- Audition ユーザーガイド
- はじめに
- ワークスペースと設定
- デジタルオーディオの基本
- 読み込み、録音および再生
- オーディオファイルの編集
- エッセンシャルサウンドパネルを使用したオーディオの編集、修復および向上
- マルチトラックのセッションマーカーとクリップマーカー
- テキストからスピーチを生成
- 複数のオーディオファイル間でのラウドネスの一致
- 波形エディターでのオーディオ表示
- オーディオの選択
- Audition でのオーディオのコピー、カット、ペースト、削除の方法
- 視覚的なフェードおよび振幅の変更
- マーカーの操作
- オーディオの位相反転、リバースおよび無音部分の作成
- 一般的な操作の自動化
- フェーズ、周波数および振幅の分析
- 周波数バンドスプリッター
- 取り消し、やり直し、ヒストリー
- サンプルタイプの変換
- Audition を使用したポッドキャストの作成
- エフェクトの適用
- エフェクトリファレンス
- マルチトラックセッションのミキシング
- ビデオとサラウンドサウンド
- キーボードショートカット
- 保存と書き出し
クリップまたはトラックへのエフェクトの適用
マルチトラックエディターでは、それぞれのクリップ、トラックおよびバスに最大 16 のエフェクトを適用し、ミックスを再生しながら調整することができます(個々に処理したいクリップがトラック内に複数含まれている場合は、クリップエフェクトを適用します)。
エフェクトは、エディター、ミキサーまたはエフェクトラックパネルで挿入、順序変更、または削除できます。ただし、プリセットとして設定を保存し、複数のトラックに適用することはエフェクトラックでのみ可能です。
マルチトラックエディターでは、エフェクトは「ノンディストラクティブ」なので、いつでも変更できます。例えばセッションを様々なプロジェクトに調整し直す場合は、セッションを再び開いてエフェクトを変更するだけで、新しい質感を得ることができます。
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次の操作を必要に応じて実行します。
- クリップを選択して、エフェクトラックの一番上にある「クリップエフェクト」をクリックします。
- トラックを選択して、エフェクトラックの一番上にある「トラックエフェクト」をクリックします。
- エディターまたはミキサーの FX セクションを表示します。(エディターパネルで、左上隅にあるボタン をクリックします。)
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リスト内で最大 16 個のスロットのエフェクトを選択します(ラックでのエフェクトの挿入、バイパス、順序変更または削除を参照)。
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スペースバーを押すとセッションが再生されます。必要に応じてエフェクトを編集、順序変更、または削除します。
時間経過に従ってエフェクト設定を変更するには、エンベロープを使用します(エンベロープでのミックスのオートメーション化を参照してください)。
トラックエフェクトのプリレンダリングによるパフォーマンスの向上
マルチトラックエディターでは、トラックエフェクトをプリレンダリングすると、CPU 使用率が高い問題に対応でき、複雑なミックスやレイテンシの低い録音のパフォーマンスが向上します(レイテンシは、ユーザー入力とコンピューターからのサウンド出力間のディレイを測定します。レイテンシが大きい場合、録音中に耳に聞こえるエコーが発生し、演奏者のタイミングを乱すことがあります)。
トラック設定の編集は通常どおりに続行できます。再生または編集で一時停止が発生すると、プリレンダリングによってオーディオが処理されます。
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エディターパネル、エフェクトラックまたはミキサーでは、トラックをプリレンダリングボタン をクリックします。
SEND および EQ の前後に対するエフェクトの挿入
各トラックで、プリフェーダーやポストフェーダーへエフェクトを挿入できます。プリフェーダーに設定されたエフェクトは、オーディオを、SEND や EQ の前に処理します。ポストフェーダーに設定されたエフェクトは、オーディオを、SEND や EQ の後で処理します。大部分のミックスでは、デフォルトのプリフェーダー設定が適切です。ポストフェーダー設定を使用すると、非常に複雑なミックスで信号ルーティングを柔軟に行えます。
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エディターパネルまたはミキサーの FX セクションで、プリフェーダー/ポストフェーダーボタンをクリックして、送信や EQ の前 または後 にエフェクトを挿入します。注意:
エフェクトラックでエフェクトを編集する場合は、左下隅のプリ / ポストフェーダーボタンをクリックします。
A. 入力 B. EQ C. ボリューム D. ミュート E. SEND F. エフェクトラック