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Animate のパブリッシュ設定の指定

  1. Adobe Animate ユーザーガイド
  2. Animate の概要
    1. Animate の新機能
    2. ビジュアル用語集
    3. Animate の必要システム構成
    4. Animate キーボードショートカット
    5. Animate での複数のファイルタイプの取り扱い
  3. アニメーション
    1. Animate のアニメーションの基本
    2. Animate でフレームとキーフレームを使用する方法
    3. Animate でのフレームアニメーション
    4. Animate でのクラシックトゥイーンアニメーションの操作方法
    5. ブラシツール
    6. モーションガイド
    7. モーショントゥイーンと ActionScript 3.0
    8. モーショントゥイーンアニメーションについて
    9. モーショントゥイーンアニメーション
    10. モーショントゥイーンアニメーションの作成
    11. プロパティキーフレームの使用
    12. トゥイーンを使用した位置のアニメーション化
    13. モーションエディターを使用したモーショントゥイーンの編集
    14. トゥイーンアニメーションのモーションパスの編集
    15. モーショントゥイーンの操作
    16. カスタムイージングの追加
    17. モーションプリセットの作成と適用
    18. アニメーションのトゥイーンスパンの設定
    19. XML ファイルとして保存したモーショントゥイーンの操作
    20. モーショントゥイーンとクラシックトゥイーン
    21. シェイプトゥイーン
    22. Animate のボーンツールアニメーションの使用
    23. Animate でのキャラクターリグの操作
    24. Adobe Animate でのマスクレイヤーの使用
    25. Animate でのシーンの操作
  4. インタラクティブ機能
    1. Animate でのボタンの作成
    2. 他のドキュメントタイプ形式への Animate プロジェクトの変換
    3. Animate での HTML5 Canvas ドキュメントの作成およびパブリッシュ
    4. Animate のコードスニペットを使用したインタラクティブ機能の追加
    5. カスタム HTML5 コンポーネントの作成
    6. HTML5 Canvas でのコンポーネントの使用
    7. カスタムコンポーネントの作成例
    8. カスタムコンポーネントのコードスニペット
    9. ベストプラクティス - Animate を使用した広告
    10. バーチャルリアリティの作成と公開
  5. ワークスペースとワークフロー
    1. ペイントブラシの作成と管理
    2. HTML5 Canvas ドキュメントでの Google フォントの使用
    3. Creative Cloud ライブラリと Adobe Animate の使用
    4. Animate のステージとツールパネルの使用
    5. Animate ワークフローとワークスペース
    6. HTML5 Canvas ドキュメントでの Web フォントの使用
    7. タイムラインと ActionScript
    8. 複数のタイムラインの操作
    9. 環境設定
    10. Animate オーサリングパネルの使用
    11. Animate でのタイムラインレイヤーの作成
    12. モバイルアプリおよびゲームエンジン用アニメーションの書き出し
    13. オブジェクトの移動とコピー
    14. テンプレート
    15. Animate での検索と置換
    16. 取り消し、やり直し、ヒストリーパネル
    17. キーボードショートカット
    18. Animate でのタイムラインの使用
    19. HTML 拡張機能の作成
    20. 画像とアニメーション GIF の最適化オプション
    21. 画像および GIF の書き出し設定
    22. Animate のアセットパネル
  6. マルチメディアとビデオ
    1. Animate のグラフィックオブイジェクトの変形と組み合わせ
    2. Animate でのシンボルインスタンスの作成と操作
    3. 画像トレース
    4. Adobe Animate でのサウンドの使用方法
    5. SVG ファイルの書き出し
    6. Animate で使用するビデオファイルの作成
    7. Animate にビデオを追加する方法
    8. Animate でのオブジェクトの描画および作成
    9. 線とシェイプの変更
    10. Animate CC での線、塗り、グラデーション
    11. Adobe Premiere Pro と After Effects の使用
    12. Animate CC のカラーパネル
    13. Animate で Flash CS6 ファイルを開く
    14. Animate でのクラシックテキストの操作
    15. Animate へのアートワークの挿入
    16. Animate に読み込まれたビットマップ
    17. 3D グラフィック
    18. Animate でのシンボルの操作
    19. Adobe Animate での線とシェイプの描画
    20. Animate でのライブラリの使用
    21. サウンドの書き出し
    22. Animate CC でのオブジェクトの選択
    23. Animate での Illustrator AI ファイルの操作
    24. ブレンドモードの適用
    25. オブジェクトの配置
    26. コマンドメニューを使用したタスクの自動化
    27. 多言語テキスト
    28. Animate でのカメラの使用
    29. グラフィックフィルター
    30. サウンドと ActionScript
    31. 描画の環境設定
    32. ペンツールを使用した描画
  7. プラットフォーム
    1. 他のドキュメントタイプ形式への Animate プロジェクトの変換
    2. カスタムプラットフォームサポート
    3. Animate での HTML5 Canvas ドキュメントの作成およびパブリッシュ
    4. WebGL ドキュメントの作成とパブリッシュ
    5. AIR for iOS 用アプリケーションのパッケージ化
    6. AIR for Android アプリケーションのパブリッシュ
    7. デスクトップ用 Adobe AIR のパブリッシュ
    8. ActionScript パブリッシュ設定
    9. ベストプラクティス - アプリケーションでの ActionScript の整理
    10. Animate での ActionScript の使用
    11. Animate ワークスペースのアクセシビリティ
    12. スクリプトの記述と管理
    13. カスタムプラットフォームサポートの有効化
    14. カスタムプラットフォームサポートの概要
    15. カスタムプラットフォームサポートプラグインの操作
    16. ActionScript 3.0 のデバッグ
    17. カスタムプラットフォームサポートの有効化
  8. 書き出しとパブリッシュ
    1. Animate CC からファイルを書き出す方法
    2. OAM パブリッシング
    3. SVG ファイルの書き出し
    4. Animate によるグラフィックとビデオの書き出し
    5. AS3 ドキュメントのパブリッシュ
    6. モバイルアプリおよびゲームエンジン用アニメーションの書き出し
    7. サウンドの書き出し
    8. ベストプラクティス - モバイルデバイス向けのコンテンツ作成のヒント
    9. ベストプラクティス - ビデオ規則
    10. ベストプラクティス - SWF アプリケーションのオーサリングガイドライン
    11. ベストプラクティス - FLA ファイルの構造化
    12. FLA ファイルを Animate 向けに最適化するベストプラクティス
    13. ActionScript パブリッシュ設定
    14. Animate のパブリッシュ設定の指定
    15. プロジェクターファイルの書き出し
    16. 画像とアニメーション GIF の書き出し
    17. HTML パブリッシュ用テンプレート
    18. Adobe Premiere Pro と After Effects の使用
    19. アニメーションのクイック共有とパブリッシュ
  9. トラブルシューティング
    1. 解決済みの問題
    2. 既知の問題

 

この記事では、Animate の様々なパブリッシュ設定について説明します。

HTML5 Canvas ドキュメントのパブリッシュ設定の指定

HTML5 Canvas ドキュメントのパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

SVG ファイルのパブリッシュ設定の指定

SVG ファイル書き出しのパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

WebGL ドキュメントのパブリッシュ設定の指定

WebGL ドキュメントのパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

AIR アプリケーションのパブリッシュ設定の指定

Android

Android のパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

iOS

iOS のパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

デスクトップ

iOS のパブリッシュ設定については、この記事を参照してください。

SWF アーカイブとしてのレイヤーのパブリッシュ

これまで、アニメーターはアニメーションの作成時に、レイヤーごとに手動で SWF ファイルを作成して編集し、After Effects に読み込む必要がありました。本リリースから、Animate では .SWF アーカイブという新しいパブリッシュ形式が導入されています。これを使用すると、様々なレイヤーを別個の SWF としてパッケージ化し、Adobe After Effects に読み込むことができます。

  1. ActionScript ドキュメント/ファイル/パブリッシュ設定/その他の形式/SWF アーカイブを選択します。

    SWF アーカイブのパブリッシュ

  2. 「出力名」フィールドで、ローカルに保存された SWF アーカイブファイルを参照して選択します。アーカイブファイルが zip ファイルで生成されます。すべてのレイヤーの SWF ファイルが、単一の zip ファイルに結合されます。zip で圧縮されたファイルの命名規則は、4 桁の数字が前に付き、アンダースコア、そしてレイヤー名となります。

Animate(.swf)ファイルのパブリッシュ設定の指定

 CS5.5 のみ - プロパティインスペクターで、Player バージョンおよび ActionScript バージョンのパブリッシュ設定を指定することもできます。ステージのすべてのアイテムを選択解除して、プロパティインスペクターにドキュメントプロパティを表示します。

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、Player ポップアップメニューから「Player のバージョン」を選択します。機能の一部は、Flash Player 10 より前のバージョンの Flash Player にパブリッシュされた SWF ファイルでは使用できません。Flash Player の検出を指定するには、左側の列で「HTML ラッパー」カテゴリをクリックし、「Flash のバージョンを検出」を選択して、検出する Flash Player のバージョンを入力します。

     Flash Pro CS5.5 では、Flash Player 10.2 を選択すると、バージョン 11 の SWF 形式を使用する SWF ファイルが作成されます。また、Flash Player 10 および 10.1 を選択すると、バージョン 10 の SWF 形式を使用する SWF ファイルが作成されます。

  2. スクリプトのポップアップメニューから ActionScript® のバージョンを選択します。ActionScript 2.0 または 3.0 を選択してクラスを作成した場合は、「ActionScript 設定」ボタンをクリックして、「環境設定」に設定されたデフォルトのディレクトリへのパスとは異なる、クラスファイルまでの相対クラスパスを設定します。

     Animate では、ActionScript 3.0 のみがサポートされます。

    パブリッシュ設定
    パブリッシュ設定

  3. ビットマップの圧縮を制御するには、左側の列で「Animate」カテゴリをクリックし、「JPEG 画質」の値を調整します。イメージの画質が低いほどファイルサイズは小さくなり、高いほど大きくなります。様々な設定を試して、ファイルサイズと画質の最適な組み合わせを見つけてください。100 を指定すると、最高画質で最低の圧縮率になります。

    高圧縮率の JPEG イメージを滑らかに表示するには、「JPEG の非ブロック化を有効にする」を選択します。このオプションを選択すると、イメージの 8x8 ピクセルブロック化によく見られる外観など、JPEG 圧縮による一般的なアーティファクトが減少します。このオプションを選択すると、わずかに細部が失われる場合があります。

  4. SWF ファイルのすべてのストリーミングサウンドまたはイベントサウンドにサンプルレートと圧縮を設定するには、「オーディオストリーム」または「オーディオイベント」の横の値をクリックし、必要に応じてオプションを選択します。

     ストリーミングサウンドは、最初の数フレームに必要なデータがダウンロードされると同時に再生が開始されます。これはタイムラインと同期しています。イベントサウンドは完全にダウンロードが終了してから再生が始まり、明示的に停止するまで再生し続けます。

  5. プロパティインスペクターの「サウンド」セクションで指定された個別のサウンド設定を無効にするには、「個々のサウンド設定を無効にする」を選択します。質を低くしたサイズの小さい SWF ファイルを作成する場合は、このオプションを選択します。

     Animate では、「個々のサウンド設定を無効にする」オプションをオフにすると、(読み込まれたビデオのサウンドを含む)ドキュメントのすべてのストリーミングサウンドがスキャンされ、個別の最高設定に従ってすべてパブリッシュされます。その場合、ストリーミングサウンドの書き出し設定で何らかの項目が高く設定されていると、ファイルサイズが大きくなることがあります。

  6. 元のライブラリサウンドではなく、モバイルデバイスに適したサウンドを書き出すには、「デバイスサウンドの書き出し」を選択します。「OK」をクリックします。
  7. 詳細設定を行うには、次のいずれかのオプションを選択します。

    ムービーの圧縮

    (デフォルトではオン)SWF ファイルが圧縮されるので、ファイルサイズが小さくなり、ダウンロード時間が短縮されます。

    次の 2 種類の圧縮モードを使用できます。

    • Deflate - 古い圧縮モードです。Flash Player 6.x 以降と互換性があります。
    • LZMA - Deflate より 40% 以上も圧縮効率がよく、Flash Player 11.x 以降および AIR 3.x 以降に対してのみ、互換性があります。LZMA 圧縮は、ActionScript やベクターグラフィックスを多く含む FLA ファイルに最適です。パブリッシュ設定で SWC を選択した場合には、Deflate 圧縮しか使用できません。

    非表示レイヤーを含める

    (デフォルト)Animate ドキュメントのすべての非表示レイヤーが書き出されます。「非表示レイヤーの書き出し」をオフにすると、ムービークリップ内でネストされているレイヤーを含めて、非表示になっているすべてのレイヤーは、作成される SWF に書き出されません。レイヤーを非表示にすることによって、Animate ドキュメントの各バージョンを簡単にテストできます。

    XMP メタデータを含める

    (デフォルト)ファイル情報ダイアログボックスで入力したすべてのメタデータがエクスポートされます。「XMP メタデータを変更」ボタンをクリックしてダイアログボックスを開きます。または、ファイル/ファイル情報を選択して、ファイル情報ダイアログボックスを開きます。XMP メタデータは、Adobe® Bridge で SWF ファイルを選択したときに表示されます。

    サイズレポートの生成

    最終的な Animate コンテンツのデータ量をファイルごとに一覧表示するレポートが生成されます。

    Trace ステートメントを省略

    現在の SWF ファイル内の ActionScript の trace ステートメントが無視されます。このオプションを選択すると、trace ステートメントによる情報が出力パネルに表示されません。

    デバッグを許可

    デバッガーが起動し、Animate SWF ファイルをリモートでデバッグできます。自分の SWF ファイルにパスワード保護を適用できます。

    After Effects に最適化  このオプションでは、カメラエフェクト、レイヤー深度および After Effects に対するペアレンティングが可能な互換 SWF を生成します。また、このオプションは、FLA が After Effects にドラッグ&ドロップされた場合、デフォルトで有効になり、高度なレイヤー機能が After Effects でそのまま保持されます。

     カメラのカラー調整およびレイヤーエフェクトは無視されます。

    読み込みから保護

    他のユーザーが SWF ファイルを読み込んで FLA ドキュメントに変換するのを防ぎます。各自の Animate SWF ファイルをパスワードで保護できます。

  8. ActionScript 2.0 を使用していて、「デバッグを許可」または「読み込みプロテクト」を選択した場合は、「パスワード」テキストボックスにパスワードを入力します。パスワードを追加すると、他のユーザーは、SWF ファイルのデバッグ時や読み込み時にパスワードの入力が必要になります。パスワードの設定を解除するには、「パスワード」テキストフィールドを空白にし、再パブリッシュします。 

    メモ:Animate では ActionScript 1.0 および 2.0 はサポートされていません。

  9. SWF ファイルの実行に許容する最大時間を設定するには、「スクリプトの制限時間」の値を入力します。この制限時間を超えると、スクリプトはキャンセルされます。
  10. ローカルでの再生に関するセキュリティポップアップメニューから、使用する Animate セキュリティモデルを選択します。パブリッシュする SWF ファイルに、ローカルまたはネットワークのセキュリティアクセスを許可するかどうかを指定します。

    ローカルファイルにのみアクセスする

    これを選択すると、パブリッシュした SWF ファイルがローカルシステム上のファイルやリソースのみを操作できるようになり、ネットワーク上のファイルやリソースを操作することはできません。

    ネットワークにのみアクセスする

    これを選択すると、パブリッシュした SWF ファイルがネットワーク上のファイルやリソースのみを操作できるようになり、ローカルシステム上のファイルやリソースを操作することはできません。

  11. SWF ファイルを有効にしてハードウェアアクセラレーションを使用するには、ハードウェアアクセラレーションメニューから次のいずれかのオプションを選択します。

    レベル 1 - ダイレクト

    ダイレクトモードを選択すると、ブラウザーに描画させずに、Flash Player で画面上に直接描画できるようにすることで再生パフォーマンスが向上します。

    レベル 2 - GPU

    GPU モードでは、Flash Player はグラフィックカードの処理能力を利用して、ビデオの再生およびグラフィックレイヤーの合成を行います。これにより、ユーザーのグラフィックハードウェアの能力しだいでは、一段階上のパフォーマンスが得られます。ユーザーが高性能グラフィックカードを使用する場合は、このオプションを使用します。

    アクセラレーションを有効にするには再生システムが十分なハードウェアではない場合、Flash Player は通常の描画モードに自動的に戻ります。複数の SWF ファイルを含む Web ページのパフォーマンスを高めるには、いずれか 1 つの SWF ファイルのみのハードウェアアクセラレーションを有効にします。ムービープレビューモードでは、ハードウェアアクセラレーションを使用しません。

    SWF ファイルをパブリッシュすると、そのファイルが埋め込まれた HTML ファイルに wmode HTML パラメーターが含まれます。レベル 1 またはレベル 2 のハードウェアアクセラレーションを選択すると、wmode HTML パラメーターがそれぞれ "direct" または "gpu" に設定されます。ハードウェアアクセラレーションをオンにすると、HTML ファイルの wmode パラメーターにも格納されるので、パブリッシュ設定ダイアログボックスの「HTML」タブでウィンドウモードの設定を選択した場合はその設定が無効になります。

SWC ファイルおよびプロジェクター用のパブリッシュ設定の指定

SWC ファイルは、コンポーネントの配布に使用されます。SWC ファイルには、コンパイルされたクリップ、コンポーネントの ActionScript クラスファイル、およびコンポーネントについて記述されたその他のファイルが含まれます。

プロジェクターは、パブリッシュされた SWF および Flash Player の両方を含む Animate ファイルです。プロジェクターは、Web ブラウザー、Flash Player プラグイン、Adobe AIR を必要とせず、通常のアプリケーションと同様に再生できます。

  • SWC ファイルをパブリッシュするには、パブリッシュ設定ダイアログの左側の列で「SWC」を選択し、「パブリッシュ」をクリックします。

  • Windows プロジェクターをパブリッシュするには、左側の列で「Win プロジェクター」を選択し、「パブリッシュ」をクリックします。

  • Mac OS プロジェクターをパブリッシュするには、左側の列で「Mac プロジェクター」を選択し、「パブリッシュ」をクリックします。

SWC ファイルまたはプロジェクターを元の FLA ファイルとは別の名前で保存するには、「出力ファイル」にファイル名を入力します。

HTML ラッパーファイル用のパブリッシュ設定の指定

Web ブラウザー上で Animate コンテンツを再生するには、SWF ファイルを起動してブラウザー設定を指定する HTML ドキュメントが必要です。「パブリッシュ」コマンドを使用すると、HTML テンプレートドキュメントのパラメーターから、このドキュメントが自動的に生成されます。

テンプレートドキュメントは、単純な HTML ファイルや、ColdFusion® または Active Server Pages(ASP)などの特殊なインタプリタのコードを含むファイル、あるいは、Animate に付属するテンプレートなど、適切なテンプレート変数が記載されたテキストファイルなら何でも構いません。

Animate の HTML パラメーターを手動で入力するか、または組み込みのテンプレートをカスタマイズする場合は、HTML エディターを使用します。

HTML パラメーターは、Flash コンテンツがウィンドウ内で表示される位置、背景色、SWF ファイルのサイズなどを指定し、object タグや embed タグの属性を設定します。パブリッシュ設定ダイアログボックスの HTML パネルで、これらの設定を変更します。これらの設定を変更すると、これまでに SWF ファイルに設定したオプションが無効になります。

設定の指定

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、ダイアログボックスの左側の列にある「HTML ラッパー」カテゴリをクリックします。
  2. ドキュメント名と同じデフォルトのファイル名を使用するか、独自のファイル名を .html の拡張子を付けて入力します。
  3. 使用するインストール済みのテンプレートを選択するには、テンプレートポップアップメニューから 1 つを選択します。選択したテンプレートの説明を表示するには、「情報」をクリックします。デフォルトでは、「Animate のみ」テンプレートが選択されています。

  4. イメージマップ以外の HTML テンプレートを選択し、Flash Player のバージョンを 4 以降に設定した場合は、「Animate のバージョンを検出」を選択します。詳しくは、Flash Player 検出のパブリッシュ設定の指定を参照してください。

     「Animate のバージョンを検出」を選択すると、ユーザーが所持している Flash Player のバージョンを検出し、ユーザーが対象の Player を所持していない場合は代替の HTML ページにユーザーを誘導するように、ドキュメントを構成できます。代替の HTML ページには、最新バージョンの Flash Player をダウンロードするためのリンクが含まれます。

  5. 「サイズ」オプションを選択して、width 属性と height 属性(HTML の object タグと embed タグ内)の値を設定します。

    ムービーに合わせる

    (デフォルト)SWF ファイルのサイズが使用されます。

    ピクセル

    ここで指定した「幅」と「高さ」が使用されます。幅と高さのピクセル数を入力します。

    パーセント

    ブラウザーウィンドウに対して SWF ファイルが占める割合を指定します。使用する幅と高さの割合を入力します。

  6. SWF ファイルの再生と機能を制御するには、「再生」のオプションを選択します。

    開始時に一旦停止

    ボタンをクリックするか、ショートカットメニューから「再生」を選択するまで SWF ファイルが一時停止します。デフォルトではこのオプションが選択されていないので、Flash コンテンツはダウンロードされると同時に再生を開始します。PLAY パラメーターは true です。

    ループ

    コンテンツが最後のフレームまで来ると最初から繰り返して再生されます。フレームの最後でコンテンツを停止する場合は、このオプションをオフにします。デフォルトでは、LOOP パラメーターはオンになっています。

    メニュー表示

    SWF ファイルを右クリック(Windows)または Control キーを押しながらクリック(Mac OS)したときに、ショートカットメニューが表示されます。ショートカットメニューに「Animate について」だけを表示する場合は、このオプションをオフにします。デフォルトでは、このオプションは選択されています。MENU パラメーターは true です。

    デバイスフォント

    (Windows のみ)ユーザーのシステムにインストールされていないフォントが、アンチエイリアスされた滑らかなエッジのシステムフォントに置き換えられます。デバイスフォントを使用すると、小さなフォントサイズでも読みやすく、SWF ファイルのサイズも節約できます。このオプションは、デバイスフォントで表示するように設定された、静止テキスト(SWF ファイルのオーサリングの際に作成され、コンテンツ再生時に変更されないテキスト)が組み込まれた SWF ファイルにのみ適用されます。

  7. 処理時間を優先させるか、外観を優先させるかのバランスを決めるには、次に示すように「画質」を選択します。このオプションは、QUALITY パラメーター(object タグと embed タグ内)の値を設定します。

    画質よりも再生スピードを優先し、アンチエイリアスを使用しません。

    自動 / 低

    最初は再生スピードを優先しますが、可能な場合は画質も改善します。再生は、アンチエイリアスをオフにして開始されます。アンチエイリアスを行ってもプロセッサーが十分に再生スピードを維持できると判断されると、アンチエイリアスは自動的にオンになります。

    自動 / 高

    最初は再生スピードと画質の両方を同じ割合で優先しますが、必要に応じて再生スピードを優先します。再生は、アンチエイリアスをオンにして始まります。ただし、実際のフレームレートが、ムービーに指定されたフレームレートより遅くなると、再生スピードを上げるためにアンチエイリアスがオフとなります。表示/アンチエイリアスと同様の結果を実現するには、この設定を使用します。

    では、多少アンチエイリアスを使用しますが、ビットマップはスムージング処理されません。画質が「低」の設定よりも高く、「高」の設定よりも低くなります。

    (デフォルト)再生スピードより画質を優先し、必ずアンチエイリアスを使用します。SWF ファイルにアニメーションが組み込まれていない場合は、ビットマップがスムージング処理され、アニメーションが組み込まれている場合は、ビットマップがスムージングされません。

    品質優先

    では、最高の画質を実現し、再生スピードは考慮しません。すべての出力に対してアンチエイリアスが行われ、ビットマップが常にスムージングされます。

  8. 「ウィンドモード」オプションを選択します。このオプションは、HTML wmode 属性(object タグと embed タグ内)を制御します。ウィンドウモードでは、HTML ページ内のコンテンツの境界ボックス、またはコンテンツを表示した仮想ウィンドウの関係が次のように変更されます。

    Window

    (デフォルト)ウィンドウに関連した属性は objectembed タグに埋め込まれなくなります。コンテンツの背景は不透明になり、HTML の背景色が使用されます。HTML コードを使用して Animate コンテンツの上下をレンダリングすることはできません。

    不透明表示

    Animate コンテンツの背景が不透明に設定されるので、コンテンツの下にあるものは見えなくなります。HTML コンテンツは、コンテンツの上またはコンテンツに重ねて表示されます。

    透明表示

    Animate コンテンツの背景を透明にし、コンテンツの上や下に HTML コンテンツを重ねて表示できます。 

    パブリッシュ設定ダイアログボックスの「Animate」タブで「ハードウェアアクセラレーション」をオンにすると、選択したウィンドウモードが無視され、デフォルトのウィンドウに設定されます。

    ウィンドウモードの設定のデモについては、「背景が透明な Flash ムービーの作成方法」という TechNote を参照してください。

     透明表示モードで複雑なレンダリングを行うと、HTML イメージも複雑な場合に、アニメーションが遅くなる場合があります。

    Direct

    Stage3D レンダリング方式を使用すると、可能な場合は常に GPU が使用されます。ダイレクトモードを使用する場合は、HTML ページ内の SWF ファイルの上に SWF 形式以外のグラフィックを重ねることはできません。 

    Stage3D に対応していないプロセッサーの一覧については、http://kb2.adobe.com/jp/cps/921/cpsid_92103.html を参照してください。

  9. タグ設定に不整合がある場合に警告メッセージを表示するには、「警告メッセージを表示」を選択します。タグ設定の不整合とは、例えば、テンプレート内のコードで、指定していない代替イメージを参照している場合などです。
  10. ドキュメントの元の幅や高さを変更している場合、指定した境界内にコンテンツを配置するには、「伸縮」オプションを選択します。「伸縮」オプションは、SCALE パラメーター(HTML の object タグと embed タグ内)を設定します。

    デフォルト(すべて表示)

    ドキュメント全体が SWF ファイルの元の縦横比を維持したままゆがまずに指定領域に表示されます。ただし、アプリケーションの両側に境界枠が表示されることがあります。

    枠なし

    指定された領域いっぱいにドキュメントが拡大または縮小されて表示されます。SWF ファイルは、元の縦横比が維持されるのでゆがみは生じませんが、必要に応じてトリミングされます。

    フィット

    指定された領域にちょうど収まるようにドキュメント全体が表示されますが、元の縦横比が保たれないので、ゆがみが生じることがあります。

    拡大・縮小なし

    Flash Player ウィンドウのサイズが変更されたときに、ドキュメントの拡大、縮小が発生しません。

  11. ブラウザーウィンドウに SWF ファイルウィンドウを配置するには、次の「HTML の位置」オプションのいずれか 1 つを選択します。

    デフォルト

    コンテンツをブラウザーウィンドウの中央に配置し、ブラウザーウィンドウがアプリケーションより小さい場合は、端をトリミングします。

    左、右、上

    ブラウザーウィンドウのそれぞれ対応する辺に沿って SWF ファイルを配置し、必要に応じて残りの 3 辺をトリミングします。

  12. コンテンツをアプリケーションウィンドウの中でどのように配置するか、必要な場合はどのようにトリミングするかを設定するには、「Flash 水平方向位置」および「Flash 垂直方向位置」オプションを選択します。これらのオプションは、HTML の object タグと embed タグの SALIGN パラメーターを設定します。

object タグと embed タグのパラメーターと属性

次のタグ属性およびパラメーターは、「パブリッシュ」コマンドを使用して作成した HTML コードを表します。Animate コンテンツに表示するための HTML を独自に記述する際には、このリストを参照してください。特に説明がない限り、すべての項目は object タグと embed タグの両方に適用されます。オプションの項目には説明があります。Internet Explorer は object タグで使用されるパラメーターを認識し、Netscape は embed タグで使用されるパラメーターを認識します。属性は object タグおよび embed タグの両方で使用されます。テンプレートをカスタマイズするときは、テンプレート変数を値に置換できます。テンプレート変数は、次の一覧にある各パラメーターの「値」セクションで確認できます。

 このセクションにリストされた属性およびパラメーターは、XHTML 規格に準拠するように小文字で表示しています。

devicefont 属性またはパラメーター

(オプション)「デバイスフォント」オプションがオフの場合でも、静的テキストオブジェクトがデバイスフォントでレンダリングされるかどうかを指定します。この属性は、必要なフォントがオペレーティングシステムに用意されている場合に適用されます。

値:true | false

テンプレート変数:$DE

src 属性

ロードする SWF ファイルの名前を指定します。embed タグにのみ使用されます。

値:movieName.swf

テンプレート変数:$MO

movie パラメーター

ロードする SWF ファイルの名前を指定します。object タグにのみ使用されます。

値:movieName.swf

テンプレート変数:$MO

classid 属性

ブラウザーの ActiveX コントロールを識別します。値は、上記のように正確に入力する必要があります。object タグにのみ使用されます。

値:clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000

width 属性

アプリケーションの幅を、ピクセルまたはブラウザーウィンドウに対する比率で指定します。

値:n または n%

テンプレート変数:$WI

height 属性

アプリケーションの高さを、ピクセルまたはブラウザーウィンドウに対する比率で指定します。

 Animate アプリケーションは拡大縮小しても精度が変わらないので、縦横比率を維持しておけば、サイズを変えても画質が悪くなりません。例えば、640 x 480 ピクセル、320 x 240 ピクセル、240 x 180 ピクセルの縦横比率はすべて 4:3 です。

値:n または n%

テンプレート変数:$HE

codebase 属性

Flash Player ActiveX コントロールの場所を確認し、インストールされていなければ、ブラウザーで自動的にダウンロードできるようにします。値は、上記のように正確に入力する必要があります。object タグにのみ使用されます。

値:http://fpdownload.adobe.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=7,0,0,0

pluginspage 属性

Flash Player プラグインの場所を確認し、インストールされていなければ、ユーザーがダウンロードできるようにします。値は、上記のように正確に入力する必要があります。embed タグにのみ使用されます。

値:http://www.adobe.com/shockwave/download/index.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash

swliveconnect 属性

(オプション)Flash Player の初回ロード時に、ブラウザーで Java™ を開始するかどうかを指定します。この属性を省略した場合のデフォルト値は false です。JavaScript と Animate を同じページで使用する場合は、fscommand() 関数を実行できるように Java が動作している必要があります。ただし、JavaScript をブラウザーの検出のみに使用していたり、fscommand() アクションに関係のない目的に使用している場合は、SWLIVECONNECTfalse に設定して、Java が起動しないようにすることができます。JavaScript を使用していない場合に Java を強制起動するには、SWLIVECONNECT 属性を true に設定します。Java を起動すると、SWF ファイルを開始するまでに掛かる時間が大幅に増加するので、このタグは必要なときのみ true に設定します。embed タグにのみ使用されます。

スタンドアローンプロジェクターファイルから Java を起動する場合は、fscommand() アクションを使用します。

値:true | false

play 属性またはパラメーター

(オプション)Web ブラウザーにアプリケーションをロードすると同時に再生するかどうかを指定します。例えば、Animate アプリケーションでインタラクティブ機能を使用している場合、ユーザーにボタンのクリックなどのタスクを実行させてアプリケーションの再生を開始するよう設定できます。このような場合には、play 属性を false に設定すると、ダウンロードされても自動的にアプリケーションが開始されることはありません。この属性を省略した場合のデフォルト値は true です。

値:true | false

テンプレート変数:$PL

loop 属性またはパラメーター

(オプション)コンテンツが最終フレームに到達したとき、そこで再生を停止するか、無限にリピートするかを指定します。この属性を省略した場合のデフォルト値は true です。

値:true | false

テンプレート変数:$LO

quality 属性またはパラメーター

(オプション)使用するアンチエイリアスのレベルを指定します。アンチエイリアスは、SWF ファイルの各フレームをスムーズにしてから画面に表示するので、高速のプロセッサーを必要とします。表示画質と再生スピードのどちらを優先するかによって、次に示す値から 1 つ選択します。

画質よりも再生スピードを優先し、アンチエイリアスを使用しません。

自動 / 低

最初は再生スピードを優先しますが、可能な場合は画質も改善します。再生は、アンチエイリアスをオフにして開始されます。アンチエイリアスを行ってもプロセッサーが十分に再生スピードを維持できると判断されると、アンチエイリアスはオンになります。メモ:ActionScript 3.0 を使用してオーサリングされた SWF ファイルは、autolow の値を認識しません。

自動 / 高

は、最初は再生スピードと画質の両方を同じ割合で優先しますが、必要に応じて再生スピードを優先します。再生は、アンチエイリアスをオンにして始まります。ただし、フレームレートが、ムービーに指定されたフレームレートより遅くなると、再生スピードを上げるためにアンチエイリアスがオフとなります。この設定は、「アンチエイリアス」コマンドを選択するのと同じ結果をもたらします(表示/プレビューモード/アンチエイリアス)。

では、多少アンチエイリアスを使用しますが、ビットマップはスムージング処理されません。この設定では、画質が Low の設定よりも高く、High の設定よりも低くなります。

では、再生スピードよりも画質を優先し、必ずアンチエイリアスを使用します。SWF ファイルにアニメーションが組み込まれていない場合は、ビットマップがスムージング処理され、アニメーションが組み込まれている場合は、ビットマップがスムージングされません。

品質優先

では、最高の画質を実現し、再生スピードは考慮しません。すべての出力に対してアンチエイリアスが行われ、ビットマップが常にスムージングされます。

この属性を省略した場合の quality のデフォルト値は high です。

値:low | medium | high | autolow | autohigh | best

テンプレート変数:$QU

bgcolor 属性またはパラメーター

(オプション)アプリケーションの背景色を指定します。SWF ファイルで指定された背景色の設定を上書きするには、この属性を使用します。この属性は、HTML ページの背景色には影響しません。

値:#RRGGBB(16 進数の RGB カラー値)

テンプレート変数:$BG

scale 属性またはパラメーター

(オプション)width および height の値がパーセントで指定されている場合、アプリケーションをブラウザーウィンドウの中でどのように配置するかを定義します。

Showall(デフォルト)

指定された領域内にコンテンツ全体が、アプリケーションの元の縦横比を維持したまま歪まずに表示されます。ただし、アプリケーションの両側に境界枠が表示されることがあります。

Noborder

指定された領域いっぱいにコンテンツがサイズ調整されて、歪まずに表示されます。ただし、アプリケーションの元の縦横比を保つために、ある程度トリミングされることがあります。

Exactfit

コンテンツ全体が指定された領域にちょうど収まるように表示されますが、元の縦横比が保たれるとは限りません。ゆがみが発生する場合もあります。

デフォルト値 showall は、この属性を省略し、かつ width および height 値がパーセント指定の場合に使用されます。

値:showall | noborder | exactfit

テンプレート変数:$SC

align 属性

align 値を objectembed、および img タグに指定し、ブラウザーウィンドウ内で SWF ファイルをどのように配置するかを設定します。

デフォルト

アプリケーションをブラウザーウィンドウの中央に配置し、ブラウザーウィンドウがアプリケーションより小さい場合は、アプリケーションの端をトリミングします。

L、R、T

アプリケーションの対応する辺をブラウザーウィンドウの左辺、右辺、上辺に揃え、3 辺のはみ出した部分を必要に応じてトリミングします。

salign パラメーター

(オプション)width 設定と height 設定で定義されるエリアに、拡大または縮小された SWF ファイルを配置するかどうかを指定します。

L、R、T

アプリケーションの対応する辺をブラウザーウィンドウの左辺、右辺、上辺に揃え、3 辺のはみ出した部分を必要に応じてトリミングします。

TL、TR

アプリケーションの対応する隅をブラウザーウィンドウの左上隅、右上隅に揃え、必要に応じて下辺および右辺、左辺のいずれかをトリミングします。

この属性を省略した場合、コンテンツはブラウザーウィンドウの中央に配置されます。

値:L | R | T | B | TL | TR

テンプレート変数:$SA

base 属性

(オプション)SWF ファイル内のすべての相対パスのステートメントを決定する、ベースディレクトリまたは URL を指定します。この属性は、SWF ファイルを他のファイルとは異なるフォルダーに保存する場合に便利です。

値:ベースディレクトリまたは URL

menu 属性またはパラメーター

(オプション)ブラウザーのアプリケーション領域内で、右クリック(Windows)または Command キーを押しながらクリック(Mac OS)した場合に表示されるメニューを定義します。

true

を指定するとフルメニューが表示され、再生の機能拡張や制御に使用される様々なオプションを利用できます。

false

を指定すると、「Adobe Flash Player 6 について」オプションと「設定」オプションのみが組み込まれたメニューが表示されます。

この属性を省略した場合のデフォルト値は true です

値:true | false

テンプレート変数:$ME

wmode 属性またはパラメーター

(オプション)透明な Animate コンテンツ、絶対配置および Internet Explorer 4.0 のレイヤリング機能を使用できます。また、Flash Player 9 以降ではハードウェアアクセラレーションのために wmode パラメーターが使用されます。

この属性を省略した場合のデフォルト値は Window です。object にのみ使用されます。

Window

アプリケーションは、Web ページ上で専用の長方形のウィンドウに再生されます。Window を指定した場合、Animate アプリケーションと HTML レイヤーは相互に影響し合うことはなく、Animate アプリケーションが常に最前面のアイテムになります。

不透明

ページ上でアプリケーションの背後にあるものはすべて非表示になります。

Transparent

HTML ページの背景がアプリケーションの透明な部分を通して透けて見えます。ただし、アニメーションの再生スピードが遅くなることがあります。

Opaque windowless および Transparent windowless

はどちらも HTML レイヤーとやり取りし、SWF ファイルの上のレイヤーがアプリケーションをブロックできるようにします。「透明」の場合、SWF ファイルの下の HTML レイヤーが、SWF ファイルの背景を透かして見えるようになります。不透明の場合は、このようにはなりません。

Direct

レベル 1 - ダイレクトモードのハードウェアアクセラレーションがオンになります。ウィンドウモードのその他の設定は、ハードウェアアクセラレーションがオフの場合にのみ適用されます。

GPU

レベル 2 - GPU モードのハードウェアアクセラレーションがオンになります。ウィンドウモードのその他の設定は、ハードウェアアクセラレーションがオフの場合にのみ適用されます。

値:Window | Opaque | Transparent | Direct | GPU

テンプレート変数:$WM

allowscriptaccess 属性またはパラメーター

allowscriptaccess を使用すると、Animate アプリケーションと、Animate アプリケーションを納めている HTML ページでやり取りできます。fscommand() および getURL() の処理により JavaScript で HTML ページの権限が使用されることがありますが、この権限は Animate アプリケーションの権限と異なる場合があるので、このパラメーターが必要になります。これはドメイン間セキュリティに大きく影響します。

always

スクリプトの実行が常に許可されます。

never

すべてのスクリプトの実行が禁止されます。

samedomain

Animate アプリケーションが HTML ページと同じドメインにある場合にだけ、スクリプト実行が許可されます。

すべての HTML パブリッシュテンプレートで使用されるデフォルト値は samedomain です。

値:always | never | samedomain

SeamlessTabbing パラメーター

(オプション)ActiveX コントロールを設定して、シームレスなタブ処理を実行できます。このため、ユーザーは Tab キーを使用して Animate アプリケーションの外に移動できます。このパラメーターは、Flash Player ActiveX コントロールのバージョン 7 以降を使用している Windows でのみ機能します。

true

(または省略された場合)シームレスなタブ処理を実行するよう ActiveX コントロールが設定されます。Animate アプリケーションに続いて HTML にフォーカスを設定できない場合、ユーザーが Animate アプリケーションで Tab キーを押した後、再度 Tab キーを押すと、Animate アプリケーションから周囲の HTML コンテンツまたはブラウザーのステータスバーにフォーカスが移動します。

false

バージョン 6 以前と同じように ActiveX コントロールが設定されます。ユーザーが Animate アプリケーションで Tab キーを押した後、再度 Tab キーを押すと、Animate アプリケーションの先頭にフォーカスが設定されます。このモードでは、Tab キーを使用しても、Animate アプリケーションを超えてフォーカスを進めることはできません。

値:true | false

object タグおよび embed タグを使用する例

次の例に示すように、object では、4 つの設定(heightwidthclassid、および codebase)が属性となり、object タグで指定されます。それ以外はパラメーターとなり、別の param タグで指定されます。

<object classid=&quot;clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;100&quot; codebase=&quot;http://fpdownload.adobe.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=9,0,0,0&quot;> <param name=&quot;movie&quot; value=&quot;moviename.swf&quot;> <param name=&quot;play&quot; value=&quot;true&quot;> <param name=&quot;loop&quot; value=&quot;true&quot;> <param name=&quot;quality&quot; value=&quot;high&quot;> </object>

embed タグでは、すべての設定(heightwidthqualityloop など)は属性で、次の例に示すように開始 embed タグの山カッコの中に記述されます。

<embed src=&quot;moviename.swf&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;100&quot; play=&quot;true&quot; loop=&quot;true&quot; quality=&quot;high&quot; pluginspage=&quot;http://www.adobe.com/shockwave/download/index.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash&quot;> </embed>

どちらのタグを使用する場合も、次の例に示すように embed タグを終了 object タグの前に挿入します。

<object classid=&quot;clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;100&quot; codebase=&quot;http://fpdownload.adobe.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=9,0,0,0&quot;> <param name=&quot;movie&quot; value=&quot;moviename.swf&quot;> <param name=&quot;play&quot; value=&quot;true&quot;> <param name=&quot;loop&quot; value=&quot;true&quot;> <param name=&quot;quality&quot; value=&quot;high&quot;> <embed src=&quot;moviename.swf&quot; width=&quot;100&quot; height=&quot;100&quot; play=&quot;true” loop=&quot;true&quot; quality=&quot;high&quot; pluginspage=&quot;http://www.adobe.com/shockwave/download/index.cgi?P1_Prod_Version=ShockwaveFlash&quot;> </embed> </object>

 object タグと embed タグの両方を使用する場合は、属性またはパラメーターのそれぞれに同一値を使用して、ブラウザーが異なっても矛盾なく再生できるようにしてください。swflash.cab#version=9,0,0,0 パラメーターはオプションであり、バージョンナンバーの確認が必要ない場合のみ省略できます。

ウィンドウなしモードをサポートしているブラウザー

Web ブラウザーでの WMODE 属性のサポートについて詳しくは、TechNote 12701「Flash OBJECT のタグ属性」の表を参照してください。

Flash Player 検出のパブリッシュ設定の指定

「Flash のバージョン検出」を選択すると、ユーザーが所持している Flash Player のバージョンを検出し、ユーザーが対象 Player を所持していない場合は代替の HTML ページにユーザーを移動させるように、ドキュメントを構成できます。代替の HTML ページには、最新の Flash Player をダウンロードするためのリンクが含まれています。

Flash Player の検出機能を使用できるのは、Flash Player 4 以降のバージョンおよび SWF ファイルを「Animate のみ」または「HTTPS」テンプレートに埋め込むようにパブリッシュ設定で設定した場合のみです。

 インターネットに接続されたコンピューターの 98% には Flash Player 5 以降がインストールされているので、Flash Player の検出機能は、エンドユーザーがコンテンツを表示できる正しいバージョンの Animate をインストールしていることを確認するための適切な手段となります。

次の HTML テンプレートは Flash Player の検出をサポートしていません。これは、テンプレートの JavaScript が Flash Player の検出に使用される JavaScript と競合するためです。

  • Animate for PocketPC 2003

  • Animate(AICC トラッキングに対応)

  • Animate(FSCommand サポート)

  • Animate(名前付きアンカーを含む)

  • Animate(SCORM トラッキングに対応)

 イメージマップの HTML テンプレートは、Flash Player を埋め込まないので、Flash Player の検出をサポートしていません。

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、左側の列で「HTML ラッパー」カテゴリをクリックします。
  2. テンプレートポップアップメニューから「Animate のみ」テンプレートまたは「Animate HTTPS」テンプレートのいずれかを選択します。これらのテンプレートは、シングルページ HTML 検出キットをサポートします。これらのいずれかのテンプレートを選択すると、「Animate のバージョンを検出」チェックボックスおよびバージョン番号のテキストフィールドが有効になります。

  3. 「Animate のバージョンを検出」チェックボックスをオンにします。Flash Player 検出コードを含む Web ページに SWF ファイルが埋め込まれます。検出コードにより、有効なバージョンの Flash Player がエンドユーザーのコンピューターにインストールされていることが検出された場合、SWF ファイルは目的どおりに再生されます。

  4. (オプション)Flash Player の正確なバージョンを指定する場合は、「メジャーバージョン」および「マイナーバージョン」テキストボックスを使用します。例えば、SWF ファイルの表示に固有の機能を提供する場合は、Flash Player version 10.1.2 を指定します。

    SWF ファイルをパブリッシュするときに、Animate では、SWF ファイルおよび Flash Player の検出コードを埋め込む 1 つの HTML ページが作成されます。SWF ファイルを表示するために指定したバージョンの Animate をエンドユーザーが持っていない場合は、最新バージョンの Flash Player をダウンロードするためのリンクが含まれた HTML ページが表示されます。

GIF ファイルのパブリッシュ設定の指定

GIF ファイルを使用して、Web ページ用の描画や単純なアニメーションを Animate から書き出します。標準 GIF ファイルは、圧縮処理されたビットマップです。

アニメーション GIF ファイル(または GIF89a ファイル)を使用すると、短いアニメーションシーケンスを簡単に書き出すことができます。Animate では、フレーム間の変化だけを保存することによって、アニメーション GIF ファイルを最適化します。

Animate では、プロパティインスペクターに「#Static」というフレームラベルを入力して別のキーフレームを書き出し用に指定しない限り、SWF ファイルの先頭フレームが GIF 形式で書き出されます。Animate では、書き出すフレーム範囲を、「#First」および「#Last」というフレームラベルを適切なキーフレームに入力して指定しない限り、現在の SWF ファイル内のすべてのフレームがアニメーション GIF ファイルに書き出されます。

Animate では、元のドキュメントのボタンに設定した URL リンクを壊さないように、GIF のイメージマップを生成できます。イメージマップを作成するキーフレームに、プロパティインスペクターを使用して「#Map」というフレームラベルを設定します。Animate では、フレームラベルを作成しない場合は、SWF ファイルの最終フレーム内のボタンを使用してイメージマップが作成されます。イメージマップは、選択したテンプレートに $IM テンプレート変数が存在する場合のみ作成できます。

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、ダイアログボックスの左側の列で「GIF イメージ」をクリックします。
  2. GIF のファイル名については、デフォルトのファイル名を使用するか、新しいファイル名を .gif の拡張子を付けて入力します。
  3. GIF ファイルのオプションを選択します。

    サイズ

    GIF を SWF ファイルと同じサイズにして、元のイメージの縦横比率を維持するには、「ムービーに合わせる」を選択します。または、書き出すビットマップイメージの「幅」と「高さ」をピクセル単位で入力します。

    再生

    Animate で、静止イメージを作成するか、またはアニメーション GIF を作成するかを指定します。「アニメーション」を選択した場合は、「ループ」を選択するか、繰り返す回数を入力します。

  4. 書き出される GIF ファイルの表示に関する追加の設定を指定するには、「カラー」セクションを展開し、次のオプションのいずれか 1 つを選択します。

    (CS6 以前のバージョンのみ)カラーの最適化

    GIF ファイルのカラーテーブルから、未使用のカラーを削除します。このオプションを選択すると、画質を下げずにファイルサイズを減らすことができますが、メモリの所要量が多少増えます。このオプションは、アダプティブパレットには影響しません。アダプティブパレットは、イメージのカラーを分析し、選択した GIF ファイルに一意のカラーテーブルを作成します。

    (CS6 以前のバージョンのみ)インターレース

    書き出された GIF をダウンロードしながら徐々にブラウザーに表示します。ファイルが完全にダウンロードされる前に、グラフィックコンテンツの概略がユーザーに表示されます。また、ネットワークの接続スピードが遅い場合にダウンロード時間を短縮できることがあります。アニメーション GIF イメージはインターレース処理しないでください。

    スムージング

    書き出されるビットマップにアンチエイリアスを適用して、高画質のビットマップイメージを作成し、テキスト表示の質を高めます。ただし、スムージングを行うと、色の付いた背景上のアンチエイリアス処理されたイメージの周りにグレーのにじみが生じる場合があり、これによって GIF ファイルサイズが増加します。にじみが発生した場合、または、マルチカラーの背景色に GIF 透明度を設定した場合は、スムージングせずにイメージを書き出してください。

    (CS6 以前のバージョンのみ)ディザ処理

    グラデーションと同様に、カラーにもディザ処理を適用します。

    (CS6 以前のバージョンのみ)グラデーションの削除

    (デフォルトではオフ)グラデーション内の最初のカラーを使用して、SWF ファイル内のグラデーションによるすべての塗りを単色に変換します。グラデーションを使用すると GIF ファイルのサイズが大きくなり、場合によっては画質が劣化します。このオプションを使用する場合は、予想外の結果を避けるために、グラデーションの最初のカラーを注意して選択してください。

  5. (CS6 以前のバージョンのみ)アプリケーションの背景の透明度と、アルファ設定を GIF に変換する方法を指定するには、次の「透明」オプションからいずれか 1 つを選択します。

    不透明

    背景を単色にします。

    透明

    背景を透明にします。

    アルファ

    部分的な透明度を設定します。0 ~ 255 の範囲で値を入力します。この値が小さいほど透明度が増します。128 は、アルファ(透明度)値 50% を意味します。

  6. (CS6 以前のバージョンのみ)現在のパレットにない色を表示するとき、使用できる色のピクセルをシミュレートする方法を指定するには、「ディザ」オプションを選択します。ディザ処理によりカラーの品質は改善されますが、ファイルサイズは大きくなります。

    なし

    ディザ処理がオフになり、基本カラーテーブルにないカラーが指定したカラーに最も近いテーブルのカラーに置き換えられます。ディザ処理をしない場合、ファイルサイズは小さくなりますが、色合いが不十分になります。

    組織的

    ファイルサイズの増加を最低限に抑えて高画質でディザ処理します。

    拡散

    最高の画質でディザ処理します。ただし、ファイルサイズが大きくなり、処理時間も長くなります。Web 216 色パレットが選択されているときだけ有効です。

  7. (CS6 以前のバージョンのみ)イメージのカラーパレットを定義するには、「パレットタイプ」で次のいずれかを選択します。

    Web 216 色

    標準的な 216 色の Web セーフパレットを使用して GIF イメージを作成します。この場合は、比較的高い画質が得られ、サーバー上での処理が最も高速です。

    Adaptive

    イメージ内のカラーを分析し、選択した GIF に固有のカラーテーブルを作成します。数千色または数百万色を表示するシステムに最適です。イメージに対して最も正確なカラーが作成されますが、ファイルサイズが大きくなります。アダプティブパレットで作成する GIF ファイルのサイズを小さくするには、「最大カラー数」オプションを使用して、パレット内のカラー数を減らします。GIF イメージで使用するカラー数を設定するには、「最大カラー数」に数値を入力します。カラー数を少なくすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、イメージ内のカラーの質が低下することがあります。

    Web Snap アダプティブ

    アダプティブパレットオプションとほぼ同じですが、Web セーフカラー 216 色パレット上の最も近いカラーに変換する点が異なります。Animate では、得られるカラーパレットはイメージに合わせて最適化されていますが、可能な場合は Web 216 色パレット上のカラーが使用されます。256 色システム上で Web 216 色パレットが有効な場合に、イメージのカラーが向上します。GIF イメージで使用するカラー数を設定するには、「最大カラー数」に数値を入力します。カラー数を少なくすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、イメージ内のカラーの質が低下することがあります。

    カスタム

    選択したイメージに合わせて最適化したパレットを指定できます。カスタムパレットは、Web 216 色パレットと同じ速度で処理されます。このオプションを使用するには、カスタムパレットの作成および使用方法を理解している必要があります。カスタムパレットを選択するには、「パレット」テキストボックスの最後に表示される「パレット」フォルダーアイコンをクリックし、パレットファイルを選択します。Animate は、一部のグラフィックスアプリケーションが書き出す ACT 形式で保存されたパレットをサポートします。

JPEG ファイルのパブリッシュ設定の指定

JPEG 形式を使用すると、圧縮率の高い 24 ビットのビットマップとして FLA ファイルをパブリッシュできます。一般に、線画の書き出しには GIF 形式が適していますが、イメージに写真、グラデーション、または埋め込みビットマップなど、連続する色調が含まれている場合には、JPEG 形式の方が適しています。

Animate では、タイムラインに「#Static」というフレームラベルを入力して別のキーフレームを書き出し用に指定しない限り、SWF ファイルの先頭フレームが JPEG 形式で書き出されます。

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、左側の列で「JPEG イメージ」を選択します。
  2. JPEG ファイル名については、デフォルトのファイル名を使用するか、新しいファイル名を .jpg 拡張子を付けて入力します。
  3. JPEG ファイルのオプションを選択します。

    サイズ

    JPEG イメージをステージと同じサイズにして、元のイメージの縦横比率を維持するには「ムービーに合わせる」を選択します。または、書き出すビットマップイメージの「幅」と「高さ」をピクセル単位で入力します。

    画質

    スライダーをドラッグするか、または数値を入力して、JPEG ファイルの圧縮率を指定します。イメージの画質を下げるとファイルサイズが小さくなり、画質を上げるとファイルサイズが大きくなります。ファイルサイズと画質の最適な組み合わせを特定するには、様々な設定を試してみます。

     オブジェクトの圧縮設定を変更するには、ビットマッププロパティダイアログボックスを使用して、ビットマップを書き出す際の画質をオブジェクトごとに設定します。ビットマッププロパティダイアログボックスのデフォルトの圧縮オプションは、「パブリッシュ設定」の「JPEG 画質」のオプションと同じです。

    プログレッシブ

    プログレッシブ JPEG イメージが Web ブラウザーで徐々に高速で表示されます。低速のネットワーク接続でロードするときに、イメージを高速で表示できます。このオプションは、GIF イメージや PNG イメージに指定できる「インターレース」オプションに似ています。

  4. 「OK」をクリックします。

PNG ファイルのパブリッシュ設定の指定

PNG は、異なるプラットフォーム間で動作し、透明度(アルファチャンネル)機能に対応している唯一のビットマップ形式です。PNG は、Adobe® Fireworks® のネイティブなファイル形式でもあります。

Animate では、タイムラインに「#Static」というフレームラベルを入力して別のキーフレームを書き出し用に指定しない限り、SWF ファイルの先頭フレームが PNG 形式で書き出されます。

  1. ファイル/パブリッシュ設定を選択し、左側の列で「PNG イメージ」を選択します。
  2. PNG ファイル名については、デフォルトのファイル名を使用するか、新しいファイル名を .png の拡張子を付けて入力します。
  3. サイズについては、PNG イメージを SWF ファイルと同じサイズにして、元のイメージの縦横比率を維持するには、「ムービーに合わせる」を選択します。または、書き出すビットマップの「幅」と「高さ」をピクセル単位で入力します。
  4. ビット深度については、イメージを作成するときに使用するピクセル当たりのビット数とカラーを指定します。ビット深度が大きくなるほど、ファイルのサイズが大きくなります。

    8 ビット

    256 色のイメージ(8 ビット/チャネル(bpc))

    24 ビット

    数千万色

    24 ビット(アルファチャンネル)

    透明度を伴う数千万色(32 bpc)

  5. 書き出される PNG ファイルの表示に関する設定を指定するには、次のいずれかのオプションを選択します。

    (CS6 以前のバージョンのみ)カラーの最適化

    PNG ファイルのカラーテーブルから未使用のカラーを削除します。画質に影響を与えずにファイルサイズを 1000 ~ 1500 バイト減らすことができますが、再生時に必要なメモリ容量は多少増加します。このオプションは、アダプティブパレットには影響しません。

    (CS6 以前のバージョンのみ)インターレース

    書き出された PNG をダウンロードしながら徐々にブラウザーに表示します。ファイルが完全にダウンロードされる前に、グラフィックコンテンツの概略がユーザーに表示されます。また、ネットワークの接続スピードが遅い場合にダウンロード時間を短縮できることがあります。アニメーション PNG ファイルはインターレース処理しないでください。

    スムージング

    書き出されるビットマップにアンチエイリアスを適用して、高画質のビットマップイメージを作成し、テキスト表示の質を高めます。ただし、スムージングを行うと、色の付いた背景上のアンチエイリアス処理されたイメージの周りにグレーのにじみが生じる場合があり、これによって PNG ファイルサイズが増加します。にじみが発生した場合、または、マルチカラーの背景色に PNG 透明度を設定した場合は、スムージングせずにイメージを書き出してください。

    (CS6 以前のバージョンのみ)ディザ処理

    単色とグラデーションにディザ処理を適用します。

    (CS6 以前のバージョンのみ)グラデーションの削除

    (デフォルトではオフ)グラデーション内の最初のカラーを使用して、アプリケーション内のグラデーションによるすべての塗りを単色に変換します。グラデーションを使用すると PNG のサイズが大きくなり、場合によっては画質が劣化します。このオプションを使用する場合は、予想外の結果を避けるために、グラデーションの最初のカラーを注意して選択してください。

  6. (CS6 以前のバージョンのみ)「ビット深度」オプションで 8 bpc を選択した場合は、「ディザ」オプションを選択して現在のパレットにない色を表示するとき、使用できる色のピクセルをシミュレートする方法を指定します。ディザ処理によりカラーの品質は改善されますが、ファイルサイズは大きくなります。必要に応じて次のオプションを選択します。

    なし

    ディザ処理がオフになり、基本カラーテーブルにないカラーが指定したカラーに最も近いテーブルのカラーに置き換えられます。ディザ処理をしない場合、ファイルサイズは小さくなりますが、色合いが不十分になります。

    組織的

    ファイルサイズの増加を最低限に抑えて高画質でディザ処理します。

    拡散

    最高の画質でディザ処理します。ただし、ファイルサイズが大きくなり、処理時間も長くなります。また、Web 216 色パレットが選択されているときだけ有効です。

  7. (CS6 以前のバージョンのみ)「ビット深度」で 8 bpc を選択した場合は、「パレットタイプ」で次のいずれかを選択して、PNG イメージのカラーパレットを定義します。

    Web 216 色

    標準的な 216 色の Web セーフパレットを使用して PNG イメージを作成します。この場合は、比較的高い画質が得られ、サーバー上での処理が最も高速です。

    Adaptive

    イメージ内のカラーを分析し、選択した PNG に固有のカラーテーブルを作成します。このオプションは、数千色または数百万色を表示するシステムに最適です。イメージに対して最も正確なカラーが作成されますが、216 色の Web セーフパレットで作成される PNG よりファイルサイズが大きくなります。

    Web Snap アダプティブ

    アダプティブパレットオプションと同じですが、カラーを Web セーフの 216 色パレット上の最も近いカラーに変換する点が異なります。Animate では、得られるカラーパレットはイメージに合わせて最適化されていますが、可能な場合は Web セーフの 216 色パレットのカラーが使用されます。256 色システム上で Web セーフの 216 色パレットが有効な場合に、イメージのカラーが向上します。アダプティブパレットで作成する PNG のサイズを小さくするには、「最大カラー数」オプションを使用して、パレットカラー数を減らします。

    カスタム

    選択したイメージに合わせて最適化したパレットを指定できます。カスタムパレットは、Web セーフの 216 色パレットと同じ速度で処理されます。このオプションを使用するには、カスタムパレットの作成および使用方法を理解している必要があります。カスタムパレットを選択するには、「パレット」テキストボックスの最後に表示される「パレット」フォルダーアイコンをクリックし、パレットファイルを選択します。Animate は、主要なグラフィックスアプリケーションが書き出す ACT 形式で保存されたパレットをサポートします。

  8. ( CS6 以前のバージョンのみ)「アダプティブ」または「Web Snap アダプティブ」を選択した場合は、「最大カラー数」に数値を入力して、PNG イメージで使用するカラー数を設定します。カラー数を少なくすると、ファイルのサイズが小さくなりますが、イメージ内のカラーの質が低下することがあります。

  9. ( CS6 以前のバージョンのみ)行単位でフィルタリングする方法を選択して PNG ファイルの圧縮率を高め、特定のイメージに対して様々なオプションを試すには、次のいずれかの「フィルターオプション」を選択します。

    なし

    フィルタリングが無効になります。

    Sub

    各バイトの値を 1 つ前のピクセルと比較して、その差異を送信します。

    Up

    各バイトの値を 1 つ上のピクセルと比較して、その差異を送信します。

    Average

    2 つの隣接ピクセル(左と上)の平均を使用して、ピクセルの値を推定します。

    Path

    3 つの隣接ピクセル(左、上、左上)の値を使って 1 次関数による計算を行い、計算結果に最も近い隣接ピクセルに基づいてカラーの値を推定します。

    Adaptive

    イメージ内のカラーを分析し、選択した PNG に固有のカラーテーブルを作成します。このオプションは、数千色または数百万色を表示するシステムに最適です。イメージに対して最も正確なカラーが作成されますが、Web 216 色パレットで作成される PNG よりファイルサイズが大きくなります。パレット内のカラー数を減らすことによって、アダプティブパレットで作成される PNG のサイズを小さくします。

OAM 書き出しのパブリッシュ設定の指定

ActionScript、WebGL または HTML5 Canvas の Animate コンテンツを OAM(.oam)アニメーションウィジェットファイルに書き出すことができるようになりました。Animate で生成される OAM ファイルは、Dreamweaver、Muse、InDesign で使用できます。Animate コンテンツを OAM 形式に書き出すには、次の操作を行います。

  1. ファイルパブリッシュ設定をクリックします。

  2. パブリッシュ設定ダイアログボックスの左側のパネルで、「OAM」を選択します。

    OAM 設定

  3. 出力ファイル」ボックスで、場所を選択してパッケージの名前を入力します。

  4. ポスター画像」の下で、次のいずれかを選択します。

    • 現在のフレームのコンテンツから OAM パッケージを作成する場合は、「現在のフレーム(PNG)から作成」を選択します。透明な PNG イメージを作成する場合は、「透明」を選択します。
    • 別のファイルから OAM を作成する場合は、「このファイルを使用」ボックスのファイルのパスを指定します。
    • 透明な OAM を作成する場合は、ステージの背景を透明に設定してから OAM として書き出します。ステージの背景の設定について詳しくは、Canvas の透明度を参照してください。
    • レスポンシブな OAM を作成する場合は、パブリッシュ設定ダイアログボックスで、レスポンシブ設定をオンにします。レスポンシブ設定について詳しくは、レスポンシブな拡大・縮小を参照してください。
  5. パブリッシュ」をクリックします。保存先の OAM パッケージを表示できます。

パブリッシュ形式と設定のプレビュー

このコマンドを使用すると、ファイルが書き出され、デフォルトのブラウザーでプレビューが開きます。QuickTime ビデオをプレビューするときは、「パブリッシュプレビュー」で QuickTime Video Player が起動します。Animate でプロジェクターをプレビューすると、プロジェクターが起動します。

  1. ファイル/パブリッシュプレビューを選択し、プレビューするファイル形式を選択します。

    Animate では「パブリッシュ設定」に現在使用されている値を使用して、指定した形式のファイルが FLA ファイルと同じ場所に作成されます。このファイルは、上書きまたは削除しない限りこの場所に残ります。

     Animate で作成した FLA を Flash Professional CS6 で開いた場合、Animate で使用できないフィールドのパブリッシュ設定はデフォルトに設定されます。

パブリッシュプロファイルの使用

パブリッシュプロファイルによって、次のことができます。

  • パブリッシュ設定を保存したり、他のドキュメントでパブリッシュプロファイルの書き出しおよび読み込みを行ったり、またはその他の用途に使用したりできます。

  • パブリッシュプロファイルを読み込んでドキュメントで使用します。

  • プロファイルを作成して、様々なメディア形式でパブリッシュします。

  • 顧客向けのパブリッシュ方法とは異なる、社内用のパブリッシュプロファイルを作成します。

  • 社内の標準的なパブリッシュプロファイルを作成し、ファイルのパブリッシュ方法を統一します。

パブリッシュプロファイルは、アプリケーションレベルではなくドキュメントレベルで保存されます。

パブリッシュプロファイルの作成

  1. パブリッシュ設定ダイアログボックスで、プロファイルオプションメニューをクリックし、「プロファイルの作成」を選択します。
  2. パブリッシュプロファイルに名前を付けて、「OK」をクリックします。
  3. ドキュメントのパブリッシュ設定を指定し、「OK」をクリックします。

パブリッシュプロファイルの複製、修正、または削除

  1. パブリッシュ設定ダイアログボックス(ファイル/パブリッシュ設定)のプロファイルポップアップメニューから、使用するパブリッシュプロファイルを選択します。
    • プロファイルの複製を作成するには、プロファイルオプションメニューをクリックし、「プロファイルの複製」を選択します。「複製の名前」テキストボックスにプロファイル名を入力し、「OK」をクリックします。
    • パブリッシュプロファイルを変更するには、プロファイルメニューから目的のプロファイルを選択し、ドキュメントに対する新しいパブリッシュ設定を指定して「OK」をクリックします。
    • パブリッシュプロファイルを削除するには、プロファイルオプションメニューをクリックし、「プロファイルの削除」を選択します。次に「OK」をクリックします。

パブリッシュプロファイルの書き出し

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択し、プロファイルオプションメニューをクリックし、「プロファイルの書き出し」を選択します。

  2. プロファイルオプションメニューで「プロファイルの書き出し」を選択します。他のドキュメントに読み込ませるパブリッシュプロファイルを「.APR」ファイルとして書き出します。

  3. パブリッシュプロファイルをデフォルト設定の場所に保存するか、新しい場所を選択して、「保存」をクリックします。

パブリッシュプロファイルの読み込み

 パブリッシュプロファイルを xml として読み込むことは廃止されており、推奨されません。現在、パブリッシュプロファイルは「.APR」のみで書き出しが可能です。

他のユーザーが作成して書き出したパブリッシュプロファイルを読み込み、パブリッシュ設定オプションとして選択できます。

  1. ファイル/プロジェクト設定を選択し、プロファイルオプションメニューをクリックし、「プロファイルの読み込み」を選択します。

  2. パブリッシュプロファイルの「.APR」ファイルを参照し、「開く」をクリックします。

カスタム HTML5 テンプレート

Animate は、HTML5 Canvas プロジェクトのパブリッシュの際に、ラッパー HTML ファイル用のカスタムテンプレートをサポートします。デフォルトテンプレートを使用したり、カスタム HTML テンプレートファイルを読み込んだり、現在のテンプレートを外部ファイルに書き出したりできます。

次のオプションを使用できます。

  • デフォルトを使用:パブリッシュの際に、HTML ラッパーファイル生成用のデフォルトテンプレートを使用します。
  • 新しく読み込む:パブリッシュの際に、HTML ラッパーファイル作成のベースにしたカスタムテンプレートを読み込みます。
  • 書き出し:現在のテンプレートをパブリッシュ用に使用して書き出します。

カスタムテンプレートの作成

デフォルトテンプレートを書き出して、変更します。そのテンプレートを読み込んで、変更した Canvas 出力をパブリッシュします。変更した(カスタム)テンプレートには、デフォルトテンプレートに存在するすべてのトークン(デフォルトテンプレートで説明済み)が含まれている必要があります。

パブリッシュプロファイルへのテンプレートの添付

HTML5 Canvas テンプレートをパブリッシュプロファイルに添付して、一貫性のある HTML5 コンテンツを効率的に作成できます。  既存のテンプレートをプロファイルに追加するには、次の操作を行います。

  1. ファイル/パブリッシュ設定をクリックします。
  2. パブリッシュ設定ダイアログボックスで、「詳細」タブをクリックします。
  3. プロファイル」ボックスで、新しいテンプレートを読み込んで追加するプロファイルを選択します。
  4. 新しく読み込む」をクリックして、テンプレートを選択し、「開く」をクリックします。

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