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オフライン編集用の低解像度クリップを作成し、それを後からオンライン編集用の高解像度クリップと置き換える方法について学習します。
オンライン編集では、ビデオプログラムの最終出力に求められる品質でクリップを編集します。これは、Premiere Pro で編集を行う場合の通常の手法です。オンライン編集は、ホストコンピューターの処理速度と記憶容量が、使用するビデオ形式の要件を十分満たしている場合に正しく機能します。例えば、最近のほとんどのコンピューターは高解像度の DV のデータレートを処理できますが、HDV や HD フッテージなどの大きなデータレートを扱うための要件を満たすことが困難な場合もあります。このような場合には、オフライン編集を行うのが一般的です。
オフライン編集では、高解像度のクリップをキャプチャした後に、編集用に低解像度のコピーを作成します。編集後、クリップと関連付けられた低解像度のフッテージをオリジナルの高解像度のフッテージと置き換えます。最終制作物を高画質で仕上げ、レンダリング、または書き出しできます。低解像度クリップを使用することで、標準的なコンピューターでもパフォーマンスの低下に悩まされずに、HDV や HD フッテージなどのサイズの著しく大きいアセットを編集できるようになります。また、ロケ中でも、ラップトップコンピューターを使用して編集作業を行うことができます。
プロジェクトを通して、オンラインのまま高解像度のフッテージを使用してプロジェクトを編集できます。2 つの工程に分けて編集することもできます。まずオフラインで高解像度のフッテージを使用して、クリエイティブな方向性を決めます。その後、高解像度のフッテージをオンラインに戻して、微調整やカラー調整などを行います。
例えば、Premiere Pro で HD プロジェクトのオフライン編集を行い、EDL でプロジェクトを書き出して、より高性能なハードウェアで構成された編集システムに転送することができます。その後、さらにパワフルなハードウェアで、最終的なオンライン編集とレンダリングを高解像度で行います。
オフライン編集用の低解像度クリップの作成
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プロジェクトパネルに高解像度でアセットをキャプチャするか読み込みます。
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プロジェクトパネルで、新規ビンボタンをクリックし、低解像度のクリップ用のビンに名前を付けます。
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Adobe Media Encoder を起動し、プロジェクトのすべてのクリップを Adobe Media Encoder キューに追加します。
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Adobe Media Encoder で、「設定」をクリックします。
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形式と他の設定を、低解像度フォーマット用の形式と設定に変更します。
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「出力名」フィールドでファイル名をクリックし、低解像度のクリップに作成したフォルダーを参照します。
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「OK」をクリックします。
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「キューを開始」をクリックします。
クリップが低解像度の形式でエンコードされます。初期設定では、エンコードされたクリップのファイル名には、オリジナルクリップのファイル名がそのまま使用されます。
注意:Adobe Media Encoder でオフライン編集用の低解像度クリップを作成すると、フッテージに 4 つ以上のオーディオチャンネルがあっても、オーディオチャンネルが 2 つのクリップが作成されます。この問題は Adobe Media Encoder の制限ですので、その他のオーディオチャンネルを保持する場合は、別のツールを使用してください。
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Premiere Pro のプロジェクトパネルに、低解像度のクリップに作成したビンを開きます。このビンに低解像度のクリップを読み込みます。
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低解像度のクリップを使用してプロジェクトを編集します。
低解像度のクリップを高解像度のクリップに置き換えたオンライン編集
アセットの低解像度のコピーをオリジナルの高解像度に置き換えて、プロジェクトを高解像度でレンダリングできます。
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クリップ/フッテージを置き換えを選択します。選択した低解像度のクリップと同じファイル名のオリジナルの高解像度のクリップを検索します。「選択」をクリックします。
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プロジェクトで使用する低解像度のクリップごとに上の 2 つの手順を繰り返します。