メディアビューで、マークする必要のある不明な顔が写っているメディアをダブルクリックします。
- Elements Organizer ユーザーガイド
- 概要
- ワークスペースとワークフロー
- メディアファイルの読み込み
- メディアファイルの表示と補正
- 場所、顔、イベントのマーキング
- カタログ、フォルダー、アルバムの管理
- 写真やビデオの検索
- フォトプロジェクトの作成
- ビデオプロジェクトの作成
- プリント、共有、書き出し
Elements Organizer では、似た顔を識別してグループ化します。名前を追加して、人物ビューでその人物が写っている写真やビデオに簡単にアクセスできるようにする方法について説明します。
Elements Organizer の高度な顔認識技術を使用すると、写真やビデオに写っている人物に名前を指定して整理できます。これを行うには、人物ビューに切り替えます。
Elements 2020 からは、人物別にビデオを整理したり人物でビデオを検索したりできるようになりました。
写真やビデオでの顔のマーク
写真やビデオに写っている顔に名前を指定して、その人物に基づいてメディアを整理して識別できます。
人物ビューでは、様々な顔が人物スタック別に整理されます。人物スタックとは、Elements Organizer で名前が指定されたある人物の写真とビデオがすべて含まれる 1 セットを指します。例えば、ある人物がすべてのメディアファイルで合わせて 30 回出現している場合は、30 枚の写真が 1 セットとして表示されます。下の図には、ジョンのスタックとシャロンのサンプルスタックが示されています。
スタックの一番上に表示されている顔の画像は、プロファイル写真と呼ばれます。
「名前なし」タブで顔にタグ付けする
Elements Organizer でメディアファイルを読み込むと、カタログに含まれる写真とビデオが分析され、似た顔の写真がグループ化されます。分析にかかる時間は、ファイル形式やカタログの種類によって異なります。例えば、RAW ファイルの分析は JPEG ファイルの分析より長くかかります。また、ビデオは、写真と比べ、分析により長い時間がかかります。
「名前なし」タブでは、まだ名前が指定されていないすべての人物の写真が表示されます。「名前なし」タブでは名前が指定されていない人物の名前を指定することができます。また、顔のスタックからの除外、Elements Organizer での顔の非表示、スタックの結合もできます。
顔に名前を指定すると、その顔は、その顔が出現するメディアと共に「名前付き」タブに表示されます。「名前なし」タブにはいつでも戻って、名前が指定されていない他の顔に名前を指定できます。
スタック内の写真やビデオの表示
スタックをシングルクリックすると、そのスタックに含まれている顔が表示されます。
「メディア」をクリックすると、顔ではなく写真やビデオを表示できます。
顔の表示に戻るには、「顔」ボタンをクリックします。
顔をクリックすると、その顔に関連付けられているメディアが表示されます。
小さいスタックの表示と非表示
初期設定では、含まれているメディアファイルの数が少ないスタックや、含まれている顔がすべて不明のスタックは、表示されません。このようなスタックも表示するには、「小規模のスタックを表示しない」を選択解除します。
名前の追加
スタックをクリックすると、スタック内のメディアが表示されます。スタック内のすべてのメディアに名前を指定するには、「名前を追加」をクリックします。
スタックからの顔の削除
スタックに含まれているすべての顔に一度に名前を指定することができます。ただし、すべての顔に名前を指定する前に、スタックに含まれている個々の顔を見て、それが意図する人物の顔かどうかを確認することをお勧めします。その人物ではない顔があった場合は、削除できます。スタックから特定の顔を削除する場合は、次の方法のどれかを使用します。
- 「別人」を使用する
- 「再表示しない」を使用する
Command キー(Mac OS)や Ctrl キー(Windows)または Shift キーを押し続けることで、複数の顔を選択することができます。
別人
別の人物の顔だった場合は、「別人」をクリックします。その顔がスタックから削除され、「名前なし」タブに別のスタックの一部として表示されます。そこで、その顔に別の人物の名前を指定できます。
また、顔にマウスポインターを合わせ、表示される白いアイコンをクリックすることでも、同じ操作ができます。その顔がそのスタックから削除されます。
再表示しない
その顔が Elements Organizer に再び表示されないようにするには、「再表示しない」をクリックします。これで、その顔が Elements Organizer での名前の指定で再び表示されることはなくなります。このオプションは、その顔に名前を指定するつもりがまったくしない場合に使用します。
「再表示しない」を使用して名前が指定されないようにした場合は、以下の方法でのみその顔に名前を指定し直せます。
- 新しいカタログを作成し、その顔が含まれているメディアを読み込みます。
- 顔を含むメディアを開き、写真内の名前のない顔の説明に従って顔に名前を指定します。
「別人」を使用すると、顔はスタックから削除されますが、別のスタックに属するものとして「名前なし」タブに表示されます。よって、その顔を別の人物に割り当てることができます。
それに対し、「再表示しない」を使用すると、顔は Elements Organizer に表示されなくなります。
その人物ではない顔を削除するには、(スタックのすぐ下の)「名前を追加」をクリックします。
スタックに含まれるすべての顔が指定した名前の人物のものであることが確認され、「名前付き」タブに移動されます。
以前のバージョンの Elements Organizer から Elements Organizer 14 へのカタログの移行
以前のバージョンで作成されたカタログを開くと、次の処理が行われます。
- 以前のバージョンで人物名としてとしてタグ付けされている顔はすべて、「名前付き」タブにスタックとして移動されます。
- タグ付けされていないすべての顔を分析し、「名前なし」タブにスタックとして移動します。顔へのタグ付けは、「名前なし」タブで顔にタグ付けするで説明している手順で簡単にできます。
- 人物タグはすべて、Elements Organizer 14 の人物タグのカテゴリにも追加されます。
「名前付き」タブでの人物スタックの表示と整理
メディアに写っている顔を識別し、その人物にタグ付けしたら、「名前付き」タブに切り替えて、メディアをさらに整理できます。
同一人物のメディアが複数ある場合は、プロファイル写真に使用する最適な画像が自動選択されます。
プロファイル画像を手動で選択することもできます。
- プロファイルに使用する写真が見つかるまで、カーソルをスタックの上に置きます。
- コンテンツメニューから「プロファイル写真として割り当て」を選択します。
顔の確認
「名前なし」タブで名前を指定した顔はすべて、「確認済みの顔」セクションに表示されます。同じ人物のものかもしれないがまだマークされていない顔は、「これは「<人物名>」さんですか」セクションに表示されます。<人物名> は、その人物かどうかの確認が必要な名前です。
顔が特定された人物のものだと確定させるには、顔を選択し、「確認」をクリックします。複数の顔を選択するには、顔をクリックしながら Command キー(macOS)か Ctrl キー(Windows)または Shift キーを押します。
また、1 つまたは複数の顔を個別に選択し、チェックマーク記号をクリックして確認することもできます。
人物スタックからの顔の削除
顔がその人物に属していない場合は、2 つの方法のどちらかで削除できます。
- 「別人」を使用する
- 「再表示しない」を使用する
これらのオプションの使用手順は、この記事の名前の追加で説明している手順と同じです。
顔の名前の変更
1 つ以上の顔が別の人物のものである場合は、「名前を変更」をクリックして顔の名前を変更できます。
入力する名前は既存の名前でも新しい名前でもかまいません。
見つかった新しい顔の確認
Elements Organizer では、メディアファイルを読み込みながら顔を分析します。この分析で、名前を指定済みの人物の顔が、新たに読み込まれたメディアファイルの中から見つかることがあります。その場合は、「名前付き」タブのその人物のスタックの横に青いアイコンが表示され、その人物のものである可能性がある新しい顔が追加されたことを示します。すべての顔を表示するスタックをクリックし、この記事の顔の確認で説明している手順で顔を確認します。
スタックの結合
場合によっては、複数のスタックを結合することが考えられます(同じ人物のものなのに異なると識別された、などの理由で)。スタックを結合するには、次のいずれかの操作をおこないます。
- スタックを別のスタックにドラッグします。
- 目的のスタックを選択し、コンテキストメニューから「人物を結合」を選択します。
- 目的のスタックを選択し、アクションパネルで「人物を結合」を選択します。
スタックの結合は「名前なし」タブでも「名前付き」タブでもできます。
メディア内の名前のない顔
写真やビデオには、Elements Organizer が最初のワークフローで誰の顔かを特定できなかった人物が写っている場合があります。例えば、遠くから撮影したような顔や、正面を向いていない顔、人の顔として認識されていなかった顔が含まれる場合があります。そうした名前のない顔にマークを付け、名前を指定することができます。
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写真の場合は、アクションパネルで、写真の「顔をマーク」ボタンをクリックします。
顔をマークしやすいように、画面に長方形が表示されます。マークしたい顔に長方形を移動し、長方形の横に表示される緑のチェックアイコンをクリックします。長方形が円に変わり、顔がマークされたことが示されます。「名前を追加」をクリックします。
ビデオの場合は、「人物を追加」ボタンをクリックします。
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名前を入力し、Enter キーまたは Return キーを押します。
写真またはビデオへの 1 つ以上の名前の追加
写真またはビデオに 1 つまたは複数の名前を追加できます。追加するには、次のいずれかの方法を使用します。
- 写真またはビデオのコンテキストメニューから「人物を追加」をクリックし、その人物の名前を入力します。写真やビデオに人物の名前を他にも追加するには、この手順を繰り返します。
- タグパネルで、タグ(人物)の名前を写真またはビデオにドラッグします。
このようにして 1 つまたは複数の名前を写真またはビデオに追加すると、その名前は人物ビューの「名前付き」タブの汎用顔アイコンとして表示されます。例えば、Nita と Walter という名前を写真に追加するのに、「人物を追加」をクリックしたり、タグを写真にドラッグしたりすると、「名前付き」タブでこれらの名前に汎用顔アイコンが表示されます。
汎用顔アイコンが表示されるのは、この方法で名前を追加すると、1 つの写真またはビデオを複数の顔に関連付けることができるからです。そのため、タグはメディアファイルそのものに適用され、特定の顔には適用されません。
人物グループを作成して表示
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画面右下隅のグループアイコンをクリックします。
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グループエリアでは、グループを追加して整理することができます。追加ボタン(+)をクリックして、新しい人物グループを追加します。初期設定では、同僚、家族、友達という 3 つのグループが用意されています。
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グループの名前を入力します。
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「グループ」ドロップダウンリストからグループを選択して、このグループを子グループまたはサブグループとして追加します。新しいグループを作成する場合は、「グループ」リストから選択してはいけません。グループの名前を入力します。
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「OK」をクリックします。
ドラッグ&ドロップによるグループへの人物の追加
次のいずれかの方法を使用して、グループに顔を追加できます。
- 1 つまたは複数のスタックを選択し、右パネルのどれかのグループ名にドラッグします。
- 1 つまたは複数のスタックを選択し、グループ名をスタックのどれかにドラッグします。
顔の分析のオフまたはリセット
Elements Organizer で顔の分析をオフにするかリセットするには、編集/環境設定/メディア解析(Windows)または Elements Organizer/環境設定/メディア解析(macOS)を使用します。
顔の分析のオフ
Elements Organizer は、自動で似ている顔を認識してスタックとしてグループ分けします。写真またはビデオの自動顔認識をオフにするには、写真」または「ビデオ」をそれぞれ選択解除します。
顔の分析のリセット
顔の分析をリセットすると、カタログ内のすべての顔が分析し直されます。顔の分析をリセットすると、「名前付き」タブに含まれるすべての既存の人物スタックが削除されます。現在のカタログに含まれる顔が再度分析され、似ている顔がスタックとして「名前なし」タブに表示されるので、そこで名前を指定できます。
顔の分析をリセットするには、「顔の分析をリセット」をクリックします。