- Adobe Premiere Elements ユーザーガイド
- Adobe Premiere Elements の概要
- ワークスペースとワークフロー
- プロジェクトの操作
- メディアの読み込みと追加
- クリップの並べ替え
- クリップの編集
- カラー補正とグレーディング
- トランジションの適用
- 特殊効果の基礎
- スペシャルエフェクトの適用
- パンとズームを使用したビデオのようなエフェクトの作成
- 透明化とスーパーインポーズ
- モーションエフェクトを使用したクリップの配置、スケール(拡大や縮小)および回転
- ビデオへのエフェクトマスキングの適用
- 色温度と色合いの調整
- 窓ガラス効果を作成 - ガイド付き編集
- ピクチャインピクチャオーバーレイの作成
- 調整レイヤーを使用したエフェクトの適用
- ムービーへのタイトルの追加
- かすみの除去
- ピクチャインピクチャの作成 - ガイド付き編集
- 周辺光量補正エフェクトの作成
- 明暗別色補正エフェクトの追加
- フィルムルックエフェクトの追加
- HSL チューナーエフェクトの追加
- フレームを埋める - ガイド付き編集
- タイムラプスの作成 - ガイド付き編集
- アニメーション化された空 - ガイド付き編集
- 被写体の選択
- アニメーションマット - ガイド付き編集
- 二重露光 - ガイド付き編集
- 特殊オーディオ効果
- ムービータイトル
- ディスクメニュー
- ムービーの共有と書き出し
ビデオファイルを追加する際のガイドライン
プロジェクトには、様々な形式のビデオファイルを追加することができます。読み込み可能なビデオおよびシーケンスファイルのフレームサイズは、最大で 4096 x 4096 ピクセルです。
自分でキャプチャした以外のビデオファイルを追加する場合は、追加するビデオが Adobe Premiere Elements 以外のアプリケーションで表示可能かどうかを事前に確認します。通常は、ビデオファイルをダブルクリックすると、Windows Media Player や QuickTime Player などの再生アプリケーションが開きます(必ず最新バージョンの Windows Media Player を使用してください)。再生アプリケーションでファイルを再生できる場合は、通常、Premiere Elements でそのファイルを使用することができます。
注意:VOB(Video Object)ファイルを再生するには、DVD レコーダーに付属の DVD プレーヤーを使用します。
ビデオファイルを追加するときは、以下の点を考慮してください。
MPEG ファイルの互換性
次の条件を満たす場合は、MPEG ファイルを Adobe Premiere Elements で読み込んで再生することができます。
ファイルが Adobe Premiere Elements でサポートされている形式であること。
ファイルの作成に使用された圧縮形式が Premiere Elements の解凍方式と互換性があること。
圧縮ファイルの再生時の互換性要件は、編集時の要件よりも厳しくありません。次の互換性要件を満たす場合は、Windows Media Player や QuickTime で再生可能な MPEG ファイルを Premiere Elements で読み込んで再生することができます。
注意:初めて MPEG-2 ファイルを読み込む際に、インターネットに接続している場合は、Adobe Premiere Elements によってコンポーネントのライセンス認証が自動的に行われます。インターネットに接続していない場合は、MPEG-2 コンポーネントのライセンス認証を求められます。手順は、コンポーネントのライセンス認証ダイアログボックスに表示されます。
Type 1 AVI ファイルのレンダリング要件
このファイルは、DV ビデオカメラでプレビューする前にレンダリングします。Type 1 AVI クリップをレンダリングするには、クイックビュータイムラインやエキスパートビュータイムラインにクリップを追加し、Enter キーを押して、クイックビュータイムラインまたはエキスパートビュータイムラインの該当セクションのプレビューファイルを作成します。クリップをレンダリングする必要がある場合は、クイックビュータイムラインまたはエキスパートビュータイムラインのクリップの上に赤い線が表示されます。
DVD ファイルの保護
DVD がコピー防止機能付きの映画の場合は、ファイルを追加することはできません。
オーディオファイルを追加する際のガイドライン
オーディオファイルをプロジェクトに追加する際に、オーディオファイルは、プロジェクト設定ダイアログボックスで指定されているオーディオサンプルレートに合わせて最適化されます。オーディオを最適化している間は、アプリケーションウィンドウの右下に進捗状況が表示されます。最適化されたオーディオは、プロジェクトのほかのオーディオと整合性がとれているので、高音質で再生することができます。
初期設定では、最適化されたオーディオは C:\Users\<username>.<domain>\AppData\Roaming\Adobe\Common\ に保存されます。メディアキャッシュの初期設定の場所を変更するには、次のいずれかのオプションを選択します。
(Windows)編集/環境設定/スクラッチディスクを選択します。
(Mac OS)Adobe Premiere Elements 13/環境設定/スクラッチディスクを選択します。
オーディオクリップを最適化したら、メディアのキャッシュファイルフォルダーにあるファイルを削除しない限り、再び最適化する必要はありません。最適化したオーディオファイルを削除した場合は、関連するプロジェクトを開いたときに Adobe Premiere Elements によって自動的に生成し直されます。
オーディオファイルを追加するときは、以下の点を考慮してください。
ステレオファイルとモノラルファイル
別のオーディオプレーヤーで再生可能なステレオオーディオファイルの多くはプロジェクトに追加することができます。モノラルファイルをステレオ化する場合は、新しいステレオトラックの左右のチャンネルにモノラルチャンネルがコピーされます。この場合、両方のチャンネルに同じ情報が入ります。
5.1 サラウンドサウンドファイル
5.1 オーディオを含むクリップを読み込むと、5.1 チャンネルのオーディオトラックがプロジェクトに追加されます。
mp3 ファイルと WMA ファイル
mp3 や WMA などの形式は、オリジナルのオーディオ品質をある程度落として圧縮されています。圧縮されたオーディオファイルを再生するには、大半のビデオ編集アプリケーションと同様に、Premiere Elements でも、ファイルを解凍して、場合によってはファイルのサンプルレートを変更する必要があります。圧縮により、オーディオの品質が低下することがあります。
CD ファイル
CD のオーディオを追加するには、別のアプリケーションを使用してハードディスクにオーディオトラックをコピー(リッピング)します。この処理は、Windows XP に付属の Windows Media Player を使用して実行することができます。また、Adobe® Audition を使用して、様々な品質設定で CD をリッピングし、複雑なオーディオ処理を施すことも可能です。ムービーを放送または配信する場合は、CD のオーディオデータの著作権を所有しているか、著作権の使用許諾を得ていることを確認してください。
インターネットファイル
インターネットから音楽をダウンロードしてプロジェクトで使用することができます。WMA(Windows Media Audio)および AAC(QuickTime)ファイルには、Premiere Elements でファイルを再生できないプリエンコード設定が含まれている場合があります。
画像ファイルを追加する際のガイドライン
初期設定では、画像のサイズは、Adobe Premiere Elements によってプロジェクトのフレームサイズに合わせて調整されます。この動作を無効にして、作成したときのサイズのままファイルを追加することもできます。また、一般環境設定の値を変更することで、追加するすべての画像に対して初期設定のデュレーションを設定することもできます。
追加可能な静止画のフレームサイズは、最大で 4096 x 4096 ピクセルです。ビデオのフレームサイズ以上のフレームサイズでファイルを作成します。適切なフレームサイズを選択することで、Adobe Premiere Elements で画像を拡大する必要がなくなります。画像を拡大すると、ほとんどの場合、ピクセル化が目立つ画像になるので、プロジェクトより大きなフレームサイズで作成してください。例えば、画像を 200% に拡大する場合は、画像を追加する前に、プロジェクトの 2 倍のフレームサイズで画像を作成します。
さらに、連番付きの静止画ファイル(シーケンス)として保存されているアニメーションを追加することもできます。
静止画ファイルを追加するときは、以下の点を考慮してください。
Photoshop Elements ファイル
Adobe Premiere Elements は、Adobe Photoshop Elements で作成した画像およびビデオテンプレートに対応しています。
JPEG ファイル
JPEG ファイルを Adobe Premiere Elements に読み込めない場合は、Adobe Photoshop Elements でファイルを開いて保存し直してから、再度読み込みます。
TIFF 画像
Adobe Premiere Elements では、Adobe Photoshop 3.0 以降のファイルを追加することができます。ただし、Premiere Elements は Adobe Photoshop などのアプリケーションで作成された 16 bit TIFF 画像をサポートしていません。Adobe Photoshop の統合されていないファイルの透明部分は、Premiere Elements ではアルファチャンネルとして処理されるので、透明になります。
RGB モード
静止画を編集または作成しているときは、RGB モードですべての作業を行ってください。カラーマネージメントについて詳しくは、使用しているアプリケーション製品のユーザーガイドを参照してください。RGB モードは、ビデオに適したカラーを使用します。
アニメーションや静止画シーケンスを追加する際のガイドライン
アニメーションのフレームはグラフィックとして描画されるので、一般的なデジタルビデオ内のライブアクションのシーンにはなりません。Adobe Premiere Elements では、連番付きの静止画ファイルのシーケンスを自動的に 1 つのクリップとしてまとめて扱うこともできます。連番付きの各ファイルは、それぞれ 1 つのフレームになります。Adobe After Effects などのアプリケーションでは、連番付きの静止画シーケンスを生成することができます。静止画シーケンス内の画像には、レイヤーを設定することができません。統合された画像によってシーケンスが構成されます。レイヤーと統合化については、ファイルを作成するのに使用するアプリケーション製品のマニュアルを参照してください。
環境設定ダイアログボックスで静止画のデフォルトデュレーションを変更しても、既にシーケンスの一部として追加されている静止画のデュレーションは変更されません。
Premiere Elements で使用する 3 次元画像やアニメーションを作成する場合は、可能な限り次のガイドラインに従ってください。
ブロードキャストセーフカラーを使用します。アニメーションを作成する多くのアプリケーション(Adobe After Effects など)では、ブロードキャストセーフ範囲内のカラーかどうかをチェックできます。詳しくは、アプリケーションのマニュアルを参照してください。
Premiere Elements のプロジェクト設定で指定されているピクセル縦横比とフレームサイズを使用します。
プロジェクトに適したフィールド設定を使用します。
アドビのアプリケーション(Photoshop など)を使用して、シーケンスを生成することができます。「プロジェクトのリンクを可能にする」を有効にして、シーケンスの作成に使用したアプリケーションでシーケンスを開きます。例えば、Adobe Premiere Elements のプロジェクトのアセットパネルで PSD ファイルを選択します。次に、編集/オリジナルを編集を選択し、元のレイヤーが維持された状態のファイルを Photoshop で開きます。