comp
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- 3D アニメーションによるその他の操作
- Mercury 3D エンジンを使用した、3D デザインへのリアルタイムのプレビュー変更
- グラフィックへのレスポンシブデザインの追加
- ビューとプレビュー
- レンダリングと書き出し
- その他のアプリケーションの使用
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- メモリ、ストレージおよびパフォーマンス
- ナレッジベース
スクリプトは、一連の操作を実行するようアプリケーションに命令する一連のコマンドです。ほとんどのアドビ製アプリケーションでは、繰り返し作業の自動化や複雑な計算を行ったり、グラフィカルユーザーインターフェイスからは利用できない機能を利用するのにスクリプトを使用できます。例えば、コンポジション内のレイヤーの並べ替え、テキストレイヤー内のソーステキストの検索と置換、レンダリングが完了したことを通知するメールの送信などを行うことができます。
After Effects スクリプトでは、JavaScript の拡張形式である Adobe ExtendScript 言語を使用します。ExtendScript ファイルのファイル拡張子は .jsx または .jsxbin です。
After Effects で使用可能なスクリプト機能について詳しくは、After Effects スクリプティングガイドを参照してください。
スクリプトの読み込みと実行
After Effects を起動すると、Scripts フォルダーからスクリプトが読み込まれます。デフォルトでは、After Effects の Scripts フォルダーは、次の場所にあります。
Windows:Program Files\Adobe\Adobe After Effects <version>\Support Files
macOS:Applications/Adobe After Effects <version>
After Effects にはいくつかのスクリプトが付属しており、Scripts フォルダー内に自動的にインストールされています。読み込まれたすべてのスクリプトを使用するには、ファイル/スクリプトのメニューを選択します。
- After Effects を実行中にスクリプトを編集した場合は、変更内容を保存して変更を適用する必要があります。
- After Effects を実行中にスクリプトを Scripts フォルダーに入れた場合、そのスクリプトをスクリプトメニューに表示するには After Effects を再起動する必要があります。ただし、「スクリプトファイルを実行」コマンドを使用して新しいスクリプトをすぐに実行することは可能です。
ウィンドウメニューの一番下に、ScriptUI パネルフォルダーにあるスクリプトが表示されます。ドッキング可能なパネル内のユーザーインターフェイス用にスクリプトを記述した場合は、ScriptUI フォルダーに入れる必要があります。ScriptUI パネルは、After Effects ユーザーインターフェイスのデフォルトのパネルと同じように機能します。
デフォルトでは、スクリプトによるファイルの書き込みや、ネットワーク経由での通信の送受信はできません。スクリプトによるファイルへの書き込みやネットワーク経由での通信を許可するには、
- Windows:編集/環境設定/スクリプトとエクスプレッションを選択し、「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」を選択します。
- macOS:After Effects/設定/スクリプトとエクスプレッションを選択し、「スクリプトによるファイルへの書き込みとネットワークへのアクセスを許可」を選択します。
読み込まれたスクリプトを実行するには、ファイル/スクリプト/[script name]を選択します。
読み込まれていないスクリプトを実行するには、ファイル/スクリプト/スクリプトファイルを実行を選択し、スクリプトを検索および選択して「開く」を選択します。
実行されているスクリプトを停止するには、Esc キーを押します。
コマンドラインからスクリプトを実行するには、コマンドラインで afterfx.exe を呼び出します。-r スイッチとスクリプトのフルパスを使用して、スクリプトを引数として実行します。このコマンドを実行しても After Effects アプリケーションの新しいインスタンスは開かないため、スクリプトは既存のインスタンスで実行します。
例(Windows):afterfx -r c:\script_path\example_script.jsx
このコマンドライン手法とカスタマイズ可能なキーボードに付属のソフトウェアを組み合わせて使用することで、スクリプトの呼び出しをキーボードのショートカットに割り当てられます。
After Effects で最近実行した 10 個のスクリプトのリストを表示できます。このリストを表示するには、ファイル/スクリプト/最近使用したスクリプトファイルを選択します。
最近実行した 10 個のスクリプトのいずれかを再実行するには:
- macOS:Cmd+Option+Shift+D
- Windows:Ctrl + Alt + Shift + D
Lloyd Alvarez が、AE スクリプトの web ページで、Scripts フォルダーまたは ScriptUI Panels フォルダーにアクセスできない場合に .jsxbin スクリプトを実行する方法に関するヒントを紹介しています。
After Effects に含まれているスクリプト
After Effects には、一般的な作業の実行を支援し、 独自のスクリプトのテンプレートとして使用できる、あらかじめ記述されたスクリプトが いくつか用意されています。
スクリプトを使用することによりどのような作業を実行できるかを確認するには、サンプルのスクリプトである Demo Palette.jsx を実行してください。
スクリプトの記述と変更
ExtendScript Toolkit に含まれているスクリプトエディターを使用して、After Effects で使用するための独自のスクリプトを記述できます。ExtendScript Toolkit は、独自のスクリプトを作成、デバッグおよびテストするためのインターフェイスを備えています。場合によっては、既存のスクリプトを若干変更するだけで、必要なスクリプトを完成できます。また、コンピューターのプログラミングやスクリプト言語に関する知識があまりなくても、スクリプトを若干変更することが可能です。
スクリプトエディターを起動するには、ファイル/スクリプト/スクリプトエディターを開くを選択します。
詳しくは、After Effects スクリプティングガイドを参照してください。
スクリプトによるアクセス
スクリプトによるモーショングラフィックステンプレートへのアクセス
次のスクリプトメソッドを使用すると、スクリプトを通じてエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加したり、モーショングラフィックステンプレートを書き出したりすることができます。
- プロパティ canAddToMotionGraphicsTemplate() メソッド
app.project.item(index).layer(index).propertySpec.canAddToMotionGraphicsTemplate(comp)
指定したコンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加できるかどうかをテストします。プロパティを追加できる場合は true を返し、追加できない場合は false を返します。プロパティを追加できない理由としては、そのタイプのプロパティがサポートされていないか、そのプロパティが既にコンポジションに追加されていることが考えられます。その場合は、After Effects に警告ダイアログが表示されます。
サポートされているプロパティタイプ:
- チェックボックス
- カラー
- 数値スライダー(トランスフォーム/不透明度またはスライダーコントロールエクスプレッション制御エフェクトなどの単一値の数値プロパティ)
- ソーステキスト
パラメーター:
|
compItem にプロパティを追加できるかどうかをテストするコンポジション。 |
戻り値:ブール値。
- プロパティ addToMotionGraphicsTemplate() メソッド
app.project.item(index).layer(index).propertySpec.addToMotionGraphicsTemplate(comp)
指定したコンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルにプロパティを追加します。プロパティが正常に追加された場合は true を返し、それ以外の場合は false を返します。プロパティが追加されない理由としては、そのタイプのプロパティがサポートされていないか、そのプロパティが既にコンポジションに追加されていることが考えられます。その場合は、After Effects に警告ダイアログが表示されます。モーショングラフィックステンプレートにプロパティを追加できるかどうかをテストするには、canAddToMotionGraphicsTemplate() メソッドを使用します。
パラメーター:
comp |
compItem にプロパティを追加できるかどうかをテストするコンポジション。 |
戻り値:ブール値。
- CompItem motionGraphicsTemplateName 属性
app.project.item(index).motionGraphicsTemplateName
コンポジションのエッセンシャルグラフィックスパネルで名前プロパティを読み取りまたは書き込みます。エッセンシャルグラフィックスパネル内の名前は、(My Template.mogrt のように)書き出されるモーショングラフィックステンプレートのファイル名として使用されます。次の例は、アクティブなコンポジションの名前を設定した後、その名前を警告として返します。
approjectctiveItem.motionGraphicsTemplateName = “My Template”; alert(approjectctiveItem.motionGraphicsTemplateName
タイプ:文字列、読み取り/書き込み。
- CompItem exportAsMotionGraphicsTemplate() メソッド
app.project.item(index).exportAsMotionGraphicsTemplate(doOverWriteFileIfExisting, file_path)
コンポジションをモーショングラフィックステンプレートとして書き出します。モーショングラフィックステンプレートが正常に書き出された場合は true を返し、それ以外の場合は false を返します。エッセンシャルグラフィックスパネル内の名前は、(My Template.mogrt のように)モーショングラフィックステンプレートのファイル名として使用されます。この名前を設定するには motionGraphicsTemplateName 属性を使用します。必要に応じて、モーショングラフィックステンプレートファイルの保存先フォルダーのパスも指定できます。指定しない場合、以下に示すように、ファイルは現在のユーザーのエッセンシャルグラフィックスフォルダーに保存されます。
- macOS:/Users//Library/Application Support/Adobe/Common/Essential Graphics/
- Windows:C:\Users\\AppData\Roaming\Adobe\Common\Essential Graphics\
前回の保存時以降にプロジェクトが変更されている場合は、プロジェクトを保存するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されます。これを避けるには、モーショングラフィックステンプレートを書き出す前にプロジェクトの save() メソッドを使用します。
パラメーター:
doOverWriteFileIfExisting |
同じ名前の既存のファイルを上書きするかどうか。ブール値。必須。 |
file_path |
ファイルの保存先フォルダーのパス。オプション。 |
戻り値:ブール値。
- CompItem openInEssentialGraphics() メソッド
app.project.item(index).openInEssentialGraphics()
他の役立つスクリプトの 参照場所
スクリプト、プロジェクト、その他の役立つアイテムについては、Adobe Add-ons web サイトを参照してください。
AE Enhancers web サイトには、サンプルスクリプトと、After Effects でのスクリプト(エクスプレッションとアニメーションプリセットを含む)の使用に関する役立つ情報があります。