「メタデータ」パネルのオプションメニュー から、「メタデータ表示」を選択します。
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Adobe Audition では、メタデータパネルに「BWF」、「ID3」、「RIFF」のタブが表示され、この一般的なオーディオメタデータに簡単にアクセスできます。「XMP」タブには、同じ情報に加え、アドビのビデオアプリケーションに共通する、さらに多くのメタデータのリストが表示されます(例えば、「RIFF」タブの「表示タイトル」フィールドは、「XMP」タブの「Dublin Core」セクションの「タイトル」フィールドに対応します)。
ファイルを保存するときにメタデータを保持するには、保存ダイアログボックスまたは書き出しダイアログボックスで「マーカーと他のメタデータを含める」を選択します。
「BWF」タブは Broadcast Wave ファイルに適用され、再生の時間オフセットや標準の記述メタデータを指定できます。Broadcast Wave メタデータをファイルに含めるには、WAV 形式で保存する必要があります。オーディオファイルの保存を参照してください。Broadcast Wave ファイルをマルチトラックエディターに挿入するには、セッション内の所定の位置への Broadcast Wave ファイルのスポット挿入を参照してください。
「ID3」タブと「RIFF」タブは、それぞれ mp3 とラジオ業界のメタデータに適用されます。
メタデータパネルと XMP について
ワークフローを簡略化したり、ファイルを整理したりするには、XMP メタデータを使用します。メタデータは、ファイルに関する説明情報のセットです。ビデオファイルやオーディオファイルには、日付、再生時間、ファイルのタイプなどの基本的なメタデータプロパティが自動的に含まれます。場所、ディレクター、著作権などのプロパティを使用して詳細を追加できます。
メタデータパネルを使用すると、アセットに関するこの情報を、アドビのビデオおよびオーディオアプリケーション全体で共有できます。1 つのアプリケーションのプロジェクトまたはファイルパネルのみに制限されている従来のクリッププロパティとは異なり、メタデータプロパティはソースファイルに埋め込まれているため、データは他のアプリケーションでも自動的に表示されます。このメタデータの共有により、制作ワークフローを移動するときに、ビデオアセットをすばやく追跡および管理できます。
メタデータパネルのプロパティは Adobe Bridge にも表示され、アセットをすばやく参照するのに役立つ追加の詳細情報を提供します。
スキーマとプロパティについて
メタデータスキーマは、あるワークフローに固有のプロパティのコレクションです。例えば、ダイナミックメディアスキーマには、シーンや撮影場所などデジタルビデオプロジェクトに適したプロパティが含まれています。一方、Exif スキーマには、露出時間や絞り値などデジタル写真に適したプロパティが含まれています。日付やタイトルなどのより一般的なプロパティは、ダブリンコアスキーマに含まれます。異なるプロパティを表示するには、メタデータの表示と非表示を参照してください。
特定のスキーマおよびプロパティについて詳しくは、メタデータパネルでスキーマおよびプロパティにポインターを合わせます。ほとんどの項目については、ツールヒントに詳細が表示されます。
XMP 標準について
アドビアプリケーションは、Extensible Metadata Platform(XMP)を使用してメタデータを保存します。XMP は XML に基づいて構築されており、様々なアプリケーションや公開ワークフロー間でのメタデータの交換を容易にします。XMP 以外の形式によるメタデータ(Exif、GPS、TIFF など)のほとんどは自動的に XMP に変換されるため、より簡単に表示および管理できます。
多くの場合、XMP メタデータはソースファイルに直接保存されます。ただし、特定のファイル形式が XMP をサポートしていない場合、メタデータは別のサイドカーファイルに保存されます。
対応するファイルのないプロジェクトアセットは、XMP をサポートしていません。Adobe Premiere Pro の例としては、バーとトーン、ユニバーサルカウンティングリーダー、カラーマット、タイトル、ブラックビデオ、トランスペアレントビデオなどがあります。
メタデータの作成および交換をカスタマイズするには、XMP ソフトウェア開発キットを使用します。XMP について詳しくは、Extensible Metadata Platform を参照してください。
XMP メタデータの表示と非表示
メタデータパネルをワークフローに合わせて最適化するには、スキーマ全体または個々のプロパティの表示/非表示を切り替えて、必要なものだけを表示します。
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スキーマまたはプロパティの表示/非表示を切り替えるには、リストからスキーマまたはプロパティを選択または選択解除します。
メタデータセットの保存、切り替えまたは削除
複数のワークフローを使用し、それぞれが表示されたメタデータの異なるセットを必要とする場合は、セットを保存して切り替えることができます。
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「メタデータ」パネルのオプションメニュー から、「メタデータ表示」を選択します。
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次のいずれかの操作を行います。
カスタマイズした表示メタデータのセットを保存するには、「設定を保存」をクリックします。次に、名前を入力して「OK」をクリックします。
以前に保存したメタデータのセットを表示するには、メニューからメタデータを選択します。
以前に保存したメタデータのセットを削除するには、メニューからメタデータを選択し、「設定を削除」をクリックします。
スキーマとプロパティの作成
デフォルトのメタデータオプションでは対応できない独自のカスタマイズしたワークフローがある場合は、独自のスキーマおよびプロパティを作成します。
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「メタデータ」パネルのオプションメニュー から、「メタデータ表示」を選択します。
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「新規スキーマ」をクリックし、名前を入力します。
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リストで、スキーマ名の右にある「プロパティの追加」をクリックします。
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プロパティ名を入力し、「タイプ」で次のいずれかを選択します。
整数値
ドラッグまたはクリックして変更する整数を表示します。
実数値
ドラッグまたはクリックして変更する小数を表示します。
テキスト
テキストボックスを表示します(場所などのプロパティの場合)。
ブール関数
チェックボックスを表示します(オンまたはオフのプロパティの場合)。
XMP メタデータの編集
名前が似ているプロパティは、メタデータパネルとファイルパネルでリンクされます。ただし、メタデータパネルにはより広範囲のプロパティが表示されます。
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エディターパネルで、目的のファイルまたはセッションを開きます。
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メタデータパネルで、必要に応じて、テキストを編集したり、値を調整したりします。
XMP メタデータの検索
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エディターパネルで、検索対象のファイルまたはセッションを開きます。
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メタデータパネルで、「XMP」タブをクリックします。
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検索ボックスに、検索するテキストを入力します。
メタデータのリストが折りたたまれ、検索文字列を含んだプロパティのみが表示されます。
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検索結果をナビゲートするには、検索ボックスの右側にある「前へ」ボタンと「次へ」ボタン をクリックするか、Tab キーを押します。
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検索モードを終了して完全なメタデータリストに戻るには、検索ボックスの右側にある閉じるボタン をクリックします。
アルバムアートのメタデータ
メタデータウィンドウの「ID3」タブにある「アルバムアート」メタデータオプションを使用して、MP3 ファイル用のアルバムアートを選択します。
アルバムアートを追加するには、次の手順に従います。
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メタデータウィンドウを開くには、ウィンドウ/メタデータを選択します。
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使用可能なタブのリストから、「ID3」タブを開きます。
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「アルバムアート」オプションを選択します。タブには、オーディオファイルの最初のアルバムアートがデフォルトで表示されています。
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カスタム画像をアルバムアートとして配置するには、「参照」ボタンを使用します。サポートされているファイル形式は .png と .jpeg だけです。ご注意ください。
アルバムアートは MP3 ファイルの場合のみ使用できます。その他の形式のオーディオファイルの場合、メタデータパネルのアルバムアートのエントリは灰色表示されます。