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デスクトップと Creative Cloud の間で、ファイルやフォルダー、Premiere Pro のカスタム環境設定、キーボードショートカット、プリセットをすばやく同期する方法を説明します。
Premiere Pro バージョン 23 および 24.0~24.2 は、2025年12月まで引き続き同期設定をサポートしますが、その後はどの Premiere Pro バージョンでも機能しなくなります。
ローカルマシンに環境設定フォルダーをコピーして、環境設定を手動で共有することもできます。これらの環境設定は、キーボードショートカット、コンポジション設定、変換ルール、レンダリングと出力の設定などを制御します。これには、同期設定によって以前に同期されていない設定も含まれます。
複数のコンピューターで Adobe® Premiere® Pro を使用する場合、環境設定、プリセット、ライブラリ間の管理と同期には時間がかかり、複雑で、エラーが起こりやすくなります。
新しい「設定を同期」機能では、一般環境設定、キーボードショートカット、プリセット、ライブラリを Creative Cloud に同期できます。例えば、複数台のマシンを使用する場合、同期設定機能により、マシン間で設定の同期を維持できます。
また、ライセンス認証済みのソフトウェアの別のユーザーへのコピーなど、コンピューター上の設定をダウンロードして使用することもできます。この機能では、複数のユーザーが同じコンピューター上で各自の個人設定を使用して作業することができます。例えば、フリーランスの編集者がポストプロダクション施設で、複数のシフトで作業を行う場合などが考えられます。
Adobe Creative Cloud アカウントを使用して同期できます。設定が Creative Cloud アカウントにアップロードされると、その設定が他のコンピューターにダウンロードされて適用されます。設定が他のコンピューターに適用されたら、同期を手動で開始します。同期が自動的に実行されることはなく、スケジュールも設定できません。
同期の開始
初回起動時にスタート画面で「設定を同期」を選択して同期を開始できます。またはファイル/ Adobe ID /今すぐ同期設定(Windows)または Premiere Pro / Adobe ID /今すぐ同期設定(macOS)を選択できます。
ユーザーの識別には、製品ライセンスに割り当てられた Adobe ID が使用されます。このアプリケーションの設定をまだ作成してアップロードしていない場合、デフォルトではローカル設定がクラウドにアップロードされます。
同期を開始する前に、Creative Cloud デスクトップアプリケーションを最新バージョンにアップグレードしており、Adobe ID でログインしていることを確認してください。
別のアカウントから設定を同期
お客様が作業しているコンピューターで使用されている製品ライセンスに割り当てられた Adobe ID の代わりに、別の Adobe ID を使用して設定を同期することを選択できます。
別の Adobe ID を使用して設定を同期するには、スタート画面で「別のアカウントの設定を使用」を選択します。または、ファイル/[お客様の Adobe ID]/別のアカウントの設定を使用を選択します。
Adobe ID およびパスワードを入力します。指定した Creative Cloud アカウントの設定がダウンロードされて適用され、スタート画面にユーザー名が表示されます。
同期の管理
設定の同期を管理
設定を消去
すべての設定を消去し、デフォルト設定に戻すことができます。編集/[お客様の Adobe ID]/設定を消去を選択します。
プロジェクトが開かれている間に「設定を消去」を選択すると、Premiere Pro は現在のプロジェクトを保存して閉じ、次へ進みます。
同期環境設定を指定して同期の競合を管理する
環境設定ダイアログボックスでは、同期設定オプションを指定できます。例えば、Creative Cloud にキーボードショートカットだけを保存し、コンピューター上の他の環境設定や設定を同期しないように選択することができます。
また、環境設定ダイアログボックスでは、同期の競合が発生した場合に実行するアクションを選択することもできます。
同期設定
同期する内容を指定するには、ファイル/[お客様の Adobe ID]/同期の設定を管理を選択します。または、環境設定ダイアログボックスの「同期設定」(編集/環境設定/同期設定)を開きます。
正常に設定を同期するために、必ずアプリケーション内から設定を変更します。同期設定機能では、環境設定フォルダーに手動で保存されたファイルを同期しません。
環境設定および設定を同期するオプションを選択します。同期可能な環境設定は、コンピューターやハードウェアの設定に依存しません。
- 環境設定/設定
- Workspace のレイアウト
- キーボードショートカット
Windows 用に作成されたキーボードショートカットでは、Windows コンピューターでのみ同期を実行します。Mac OS のキーボードショートカットでは Mac OS コンピューターでのみ同期を実行します。
同期するとき
同期の開始時に、ローカル設定と Creative Cloud に保存された設定の更新日が比較されます。更新日が一致しない場合、同期の競合が検出されます。
同期の競合が発生した場合に実行するアクションを次の中から選択して指定できます。
- 常に確認
- 常に設定をアップロード
- 常に設定をダウンロード
「常に確認」を選択すると、同期設定ダイアログが開き、設定をアップロードまたはダウンロードするように求められます。
設定をアップロード:ユーザーのコンピューターから Creative Cloud へ設定を同期します。
設定をダウンロード:Creative Cloud からユーザーのコンピューターへ設定を同期し、設定のローカルバージョンを Creative Cloud バージョンで上書きします。
アプリケーション終了時に設定を自動的に消去
この環境設定オプションを選択すると、Premiere Pro を終了するたびに同期設定が消去されます。次回の起動時に、デフォルト設定が使用されます。
プロジェクトの Creative Cloud への自動保存
Adobe Creative Cloud アカウントにはオンラインストレージが付属しており、ファイルをどこででも、どのデバイスやコンピューターででも使用できるようになります。
Premiere Pro ではプロジェクトを直接 Creative Cloud ベースのストレージに自動保存できるため、セキュリティで保護されたアクセス可能なストレージ環境にプロジェクトのバックアップを保存できます。
環境設定ダイアログで「自動保存」を選択し、「バックアッププロジェクトを Creative Cloud に保存」を選択します。
Premiere Pro でプロジェクトが自動保存されると、Creative Cloud オンラインストレージに「Adobe Premiere Pro Auto-Save」という名前のディレクトリが作成されます。すべてのバックアッププロジェクトが「Adobe Premiere Pro Auto-Save」ディレクトリに保存されます。
Creative Cloud デスクトップアプリケーションのファイルタブから、バックアップしたプロジェクトにアクセスできます。また、Web サイトで Creative Cloud アカウントを使用してファイルにアクセスすることもできます。
設定の同期を移行
Premiere Pro のメジャーバージョンごとにそのバージョンの設定ファイルのコピーがあります。例えば、Premiere Pro CC 7.x では設定ファイルの保存に「7.0」ディレクトリを使用し、2014 バージョンの Premiere Pro CC では「8.0」ディレクトリを使用します。
Premiere Pro CC 7.x から最新バージョンにアップグレードする場合、設定の同期が自動的に新しいバージョンに移行されます。
スタート画面の「設定を同期」または「別のアカウントの設定を使用」を選択するか、ファイル/[お客様の Adobe ID]メニューから「今すぐ同期」または「別のアカウントの設定を使用」を選択します。「7.0」ディレクトリのすべて設定ファイルが自動的に「8.0」ディレクトリにコピーされます。
重要:
- 「8.0」ディレクトリは、初めて設定を同期した後にのみ、Creative Cloud サーバー上に作成されます。初めて設定を同期する場合、「7.0」ディレクトリのすべての設定が「8.0」ディレクトリにコピーされるため、同期に遅延が発生することがあります。
- 新しいキーボードショートカットやワークスペースの追加などのローカル設定をカスタマイズする前に、いずれかのコンピューターで設定を少なくとも 1 回同期します。そうすることで、以前のバージョンから設定を自動移行する際に、設定への変更が失われないようにします。