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Adobe Premiere Elements の GPU アクセラレーションエフェクトおよびトランジションとその適用方法および前提条件について説明します。
GPU アクセラレーションとは
GPU アクセラレーションコンピューティングとは、演算処理装置(CPU)と共にグラフィックス処理装置(GPU)を使用することです。これにより、平均的なタイムラインをリアルタイムかつ高品質に再生できるようになります。GPU アクセラレーションエフェクトおよびトランジションを、レンダリングすることなくリアルタイムに再生できます。また、タイムラインに追加されたメディアがプロジェクト設定に一致していない場合にも、レンダリングなしのリアルタイム再生が可能です。また、この機能により、エンコーディングパイプラインが高速化されるので、Adobe Premiere Elements での書き出し時間が短縮されます。
アプリケーションの体験版では、GPU アクセラレーション機能はサポートしていません。この機能は、アプリケーションを購入済みで、推奨 GPU カードをマシンに搭載している場合にのみ利用できます。アクティベーション後にアプリケーションを再起動します。
Adobe Premiere Elements でサポートされている GPU アクセラレーションエフェクトのリスト
以下のエフェクトについては、再生がリアルタイムに行われ、レンダリングは不要です。
- 抽出
- イメージコントロール
- ブラー(滑らか)
- ブラー(ガウス)
- シャープ
- 反転
- レンズディストーション
- ミラー
- ぶれの軽減
- 変形
- 回転
- 波形ワープ
- モノクロ
- カラーパス
- カラー置き換え
- 色合い
- アルファチャンネルキー
- 垂直反転
- 8 点ガーベッジマット(Windows のみ)
- 4 点ガーベッジマット(Windows のみ)
- 16 点ガーベッジマット(Windows のみ)
- トラックマットキー
- Ultra キー
- 基本 3D
- ドロップシャドウ
- カーブ
- アルファグロー
- 輪郭検出
- モザイク
- 複製
- ストロボ
- オートリフレーム
- 切り抜き
- エッジのぼかし
- 水平反転
Adobe Premiere Elements でサポートされている GPU アクセラレーショントランジションのリスト
以下のトランジションについては、再生がリアルタイムに行われ、レンダリングは不要です。
- ディゾルブ
- クロスディゾルブ
- 暗転
- ホワイトアウト
- フィルムディゾルブ
- 型抜き
- センタースプリット
- 押し出し
- スライド
- スプリット
- インセット
- ワイプ
GPU アクセラレーションエフェクトおよびトランジションの識別
GPU アクセラレーションエフェクトとトランジションは、()アイコンをクリックすることで個別に表示できます。
プロジェクトで GPU アクセラレーションレンダリングが有効かどうかの識別
プロジェクト設定/一般を開き、レンダリングドロップダウンを表示して、現在のプロジェクトで GPU アクセラレーションレンダリングが有効になっているかどうかを確認します。
GPU アクセラレーションエフェクトおよびトランジションを使用すると、黄色のレンダリング線が表示されます。黄色のレンダリング線が示しているのは、再生時に CTI が各フレームに達する直前にフレームがレンダリングされ、最高品質の再生がリアルタイムに行われるということです。
GPU アクセラレーションレンダリングのオン/オフの切り替え
環境設定/一般を選択し、以下の画像でハイライトされているチェックボックスを使用して、GPU アクセラレーションレンダリングのオンとオフを切り替えます。
Premiere Elements は最新の GeForce シリーズ GPU または Quadro シリーズカードで実行できます。
これらのドライバーは定期的に更新されます。ご使用の GPU に対応する最新バージョンのドライバーを使用しているかどうかを NVIDIA の web サイトで確認することをお勧めします。
最新の GPU ドライバーは、次の場所から入手できます。
2022 およびそれ以前のバージョンで推奨されるグラフィックカード
Windows
GPU アクセラレーション機能は、Windows では、以下に示すグラフィックカードでのみサポートされます。
- Intel(R) UHD Graphics 630
- Intel(R) HD Graphics 630
- Intel(R) UHD Graphics 620
- Intel(R) HD Graphics 620
- Intel HD Graphics 530
- Intel UHD Graphics 620
- Intel(R) Iris(R) Plus Graphics
- AMD Radeon Pro WX 2100
- AMD Radeon(TM) Vega 8 Graphics
- NVIDIA Quadro P620
- NVIDIA GeForce GTX 1650
- NVIDIA GeForce 930M
- NVIDIA GeForce GT 730
- AMD Radeon RX 5600 XT
- NVIDIA GeForce GTX 1080
- NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
- NVIDIA GeForce GTX 760
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
- NVIDIA GeForce RTX 2070
- Intel(R) UHD Graphics
- Intel(R) Iris(R) Xe Graphics
- Intel(R) Iris(R) Xe MAX Graphics
- Intel(R) UHD Graphics 730
- NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB
- NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti
- NVIDIA GeForce GTX 750
- NVIDIA GeForce GTX 750 Ti
- NVIDIA GeForce GTX 970
- NVIDIA GeForce MX 250
- NVIDIA GeForce GTX 960
- NVIDIA GeForce RTX 2060
- NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER
- NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti
- NVIDIA GeForce GTX 1650 SUPER
- NVIDIA GeForce RTX 3070
- NVIDIA GeForce RTX 3080
- NVIDIA GeForce RTX 3090
- NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
- NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU
- NVIDIA GeForce RTX 3060
- NVIDIA NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
- NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti
- NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU
- NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti
- NVIDIA GeForce GTX 1070
- NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER
macOS
macOS での GPU アクセラレーションの場合、すべてのグラフィックカードがサポートされます。以下に、推奨カードのリストを示します。
- Apple M2
- Apple M1
- Apple M1 Pro
- Apple M1 Max
- Intel(R) HD Graphics 630
- Intel UHD Graphics 630 1536 MB
- Intel Iris Plus Graphics 640 1536 MB
- Intel Iris Pro Graphics 6200 1536 MB
- AMD Radeon Pro 560x 計算エンジン
- AMD Radeon Pro 555 計算エンジン
- AMD Radeon RX 550
- AMD Radeon Vega 8
サポートされていないグラフィックカード
Adobe Premiere Elements アプリケーションで、GPU カードがアクセラレーションレンダリングをサポートしていないと表示された場合は、推奨カードを使用するようにしてください。推奨グラフィックカードを参照してください。
互換性のないグラフィックカード
Windows では、GPU アクセラレーションレンダリング機能には、以下に示すグラフィックカードのドライバーバージョンとの互換性の問題があります。
- ドライバーバージョン:23.20.16.4973(GPU:Intel(R) HD Graphics 530)
- ドライバーバージョン:26.21.14.4587(GPU:NVIDIAGeForce GT 730)
- ドライバーバージョン:26.20.100.7985(GPU:Intel(R) HD Graphics 530)
- ドライバーバージョン:27.20.100.8587(GPU:Intel(R) HD Graphics 530)
最適な結果を得るために、グラフィックカードのドライバーバージョンをアップデートしてください。
GPU 関連の問題のトラブルシューティング
GPU に関連する既知の問題のリストとその回避策については、GPU 関連の問題のトラブルシューティングを参照してください。