部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/旧バージョン/カラーキーを選択します。
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旧バージョンカテゴリのエフェクトは、以前のバージョンの After Effects で作成されたプロジェクトと互換性があります。プロジェクトを更新したり、新しいプロジェクトを作成した場合は、旧バージョンカテゴリのエフェクト以外のエフェクトや手法を使用する必要があります。
基本 3D エフェクト
After Effects の以前のバージョンで作成したプロジェクトの作業において、「基本 3D」エフェクトが適用されたレイヤーがある場合は、それをそのまま使用できます。それ以外の場合は、3D レイヤースイッチを使用して 3D レイヤーに変換してください(3D レイヤーを参照してください。)
このエフェクトは、8 bpc カラーで使用できます。
基本 3D」エフェクトを適用すると、仮想 3D 空間でレイヤーを操作することができます。
基本 3D には、レイヤーの画質設定が適用されます。ドラフト画質では、ピクセルの位置を計算する際、最も近い整数値が採用されます。最高画質では、サブピクセルのレベルまで精確に計算されます。
スウィベル
水平方向の回転(垂直軸を中心とした回転)を調整します。イメージを 90°以上回転させて裏面を見ることもできます。イメージの裏面は表面のミラーイメージになっています。
ティルト
垂直方向の回転(水平軸を中心とした回転)を調整します。
画像までの距離
イメージからユーザーの視点までの距離。
鏡面ハイライト
レイヤーの表面の光の反射を追加します。ライトの光源は、画面に向かって後ろの左上方向にあります。上からライトが差すので、反射させるためにはイメージを後ろに傾ける必要があります。鏡面ハイライトは最高画質でしか表示できません。「プレビューワイヤーフレームを描く」を選択すると、鏡面ハイライトが見えない(ハイライトの中心がレイヤーと交差していない)場合は赤いプラス記号( + )が、ハイライトが見える場合は緑色のプラス記号( + )が示されます。
プレビュー
3D イメージのワイヤーフレームアウトラインを描画します。ワイヤーフレームアウトラインは高速でレンダリングされます。最終的な結果を見るには、ワイヤーフレームでの操作がすべて終わったときに、「プレビューワイヤーフレームを描く」の選択を解除します。プレビューのワイヤーフレームは、ドラフト画質でのみ描画され、最高画質に切り替えた場合は、イメージの内容まで描画されます。そのため、最高画質のムービーが誤ってプレビューモードでレンダリングされることはありません。
基本テキストエフェクト
After Effects の以前のバージョンで作成したプロジェクトの作業において、「基本テキスト」エフェクトが適用されたレイヤーがある場合は、それをそのまま使用できます。それ以外の場合は、テキストの書式設定やアニメーションをより細かく制御するテキストレイヤーを使用してください(テキストレイヤーの作成と編集を参照してください。)
既存のレイヤーの上にテキストを配置します。テキストレイヤー上にテキストを作成する場合や、Adobe Photoshop や Adobe Illustrator で作成したテキストを読み込んだ場合(テキストが独自のレイヤーになります)とは異なります。
このエフェクトは、8 bpc カラーで使用できます。
テキストの幅と高さは、レイヤーのサイズに制限されません。レイヤーのサイズを超える部分は表示されなくなります。
位置
レイヤー上のテキストを配置する場所。
基本テキストダイアログボックスの「整列」の設定は、位置ポイントの動作に影響します。位置ポイントは常に、テキストの垂直方向の中心に置かれ、レイヤーに対して相対的な位置になります。しかし、テキストの整列方法が左揃えの場合は位置ポイントは左端になり、中央揃えの場合は中心に、右揃えの場合は右端になります。
カラーキーエフェクト
チュートリアルとその他のリソースへのリンクを含むキーイングの概要について詳しくは、キーイングの概要とリソースを参照してください。
「カラーキー」エフェクトは、指定のキーカラーに類似するすべてのイメージピクセルをキーアウトします。このエフェクトは、レイヤーのアルファチャンネルのみを変更します。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
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エフェクトコントロールパネルで、以下のいずれかの方法に従ってキーカラーを指定します。
キーカラーサンプルをクリックして、カラーを選択するダイアログを開き、色を指定します。
スポイトをクリックしてから、スクリーン上の色をクリックします。
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カラー許容量スライダーをドラッグして、キーアウトする色範囲を指定します。低い値ではキーカラー付近の狭い範囲の色がキーアウトされ、高い値では広い範囲の色がキーアウトされます。
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エッジを細くスライダーをドラッグして、エッジへのキーの適用範囲を調整します。正の値ではマスクが拡大されて透明領域が大きくなり、負の値ではマスクが縮小されて透明領域が小さくなります。
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エッジをぼかすスライダーをドラッグして、エッジの柔らかさの度合いを指定します。高い値では、エッジがより柔らかくなりますが、レンダリングに時間がかかります。
ブラー(滑らか)エフェクト
レイヤーの画質を「最高」に設定している場合は、「ブラー(滑らか)」エフェクトの適用結果は、「ブラー(ガウス)」とよく似ています。
Stu Maschwitz が、彼自身の ProLost ブログに掲載した記事の中で、「ブラー(ボックス)」、「ブラー(滑らか)」および「ブラー(ガウス)」エフェクトを比較しています。
このエフェクトは、8 bpc、16 bpc、および 32 bpc カラーで使用できます。
ブラー(以前の形式によるガウス)エフェクト
ブラー(ガウス)エフェクトは、画像をぼかして柔らかくし、ノイズを除去します。レイヤーの画質設定は、ブラー(ガウス)に影響しません。ブラー(以前の形式によるガウス)エフェクトは、ブラー(ガウス)エフェクトに比較すると多少異なるレンダリング結果を作成します。
Stu Maschwitz が、彼自身の ProLost ブログに掲載した記事の中で、ブラー(ボックス)、ブラー(滑らか)およびブラー(以前の形式によるガウス)エフェクトを比較しています。
このエフェクトは、8 bpc、16 bpc、および 32 bpc カラーで使用できます。
稲妻エフェクト
After Effects の以前のバージョンで作成したプロジェクトの作業において、「稲妻」エフェクトが適用されたレイヤーがある場合は、それをそのまま使用できます。それ以外の場合は、「稲妻(高度)」エフェクトを使用してください(稲妻(高度)を参照してください。)
このエフェクトは、8 bpc カラーで使用できます。
開始ポイント、終了ポイント
稲妻の開始点と終了点。
線分数
メインの稲妻から引き出す線分の数。値を大きくすると細かい稲妻になりますが、動きのスムーズさは若干落ちます。
振幅
稲妻の振れの大きさ。レイヤーの幅に対する割合(%)で指定します。
再分割数、振幅の細かさ
稲妻とその枝の細かさを指定します。「再分割数」の通常の値は 2 ~ 3 の範囲です。「振幅の細かさ」の一般的な値は 0.3 です。どちらのコントロールも、これよりも大きい値は静止画には適していますが、アニメーションが不明瞭になります。
枝分かれ度
線分の先の枝分かれ(フォーク)の程度。値を 0 に指定すると、枝分かれ処理は行われません。1.0 に指定すると、すべての線分で枝分かれ処理が行われます。
枝分かれの繰り返し
枝をさらに分かれさせる量。値を大きくすると、1 本の木のような稲妻になります。
枝分かれ角度
メインの稲妻と枝の角度。
枝の長さ
各枝の長さ。線分の平均の長さに対する割合で指定します。
枝数
各枝を構成する線分の最大数。長い枝を作るには、「枝の長さ」と「枝数」の両方を大きな値にします。
枝の幅
各枝の幅の平均。メインの稲妻の幅に対する割合で指定します。
速度
稲妻の動く速さ。
安定度
稲妻が、開始点と終了点を結ぶ線からどの程度外れて振れるかを指定します。値を小さくすると、稲妻がラインに沿って振動します。値を大きくすると、ラインから大きく外れて振動します。「安定度」と「引く力」を使用して、稲妻が「引く方向」で指定した方向に引っ張られた後に元の位置に戻る動きを調整することができます。「安定度」の値が小さすぎると、稲妻が弧状にならずに元に戻り、値が大きすぎると、稲妻が跳ねるように動きます。
終了点の固定
稲妻の終了ポイントを固定します。このオプションの選択を解除すると、稲妻の終端が終了点の周りを動き回ります。
幅、幅の変化
メインの稲妻の幅、および各線分の幅の変化の度合い。幅の変化はランダムに処理されます。値を 0 に設定すると、幅は変更されません。1 に設定すると、幅の変化が最大になります。
内側の光る幅
「内側のカラー」で指定した内側の光る部分の幅。稲妻全体の幅に対する割合を指定します。
外側のカラー、内側のカラー
稲妻の外側と内側の光る部分のカラー。「稲妻」エフェクトでは、これらのカラーをコンポジション内の既存のカラーの上に追加するので、原色のカラーを使用することをお勧めします。明るいカラーを選択すると実際よりも明るく表示されます。下にあるカラーの明るさによっては、白色に見える場合もあります。
引く力、引く方向
稲妻を引っぱる力の強さと方向。「引く力」を「安定度」とともに使用すると、「ヤコブのはしご」効果を作成することができます。
ランダムシード
「稲妻」エフェクトの基となる乱数ノイズを生成するための入力値。生成された稲妻の動きが他のレイヤーやイメージの邪魔になる場合は、適切な動きになるまで値を変えていってください。
描画モード
元のレイヤーの上に稲妻を合成するのに使用する描画モード。タイムラインパネルにあるものとまったく同じです。
各フレームで再実行
フレームごとに稲妻を生成し直します。再生するたびに同じフレームで同じように稲妻を生成する場合は、このオプションの選択を解除します。このオプションを選択するとレンダリングの時間が長くなります。
ルミナンスキーエフェクト
「ルミナンスキー」エフェクトは、指定されたルミナンスまたは輝度を持つすべての部分をレイヤーからキーアウトします。レイヤーの画質設定は、「ルミナンスキー」エフェクトに影響しません。
このエフェクトは、マットの作成元のオブジェクトの輝度が、その背景と大きく違う場合に使用します。例えば、白い背景上の音符のマットを作成するには、明るい値をキーアウトします。すると、暗い色の音符だけが不透明になります。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。
ルミナンスキーエフェクトを使用して輝度の値をキーアウトする
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部分的に透明にするレイヤーを選択し、エフェクト/旧バージョン/ルミナンスキーを選択します。
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キーの種類ポップアップメニューから、キーアウトする範囲を指定します。
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エフェクトコントロールパネルのしきい値スライダーをドラッグして、マットの輝度の基準値を設定します。
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許容量スライダーをドラッグして、キーアウトする値の範囲を指定します。小さい値ではしきい値に近い狭い範囲がキーアウトされ、大きい値では広い範囲の値がキーアウトされます。
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エッジを細くスライダーをドラッグして、エッジへのキーの適用範囲を調整します。正の値にするとマスクが大きくなり、透明部分が増えます。負の値はマスクを縮小します。
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エッジをぼかすスライダーをドラッグして、エッジの柔らかさの度合いを指定します。高い値では、エッジがより柔らかくなりますが、レンダリングに時間がかかります。
パステキストエフェクト
After Effects の以前のバージョンで作成したプロジェクトの作業において、「パステキスト」エフェクトが適用されたレイヤーがある場合は、それをそのまま使用できます。それ以外の場合は、テキストの書式設定やアニメーションをより細かく制御するテキストレイヤーを使用してください(パスに沿ったテキストの作成とアニメートを参照)。
「パステキスト」エフェクトを使用すると、パスに沿ってテキストをアニメートすることができます。パスは、直線、任意の直径を持つ円、またはベジェ曲線として定義することができます。また、Adobe Photoshop や Adobe Illustrator などの別のアプリケーションで作成したパスを読み込むこともできます。正方形でないピクセルを使用し、文字とパスの形を調整します。
このエフェクトは、8 bpc カラーで使用できます。
Adobe Type Manager(ATM)を使用し、大きなテキストの濃淡にむらが出る場合や適切にレンダリングできない場合は、ATM の文字のキャッシュサイズを増やしてください。
時間の経過に応じてベジェパスの形を変更するときは、4 つのすべてのパスコントロールポイント用に初期キーフレームを作成してください。初期キーフレームを作成しないと、コントロールポイントはアニメートしません。レイヤーパネルで個々のコントロールポイントのモーションパスを編集し、パスアニメートさせるほうが簡単な場合があります。
コンポジションパネルにハンドルが表示されるのは、エフェクトコントロールパネルでエフェクトを選択し、テキストをマスクまたはパスに沿ってアニメートしない場合だけです。
コンポジション全体にわたってベジェパスを移動し、パスのシェイプを変えない場合は、パスではなくレイヤーをアニメートします。ベジェパスの一方の半分を伸ばしたり、縮めたり、細かく動かしたりしたい一方で、他の半分は同じ位置に固定したい場合は、接線と頂点のペアを同時に移動します。それには、適切な頂点の外側の円をドラッグして、両方のキーフレームを作成します。
ベジェパスのコントロールポイントをアニメートする場合は、ベジェパスのシェイプとベジェのキーフレームの空間補間を混同しないようにしてください。他のコントロールポイントのキーフレームと同じように、ベジェパスの頂点または接線のキーフレームは、リニアまたはベジェに設定できます。初期設定の空間補間法は一般設定で指定します。アニメーション/キーフレーム補間法を選択すると、個々のキーフレームに対して空間補間法を指定できます。
「パステキスト」エフェクトを使用して作成したモーションにモーションブラーを適用することができます。ブラーは文字単位で適用されます。レイヤーにモーションブラーを適用する場合と同じように、モーションが速いほど、文字がぼける度合いが大きくなります。例えば、振動設定に負の値を設定し、変化に富んだモーションを生成すると、ぼかしが強くなります。
パスのオプションコントロール
シェイプの種類
パスの形を定義します。コンポジションウィンドウにパスを表示するには、エフェクトコントロールウィンドウでパステキストエフェクト名を選択する必要があります。
ベジェ
4 つのコントロールポイント(頂点1/円の中心、接線1/円のポイント、接線2、頂点2)で定義されるベジェ曲線に沿ってテキストの形を作成します。パス上に入らない文字は、終点を延長した直線上に配置されます。
円
2 つのコントロールポイント(接線1/円のポイント、頂点1/円の中心)で定義される円の円周に沿ってテキストの形を作成します。テキストが円周より長い場合は、テキストの上に重ねられます。カスタムパスが選択され、それがクローズパスの場合は、このプロパティはパスをループする場合とは逆に、パスの周りにテキストを形成します。
ループ
2 つのコントロールポイント(頂点1/円の中心、接線1/円のポイント)で定義される円周の周りにテキストを作成します。テキストが円の円周より長い場合は、直線の接線 1 ポイントからはみ出します。さらに、「マージン」を使うと、直線上にはみ出したテキストを円内に入れたり出したりすることができます。
直線
2 つのコントロールポイント(頂点1/円の中心、頂点2)で定義される直線内にテキストを作成します。ベジェパスと同じように、2 つのコントロールポイント間の距離は、整列が均等割りに設定されていない限り、テキスト間隔に影響しません。
コントロールポイント
パス上のポイントを指定します。
接線1/円のポイント
ベジェ曲線の接線の開始点、円の直径とテキストの開始点または終了点(指定した整列方法によって決まります)、ループの直径とテキストを入力するポイントを指定します。
頂点1/円の中心
ベジェ曲線の開始点となる頂点、円またはループの中心、線上のテキストの開始点または終了点(指定した整列方法によって決まります)を指定します。
接線 2
ベジェ曲線の接線の終了点を指定します。「接線2」と「頂点2」の間にある線は、曲線の終了点の傾斜を指定します。円またはループの場合「接線2」は無視されます。
頂点 2
ベジェ曲線の終了点となる頂点と線の角度を指定します。円またはループの場合「頂点2」は無視されます。
カスタムパス
ユーザー定義のパスを指定します。レイヤーパネルまたは Adobe Illustrator で作成されたマスクも使用できます。
パスを反転
パスを反転させます。
Fill and Stroke(塗りと線)
パステキストの塗りと線のオプションを指定します。
オプション
塗りのみ
このオプションを有効にして、塗りのカラーを設定します。すべての線のオプションは無効です。
線のみ
このオプションを有効にして、線のカラーと幅のみを設定します。塗りのオプションは無効です。
線の上に塗り
線の上に塗りが設定されたテキストを作成できます。
塗りの上に線
塗りの上に線が設定されたテキストを作成できます。
塗りのカラー
パステキストに塗りのカラーを追加します。
線のカラー
パステキストに線のカラーを追加します。
線幅
パステキストの線幅を変更します。
文字コントロール
サイズ
サイズ文字の大きさ。
トラッキング
数字の間隔の平均。
カーニング
2 つの文字の水平方向の間隔を調整します。テキストを変更した場合、変更していないすべての文字のペアのカーニングは指定どおりに保持されます。「すべてをリセット」ボタンを使用して、カーニングの変更を取り消すことができます。水平方向の文字間隔を時間の経過に応じて変化させるには、「カーニング最大変位」を使用するか、トラッキングのキーフレームを作成します。
カーニングペア
カーニングする文字のペアを指定します。文字のペアを選択するには、矢印をクリックします。
カーニング値
カーニングの度合い。
方向
各文字の方向と回転の値を指定します。
文字の回転
各文字は、現在の角度から指定した角度だけ回転します。回転の中心は、文字とパスが接するポイントです。「パスと直角」は、文字の最初の角度を変更します。
パスと直角
各文字をパスに対して直角になるように回転させます。このオプションを選択しないと、「文字の回転」を選択して回転させない限り、文字が常に垂直になります。
縦書き
パスに沿って垂直になるように各文字を回転させます。
ローマ字を回転
ローマ字をパスに沿って垂直になるように回転させます。「ローマ字を回転」を選択していない場合は、ローマ字以外の文字だけが回転します。
水平傾斜
斜体の文字のように、文字を左または右に傾けます。傾斜の基点は、文字とパスが接するポイントです。文字の中心を基点として文字を傾けるには、パスが文字の中心を通るように「ベースラインシフト」を設定します。
水平比率、垂直比率
水平方向および垂直方向に、指定した割合だけ文字のサイズを変更します。文字は、「サイズ」で指定した初期ラスタライズサイズを基準として変化します。スケールの割合を 100 より大きくすると、文字のエッジがぼける場合があります。最良の結果を得るには、スケールを 100%より大きくしなくとも必要な最大のテキストサイズが得られるように、「サイズ」のポイント数を設定します。例えば、テキストのサイズを 44 ポイントから 88 ポイントに増やす場合は、「サイズ」を 88 に設定し、垂直比率と水平比率の両方の初期値を 50%に設定します。その後、88 ポイントでテキストを表示したいときには、両方のスケール値を 100%に増やします。
段落コントロール
整列
指定したパス上での水平方向のテキストの整列を指定します。
左揃え
「左マージン」で指定した位置に最初の文字を置きます。その他の文字は、最初の文字に対して相対的に配置されます。右マージンは無視されます。
右揃え
「右マージン」で指定した位置に最後の文字を置きます。その他の文字は、最後の文字に対して相対的に配置されます。左マージンは無視されます。
中央に揃える
「左マージン」と「右マージン」の間にテキストの中心を配置します。
両端揃え
「左マージン」で指定した位置に最初の文字を置き、「右マージン」で指定した位置に最後の文字を置き、その他のすべての文字を均等に配置します。トラッキングは無視されます。
左マージン、右マージン
マージンを指定します。「左マージン」は、開始点に対して相対的にピクセル単位で最初の文字の位置を指定します。「右マージン」は、終了点に対して相対的に最後の文字の位置を指定します。パスシェイプでは、ベジェ曲線と直線の開始点は「頂点1」であり、円とループの開始点は「接線1」です。ベジェ曲線と直線の終了点は「頂点2」であり、円とループの終了点は「接線2」です。定義したパスの形に沿ってテキストを動かすには、左または右のマージン(指定した整列方法によって異なります)のキーフレームを作成します。正の値を指定するテキストが右に移動し、負の値を指定するとテキストが左に移動します。
行間
文字の行間隔を指定します。
ベースラインシフト
パスと文字の下端の間の距離をピクセル単位で指定します。パスシェイプによっては、パスが文字の中心を通るようにすると、テキストの間隔の見栄えが良くなる場合があります。それには、「ベースラインシフト」を負の値に設定し、文字の中心にパスが置かれるようにします。
詳細コントロール
文字の表示
現在の時間に表示する文字の数。一度に 1 文字か数文字ずつ表示して、タイプしているように見せるには、「文字の表示」をアニメートします。テキストの先頭から表示する文字数を指定するには、正の値を指定します。テキストの末尾から表示する文字数を指定するには、負の値を指定します。スペースも文字として扱われますので注意してください。
この設定と「フェードタイム」を併用して、文字をフェードインすることができます。「フェードタイム」が 0 の場合は、「文字の表示」の値が次の整数までの半分になったときに次の文字が表示されます。例えば、「文字の表示」の値が 1.5 のときに 2 番目の文字が表示され、この値が 2.5 のときに 3 番目の文字が表示されるというようになります。「フェードタイム」の値を 0 にすると、文字がタイプされているような効果となります。
「文字の表示」は、パスやその他の設定で定義した文字の位置には影響しません。
フェードタイム
特定の文字が部分的に表示されるようになるまでの時間の範囲を指定します。「フェードタイム」は「文字の表示」と組み合わせて使用します。「フェードタイム」が 0 の場合、各文字は「文字の表示」の値に合わせて、完全に不透明に表示されます。「フェードタイム」が 100%の場合、「文字の表示」の値を次の整数まで段階的に増やすと、特定の文字が不透明度を増しながら現れます。文字の正確な不透明度は、「文字の表示」の小数部分と等しくなります。例えば、「文字の表示」の値が 7.10 で、「フェードタイム」の値が 100%のときには、8 番目の文字が 10%の不透明度で表示されます。「文字の表示」の値を 7.60 にすると、同じ文字が 60%の不透明度で表示されます。
「フェードタイム」の値が、0%から 100%までの間の場合、文字の不透明度は、「文字の表示」の値が次の整数になるまで間の特定の範囲として定義されます。例えば、「フェードタイム」が 20%の場合、8 番目の文字は「文字の表示」の値が 7.40 のときに現われはじめ、7.60 のときに完全に不透明になります。 「フェードタイム」が 60%に設定されている場合、この文字は 7.20 のときに現れ、7.80 で完全に不透明になります。
モード
文字が重なる場合に使用する描画モード。
変位設定
ベースライン、カーニング、回転、スケールにランダムに加えられる最大偏差量を指定します。値を大きくするほど偏差が大きくなります。正の値を指定すると、モーションが滑らかになり、負の値を指定すると、激しいモーションになります。キーフレームやエクスプレッションを指定しなくても文字を動かせます。ただし、キーフレームやエクスプレッションを使うと最大値を変更できます。
特定の変位値を使用すると、同じテキストと設定を使用して、表面上はランダムなモーションを生成することができます。コンポジション内に複製したテキストアニメーションがある場合は、設定を変更しながらもその変更がわからないように、各インスタンスに異なるモーションを生成できます。例えば、2 つ目のインスタンスにスペースを追加し、スペースが見えなくなるようにカーニングを調整します。これにより、変更が見えないようにしながら、異なるモーションを生成することができます。
「変位設定」では、以下のオプションを指定します。
ベースライン最大変位
「ベースラインシフト」適用後に、文字がパスの上または下にランダムに移動する最大距離をピクセル単位で設定します。
カーニング最大変位
カーニングとトラッキングの適用後に、文字が水平軸に沿って互いにランダムに離れる最大距離をピクセル単位で設定します。
回転最大変位
「文字の回転」の適用後に、文字がランダムに回転する最大角度を設定します。
スケール最大変位
「水平比率」と「垂直比率」の適用後に、文字がランダムにサイズ変更される最大値を割合として設定します。最良の結果を得るには、文字のスケールを 100%未満に設定する必要があります。
頂点、円の中心、接線の移動
- 「頂点1/円の中心」と「接線1/円のポイント」を同時に移動するには、「頂点1/円の中心」の外側の円をドラッグします。
- 頂点1/円の中心」のみを移動するには、「頂点1/円の中心」の十字をドラッグします。
- 「接線1/円のポイント」を「頂点1/円の中心」の上に自動的にスナップさせるには、Windows では、ペンツール選択時にコントロールキーを押しながら、接線 1 の外側の円をクリックし、Mac OS では、Command を押しながら接線 1 の外側の円をクリックします。
- 「接線1/円のポイント」を「頂点1/円の中心」から 45°の位置にスナップさせるには、Shift キーを押しながら接線 1 の外側の円をドラッグします。
- 頂点 2 と接線 2 を同時に移動するには、頂点 2 の外側の円をドラッグします。
- 頂点 2 のみを移動するには、「頂点1/円の中心」の十字をドラッグします。
スピルサプレッションエフェクト
既にキーアウト済みのスクリーンのあるイメージからキーカラーの痕跡を除去します。通常、スピルサプレッサはイメージのエッジからカラースピルを除去するために使用します。スピルは、スクリーンからの反射光が被写体に当たることによって発生します。
このエフェクトの結果に満足できない場合は、キーイング後にレイヤーに「色相/彩度」エフェクトを適用し、彩度を下げてキーカラーを弱くしてみてください(色相/彩度エフェクトを参照)。
このエフェクトは、8 bpc および 16 bpc カラーで使用できます。After Effects CS6 以降では、このエフェクトは 32 ビットカラーで使用できます。
スピルサプレッションエフェクトの使用:
- レイヤーを選択してから、エフェクト/キーイング/スピルサプレッションを選択します。
- 以下のいずれかの方法に従って、抑制したい色を選択します。
- エフェクトコントロールパネルでカラーをキーアウト済みの場合は、「抑制するカラー」スポイトをクリックしてから、キーのキーカラーサンプルにあるスクリーンカラーをクリックします。
- スピルサプレッションで、キーカラーサンプルをクリックし、色相環から色を選択します。レイヤーパネルでスポイトを使用するには、レイヤーパネルの表示メニューから「スピルサプレッション」を選択します。
- 青、緑または赤を抑えるには、カラー精度メニューで「速く」を選択します。他の色を抑制する場合は、「最良」を選択します。それは、After Effects が正確な透明度を生成するためにより慎重に色を分析する必要があるためです。「最良」のオプションを使うと、レンダリング時間が長くなる場合があります。
- 制御スライダーを、色が十分に制御されるまでドラッグします。
After Effects を使用した操作の詳細
Adobe After Effects を使用して、驚異的なモーショングラフィック、テキストアニメーションおよび視覚効果を作成できます。フィルム、TV、ビデオおよび web をデザインすることができます。