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Cinema 4D と Cineware

  1. After Effects ユーザガイド
  2. ベータ版のリリース
    1. ベータ版プログラムの概要
    2. After Effects ベータ版ホーム
  3. はじめに
    1. After Effects の概要
    2. After Effects の新機能
    3. リリースノート | After Effects
    4. After Effects の必要システム構成
    5. After Effects のキーボードショートカット
    6. サポートされているファイル形式 | After Effects
    7. ハードウェアに関する推奨事項
    8. Apple シリコン対応の After Effects
    9. 計画と設定
  4. Workspaces
    1. 一般ユーザーインターフェイスアイテム
    2. After Effects インターフェイスについて
    3. ワークフロー
    4. Workspaces、パネルおよびビューア
  5. プロジェクトとコンポジション
    1. プロジェクト
    2. コンポジションの基本
    3. プリコンポーズ、ネスト化およびプリレンダリング
    4. コンポジションプロファイラーを使用した詳細なパフォーマンス情報の表示
    5. CINEMA 4D コンポジションレンダラー
  6. フッテージの読み込み
    1. 静止画の準備と読み込み
    2. After Effects および Adobe Premiere Pro の読み込み
    3. ビデオとオーディオの読み込みと変換
    4. 3D イメージファイルの準備と読み込み
    5. フッテージアイテムの読み込みと変換
    6. フッテージアイテムでの作業
    7. シーン編集の検出を使用した編集ポイントの削除
    8. XMP メタデータ
  7. テキストとグラフィック
    1. テキスト
      1. 文字の書式設定と文字パネル
      2. テキストエフェクト
      3. テキストレイヤーの作成と編集
      4. 段落の書式設定と段落パネル
      5. テキストレイヤーとシェイプレイヤーの押し出し
      6. テキストのアニメーション化
      7. テキストアニメーションのサンプルとリソース
      8. Live Text テンプレート
    2. モーショングラフィック
      1. After Effects でのモーショングラフィックステンプレートの操作
      2. エクスプレッションを使用した、モーショングラフィックステンプレートのドロップダウンリストの作成
      3. エッセンシャルプロパティを使用したモーショングラフィックステンプレートの作成
      4. モーショングラフィックステンプレートおよびエッセンシャルプロパティでの画像とビデオの置き換え
      5. プロパティパネルを使用して、すばやく簡単にアニメートする
  8. 描画、ペイント、パス
    1. シェイプレイヤー、パス、ベクトルグラフィックの概要
    2. ペイントツール:ブラシ、コピースタンプおよび消しゴム
    3. テーパシェイプストローク
    4. シェイプレイヤーのシェイプ属性、ペイント操作およびパス操作
    5. 「パスのオフセット」シェイプエフェクトを使用したシェイプの変更
    6. シェイプの作成
    7. マスクを作成
    8. コンテンツに応じた塗りつぶしパネルを使用したビデオからのオブジェクトの削除
    9. ロトブラシとマットを調整
  9. レイヤー、マーカー、カメラ
    1. レイヤーの選択と配置
    2. 描画モードとレイヤースタイル
    3. 3D レイヤー
    4. レイヤープロパティ
    5. レイヤーの作成
    6. レイヤーの管理
    7. レイヤーマーカーとコンポジションマーカー
    8. カメラ、ライト、目標点
  10. アニメーション、キーフレーム、モーショントラッキング、キーイング
    1. アニメーション
      1. アニメーションの基本
      2. パペットツールを使用したアニメーション化
      3. シェイプパスとマスクの管理とアニメーション化
      4. After Effects を使用した Sketch と Capture シェイプのアニメーション化
      5. 多彩なアニメーションツール
      6. データ駆動型アニメーションの操作
    2. キーフレーム
      1. キーフレーム補間法
      2. キーフレームの設定、選択および削除
      3. キーフレームの編集、移動、コピー
    3. モーショントラッキング
      1. モーションのトラッキングとスタビライズ
      2. 顔のトラッキング
      3. マスクのトラッキング
      4. マスク参照
      5. 速度
      6. 時間伸縮とタイムリマップ
      7. タイムコードと時間の表示単位
    4. キーイング
      1. キーイング
      2. キーイングエフェクト
  11. 透明度と合成
    1. 合成と透明化の概要とリソース
    2. アルファチャンネルおよびマット
    3. トラックマットとトラベリングマット
  12. カラーの調整
    1. カラーの基本
    2. カラーマネジメント
    3. 色調補正エフェクト
    4. OpenColorIO および ACES のカラーマネジメント
  13. エフェクトおよびアニメーションプリセット
    1. エフェクトおよびアニメーションプリセットの概要
    2. エフェクトリスト
    3. エフェクトマネージャー
    4. シミュレーションエフェクト
    5. スタイライズエフェクト
    6. オーディオエフェクト
    7. ディストーションエフェクト
    8. 遠近エフェクト
    9. チャンネルエフェクト
    10. エフェクトの生成
    11. 時間エフェクト
    12. トランジションエフェクト
    13. ローリングシャッターの修復エフェクト
    14. ブラー&シャープエフェクト
    15. 3D チャンネルエフェクト
    16. ユーティリティエフェクト
    17. マットエフェクト
    18. ノイズ&グレインエフェクト
    19. 「詳細を維持しながらアップスケール」エフェクト
    20. 旧バージョンエフェクト
  14. エクスプレッションと自動化
    1. エクスプレッション
      1. エクスプレッションの基本
      2. エクスプレッション言語について
      3. エクスプレッション制御の使用
      4. JavaScript と以前の ExtendScript のエクスプレッションエンジンの構文の違い
      5. エクスプレッションの編集
      6. エクスプレッションエラー
      7. エクスプレッションエディターの使用
      8. エクスプレッションを使用したテキストプロパティの編集とアクセス
      9. エクスプレッション言語リファレンス
      10. エクスプレッションの例
    2. 自動化
      1. 自動化
      2. スクリプト
  15. イマーシブビデオ、VR、3D
    1. After Effects での VR 環境の作成
    2. イマーシブビデオエフェクトの適用
    3. VR/360 度ビデオの合成ツール
    4. 高度 3D レンダラー
    5. 3D モデルを読み込んでコンポジションに追加
    6. Creative Cloud ライブラリからの 3D モデルの読み込み
    7. 画像ベースの照明
    8. 3D モデルからのライトとカメラの抽出およびアニメーション化
    9. 3D カメラの移動のトラッキング
    10. シャドウを落とすおよび受ける
    11. 埋め込まれた 3D モデルアニメーション
    12. シャドウキャッチャー
    13. 3D 深度データ抽出
    14. 3D レイヤーのマテリアルプロパティの変更
    15. 3D デザインスペースでの作業
    16. 3D 変形ギズモ
    17. 3D アニメーションによるその他の操作
    18. Mercury 3D エンジンを使用した、3D デザインへのリアルタイムのプレビュー変更
    19. グラフィックへのレスポンシブデザインの追加
  16. ビューとプレビュー
    1. プレビュー
    2. Mercury Transmit を使用したビデオプレビュー
    3. ビューの変更と使用
  17. レンダリングと書き出し
    1. レンダリングと書き出しの基本
    2. After Effects の H.264 エンコード
    3. After Effects プロジェクトを Adobe Premiere Pro プロジェクトとして書き出し
    4. ムービーの変換
    5. マルチフレームレンダリング
    6. 自動レンダリングとネットワークレンダリング
    7. 静止画および静止画シーケンスのレンダリングと書き出し
    8. After Effects での GoPro CineForm コーデックの使用
  18. その他のアプリケーションの使用
    1. Dynamic Link と After Effects
    2. After Effects およびその他のアプリケーションの使用
      1. After Effects プロジェクトを Premiere Pro プロジェクトとして書き出し
    3. After Effects の設定の同期
    4. After Effects の Creative Cloud ライブラリ
    5. プラグイン
    6. Cinema 4D と Cineware
  19. 共同作業:Frame.io と Team Projects
    1. Premiere Pro と After Effects での共同作業
    2. Frame.io
      1. Frame.io のインストールとライセンス認証
      2. Premiere Pro および After Effects での Frame.io の使用
      3. よくある質問
    3. Team Projects
      1. Team Projects の概要
      2. チームプロジェクトの作成
      3. Team Projects を使用した共同作業
  20. メモリ、ストレージおよびパフォーマンス
    1. メモリとストレージ
    2. プレビュー時のメモリ不足の問題に対する After Effects の処理    
    3. 処理速度の向上
    4. 環境設定
    5. After Effects の GPU および GPU ドライバーの要件
  21. ナレッジベース
    1. 既知の問題
    2. 修正された問題
    3. よくある質問
    4. After Effects および macOS Ventura
    5. プレビュー時のメモリ不足の問題に対する After Effects の処理
注意:

現在のバージョンの After Effects(23.1)では、Cinema 4D 2023 のみがサポートされています(インストーラーが付属しています)。

このドキュメントでは、Cinema 4D および Cineware について説明します。

Cinema 4D は Maxon による人気のある 3D モデリングおよびアニメーションツールです。

Cinema 4D との緊密な統合により、Adobe After Effects を Maxon Cinema 4D と共に使用できます。After Effects 内で Cinema 4D ファイル(.c4d)を作成できます。また、複雑な 3D エレメント、シーンおよびアニメーションを操作できます。

相互運用性を実現するために、Maxon Cinema 4D レンダリングエンジンが Adobe After Effects にインストールされています。これにより、Cinema 4D ファイルをレンダリングでき、レンダリング、カメラ、レイヤー単位でのシーンのコンテンツのいくつかの側面を制御できます。この効率的なワークフローでは、複数の中間パスや画像シーケンスファイルを作成する必要はありません。

注意:

After Effects には、Maxon の 3D ソフトウェアパッケージの一部である Cinema 4D Lite のライセンス版が含まれています。これを使用するには、無料の MyMaxon アカウントに新規登録する必要があります。Maxon はお客様の情報を誰とも共有しませんが、C4D Lite を最大限に活用し、3D 機能を拡張する方法についてのメールが届きます。これらのメールを受信する必要がない場合は、いつでもオプトアウトできます。ログインを作成する際に、Lite を使用するか、Cinema 4D のフルバージョンの 14 日間の体験版をインストールするかを選択できます。体験版が終了すると、お使いの Cinema 4D のバージョンは、期間制限のない Cinema 4D Lite に戻ります。After Effects ユーザーで、後で C4D の有料版にアップグレードしたい場合は、Maxon が提供する特別パッケージをチェックしてください。

Maxon Cinema 4D のインストール

Cinema 4D は、After Effects のインストール中、インストール後、または必要に応じていつでもアドオンとしてダウンロードできます。

  1. Creative Cloud アプリを開きます。

  2. アプリ」を選択し、アプリケーションのリストで After Effects を見つけます。

  3. アイコンを選択し、「アドオンを取得」を選択します。

  4. After Effects アドオンのプロンプトで、Maxon を使った Cinema 4D の「インストール」を選択します。

Cinema 4D のインストールとアンインストールの方法

Maxon Cinema 4D が After Effects と共にインストールされると、Maxon Cinema 4D.x という名前のフォルダーが作成されます。Cinema 4D ファイルを作成、読み込み、編集できます。また、キャップやベベルなどのツールを使用して、押し出しテキストおよびスプラインを作成することもできます。

  • .c4d プロジェクトファイルの読み込みと書き出しを行うことで、Cineware プラグインを通常どおり使用できます。これは、Cinema 4D ファイルを使用してレンダリングする場合に特に便利です。
  • デフォルトの Cineware レンダラーには、Cinema 4D と同じレンダリング機能が用意されています。

Cinema 4D アプリケーションにより、ネイティブ Cinema 4D ファイルを編集、作成および操作できます。デフォルトのビヘイビアーでは、インストールされている Cinema 4D アプリケーションの上位バージョンを使用します。

ヒント :

Cinema 4D Lite を After Effects のカメラおよびライトと併用する方法について詳しくは、このチュートリアルを参照してください。

Cinema 4D のアンインストール

macOS

  • Maxon Cinema 4D.x フォルダーを手動でゴミ箱にドラッグします。

Windows

  • Maxon Cinema 4D.x フォルダー内のアンインストーラーを使用します。
  • また、コントロールパネルまたはシステム設定プログラムの追加と削除を使用することもできます。

Maxon の環境設定を手動で削除する : 次の場所から環境設定を削除できます。

  • macOS の場合/Users/user_name/Library/Preferences/Maxon
  • Windows の場合C:\Users\user_name\AppData\Roaming\Maxon
注意:

Maxon フォルダーのみをアンインストールすることはお勧めしません。これを行うと、After Effect Cineware および 3D レンダリング機能に影響を及ぼします。

Cinema 4D ファイルの処理

After Effects から Cinema 4D ファイルを作成したり、読み込んだり、編集したりするために使用できるオプションは複数あります。

Cinema 4D ファイルの読み込み

  1. ファイル読み込みファイルを選択します。

  2. Cinema 4D ファイルを選択し、「読み込み」を選択します。ファイルがフッテージアイテムとしてプロジェクトパネルに表示されます。フッテージアイテムを既存のコンポジションに配置するか、一致するコンポジションを作成できます。

注意:
  • プロジェクトパネル内の新しいコンポジションアイコンを使用して新しいコンポジションにフッテージを配置する場合、Cinema 4D ファイル設定と一致するコンポジションが作成され、Cinema 4D レイヤーが作成され、そこに 3D シーンが配置されます。フッテージを既存のコンポジション内にドロップすると、フッテージは代わりにコンポジションのサイズまたは縦横比を取得します。
  • 読み込む前に、Cinema 4D アプリケーションの環境設定で「Melange の多角形を保存」環境設定および「Melange 用のアニメーションを保存」環境設定を有効にします。これらの設定は Cinema 4D フレームが前のフレームに依存している場合に特に役立ちます。

Cinema 4D ファイルの編集

プロジェクト内のコンポジションまたは Cinema 4D ソースアイテムに配置された Cinema 4D ファイルを編集できます。Cinema 4D アプリケーションでファイルが開きます。別のバージョンの Cinema 4D がインストールされている場合、代わりにそのバージョンがファイルを編集するために使用されます。詳しくは、元のアプリケーションでのフッテージの編集を参照してください。

オリジナルを編集」で使用する Cinema 4D のバージョンを選択できます。詳しくは、Cineware エフェクトでの Cinema 4D の異なるインスタンスの使用を参照してください。

Cinema 4D ファイルの作成

  1. After Effects 内で Cinema 4D ファイルを作成するには、ファイル新規Maxon Cinema 4D ファイルまたはレイヤー新規Maxon Cinema 4D ファイルを選択します。

  2. ファイルの名前および位置を指定します。

  3. Cinema 4D アプリケーションが開きます。

  4. C4D シーンを作成し、ファイル保存を選択してファイルを保存します。

詳しくは、Cinema 4D Lite の使い方のビデオを再生してください。

Maxon Cinema 4D への書き出しとライブ 3D パイプラインを使用した編集のラウンドトリップ

ラウンドトリップされた 3D ワークフローの After Effects のライブ 3D パイプラインを使用して、3D アニメーションテキストおよびシェイプレイヤーを Maxon Cinema 4D に書き出すことができます。

3D シェイプレイヤーは押し出しを適用したスプラインオブジェクトとして書き出され、シェイプレイヤープロパティのアニメーションを含みます。

テキストをシェイプとして押し出す」オプションは、押し出しを適用したスプラインオブジェクトとして 3D テキストレイヤーを .c4d ファイルに書き出します。このオプションでは、文字および段落書式、テキストレイヤープロパティのアニメーションといったレイヤーの精度が維持されます。Cinema 4D ではフォントやテキスト内容を変更できません。

編集可能なテキストを保持」オプションは、押し出しを適用したテキストオブジェクトとして 3D テキストレイヤーを .c4d ファイルに書き出します。このオプションでは、Cinema 4D でフォントやテキストを変更できます。ただし、このオプションでは、文字および段落書式、テキストレイヤープロパティのアニメーションのサポートには制限があります。サポートされていないテキストアニメーション機能には、テキストアニメーター、カーニング、トラッキング、縦書き文字、段落テキスト、パスに沿ったテキストが含まれます。

ストロークは 3D テキストに書き出され、シェイプレイヤーは .c4d ファイルに書き出されます。After Effects のレイトレース 3D レンダラーはストロークを 3D テキストレイヤーにレンダリングしませんが、有効にしている場合、ストロークは書き出されます。書き出す前に 3D テキストレイヤーストロークを表示するには、コンポジションレンダラーが Classic 3D に設定されていることを確認してください。

Maxon Cinema 4D に書き出す

  1. ファイル書き出しMaxon Cinema 4D Exporter を選択して、C4D ファイルを保存します。

  2. Maxon Cinema 4D へ書き出しダイアログボックスで、次のうちから 1 つを選択します。

    • 「テキストをシェイプとして押し出す」:基本押し出しを適用した .c4d ファイルを作成します。
    • 編集可能なテキストを保持:押し出しを適用したテキストオブジェクトとして 3D テキストレイヤーを .c4d ファイルに書き出すので、Cinema 4D でフォントとテキストを変更することができます。
注意:
  • 書き出し後にテキストを変更する可能性がない場合は、テキスト書き出しダイアログボックスで「テキストをシェイプとして押し出す」オプションを選択することをお勧めします。
  • 書き出しを行うと、After Effects コンポジションの中心が Cinema 4D の中心と 0,0,0 で一致するように、親のヌルオブジェクトのシーン座標が移動します。
  • 書き出した .c4d ファイルは Cinema 4D バージョン 17.0 に保存されます。

.c4d ファイルの読み込みと Maxon Cinema 4D での編集

After Effects コンポジションに編集用に作成した .c4d ファイルを読み込むことができます。Cinema 4Dで .c4d ファイルを編集するには、編集オリジナルを編集を選択します。

エクスポーター の Cineware 3.1 バージョンで作成された .c4d ファイルをコンポジションに読み込んで追加する場合、最初にカメラを追加してから Cineware エフェクトのカメラ設定を「中央に配置されたコンポジションカメラ」に設定することで、After Effects カメラを使用してシーンを表示できます。

コンポジションに追加した After Effects 3D レイヤーは、書き出し後に Cinema 4D シーンレイヤーに並びます。.c4d ファイルから抽出されたヌル、カメラ、ライトなどの 3D シーンデータも、同じように並んで表示されます。.c4d ファイルに追加された新しいオブジェクトは、書き出された .c4d ファイル内に作成されているので、同じ親のヌルオブジェクトの下にグループ化されます。

高度な 3D 編集に対して、書き出した Cinema 4D ファイルを After Effects および Cinema 4D で開くには:

  1. ファイル読み込みを選択し、コンポジションに読み込む .c4d ファイルを選択します。

  2. Cinema 4D を使用して 3D 要素をカスタマイズするには、Cineware レイヤーを選択し、編集オリジナルを編集を選択します。また、キーボードショートカット Command + E キー(macOS)、または Control + E キー(Windows)を使用することもできます。

    After Effects に含まれている Cinema 4D でファイルが開きます。

  3. 変更を加えてファイルを保存します。After Effects コンポジションでは、すべての変更が自動的に更新されます。 

Cineware エフェクト

Cinema 4D レンダリングエンジンに基づいた CineRender エンジンの統合により、Cinema 4D ファイルに基づくレイヤーを After Effects で直接レンダリングできます。Cineware エフェクトを使用すると、レンダリング設定を制御でき、レンダリング品質とスピードのトレードオフを制御できます。また、レンダリングに使用するカメラ、パス、または C4D レイヤーを指定することもできます。コンポジション上の C4D フッテージに基づいてレイヤーを作成する場合、Cineware エフェクトが自動的に適用されます。Cinema 4D レイヤーごとに独自のレンダリング設定および表示設定があります。

レイヤーの同期

マルチパスレイヤーを含む Cinema 4D シーンレイヤーの複数のインスタンスをコンポジションに追加する場合、コンポジションの残りのレイヤーと同期できる Cinema 4D レイヤーを選択できます。

エフェクトコントロールパネルの上部にある「AE レイヤーを同期」オプションを選択すると、レイヤーのすべてのインスタンスの「レンダリング設定」と「カメラ」オプションが自動的に同期されますが、Cinema 4D レイヤーは単独で設定できます。特定の Cinema 4D シーンレイヤーに対してこのチェックボックスが無効になっている場合、そのレイヤーの設定はコンポジション内の残りのレイヤーと同期しません。

ライブリンク

ライブリンクを使用すると、Cinema 4D と After Effects のタイムラインを同期できます。

ライブリンクを使用するには、ライブリンクの「有効」ボタンを選択します。指定した Cinema 4D のバージョンで、現在のファイルが開かれます。

レイヤーパネルで Cinema 4D プロパティが開き、ライブリンクの「有効」ボタンがアクティブになります。
ライブリンクを使用すると、Cinema 4D と After Effects のタイムラインを同期します。

Cinema 4D でライブリンクを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Cinema 4D アプリケーションで、編集環境設定を選択します。

  2. 環境設定ダイアログボックスで、拡張機能After Effects を選択します。

  3. After Effects」セクションで、「起動時にライブリンクを有効にする」を選択します。

After Effects と Cinema 4D を切り替える際にタイムラインが同期されます。After Effects で別の C4D レイヤーを選択し、Cineware プロパティで、ライブリンクの「有効にする」を選択して、そのレイヤーを同期します。

レンダリング設定

Cineware の「レンダリング設定」によって、After Effects 内でシーンをレンダリングする方法が決まります。このような設定により、作業中のレンダリングプロセスを迅速化できます。

レンダラー

使用するレンダラーを指定します。次のオプションがあります。

  • 現在:C4D ファイルで指定された標準レンダラーを使用します。Cinema 4D アプリケーションを使用して、これらの設定を編集します。
  • 現在(ドラフト):標準レンダラーを使用しますが、インタラクティブ性を向上させるのにアンチエイリアスなどの低速な設定はオフにします。
  • ビューポート(ドラフト)表示設定を選択可能にすることによって、高速レンダリングを実現する設定を使用します。シェーダーとマルチパスは表示されません。コンポジションに対して作業を継続しながら、このレンダラーを使用してプレビューします。
  • ビューポート:ハードウェアアクセラレーションによるレンダリングにより、ビューポート(ドラフト)レンダラーオプションと比較して、品質と速度が向上します。Cineware のこのレンダラーは、Cinema 4D と同レベルの、強化された OpenGL 品質の透明度シャドウポストエフェクトノイズプロパティをサポートしています。
注意:

製品版の Cinema 4D で「物理」または「ハードウェア」レンダラーの「レンダリング設定」を使用して .c4d ファイルを保存した場合は、Cineware のレンダラーを「現在」または「現在(ドラフト)」に設定すると、「物理」または「ハードウェア」の設定でファイルがレンダリングされます。

ディスプレイ設定

このオプションは、ビューポート(ドラフト)レンダラーを選択した場合にのみ有効になります。使用できるオプションは「現在のシェーディング」、「ワイヤーフレーム」、および「ボックス」です。ワイヤーフレームモードとボックスモードでは、シーンが単純化されて表示されます。

テクスチャ/シェーダーなし

このオプションをオンにすると、テクスチャやシェーダーをレンダリングしないことによって、レンダリング速度が向上します。

事前計算なし

このオプションをオンにすると、モーションダイナミクスまたはパーティクルシミュレーションの計算のための事前計算を無効にすることによって、レンダリング速度が向上します。最終レンダリングにはこのオプションをオンにしないでください。

RAM でテクスチャを維持

このオプションをオンにすると、テクスチャがディスクから再ロードされず、より迅速にアクセスできるように、RAM にキャッシュされます。一方で、サイズの大きいテクスチャをキャッシュする場合、使用可能な RAM が減少する可能性があります。

レンダリングサーバー

メモリの消去:レンダリングサーバーのメモリを消去します。長期間にわたって処理されるシーンを保存し続けるに従って、レンダリングサーバーの応答が低下する可能性があります。レンダリングサーバーが内部キャッシュに使用するメモリーを消去することで、After Effects は複雑なシーンのプレビューの長さを伸ばすことができます。

プロジェクト設定

Cineware エフェクトでは、次のプロジェクト設定が使用できます。

  • カメラ
  • Cinema 4D レイヤー
  • マルチパス(リニアワークフロー)
  • コマンド

カメラ

レンダリングに使用するカメラを選択します。

  • Cinema 4D カメラ:Cinema 4D でレンダリング表示カメラとして定義されたカメラを使用します。何も定義されていない場合は、デフォルトのカメラを使用します。
  • Cinema 4D カメラを選択:このオプションを使用して、カメラを選択します。このオプションが有効になっている場合、「カメラを設定」を選択します。
  • 中央に配置されたコンポジションカメラ:このオプションを使用して After Effects カメラを使用し、After Effect 座標系に適応するように Cinema 4D 座標系を再計算します。After Effects の新しいカメラ(コンポジションの中央に配置される)でレンダリングされる既存の C4D ファイル(通常は 0,0,0 付近でモデル化)を読み込む場合、このオプションを使用して After Effects の中心に C4D モデルをレンダリングします。そうでない場合は、原点の相違によって、モデルが予期せずシフトされる可能性があります。
  • コンポジションカメラ:アクティブな After Effects カメラを使用するには、このオプションを使用します。このオプションを使用するには、After Effects カメラを追加しておく必要があります。例えば、Cinema 4D プロジェクトから抽出することによって追加されたカメラにこのオプションを使用します(このようなカメラは Cinema 4D のビューポートの中心が 0、0、0 となる Cinema 4D の座標系を参照するため)。このオプションは、レイヤー新規カメラコマンドを使用して After Effects に追加されたカメラに適しています。
  • カメラを設定:Cinema 4D のシーンにデフォルトカメラ以外のカメラが含まれる場合、このボタンを選択してカメラを選択します。
  • テイクを設定」:c4d ファイルにテイクが含まれている場合は、このオプションが有効になっています。シーンのテイクを複数作成して、テイクのパラメーターを変更することができます。現在のレンダラーでテイクの選択がサポートされていない場合は、メインテイクが使用されます。

Cinema 4D レイヤー

レンダリングする Cinema 4D レイヤーを有効にして選択します。

  • レイヤーを設定:レイヤーを選択する場合に選択します。「レイヤーを設定」ボタンを選択して、1 つまたは複数のレイヤーを選択します。Cinema 4D でレイヤーを使用すると、複数の要素を整理できます。Cinema 4D レイヤーを使用して、After Effects コンポジション内のエレメントを合成します。

マルチパス(リニアワークフロー)

Cinema 4D マルチパス」オプションを使用して、レンダリングするパスを指定します。マルチパス機能は標準レンダラーを使用している場合にのみ利用できます。

マルチパスを使用すると、After Effects で複数の種類のパスを一緒に合成して C4D シーンの微調整(例えば、シーン内のシャドウや反射だけの調整)をおこなうことができます。Cinema 4D のデフォルトのリニアワークフロープロジェクト設定に一致する結果を得るには、リニアライトでカラーがブレンドされたプロジェクトで(カラーマネジメントが行われているリニア化された作業スペース、またはプロジェクト設定ダイアログボックスで設定されたガンマ値 1.0 でカラーをブレンドで)作業を行う必要があります。

  • マルチパスを設定:このレイヤーでレンダリングするパスを選択する場合に選択します。このオプションは、「Cinema 4D マルチパス」オプションが有効になっている場合にのみ利用できます。
  • 定義されたマルチパス:有効になっている場合、.c4d ファイルで明示的に追加されたパスを追加します。これには、画像レイヤー以外のパスを含めることもできます。
  • 画像レイヤーを追加:このオプションを使用して、「定義されたマルチパス」の設定に応じて、適切な描画モードで複数のパスレイヤーを作成します。「定義されたマルチパス」オプションが有効になっている場合、「画像レイヤーを追加」では、サポートされているすべてのタイプ以外に、Cinema 4D レンダリング設定で定義されたパスのみの追加が制限されます。
注意:

画像レイヤーを追加する際、最初に選択されたレイヤーがタイムラインスタックの一番下に配置され、マルチパスタイプを反映するためにレイヤー名に RGBA 画像が追加された名前に変更されます。

コマンド

  • Cinema 4D へのコンポジションカメラ:「結合」を選択して、現在の After Effects カメラを C4D ファイル内の C4D カメラとして追加します。これによって、C4D ファイルが変更されます。新しく追加された After Effects カメラを表示するには、C4D でファイル/保存済みの状態に戻すを使用します。このコマンドは、3D カメラトラッカーエフェクトによって作成されたカメラデータを転送する場合に特に役立ちます。カメラ名の先頭には AE が付きます。再度結合すると、以前のカメラは更新されず、代わりに新しいコピーが作成されます。
  • Cinema 4D シーンデータ:「抽出」を選択して、Cinema 4D プロジェクトに外部合成タグが適用されたオブジェクトのカメラ、ライト、単色、ヌルなどの 3D データを作成します。
注意:

After Effects でシーンデータを抽出する際の問題を回避するには、Cinema 4D 環境設定の「Melange の多角形を保存」オプションと「Melange 用のアニメーションを保存」オプションを常に有効にします。

Cineware エフェクトでの異なる Cinema 4D インスタンスの使用

Cineware エフェクトで使用する Cinema 4D インスタンスを指定できます。

  1. Cineware エフェクトを選択し、「オプション」を選択します。

  2. Cinema 4D インストールを選択ダイアログを使用して、「オリジナルを編集」で .c4d ファイルを開く際や、After Effects から Cinema 4D ファイルを作成する際に使用する Cinema 4D のバージョンを選択します。

注意:

デフォルトのエディターは、インストールされている最新バージョンの Cinema 4D です。

レンダリングパスの切り替え

レンダリングパスを切り替えるには(Cinema 4D レンダリングアプリケーションの変更など)、次の手順に従います。

  1. オプション参照してレンダリングパスを設定

  2. 新しいアプリケーションを選択する.

  3. After Effects を終了します。

  4. After Effects を起動します。

  5. 新しい設定を有効にするには、編集消去すべてのメモリとディスクキャッシュを選択します。

注意:

レンダラーを切り替えた後、接続障害が発生した場合、After Effects を終了し、20~30 秒待ってから、アプリケーションを再起動します。

レンダリング機能

Cinema 4D バージョン R24 以降をレンダラーとして選択すると、After Effects Cineware プラグインで、デフォルトのレンダラー以外の様々なレンダリング機能(物理的なレンダラーやスケッチとトーンなど)を使用できます。

物理的なレンダラーを使用するには、次の操作を行います。

  1. メニューから、レンダリングレンダリング設定を選択します。

  2. レンダリング設定ダイアログボックスで、「レンダラー」を「物理」に設定します

  3. 物理」を選択し、「被写界深度」や「モーションブラー」オプションなど、その他のオプションを設定します。

    物理レンダラーのデフォルトレンダリング
    デフォルトレンダラーを物理レンダラーに設定します。

  4. レンダラー設定を指定して .c4d ファイルを保存します。

  5. Cinema 4D で指定されたレンダラーは、Cineware エフェクトの「レンダラー設定」オプションが「現在または現在 (ドラフト)」に設定されている場合に、このエフェクトで使用されるレンダラーです。

注意:

オブジェクトマネージャーで個々のオブジェクトに対してスケッチとトーンを制御できるようにするには、タグ/スケッチのタグ/スケッチのスタイルを追加します(スケッチとトーンについて詳しくは、Maxon の Cinema 4D ヘルプのドキュメントを参照)。

スケッチとトーンをレンダリングするには、次の操作を行います。

  1. Ciname 4D アプリケーションの作成メニューから、作成/マテリアル/マテリアル/新規スケッチマテリアルを選択します。

    1. レンダリング設定ダイアログで、ポップアップを「レンダラー : 標準」に設定します。
    2. レンダリング設定ダイアログで、スケッチとトーンポストエフェクトが追加され、オンになっていることを確認します。
  2. スケッチとトーン」を有効にして、.c4d ファイルを保存します。

  3. スケッチとトーンは、Cineware エフェクトのレンダラー設定が「現在」の場合にこのエフェクトでレンダリングされます。

ヒント :

テキストやシェイプの押し出しに使用される新しい 3D レンダラーについて詳しくは、Cinema 4D コンポジションレンダラーを参照してください。

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