Google 管理コンソールを介してユーザープロビジョニングを管理
アドビに送信するデータを制御
Google 組織単位に基づいて複数のユーザーに製品を割り当て
Google Sync は、Admin Console ディレクトリのユーザー管理を自動化します。Google Sync は、ID プロバイダー(IdP)に関係なく、Adobe Admin Console で既存のフェデレーションディレクトリに追加できます。Google Sync を使用するには、組織のユーザーデータを Google 管理コンソール内に保存する必要があります。
Adobe Admin Console に同期するには、あらかじめライセンス要件に基づいて Google OU を設定する必要があります。
次に、Google Admin Console にログインし、アプリ/ウェブアプリとモバイルアプリに移動します。「アドビ SAML アプリ」を選択して、「自動プロビジョニング」に移動した後、「属性のマッピングを編集」を選択します。
属性ウィンドウで、アプリ属性 urn:ietf:params:scim:schemas:extension:Adobe:2.0:User.organizationalUnit のドロップダウンから組織単位のパスを選択します。
Adobe Admin Console の任意のディレクトリに Google Sync を追加して、ユーザー管理プロセスを自動化することができます。Google Sync は SCIM プロトコルを使用してユーザー管理を行い、アドビと共有するユーザー情報を制御できます。Adobe Admin Console に同期された Google 管理コンソール内の特定のユーザーは、1 つまたは複数の製品プロファイルに割り当てることができます。
Google Sync を設定すると、Google は、Google 管理コンソールディレクトリのユーザーとグループのプロビジョニングに従って、Adobe Admin Console へのデータの送信を開始します。ディレクトリの詳細は、Adobe Admin Console の「設定」セクションに表示されます。
Adobe Admin Console でディレクトリに Google Sync を使用することには、次のメリットがあります。
Google 管理コンソールを介してユーザープロビジョニングを管理
アドビに送信するデータを制御
Google 組織単位に基づいて複数のユーザーに製品を割り当て
以前設定したディレクトリに同期を追加
他の IdP ディレクトリを Google Sync を追加
Google 管理コンソールを使用してユーザーのオンボードとオフボードを簡単に実行
他のサービスや API のセットアップが不要
Adobe Admin Console のユーザー管理を Google 管理コンソールと統合するには、次の前提条件を満たす必要があります。
ディレクトリの設定シナリオ |
同期を追加する方法 |
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単一の Google 管理コンソールガイドテナントから単一の Adobe Admin Console |
「同期を追加」の手順に従って Google Sync を設定します。 |
複数のフェデレーションディレクトリで、同じ Google 管理コンソールテナントに 1 つ以上のドメインが属する場合。 |
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複数のフェデレーションディレクトリで、様々な Google 管理コンソールテナントに 1 つ以上のドメインが属する場合。 |
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以下の各ポイントに沿って、Google Sync 設定準備のベストプラクティスと推奨事項を確認してください。
Adobe Admin Console で、設定/ディレクトリの詳細/同期に移動します。「同期を追加」をクリックします。
「Google 管理コンソールに移動」を選択し、管理者アカウントでログインします。次に、Adobe Admin Console の説明ページの手順に従って、自動ユーザープロビジョニングを設定します。
Admin Console で Google Sync が有効なディレクトリに Google 組織単位(OU)を同期できます。Google Admin Console の各 OU(ルート OU を含む)は、関連付けられたユーザーと共に個別のグループとして同期されます。
例えば、Google Admin Console に 3 人のユーザー(ユーザー A、ユーザー B、ユーザー C)がいて、それぞれ別々の OU に属しているとします。次の表は、これらのユーザーが Adobe Admin Console の対応するグループにどのように追加されるかを示しています(ユーザー B とユーザー C は複数のグループに追加されます)。
システム管理者は、設定が完了したら、ディレクトリ設定の「同期」タブで「設定に移動」を選択して、「ソースの同期」の設定を更新することができます。設定オプションは次のとおりです。
Admin Console で同期されたデータの編集を許可する:Google Sync が確立されると、ディレクトリ内のすべてのユーザーが、自動的に同期管理の対象となります。編集を有効にすると、Admin Console で同期されたデータを短時間編集できます。この期間中の編集は、Google 管理コンソール内のユーザー情報には影響を及ぼさず、ID プロバイダーからの変更要求によって上書きされます。
デフォルトでは、ID プロバイダーから同期されたデータを編集し、同期を通じて変更内容を反映させる必要があります。絶対に必要な場合を除き、Adobe Admin Console でデータを手動で変更することはお勧めしません。
管理者は、Admin Console 内のフェデレーションディレクトリから同期の削除を選択できます。同期を削除することで、ディレクトリおよびそれに関連付けられたドメイン、ユーザーグループ、およびユーザーをそのまま残し、ディレクトリおよびそのユーザーとグループからの読み取り専用モードを削除します。
ディレクトリから同期を削除するには、設定に移動からディレクトリ設定の「同期」タブに移動して同期を削除を実行します。また、強制隔離を避けるため、Google 管理コンソールから Adobe SAML アプリの自動プロビジョニングをオフにしてください。これにより、Adobe Admin Console から同期設定が完全に削除されます。必要に応じて、同じディレクトリまたは異なるディレクトリとの同期を再度確立できます。
Google Sync で管理されているディレクトリとの間でドメインを移動することはできません。Google Sync がソースディレクトリやターゲットディレクトリから削除されると、そのディレクトリのドメインは、別のターゲットディレクトリに移動し、他のソースディレクトリのドメインは、Google Sync で管理されなくなったディレクトリに移動できます。
Google Sync を実装すると、新しいフェデレーションユーザーアカウントが作成され、ユーザーが Adobe Admin Console に同期されます。管理者は、Google Sync を介して追加されたユーザーとグループを次の 3 つの方法(Google 管理コンソール内)でプロビジョニング解除することもできます。
これら 3 つの操作を行うと、Adobe Admin Console でユーザーが無効になります。無効になったユーザーはログインできなくなり、ディレクトリユーザーリストに「無効」と表示されます。これらの方法のいずれかによってプロビジョニングが解除されたユーザーは、引き続き Google Sync で管理されます。ユーザーのアカウントもクラウドに保存されたアセットも組織から削除されていません。
Admin Console からユーザーと関連データを削除する:ディレクトリ設定の「同期」タブで「設定に移動」を選択し、「編集を有効にする」をクリックします。次に、ユーザー/ディレクトリユーザーに移動します。その後、リストからユーザーを選択してアカウントを完全に削除します。
編集を有効にすると、同期されたデータを 1 時間編集できるようになり、その後自動的に無効になります。ユーザーを削除した後は、即座に「編集を無効にする」をオンにして、Google 管理コンソールの変更を Admin Console に反映させることをお勧めします。
ユーザーを完全に削除すると、そのユーザーが、そのユーザーに属するすべてのクラウドに保存されたアセットとともに削除されます。一度このアクションが実行されると、ユーザーとアセットは復元できません。
アドビには、同期操作中の多数のエラー呼び出しを処理するための強制隔離ポリシーがあります。
アドビのサービスは、同期の状態を個別に監視して、設定された時間内にエラー率が特定のしきい値を超えたことを確認します。しきい値を満たすエラーが発生する最小のリクエストにより、一時的な強制隔離が実行され、Google 管理コンソールからのすべての呼び出しと更新リクエストが一定期間拒否されます。その後、呼び出しは同期の再試行のために再度受け入れられます。エラー呼び出しが続く場合、同期は強制隔離された状態で長期間一時的な保護観察に置かれます。アドビが強制隔離を開始すると、呼び出しが拒否されたために、Google での後続の強制隔離につながる可能性もあります。これは、Google でのエラー率にカウントされます。アドビは、進行中のデータ分析に基づいて強制隔離パラメーターを更新する権利を留保することに注意してください。
Google は、エラー率に基づいて同期を強制隔離する場合があります。
Google Admin Console から Google Sync を管理する際は、表示される一般的なエラーメッセージに注意する必要があります。様々なエラーメッセージの原因に対する理解は、エラーが発生したときのトラブルシューティングに役立ちます。
同期ログとエラーログは、Google 管理コンソールで、Adobe SAML アプリの自動プロビジョニングセクションで確認できる。Google 管理コンソール内でのデプロイメントの監視について詳しくはこちらを参照してください。
Google OU の同期エラー
Google 組織単位の同期中に、Adobe Admin Console で同期エラーが発生することがあります。Google ログには、次のエラーが表示されます。
Adobe Admin Console は、Google sync サービスを使用しているため、すべての同期問題は Google 管理コンソール内でトラブルシューティングします。一般的な問題は、Google の設定手順を参照して解決することができます。解決策が見つからない場合は、Google カスタマーサポートに問い合わせることをお勧めします。
同期の問題を診断する手順は以下のとおりです。
ユーザー詳細情報のマッピングを確認します。
Google 組織単位を同期させる場合は、ユーザープロビジョニング属性のマッピング内にある組織単位のパスが urn:ietf:params:scim:schemas:extension:Adobe:2.0:User.organizationalUnit であることを確認します。