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Adobe Acrobat Sign でのデジタル署名の概要

 

Adobe Acrobat Sign ガイド

新機能

  1. プレリリースノート
  2. リリースノート
  3. 重要な通知

開始する

  1. 管理者向けクイックスタートガイド
  2. ユーザー向けクイックスタートガイド
  3. 開発者向け
  4. ビデオチュートリアルライブラリ
  5. FAQ

管理者

  1. Admin Console の概要
  2. ユーザー管理
    1. ユーザーの追加
      1. ユーザーを追加
      2. ユーザーを一括で追加
      3. ディレクトリからユーザーを追加
      4. MS Azure Active Directory からのユーザーの追加
    2. 機能重視のユーザーの作成
      1. テクニカルアカウント – API ドリブン
      2. サービスアカウント – 手動
    3. プロビジョニングエラーが発生しているユーザーの確認
    4. 名前/メールアドレスの変更
    5. ユーザーのグループメンバーシップの編集
    6. グループインターフェイスを使用したユーザーのグループメンバーシップの編集
    7. ユーザーの管理者役割への昇格
    8. ユーザー ID タイプと SSO
    9. ユーザー ID の切り替え
    10. MS Azure を使用したユーザー認証
    11. Google フェデレーションを使用したユーザー認証
    12. 製品プロファイル
    13. ログインエクスペリエンス
  3. アカウント/グループ設定
    1. 設定の概要
    2. グローバル設定
      1. アカウントレベルと ID
      2. 新しい受信者エクスペリエンス
      3. 自己署名ワークフロー
      4. 一括送信
      5. Web フォーム
      6. カスタム送信ワークフロー
      7. Power Automate ワークフロー
      8. ライブラリ文書
      9. 契約書からフォームデータを収集する
      10. 文書の表示制限
      11. 署名済み契約書の PDF コピーの添付
      12. 電子メールへのリンクの追加
      13. 電子メールへの画像の添付
      14. メールに添付されるファイルの名前
      15. 文書への監査レポートの添付
      16. 複数の文書を 1 つに結合
      17. 個別文書をダウンロード
      18. 署名済み文書をアップロード
      19. アカウント内のユーザーの委任
      20. 外部受信者による委任の許可
      21. 署名の権限
      22. 送信の権限
      23. e シールを追加する権限
      24. デフォルトのタイムゾーンの設定
      25. デフォルトの日付形式の設定
      26. ユーザーの複数グループ所属(UMG)
        1. アップグレードして UMG を使用
      27. グループ管理者の権限
      28. 受信者を置き換え
      29. 監査レポート
        1. 概要
        2. トランザクション確認ページでの未承認アクセスの許可
        3. リマインダーの追加
        4. 表示イベントの追加
        5. 契約書ページ/添付ファイル数の追加
      30. トランザクションフッター
      31. 製品内メッセージとガイダンス
      32. PDF のアクセシビリティ
      33. 新しいオーサリング機能
      34. 医療機関のお客様
    3. アカウント設定
      1. ロゴを追加
      2. 会社のホスト名/URL のカスタマイズ
      3. 会社名を追加
      4. 契約書完了後の URL リダイレクト
    4. 署名の環境設定
      1. 正式に書式設定された署名
      2. 受信者による署名の許可
      3. 署名者による名前の変更
      4. 受信者が保存した署名を使用するのを許可
      5. カスタムの利用条件と消費者への情報開示
      6. フォームフィールド間の受信者の移動
      7. 契約書ワークフローをやり直し
      8. 署名を辞退
      9. 印鑑ワークフローを許可
      10. 署名者による役職または会社名の入力を必須とする
      11. 署名者が手書き署名を印刷および配置するのを許可
      12. 電子サイン時のメッセージの表示
      13. 署名の作成時にモバイルデバイスの使用を必須とする
      14. 署名者から IP アドレスを要求
      15. 参加スタンプから会社名と役職を除外
    5. デジタル署名
      1. 概要
      2. ダウンロードして Acrobat で署名
      3. クラウド署名で署名
      4. ID プロバイダーのメタデータを含める
      5. 制限付きクラウド署名プロバイダー
    6. e シール
    7. デジタル ID
      1. デジタル ID ゲートウェイ
      2. ID チェックポリシー
    8. レポート設定
      1. 新しいレポートエクスペリエンス
      2. 従来のレポート設定
    9. セキュリティ設定
      1. シングルサインオン設定
      2. アカウント記憶設定
      3. ログインパスワードポリシー
      4. ログインパスワードの強さ
      5. Web セッション期間
      6. PDF 暗号化のタイプ
      7. API
      8. ユーザーおよびグループ情報へのアクセス
      9. 許可する IP 範囲
      10. アカウント共有
      11. アカウント共有権限
      12. 契約書の共有制御
      13. 署名者の ID 確認
      14. 契約書の署名パスワード
      15. 文書のパスワード強度
      16. 地理的な場所で署名者をブロック
      17. 電話認証
      18. ナレッジベース認証(KBA)
      19. ページの抽出を許可
      20. 文書リンクの有効期限
      21. Webhook/コールバック用のクライアント証明書のアップロード
      22. タイムスタンプ
    10. 送信設定
      1. ログイン後に送信ページを表示
      2. 送信時に受信名を必須とする
      3. 既知のユーザーの名前値をロック
      4. 受信者の役割を許可
      5. 証人署名者を許可
      6. 受信者グループ
      7. CC 関係者
      8. 受信者の契約書のアクセス
      9. 必須フィールド
      10. 文書の添付
      11. フィールドのフラット化
      12. 契約書を変更
      13. 契約書名
      14. 言語
      15. プライベートメッセージ
      16. 許可されている署名タイプ
      17. リマインダー
      18. 署名済み文書のパスワード保護
      19. 契約書通知の送信方法
      20. 署名者 ID オプション
        1. 概要
        2. 署名パスワード
        3. 電子メールによるワンタイムパスワード
        4. Acrobat Sign 認証
        5. 電話認証
        6. クラウドベースのデジタル署名
        7. ナレッジベース認証
        8. Government ID
        9. 署名者の ID レポート
      21. コンテンツ保護
      22. Notarize トランザクションを有効にする
      23. 文書の有効期限
      24. プレビュー、署名の位置指定、フィールドの追加
      25. 署名順序
      26. Liquid Mode
      27. カスタムのワークフロー制御
      28. 電子サインページのアップロードオプション
      29. 署名後の確認 URL リダイレクト
    11. メッセージテンプレート
    12. バイオ医薬業界標準対応
      1. 概要
      2. ID 認証を強制
      3. 署名の理由
    13. ワークフロー統合
    14. 公証設定
    15. 支払いの統合
    16. 署名者へのメッセージ
    17. SAML 設定
      1. SAML 設定
      2. Microsoft Active Directoryフェデレーションサービスのインストール
      3. Okta のインストール
      4. OneLogin のインストール
      5. Oracle ID フェデレーションのインストール
    18. データガバナンス
    19. タイムスタンプ設定
    20. 外部アーカイブ
    21. アカウントの言語
    22. 電子メール設定
      1. 電子メールのヘッダー/フッター画像
      2. 個々のユーザーの電子メールフッターの許可
      3. 署名依頼電子メールのカスタマイズ
      4. 宛先と CC のフィールドのカスタマイズ
      5. リンクなし通知を有効にする
      6. 電子メールテンプレートのカスタマイズ
    23. echosign.com から adobesign.com への移行
    24. 受信者のオプションの設定
  4. 規制要件に関するガイダンス
    1. アクセシビリティ
      1. アクセシビリティの準拠
      2. Acrobat デスクトップ版を使用したアクセシブルなフォームの作成
      3. アクセシブルな AcroForm の作成
    2. HIPAA
    3. GDPR
      1. GDPR の概要
      2. ユーザーを墨消し
      3. ユーザーの契約書を墨消し
    4. 21 CFR part 11 および EudraLex Annex 11
      1. 21 CRF part 11 検証パック
      2. 21 CFR および EudraLex Annex 11 ハンドブック
      3. 共有責任の分析
    5. 医療機関のお客様
    6. IVES サポート
    7. 契約書の「Vault」への追加
    8. EU/英国に関する考慮事項
      1. EU/英国の国境を超えたトランザクションおよび eIDAS
      2. 電子サインされた証書の HMLR 要件
      3. 英国の電子サイン法に対する Brexit の影響
  5. 契約書の一括ダウンロード
  6. ドメインの要求
  7. 「不正を報告」リンク

契約書の送信、署名、および管理

  1. 受信者オプション
    1. 電子メールリマインダーのキャンセル
    2. 電子サインページのオプション
      1. 電子サインページの概要
      2. フィールドなしで契約書を開いて読む
      3. 契約書への署名を辞退
      4. 署名権限を委任
      5. 契約書を再開
      6. 契約書の PDF をダウンロード
      7. 契約書履歴を表示
      8. 契約書メッセージを表示
      9. 電子サインから手書き署名への変換
      10. 手書き署名から電子サインへの変換 
      11. フォームフィールドを移動
      12. フォームフィールドからのデータの消去
      13. 電子サインのページの拡大と移動
      14. 契約書のツールと情報で使用される言語の変更
      15. 法律上の注意の確認
      16. Acrobat Sign の Cookie の環境設定の調整
  2. 契約書の送信
    1. 送信ページの概要
    2. 自分のみに契約書を送付
    3. 契約書を他のユーザーに送信
    4. 手書き署名
    5. 受信者の署名順序
    6. 一括送信
      1. 一括送信機能の概要
      2. 一括送信 - 親テンプレートを設定
      3. 一括送信 - CSV ファイルを設定
      4. 一括送信トランザクションのキャンセル
      5. 一括送信にリマインダーを追加
      6. 一括送信のレポート機能
  3. 文書へのフィールドの作成
    1. アプリ内オーサリング環境
      1. 自動フィールド検出
      2. オーサリング環境を使用したフィールドのドラッグ&ドロップ
      3. フォームフィールドの受信者への割り当て
      4. 事前入力の役割
      5. 再利用可能なフィールドテンプレートを使用したフィールドの適用
      6. 新しいライブラリテンプレートへのフィールドの転送
      7. 契約書送信時のオーサリング環境の更新
    2. テキストタグを含むフォームの作成
    3. Acrobat(AcroForm)を使用したフォームの作成
      1. AcroForm の作成
      2. アクセシブルな PDF の作成
    4. フィールド
      1. フィールドタイプ
        1. 一般的なフィールドタイプ
        2. インライン画像
        3. 印鑑の画像
      2. フィールドコンテンツの外観
      3. フィールドの検証
      4. マスクされたフィールド値
      5. 表示条件/非表示条件の設定
      6. 計算フィールド
    5. オーサリングに関するよくある質問
  4. 契約書に署名
    1. 受信した契約書への署名
    2. 入力と署名
    3. 自己署名
  5. 契約書を管理
    1. 管理ページの概要
    2. 契約書を委任
    3. 受信者の置換
    4. 文書の表示制限
    5. 契約書のキャンセル
    6. リマインダーの新規作成
    7. リマインダーの確認
    8. リマインダーをキャンセルする場合
    9. Power Automate のフローにアクセス
    10. その他のアクション...
      1. 検索の仕組み
      2. 契約書の表示
      3. 契約書からのテンプレートの作成
      4. 契約書の非表示/再表示
      5. 署名済み契約書をアップロード
      6. 送信済み契約書のファイルとフィールドの変更
      7. 受信者の認証方法の編集
      8. 有効期限の追加または変更
      9. 契約書へのメモの追加
      10. 各契約書の共有
      11. 契約書の共有解除
      12. 各契約書のダウンロード
      13. 契約書の各ファイルのダウンロード
      14. 契約書の監査レポートのダウンロード
      15. 契約書のフィールドコンテンツのダウンロード
  6. 監査レポート
  7. レポートとデータの書き出し
    1. 概要
    2. レポートへのアクセス権をユーザーに付与
    3. レポートチャート
      1. 新規レポートを作成
      2. 契約書レポート
      3. トランザクションレポート
      4. 設定アクティビティレポート
      5. レポートの編集
    4. データの書き出し
      1. 新しいデータ書き出しの作成
      2. Web フォームデータの書き出し
      3. 書き出したデータの編集
      4. データの書き出しコンテンツの更新
      5. 書き出したデータのダウンロード
    5. レポート/書き出したデータの名前変更
    6. レポート/書き出したデータの複製
    7. レポート/書き出したデータのスケジュール
    8. レポート/書き出したデータの削除
    9. トランザクションの使用状況の確認

高度な契約書機能とワークフロー

  1. Web フォーム
    1. Web フォームを作成
    2. Web フォームを編集
    3. Web フォームを無効/有効にする
    4. Web フォームの非表示/再表示を切り替える
    5. URL またはスクリプトコードの検索
    6. URL パラメーターを使用した web フォームフィールドの事前入力
    7. Web フォームを保存して後で完了
    8. Web フォームのサイズ変更
  2. 再利用可能なテンプレート(ライブラリテンプレート)
    1. Acrobat Sign ライブラリの米国政府のフォーム
    2. ライブラリテンプレートの作成
    3. ライブラリテンプレートの名前変更
    4. ライブラリテンプレートのタイプの変更
    5. ライブラリテンプレートの権限レベルの変更
    6. 共有テンプレートのコピー、編集、保存
    7. ライブラリテンプレートの集計フィールドデータのダウンロード
  3. Web フォームおよびライブラリテンプレートの所有権の譲渡
  4. Power Automate ワークフロー
    1. Power Automate 統合の概要と含まれる使用権限
    2. Power Automate 統合を有効にする
    3. 管理ページのインコンテキストアクション
    4. Power Automate の使用状況を追跡
    5. 新しいフローの作成(例)
    6. フローに使用するトリガー
    7. Acrobat Sign 外部からのフローの読み込み
    8. フローの管理
    9. フローの編集
    10. フローの共有
    11. フローを無効または有効にする
    12. フローの削除
    13. 便利なテンプレート
      1. 管理者のみ
        1. 完了したすべての文書の SharePoint への保存
        2. すべての完了した文書の OneDrive for Business への保存
        3. 完了したすべての文書の Google ドライブへの保存
        4. 完了したすべての文書の DropBox への保存
        5. 完了したすべての文書の Box への保存
      2. 契約書のアーカイブ
        1. 完了した文書の SharePoint への保存
        2. 完了した文書の One Drive for Business への保存
        3. 完了した文書の Google ドライブへの保存
        4. 完了した文書の DropBox への保存
        5. 完了した文書の Box への保存
      3. Web フォーム契約書のアーカイブ
        1. 完了した web フォーム文書の SharePoint ライブラリへの保存
        2. 完了した web フォーム文書の OneDrive for Business への保存
        3. 完了した文書の Google ドライブへの保存
        4. 完了した web フォーム文書の Box への保存
      4. 契約書データの抽出
        1. 署名済み文書からのフォームフィールドデータの抽出と Excel シートの更新
      5. 契約書通知
        1. 契約書の内容と署名済み契約書を含むカスタム電子メール通知の送信
        2. Teams チャネルで Adobe Acrobat Sign の通知を受信
        3. Slack で Adobe Acrobat Sign の通知を受信
        4. Webex で Adobe Acrobat Sign の通知を受信
      6. 契約書の生成
        1. Power App フォームと Word テンプレートから文書を生成して署名用に送信
        2. OneDrive の Word テンプレートから契約書を生成して署名を取得
        3. 選択した Excel 行の契約書を生成、レビューおよび署名用に送信
  5. カスタム送信ワークフロー
    1. カスタム送信ワークフローの概要
    2. 新しい送信ワークフローの作成
    3. 送信ワークフローの編集
    4. 送信ワークフローのアクティベートまたはアクティベート解除
    5. 送信ワークフローを使用した契約書の送信
  6. ユーザーと契約書の共有
    1. ユーザーの共有
    2. 契約書の共有

他の製品との統合

  1.  Acrobat Sign 統合の概要
  2. Salesforce 向け Acrobat Sign
  3. Microsoft 向け Acrobat Sign
    1. Microsoft 365 向け Acrobat Sign
    2. Outlook 向け Acrobat Sign
    3. Word/PowerPoint 向け Acrobat Sign
    4. Teams 向け Acrobat Sign
    5. Microsoft PowerApps および Power Automate 向け Acrobat Sign
    6. Acrobat Sign Connector for Microsoft Search
    7. Microsoft Dynamics 向け Acrobat Sign
    8. Microsoft SharePoint 向け Acrobat Sign
  4. その他の統合
    1. ServiceNow 向け Acrobat Sign
    2. HR ServiceNow 向け Acrobat Sign
    3. SAP SuccessFactors 向け Acrobat Sign
    4. Acrobat Sign for Workday
    5. NetSuite 向け Acrobat Sign
    6. VeevaVault 向け Acrobat Sign
    7. Coupa BSM Suite 向け Acrobat Sign
  5. パートナーが管理する統合
  6. 統合キーの取得方法

Acrobat Sign 開発者

  1. REST API
    1. メソッドに関するドキュメント
    2. SDK/開発者ガイド
    3. API に関するよくある質問
  2. Webhooks
    1. Webhook の概要
    2. 新しい webhook の設定
    3. Webhook の表示または編集
    4. Webhook のアクティベート解除または再アクティベート
    5. Webhook の削除
    6. 双方向 SSL 証明書
    7. API の Webhook

サポートとトラブルシューティング

  1. カスタマーサポートリソース
  2. 大規模法人のカスタマーサクセスリソース

Adobe Acrobat Sign のデジタル署名の概要

デジタル署名は、クラウドベースのトラストサービスプロバイダーまたは署名者のローカルシステムから取得された、証明書ベースのデジタル ID を使用する電子サインの一種です。

デジタル署名では、従来の手書き署名のように、文書に署名する人が識別されます。手書き署名とは異なり、証明書ベースの署名には署名者に固有の情報が暗号化されて格納されているため、偽造することは困難です。署名者は最初に文書に署名した後にそれが変更されたかどうかを簡単に確認し、受信者に知らせることができます。

Adobe Acrobat Sign は(テキストタグ、Adobe Sign オーサリング環境でのドラッグ&ドロップ、または Acroform を使用した Acrobat Sign でのオーサリングのいずれかによって)デジタル署名フィールドをフォーム上に配置するという簡単な方法でデジタル署名をサポートしています。

利用対象:

デジタル署名は、Acrobat Standard、Acrobat Pro、および Acrobat Sign Solutions ライセンスプランで使用できます。

設定範囲:

デジタル署名は、アカウントレベルとグループレベルで有効にすることができます。

デジタル署名は、Acrobat Sign サービスを介して次の 2 つの方法で適用できます。


デジタル署名のタイムスタンプ

デジタル署名を適用する場合は、タイムスタンプが米国と EU 双方の署名に関するコンプライアンス標準の重要な要素になります。 

タイムスタンプは署名者の ID と文書そのものをロックする方法です。ID はいくつかの方法(証明書、ログイン、ID カードなど)で取得できますが、タイムスタンプは、権限のある信頼できるタイムスタンプ発行機関(TSA)から提供される必要があります。 

タイムスタンプは、署名と文書をロックし、本質的にロックのためのロックを提供することで、署名された契約書の長期的有効性(LTV)を保証します。これは、デジタル署名に関するコンプライアンスにとって非常に重要な意味を持ちます。個人の署名証明書は失効するおそれがありますが、タイムスタンプの LTV は、時間が経過しても署名の有効性を変えずに延長することができるからです。LTV タイムスタンプにより、証明書が適用時に有効であったことが保証され、署名者の実際の証明書が有効期間を過ぎても、署名された契約書の有効性が維持されます。


EU の eIDAS に準拠した認定済みタイムスタンプ

欧州の Acrobat Sign EU1 インスタンスに含まれているすべてのアカウントには、デフォルトで、eIDAS 準拠の認定済みタイムスタンプが適用されます。(アカウントがどのインスタンスに含まれているかを把握するにはこちらを参照)。

使用方法

送信者の場合

送信者からすると、必要なことは、署名用に送信する文書に「デジタル署名」フィールドを配置することだけです。

注意:

デジタル署名がページ上で占めるスペースは、署名の追加コンテンツに応じて大きくなります。文書の署名フィールドをデザインするときは、この点に注意してください。

電子サインフィールドとデジタル署名フィールドを両方とも表示するドラッグ&ドロップオーサリング環境。

文書/テンプレート作成者の場合

受信者は、クラウドベースの署名を適用するとき、最大 10 件のデジタル署名を配置できます。最初の 10 件を超えるすべてのデジタル署名フィールドは、標準の電子サインフィールドタイプに変換されます。

受信者が Acrobat を使用し、ファイルをダウンロードして自分のデジタル署名証明書を適用してから文書に署名することを要求する場合は、契約書で許容されるデジタル署名フィールドは 1 つだけです。文書に複数のデジタル署名フィールドが含まれている場合、ローカル署名をダウンロードして適用するオプションが受信者に表示されません。

1 人の署名者がデジタル署名を使用しているという理由から、他の署名者も使用しなければいけないわけではありません。外部の署名者が電子サインフィールドタイプを使用するのに対して、内部の署名者だけにデジタル署名を適用させること(またはその逆)は完全に有効です。

注意:

1 人の受信者に複数の署名を適用する場合は、各フィールドに一意の名前を付ける必要があります。例:digsig1_:signer1: digitalsignature、digsig2_:signer1: digitalsignature など。

デジタル署名のテキストタグ名を複製すると、自動的に「–n」という番号がフィールド名に付けられます。「n」は 1 から始まる番号で、重複するフィールド名が見つかるごとに増分されていきます。例: が、digsig1-1_es_:signer1:digitalsignature、digsig1-2_es_:signer1:digitalsignature などになります。

ドラッグ&ドロップオーサリングの使用

テンプレート作成者には、オーサリング環境の「署名フィールド」セクションに「デジタル署名」フィールドが表示されます。

以下に示すように、電子サインフィールドが左側に、デジタル署名フィールドが右側に表示されます。

デジタル署名フィールド

テキストタグの構文

デジタル署名フィールドの構文は、引数 :digitalsignature を使用します。

例:digsig1_es_:signer1:digitalsignature

Acrobat でのフォームの作成

他のすべてのフィールドタイプと同様、Acrobat で文書を作成する際に、すべての引数によるフルテキストタグ(ただし、両端が中括弧のペアでない)を含めるようにフィールドの名前を変更することで、テキストタグの機能を複製できます。

署名者のエクスペリエンス

デジタル署名は証明書ベースであるため、署名者は、署名の適用前にデジタル ID を取得する必要があります。このデジタル ID は、複数のクラウド署名プロバイダーのいずれかから取得できます。あるいは、Adobe Acrobat または Acrobat Reader でローカルのデジタル ID を使用して署名を適用することで取得することもできます。

Acrobat Sign ソリューションでの署名者のプロセス:

  • 契約書を開いて、必須フィールドに入力
  • 既存のデジタル ID から選択するか、新しいデジタル ID を作成
  • 署名を適用

署名が適用されたら、いつもどおりの署名サイクルを続行します。

契約書を開いて、フィールドに入力する...

  1. 署名者は、電子メールで通知され、「確認して署名」ボタンをクリックして、契約書を開くように指示されます。

    確認して署名電子メール

  2. 文書が開いたら、署名者は文書を読み、必要なすべてのフィールドに入力することができます。署名者が署名プロセスに進む前に、すべての「必須」フィールドに入力する必要があります。

    デジタル署名フィールドの上にマウスポインターを置くと、テキストバルーンに補足説明が表示されます。

    ツールヒントを表示するデジタル署名フィールド

  3. フィールド内をクリックすると、オーバーレイが開き、次のパスのうちどちらかを選択するように求められます。

    • クラウド署名
    • ダウンロードして Acrobat で署名

    クラウド署名」を選択し、「次へ」を選択します。

    クラウドベースまたは Acrobat の署名証明書を選択する選択オプション

  4. ID プロバイダーをドロップダウンから選択するように求める新しいオーバーレイが表示されます。

    • ドロップダウンに表示されているプロバイダーのみを使用できます。
    • 許容されるデジタル ID がない署名者は、「新しいデジタル ID を取得」というリンクをクリックすることで、手順に従って複数のクラウド署名プロバイダーのいずれかから新しいデジタル ID を取得することができます。
    • 新しいデジタル ID を取得したら、署名プロセスに戻ることができます。

  5. ID プロバイダーが署名者にサービスへの認証を求めます。

     

    認証されると、選択できる有効なデジタル ID のリストが表示されます。

    • デジタル ID を選択します。
    • 次へ」をクリックします。

  6. 署名のプレビューが表示されます。

    • 署名を編集」をクリックして、次のいずれかを行います。
      • マウスまたはタッチパッドを使用して手動で署名する
      • 署名画像をアップロードする
    • 次に進む用意ができたら、「OK 」をクリックします。

  7. 署名者は契約書に戻り、「クリックして署名」するように求められます。

  8. その後、ID プロバイダーから追加の 2 要素認証が求められる場合があります。

    例えば、下記のプロバイダーでは、デジタル ID の取得時に設定された静的な PIN と、ワンタイムパスワードが要求されます。

    • 必要な値をすべて入力し、「OK」をクリックします。

  9. 2 要素認証が正常に行われると、文書は署名され、成功のメッセージが表示されます。

.

設定

機能コントロールを確認して編集するには、次の手順を実行します。

  1. 管理者としてログインし、アカウント設定メニューに移動します。
  2. デジタル署名」タブを選択します。
管理者設定メニューの完全なデジタル署名ページ

設定可能なオプションは次のとおりです。

署名者が 1 つまたは複数のソースからデジタル署名を読み込めるようにします。

  • ダウンロードして Acrobat で署名 - 署名者が自己証明署名を使用することを許可します。
    • プロセスでデジタル署名の要件がある場合は、このオプションを有効にする前に、法務チームに自己署名証明書が許容されることを確認してください。
  • クラウド署名:署名者がクラウドベースのデジタル署名を使用できるオプションを有効にします。これにより、モバイルデバイスでもデジタル署名を使用できるようになります。
    • デジタル署名が署名プロセスにとって重要な場合、クラウドベースのオプションを有効にすることを強くお勧めします。
「ダウンロード」と「クラウド署名」オプションがハイライト表示されたデジタル署名設定ページ。

クラウド署名」が有効になっている場合、ページ上で署名プロバイダーのリストがアクティベートされます。1 つ以上のプロバイダーを選択する必要があり、選択したベンダーが、署名者が選択できるオプションになります。

会社が署名者による使用を優先させたいベンダーがある場合、「優先的に使用するクラウド署名プロバイダー」オプションを選択すると、受信者に署名を求めるときにそのベンダーが自動的に選択されます。その場合でも、許可したリストから、受信者が別のベンダーを選択することはできます。

「許可された署名プロバイダー」と「優先的に使用する署名プロバイダー」オプションがハイライト表示されたデジタル署名設定ページ。

契約書情報をクラウド署名プロバイダーに戻すオプションを使用すると、署名プロバイダーは、契約書を会社が購入した署名の消費に関連付けることができます。

署名プロバイダーがどのように使用状況を追跡しているかを詳細に把握したいお客様は、プロバイダーが、特定可能な契約書に使用状況を直接リンクすることが有益であると考える可能性があります。「契約書情報をクラウド署名プロバイダーに送信」オプションを選択すると、署名アプリケーションが試行されたときに、署名プロバイダーに次の 3 つのデータ要素が提供されます。

  • アカウント ID - Acrobat システムの全体的なアカウント ID。
  • グループ ID – 契約書の送信元となった特定のグループ。これは、グループごとに使用できるプロバイダーが異なる場合や、アカウント ID が同じプロバイダーを持つすべてのグループを有効にするように設定されていない場合に便利です。
  • トランザクション ID – 個々の契約書レベルの識別子で、署名の消費状況を理解するための最も詳細な情報を提供します。
「契約書情報をクラウド署名プロバイダーに送信」オプションがハイライト表示されたデジタル署名設定ページ。

外部署名者は、Acrobat Sign アカウント外の電子メールアドレスとして定義されます。

  • 内部署名者は、Acrobat Sign アカウント内で定義したすべてのユーザーを表します。

外部ユーザーと内部ユーザーで別の署名エクスペリエンスを作りたい場合は、上記のオプションの 2 番目の設定を有効にして、外部署名者にのみ適用します。

例えば、外部署名者用の署名ベンダーはより寛容にし、内部署名者用には別の署名取得方法を提供することができます。

外部署名者オプションがハイライト表示されたデジタル署名設定ページ。

注意:

署名の理由の表示

一部のコンプライアンス要件では、デジタル署名を適用した理由を署名者が記入することが求められます。例:Title 21 CFR Part 11 および SAFE-BioPharma コンプライアンス。

コンプライアンスの要求を満たすためにデジタル署名が使用される場合、署名プロセスで署名理由の入力も要求する必要があるかどうかを法務チームに確認してください。

コントロールにアクセスするには、バイオ医薬業界標準対応設定リンクをクリックします。

高度な署名管理が必要な場合は、バイオ医薬業界標準対応ページを参照してください >


知っておくべきこととよくある質問

RSA-PSS

RSA-PSS は RSA 暗号システムに基づく署名スキームであり、過去の RSA-PKCS#1 v.1.5 スキームに比べてセキュリティ保証が向上しています。 

Acrobat Sign の RSA-PSS 導入には、アカウント管理者側での設定は必要ありません。

  • 「クラウド署名」が選択されていて、署名者のデジタル ID が RSA-PSS と RSA-PKCS#1 の両方をサポートしている場合、デフォルトで RSA-PSS 署名スキームが使用されます。
  • 「Acrobat で署名」が選択されている場合、RSS-PSS または RSA-PKCS#1 の使用は Acrobat アプリケーションにおける署名者の設定によって決まります。
  • Acrobat Sign は、RSA-PSS スキームで署名される CRL および OCSP 応答を完全にサポートしています。
  • 適格電子サインに関するドイツ固有の要件に従うには RSA-PSS スキームを使用する必要があります。

デジタル署名形式のオプション

PKCS#7 は、ほとんどの(EU 以外の)Acrobat Sign アカウントでデジタル署名を制御するデフォルトの形式です。

  • 欧州(EU1)シャードのアカウントは、eIDAS に準拠するためにデフォルトで PAdES 形式(ETSI EN 319142)を使用しています。
  • すべてのアカウントレベルの管理者は、Acrobat Sign サポートチームにリクエストを送信することで、この設定をある形式から別の形式に変更することをリクエストできます。
  • この機能は、グループまたはアカウントレベルで有効化および設定できます。

デジタル署名ワークフローは、契約書に一意のプロセスを強制します。署名を添えるために特別な処理が必要なので、注意が必要ないくつかの制限があります。

  • 文書をダウンロードして Acrobat で署名する場合、各署名者には、1 つのデジタル署名フィールドのみを割り当てることができます。クラウドベースの署名では、受信者ごとに最大 10 個のデジタル署名フィールドをサポートできます (AadhaarおよびSingpassはサポートされていません)。
  • Web フォームではデジタル署名はサポートされません。
  • 一括送信は、署名に対する「ダウンロードして Acrobat で署名」の操作をサポートしていません。クラウドベースのデジタル署名は正しく機能します。
  • Microsoft Office デスクトップアプリは、ブラウザー環境で動作するように設計されているため、デジタル署名はサポートされていません。または、ブラウザーから Office Web アプリを使用することもできます。
  • デジタル署名を使用すると、「文書の表示制限」が無効になります。すべての受信者にすべてのページが表示されます。
  • モバイルデバイス上の署名者は、クラウドベースのデジタル署名のみを適用できます。
  • OAuth 認証モードを使用するクラウドベースのデジタル ID は、「入力と署名」機能ではサポートされません。
  • 「入力と署名」機能は、Aadhaar サービスプロバイダーとの署名をサポートしていません。
  • 高度な共有機能でコンテンツやアカウントを共有しているユーザーは、デジタル署名を使用できません。
  • デジタル署名と同時に Vault サービスを使用することはできません。
  • ファイルの添付を適用できるのは、最初の署名者のみです。その後の署名者が新しいファイルを添付すると、以前のデジタル署名はすべて無効になります。
  • 監査レポートがデジタル署名された契約書に添付されている場合、PDF ポートフォリオは、2 つの文書を使用して作成されます。
  • トランザクション番号」フィールドでは、デジタル署名が電子サインに変換されます。
  • 監査レポートを添付するオプションが有効な場合、デジタル署名が適用されたら契約書に変更を加えられないように、PDF ポートフォリオ(別名 PDF 電子封筒。契約書と、監査レポート用の別の PDF を含み、両方とも PDF ポートフォリオにカプセル化されます)が作成されます。

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