インスタンスに対する変更内容の監査または監視。 
  • バージョン履歴の表示(ColdFusion Administrator で行われたすべての変更を追跡し、任意の古いバージョンにロールバックできます)。 

CCS のインストール

ColdFusion パッケージマネージャーを使用する場合

  1. <CF_Instance_Home>/cfusion/bin に移動します。
  2. cfpm.bat と入力します。
  3. install ccs と入力します。

ColdFusion Administrator を使用する場合

  • ColdFusion Administrator/パッケージマネージャーを使用して CCS をインストールすることもできます。

CCS の起動

  1. CCS パッケージをインストールしたら、Windows では ccs.bat を使用し、Windows 以外のプラットフォームでは ccs.sh を使用して、CCS サーバーを起動することができます。
  2. ccs.sh/ccs.bat を起動します。
  3. 「startServer」コマンドを使用して、CCS サーバー起動します。
CCS の起動
CCS の起動

この場合は、サーバーがインタラクティブモードで起動します。 非インタラクティブモードでサーバーを起動するには、次のコマンドを実行します。

ccs.sh/ccs.bat startserver

サーバーの起動
サーバーの起動

ccs.sh/ccs.bat のコンソールで help を入力すると、サポートされている他のコマンドがわかります。

CCS ヘルプの表示
CCS ヘルプの表示

その他の CCS コマンド

コマンド 使用状況 説明
startserver ccsserver>startserver 中央管理型サーバーを起動します。
stopserver ccsserver>stopserver
中央管理型サーバーを停止します。
listnodes ccsserver>listnodes
中央管理型サーバーのリストが表示されます。
disablenode ccsserver>disablenode node 
追加したノードを無効にします。
enablenode ccsserver>enablenode node
追加したノードを有効にします。
deletenode ccsserver>deletenode node
追加したノードを削除します。

CCS へのノードの追加

CCS サーバーを起動したら、CCS にノードを追加できます。 ノードは手動で追加します。

警告 :

CCS の自動検出オプションが有効なのは ColdFusion(2023 リリース)アップデート 6 までです。

自動検出を使用したノードの追加

自動検出機能を使用して、同じネットワーク内のノードを自動的に検出して CCS サーバーに追加することもできます。

CCS サーバーが起動されている ColdFusion インスタンスの Administrator コンソールに移動します。

サーバー設定の CCS ページには、クライアントセクションとサーバーセクションがあります。 サーバーセクションに移動し、「自動検出を開始」をクリックします。 その結果、動作中の ColdFusion のネットワーク上で見つかったノードが一覧表示されます。 自分の環境に追加する任意のノードを選択できます。

ノードリスト
ノードリスト

ColdFusion Administrator コンソールを使用したノードの手動追加

CCS サーバーが起動されている ColdFusion インスタンスの Administrator コンソールに移動します。 

CCS ページには、クライアントセクションとサーバーセクションがあります。 サーバーセクションに移動すると、CCS サーバーに追加する ColdFusion ノードの詳細を追加できます。

ノードの追加
ノードの追加

CCS コマンドラインコンソールを使用したノードの手動追加

Windows プラットフォームでは ccs.bat を使用し、Windows 以外のプラットフォームでは ccs.sh を使用して、ノードを追加できます。 このスクリプトは <CF_INSTANCE_HOME>/bin ディレクトリにあります。 

addnode コマンドを入力します。

addnode コマンドには、以下を指定できます。

  • ホスト名
  • ポート
  • ColdFusion サーバーが動作するコンテキストルート(JEE インストールの場合)
  • シークレットキー
  • (オプション)ColdFusion ノードが SSL 上で実行されているかどうかを示す true/false。

シークレットキーは、CCS ページ内のノードの ColdFusion Administrator コンソールから取得するか、<CF_Instance_Home>/lib/ccs にある ccs.properties ファイルから取得することができます。

addnode コマンド

  • addnode  <hostname>:<port>/<JEEcontextroot> secretkey true
  • addnode  <hostname>:<port>/<JEEcontextroot> secretkey false
  • addnode  <hostname>:<port>/<JEEcontextroot> secretkey
  • addnode  <hostname>:<port> secretkey true
  • addnode  <hostname>:<port> secretkey false
addnode コマンド
addnode コマンド

CCS サーバーの ColdFusion ノード

CCS サーバーにノードを追加したら、そのノードのすべての設定が CCS サーバーに格納されます。 その後は、ColdFusion Administrator、Admin API、CFSetup のいずれかを使用して ColdFusion 設定を変更できます。

設定の変更はすべて CCS に保存され、CCS サーバーに追加されたすべてのノードでレプリケートされます。

CCS サーバーに追加された ColdFusion ノードは、特定のクラスターおよび環境に属します。 デフォルトでは、CCS に追加されたノードはすべて「development」環境に属し、デフォルトのクラスター名は「_CF_DEFAULT」になります。 

これにより、デプロイメントの種類に応じて設定が分類されます。

例えば、「NULL サポート」をオンにして、アプリケーションのパフォーマンスをテストしたいとします。 この設定は、CCS に追加された開発サーバーのいずれかで有効にすることができ、その後、同じクラスターに属するすべての開発サーバーに反映されます。

メモ:上記のクラスターは、エンタープライズマネージャーを使用して作成された ColdFusion クラスターとは異なります。 この CF ノードクラスターは、デプロイメント固有の設定を保存するために、設定サーバーでのみ使用されます。

ColdFusion ノードのクラスターと環境の設定

ColdFusion ノードが属しているクラスターと環境は、ColdFusion Administrator の CCS ページを使用して設定することができます。

CCS ページで、ノードのクラスター名と現在の環境を更新できます。

サーバー設定
サーバー設定

<CF_Instance_HOME>/lib/ccs/ 内にある ccs.properties ファイルを使用して、環境とクラスターを変更することもできます。

ファイルを編集して保存し、ColdFusion サーバーを再起動します。

クラスターの詳細の変更
クラスターの詳細の変更

注意:

このファイルは、設定の除外、バージョンや環境からの読み込み、CCS サーバーの詳細の変更にも使用できます。 変更内容を適用するには、ColdFusion を再起動します。

HTTPS 上の中央管理型サーバー(CCS)

CCS で SSL を有効にする

自己署名証明書を使用している場合は、次の手順に従います。

  1. すべてのクライアントノードと CCS 起動スクリプトに JVM フラグ -Dcoldfusion.ccs.selfsignedcert=true を追加します。

  2. <CF_Instance_Home>/lib/ccs にある server.properties を編集して、次のプロパティを追加します。

    1. port=7071
    2. loglevel=error
    3. environments=development,beta,production,stage,test
    4. enablehttpsport=true
    5. enablehttpport=true
    6. sslkeystorepath= /opt/coldfusion2025/cfusion/runtime/conf/keystore.jks
    7. sslkeystorepass=changeme
    注意:

    sslkeystorepath は、既存の SSL 証明書を指している必要があります。

  3. CCS を起動します。

  4. ColdFusion Administrator または CLI を使用してノードを追加します。

CCS クライアントで使用可能な環境の設定

デフォルトでは、ColdFusion ノードで使用可能な環境として、開発(development)、ステージング(stage)、テスト(test)および本番(production)の 4 つがあります。 CCS サーバー内の環境を追加または削除することができます。

環境を追加または削除するには、次の手順に従います。

  1. CCS が実行されている ColdFusion インスタンスディレクトリに移動します。
  2. <CF_Instance_Home>/lib/ccs にある server.properties ファイルを編集します。
環境の追加または削除
環境の追加または削除

注意:

このファイルを使用すると、CCS サーバーが動作しているポートを編集することもできます。

除外ファイル

ccs.properties ファイルには、「excludeFiles」という設定が追加されています。 時には、すべての設定をすべてのノードで同期させるのではなく、ColdFusion サーバーのノードごとに別個の設定を保持したい場合があります。 excludeFiles にファイルの名前を追加します。 例えば、ノードに追加されたクラウド設定を同期しない場合は、<CF_Instance_Home>/lib/ccs/ccs.properties で、excludeFiles 設定の値として neo-cloud-config.xml を追加します。 この設定には、「,」を区切り文字とするリストを指定できます。

バージョン履歴

タイムアウトリクエストなどの Administrator 設定を変更した場合、その変更はバージョン履歴に表示されます。 変更を加えるたびに、エントリが追加されます。

バージョンを削除しても、元の値に戻るわけではありません。 バージョンを削除しても、タイムアウトリクエストは元の値には戻りません。 つまり、様々なバージョンや環境から読み込まれた詳細情報は、このバージョンからは読み込めません。

バージョンや環境からの読み込み

Administrator 設定を変更した後で、新しい設定でバージョンを使用する場合は、「設定の読み込み」セクションを使用して、ノードのバージョンを選択します。

バージョンを削除すると、そのバージョンは「バージョン」ドロップダウンには表示されません。 そのため、本番環境の設定を取得する場合に、必要なバージョンを選択でき、変更内容が環境に適用されます。

クラスター間を移動することもできます。 環境を変更する場合は、設定から読み込むこともできます。 これにより、設定が現在の環境にのみ読み込まれます。 現在のノードを別の環境に移動することはありません。 開発環境で設定を読み込もうとしている場合は、その設定が読み込まれるだけです。 開発段階から本番環境に移行するわけではありません。ノードを開発環境から本番環境に移動する場合は、 ドロップダウンリストから環境を選択し、クラスターの名前を変更することができます。

JEE インストールのサポート

JEE 設定が動作しているノードを追加します。 ColdFusion Administrator/サーバー設定/CCS で、JEE 設定が動作するノードを追加できます。 シークレットキーは、中央管理型サーバーと ColdFusion Administrator の間の通信をセキュリティで保護するために使用されます。

JEE ノードの追加
JEE ノードの追加

新しいノードが追加され、「現在のノード」リストで表示されます。

注意:

JEE ノードを追加する際には、コンテキストルートの指定が必須です。

同期されていない設定

  • Java と JVM の設定
  • スケジュールされたタスク
  • ファイルパスを含む設定(例:カスタムタグ)
  • データソース設定
  • パスワード(例:データベース接続のパスワード、管理者ユーザーのパスワード)

CCS 設定ストア

CCS サーバーの <CF_Instance_Home>/bin ディレクトリ内の ccsstore フォルダーには、クラスターごとに別個のディレクトリが含まれています。 各クラスターフォルダー内には、環境ごとに別個のディレクトリがあります。 さらに、設定のバージョンごとに、関連付けられたフォルダーがあります。

ドキュメントの改版履歴

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