編集/環境設定/スクラッチディスク(Mac OS では Adobe Premiere Elements 13/環境設定/スクラッチディスク)を選択します。
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スクラッチディスクについて
プロジェクトを編集すると、Adobe Premiere Elements では、プロジェクトのスクラッチファイルがディスクに保存されていきます。スクラッチファイルには、キャプチャしたビデオおよびオーディオファイル、最適化したオーディオファイル、およびプレビューファイルが含まれます。Adobe Premiere Elements では、最適化したオーディオファイルとプレビューファイルを使用してパフォーマンスを上げ、リアルタイム編集、高性能な処理、効率的な出力を実現しています。スクラッチディスクのすべてのファイルは、作業セッションが終了しても保持されます。最適化したオーディオファイルを削除した場合は、Adobe Premiere Elements によって自動的に作成し直されます。プレビューファイルを削除した場合、このファイルは自動的には再作成されません。
初期設定では、スクラッチファイルはプロジェクトと同じ場所に保存されます。スクラッチディスクに必要な容量は、ムービーが長くなったり、複雑になったりするほど大きくなります。システムで複数のディスクが使用できる場合は、編集/環境設定/スクラッチディスク(Mac OS では Adobe Premiere Elements 13/環境設定/スクラッチディスク)を選択します。スクラッチファイルを保存するために Premiere Elements で使用するディスクを指定します。最適なパフォーマンスで作業を行うには、プロジェクトでキャプチャや編集などの作業を始める前にスクラッチディスクを適切に設定しておくことをお勧めします。
スクラッチディスクの種類
スクラッチディスクの種類ごとに別々のハードディスクを指定するとパフォーマンスを向上させることができますが、同じディスク上の個別のフォルダーを指定することもできます。編集/環境設定/スクラッチディスク(Mac OS では Adobe Premiere Elements 13/環境設定/スクラッチディスク)を選択して、次のスクラッチディスクオプションを設定します。
キャプチャしたビデオ
キャプチャパネルでキャプチャしたビデオファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。
キャプチャしたオーディオ
キャプチャパネルでキャプチャしたオーディオファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。
ビデオプレビュー
ビデオプレビューファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。このファイルは、タイムライン/ワークエリアをレンダリングを選択したときや、ムービーファイルの書き出しまたは DV デバイスへの書き出しを行ったときに作成されます。プレビューエリアにエフェクトが含まれている場合、そのエフェクトが最終出力の画質でレンダリングされ、プレビューファイルとして保存されます。
オーディオプレビュー
オーディオプレビューファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。このファイルは、タイムライン/ワークエリアをレンダリングを選択したときに作成されます。また、クリップ/オーディオオプション/レンダリングして置き換えを選択したときや、ムービーファイルの書き出しまたは DV デバイスへの書き出しを行ったときにも作成されます。プレビューエリアにエフェクトが含まれている場合、そのエフェクトが最終出力の画質でレンダリングされ、プレビューファイルとして保存されます。
メディアキャッシュ
メディアファイルの読み込み時のパフォーマンスを向上するために Premiere Elements によって作成されるオーディオピークファイル、最適化したオーディオファイル、ビデオインデックスファイルおよびその他のファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。
ディスクエンコード
DVD などの作成時に生成されるエンコード済みのビデオおよびオーディオファイルを保存するフォルダーまたはディスクを指定します。
Adobe Premiere Elements によって、プレビューファイル、エンコードファイル、メディアキャッシュなどが、それぞれの種類用に指定したフォルダーのサブフォルダーに保存されます。各サブフォルダーには、保存されているスクラッチファイルの種類と同じ名前が付けられます。
スクラッチディスクの設定
スクラッチディスクは、環境設定ダイアログボックスのスクラッチディスクセクションで設定します。選択したボリュームの空きディスク容量を確認するには、パスの右側に表示されるボックスを確認します。パスが長すぎて読めない場合は、パス上にマウスカーソルを合わせると、ツールヒントにパス全体が表示されます。
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スクラッチディスクの種類ごとに、Premiere Elements で目的のスクラッチファイルを保存するハードディスク上の場所を指定します。ポップアップメニューから次のいずれかのオプションを選択します。
マイドキュメント
マイドキュメントフォルダーにスクラッチファイルを保存します。
プロジェクトファイルと同じ
プロジェクトが保存されるフォルダーと同じフォルダーにスクラッチファイルを保存します。
カスタム
現在選択されているパスがポップアップメニューにないことを示します。現在のパスは、「参照」ボタンをクリックして、使用可能なディスク上の場所を指定するまで変更されません。
スクラッチディスクのパフォーマンスの最適化
使用可能なハードディスクが 1 台しかない場合は、すべてのスクラッチディスクのオプションを初期設定のままにして使用することをお勧めします。
複数台ある場合は、スクラッチディスクの設定先として、メインの読み込みドライブではなく、容量の大きいサブハードディスクを選択してください。Premiere Elements では、各種のスクラッチファイルを専用のディスクに配置できます。例えば、あるディスクにはビデオをコピーし、別のディスクにはオーディオをコピーできます。
コンピューターに搭載されているディスクデフラグツールまたはサードパーティ製のユーティリティを使用して、スクラッチディスクのディスク最適化を定期的に行ってください。
メディアのキャプチャとスクラッチファイルの保存には、最も高速なハードディスクを指定します。オーディオプレビューファイルとプロジェクトファイルには、速度の遅いハードディスクを指定してもかまいません。
コンピューターに接続されているハードディスクだけを指定します。ネットワーク上のハードディスクは、スループットが非常に低いのでお勧めできません。また、Adobe Premiere Elements はスクラッチディスクのファイルに常にアクセスする必要があるので、リムーバブルメディアもスクラッチディスクとして使用しないように注意してください。スクラッチディスクのファイルはプロジェクトごとに保持され、プロジェクトを閉じても削除されません。Adobe Premiere Elements では、プロジェクトを開くと、関連付けられている各スクラッチファイルを自動的に再利用しますが、スクラッチディスクのファイルをリムーバブルメディアに保存した場合、そのリムーバブルメディアがドライブから取り出されると、スクラッチディスクを使用できなくなります。
1 つのドライブを複数のパーティションに分割し、各パーティションを仮想スクラッチディスクとして設定できます。ただし、単一のドライブという仕組みがボトルネックなので、パーティション分割を行ってもパフォーマンスは向上しません。最適なパフォーマンスで作業を行うには、個別のドライブにスクラッチディスクのボリュームを設定します。